『繊細な花』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
優しく、やわらかく
君は繊細な花のようだった
僕が守らなければと思っていた
でも、いつの間にか追い越されて
気付けばもう、見えなくなりそうで
必死に追いかけてその手をとった
力強く握り返されたその手に顔を上げれば
その瞳に宿る光は、これ迄に見た誰よりも美しく眩しかった
(繊細な花)
繊細だと分かっているから
ひとつも目が離せなかった
雨の日には傘を差して
止むまで隣に座って
灼ける日差しの日だってそう
座る僕の背中の影が貴女を守った
風が強くて寒い日の
翌日に傷が付いていて
花びら一枚散っていた
何度も、何度も、謝った
綺麗で儚い色をした貴女の事
本当は分かってたんだ
形があるモノは全て壊れる運命だと
本当は分かってたんだ
なのになぜ僕は守ろうとしたんだろう
どんなに大事にしてたって
貴女は僕に傷をつけて
一人笑って逝くのに
繊細な花ひとつ、鈍感な僕一人、
得るものと失うもの
どちらが多かったかなんて
今更どうでもいいんだろう
ただ確かに貴女はここに居たこと
僕は確かに貴女とここに居たこと
忘れさえしなければ
別れさえどうでもいいんだよ
「たくさんの愛情を注いで君という花を愛でよう」
「そんなにたくさんもらっても枯れるだけよ。繊細なんだから、ほどほどにね」
私の名前には「花」という字が入っている。
とても気に入っているが、姉と同じ字が入っているのは少々
重荷になるというものだ。
姉のように明るく、はなやかで、周りから愛される。
そんな子に私はなれない。
でも、私は知っている。唯一の姉妹である姉の努力を、
人一倍気を使って、みんなが心配しないように振舞っている
私が思う繊細な花とは、彼女のことだ。
そんな彼女は、「あなたこそ繊細な花そのものよ」と
言ってくれた。驚いた、あなたにそう言われて、
何故かと聞いたら「あなたは、人の気持ちに入りすぎるから」
だそうだ。涙が出た。
姉が自分のことをそんなふうに見ていることがとても嬉しかったのだ。
生涯、あなたの事を大切にしようと、
未熟な妹ながらに思ったよ。
これからもよろしくね、ねぇさん。
「繊細な花」
お題
『繊細な花』
「ね、まま。そのお花なぁに」
小さい頃から疑問だった。なぜ親の頭の上には花が咲いているのか。あぁ。分からない人に説明するね。花○っぱとかみたいにじゃなくて宙に浮いてる感じね。
色は人それぞれで紫だったり橙だったり、時にはキラキラ輝いている人もいるよ。
幼稚園に上がった私はもっと色々な花を見た。同じ幼稚園児には花はなく、ただ職員には花があった。迎えに来る親もみーんな花があった。
小学生に上がった。もちろん職員は全員花を持っていた。同級生には花がない。けど4年生から上の上級生には花があった。
「ねぇ、ママ。私にもいつかお花つくの?」
「そうねぇ。つくんじゃない?」
曖昧な返しをされた。その花の話は誰からも聞いたことがない。私は興味本位で母の花を触ろうとした。
そっ………。
「やめて…………っ!」
パシッ、!
パリーン…!
「あぁ、ぁ゛あ゛。嫌だッ!あ゛ぁ゛!」
「ママ……?」
一瞬のうちに母は花と共に崩れ消えた。
「ママ?ママ?ママ!?ママ!?どこ!?」
まだ物心ついていない年頃。自分が起こしたことなのに理解ができていない。
「ママ!?どこ!?ママぁ…!」
私は泣いた。泣いた。泣いた。
でも、悲しくなかった。涙は出た。でも悲しくなかった。
泣き疲れたらもう、無感情だった。
ポゥッ…
『システムガキドウサレマス。』
『ハナハトテモセンサイデス。』
『タイセツニ、ソダテマショウ。』
「あは、あはははは。」
静かに揺れた。
君の髪はさらさらで、
細くて、綺麗で。
色めく光った。
君の爪は磨かれていて、
動かす度に、光って。
君の手が触れたものは全て、
今まで以上の価値がついた。
君の映る写真は全て、
君以外に主役はいなかった。
君は花だった。
君が花だとしたら、
僕は何だったのか分からないが、
君は1輪の花だった。
触れたら壊れてしまいそうで、
僕はその細い指を見つめるだけだった。
君はどんなものとも相容れず、
その花瓶には1輪のみだった。
周りが君を象っていって、
君は理想の「繊細な花」にさせられて、
やがて水すら君は遠ざけ、
君は壊れた。
「繊細な花」
お久しぶりです!!
「書く習慣っていうアプリやってる人おいで!!!!」
というオプチャの管理人です!
ちょっと元気がね!なかったので!
あんまり書けなかったのですが!
また浮上していこうかなと!
まぁそんなに休んでないけど!!
ということなので、また応援お願いします!
オプチャにも良かったら来て欲しいな〜!!
泣きわめくことになる。ついには罪を犯して、どうしようもなくなってしまう。
周りからは非難され、理解できないと、人でないと蔑まれる。
それが繊細というもの。
こんなことで辛かったよ、こんなことが私にとっては苦悩で苦痛で、
死にたいほどのことなの。
そう言って、それに耐えられなくなって、実行に移したとき。
あなたはそれを繊細だからと許してくれるの?
繊細で可愛い小さかった女の子は、今では宇宙程の膨大な苦悩と不満を背負っている。
そうしていられるうちが華ね。
そうしていられるうちは人はまだ精神科でお話してくれる。
助けてよ。ねぇ、見捨てないで。ねぇ、怖かったの。嫌で嫌でたまらなかったの。
罪を犯した。
今でも謝れていない。
1ミリのズレ、感覚の違いを起こす。
不快だと感じて、この体には大きすぎる不安を生み出す。はみ出す。
どうしろっていうの?あなた達とは違うんだから。
消せないこの症状は、繊細って名前の症状は、障害だと思う。
普通の人間と分けてくれない?
施設にでも入れてくれない?
劣らされるために生きてるの?
男、女、そうでないもの、そうやって分けるくらいなら分けてよ。
繊細の芽が実となった時、刑務所に入れるくせに。
変なこと考えちゃう。考えすぎておかしくなるんだよ。
それでも生きている。不幸にも。お母さんでも誰でも、
迷惑かけられていない人は繊細だと笑ってくれる。
でも繊細が障害だと気付いたその時には、手を放すの。
花は水を与えられて育つ、そしていつか枯れるでしょ。
でも、繊細な花は途中で毒に気付かれて、置いてかれるの。
一人で毒に苦しんだら、棘を出して暴れるの。最期はね自分が毒で死ぬ。
だって、棘で傷付けた者たちは怒って花を責めるから。
誰も味方してくれないから、心の中に気付いてくれないから。
私は繊細。大きな荷物を持っている。
もうね、棘を出しちゃったの。
自分の恐ろしさを知っているの。怖い。
どうやって生きようか
【繊細な花】
あの子は繊細な花
触ったらすぐ壊れちゃうくらいの高嶺の花
だから、私が守るの
ずっと私だけの繊細な花でいてね。
お題 : 繊細な花 #16
繊細なお花
優しく…
丁寧に
扱って…
優しく語りかける
ように…
お花さん…
優しくお水を
あげますね…
だいじょうぶですよ…
こわがらないで…
お花さんの味方です…
ゆっくりで…
いいんですよ
いつでも…
お花さんのこと
見てますからね
いつも癒してくれて
ありがとう…
お花さん…
優しい目で…
お花さんを
見てます…
ずっと…
繊細な花。
雑草って、生命力は強いけど、花そのものは繊細ですぐ潰れちゃうような見た目のものばかり。
それでも絶えることなく、生命を繋いでる。
考えてみれば不思議だな。
誰も見てないところで、ひっそりと生きているんだね。
たまに人に見つかって珍しがられて、乱獲されて絶滅するのもあるけれど。
雑草みたいに特に珍しくもなく、ひっそりと長生きする様子。
その生き方に、何となく感じるものがあるなあ。
花見の季節になった。
人々は桜を見るために名所に向かって歩いていく。
「ここからでも綺麗だね」
そこに向かう途中、君はそんなことを言った。
「うん」
君が微笑んだその顔を直視出来なくて。
視線を下げた先に見つけた、狭い路地。
そこを通って開けた場所に出ると一面の桜が真っ直ぐに咲いていた。
繊細な花のようで、
「綺麗だね」
花も、君も。
『繊細な花』
キミは
繊細な花
ボクを尊重し
ずかずかと踏み入ってこない
でも いつもよく見ていて
静かに慮ってくれる
心を隠して
飾り立てて
嘘ばかりついて
何者かになろうとして
自分でも
こんがらがってしまうくらい
複雑に
何かに囚われている
こんな
ボクの側にいてくれる
整理のつかない
矛盾を抱えながら
今日も キミは
ふわっとした笑顔で
ボクの側にいてくれる
だけど 本当は
キミの心の中は
ボクの 些細な言動に
一喜一憂
ぐちゃぐちゃだ
ボクは
そのことに
気づかないふりをする
キミは
気づいてない
冷静を 平静を
装いながら
キミの表情は
いつも
目まぐるしく
変わるってこと
もう大丈夫
誰かの顔色伺って
傷つかないで
いいんだよ
せめて
ボクの側に
いる時くらい
本当のキミを
見せて欲しい
MBTI診断。やったことがある人も多いのでは?特に韓国好きの方など。わたしも例に漏れず、軽い気持ちで診断のスタートボタンを押した。いくつかの質問に答えた後、出てきた結果はENTP。調べてみると、変わり者で地頭が良くて論破好きで…そして、メンタルの強さで右に出るものはいない。だそう。メンタルの強さ、か…。そこには、さもENTP型の人間は、生まれつきそうであるようにかかれていた。
しかし、きっとそうではない、というのが私の持論。私はこれまで生きてきた中で、何度も何度も死んでしまいたいと思った。これをみている人も、死をもって楽になりたいと思うことが、一度くらいあったのでは?でも、今こうして生きているのは、そのたびに立ち直ってきたから。立ち直れなくても、取り敢えず今日を生きてみようと思ったから。そこから、メンタルの強さって生まれるもんじゃないかしら。
なんだか長々と語ったけれども、最後は祖母の言葉で締めくくろう。
自分の繊細さに付き合うことこそ、花を咲かせる第一歩ってね。
「繊細な花」
繊細な花の花弁を一枚ちぎって、乱暴なわたしになったつもりでいる。
もう一枚、もう一枚と繰り返すうちに、花弁はすべて床にはらりと舞い落ちて、手に持つ花に見えないそれは丸裸になっていた。
少し前のわたしには、こんなことできなかった。花の痛みを考えて、とかそこに至る前に、まず花弁をちぎる行為を思いついたことがなかった。
ねえ、こんなに図太くなっちゃったんだよ。
丸裸の花と今のわたしを、過去になったわたしに見せれば、彼女はきっと顔を歪めたい衝動を堪えた不器用な笑顔を見せるだろう。
今のわたしはそんな笑顔もしなくなった。
いつだって、わたしの笑顔は完璧だ。ネガティブな感情を堪えていることが一目で分かる笑顔なんて、もうわたしの顔に二度と浮かばない。
そう。そんな風になった。
これはわたしが図太くなったんだろうか。
それすらも分からない。
繊細とか繊細じゃないとか、敏感とか鈍感とか。もうなにも分からなくなった。
力を込めて立ち上がる。それだけで息が上がる。
ひとりでいる時は、ひとつため息を吐くことすら疲れるようになった。
白のカーペットで鮮明な色を失わないでいる花弁を踏みつけながら、目の先にあるゴミ箱へ歩いた。
昨日妻が買ってきたトルコキキョウ。
なんとなく馴染みのあるような無いような不思議な感じ。
花屋では見かけるけど、公園などではあまり見かけない(?)
キレイなんだけど華がない?脇役の美人な女優さんみたい。
年に一度くらいは脚光を浴びることがあってもよさそうなものだけど
枯れる前に絵にしてみよう。
#繊細な花
この種は植えてから芽が出るまでに5年かかる
その後、花が咲くまでに
――8年――
そして、花が咲いてからが繊細な作業だ。
花弁を1枚づつピンセットで
中央にいる小人の背に付けていく。
全ての花弁をつけ終わると、
閉じていたまぶたを、ゆっくりと開き
長い睫毛に縁取られたエメラルドグリーン
私が、丹精込めたつばさをひらき
胸に抱えた種と共にヒラヒラと窓から出ていった。
繊細な花
繊細な花といえば、何が浮かぶだろうか。
私は花は好きだけれど、繊細な花は繊細な花の良さ、見栄えがする花は見栄えがする花。
どれも個々に個性的で私はどれも魅力的なところがあると思っている。
魅力的なところというのは悪い意味じゃなくて、
良い意味で。
それだけ輝いていると私は思うんだ。
癒されもするし、元気づけてくれる、ふと考えさせられる。そんな素敵な花ばかり。
話はずれてしまったが、繊細な花はとてもお淑やかで、私には似合わない花だと言うことだけは覚えていてほしい。
私は繊細だったものを通り越した、何かが見えて、いえ、見据えているのだから。
それをミステリアスと言わないでいてほしい。
私は完璧でもなく、摩訶不思議な人間なのだから。
私は花ではない。
ただの人間さ。
それだけは、覚えていて。
ちょっと抜けたところがある、一般人なのだから。
「繊細な花」
頂きに如意宝珠冠したるその花
色繊細にして可憐なれど
天に伸びゆく姿の逞しさ龍にも似たる
名を擬宝珠といふなり
繊細な花
いい、女の子は繊細な花なの
涙がなくては枯れてしまうし、周りの綺麗さを気にしてしまうわ
でも、一つ一つが美しい。
ヒロインになろうとしなくて良いの
道端に生えてる花で良いの
でも、軽い気持ちでておるような人には
冷静で残酷にお仕置きしなさい。
題名 『繊細な花』
小さい頃は、"繊細"と聞くとそれはそれは弱々しい物だと思っていた。
然し、辞書を引けば其処には"壊れやすい""傷付きやすい"等と書いて有る。じゃあ、繊細と言えば何だろう。
硝子は繊細で割れやすいと言う。
そんな事を考えていると、彼女の病室へ足を運んだ。
彼女は窓から花の頼りをじっと見ていた。
彼女の後ろ姿は、儚く、悲しく、そして、"繊細"。
治療で折れそうな位細くなった体。
散った髪の毛。
『たっ君、今日も来てくれたんや、!』
そう、微笑む。向日葵の様な笑顔だ。
『おん、来たで、』
数ヶ月前迄は、バームクーヘンが入った袋を握っていた左手でそっと手を振った。
『忙しぃのに御免な、』
彼女は少し、申し訳なさそうに苦笑いをした。
『ええよ、俺が来たいだけやし、』
そう言い、常に用意されているパイプ椅子に腰掛けた。
『今日は治療無いん、?』
『おん、無いんよ、』
珍しい。彼女は最近ずっと治療続き。
腕には赤紫の丸い痣が幾つも有る。正直に言ってしまえば、"可哀想"なのだ。でも、彼女は泣かない。
病気になるの前は、"繊細"な女の子でちょっとした事で電話して来て、グズグズしていたのに。
すると、彼女は少し悩んでから口を開いた。
『うち、治らんかもね。』
そんな、悲しい言葉。
彼女の目はあの、"繊細"な目をしていた。
否定しなければ。咄嗟にそう思った。
『大丈夫、絶対治るんやから、』
無責任な事を口にする。
彼女は眉を八の字ににして、首を傾げた。
『そぉかなぁ~、治ったらええな。』
彼女のそんな言葉に何故が全身が震えた。
もし、治らなければ、彼女は死ぬ。
じゃあ、死んだらどうなるのか。
天国は良い所なのか。そもそも、天国は有るのか。
暗い闇の中、とぼとぼ歩くだけの世界じゃないのか。
彼女は泣かないか。寂しくならないか。
一番、"繊細"なのは俺なのかもしれない。
もう、とっくに十九時。
流石にそろそろ帰るかと立ち上がると、彼女も立とうとした。
『無理せんとってッ…、?』
『ううん、うちが見送りたいだけやから、』
と、歯を見せて笑った。
看護婦さんに支えられ乍、病院の出口迄彼女と来た。
『ほな、明日も来るからな、』
『おん、有難う。気ぃ付けや、』
彼女はそう言うと病室に戻ろうとした。
伝えたい。此れだけは伝えさして欲しい。
『花ッ、!!!』
病院の出口は俺が彼女の名前を呼ぶ声で包まれた。
彼女が振り向く、俺は彼女の目を見て声を上げた。
『無理すんなよッ、!!!俺が居るからッ…、!!!泣きたい時は泣けッ…、!!!』
彼女の目からダイヤモンドの様に輝いた涙が溢れていた。きらきらしていて、綺麗だ。
『有難うッ…、!!!』
彼女はまた、花はまた、雨に濡れた向日葵の様な暖かい笑顔を見せてくれた。
2023.6.25 【繊細な花】