終点』の作文集

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終点』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

8/10/2023, 12:20:52 PM

そう言われてみれば
今考えると
電車通学の時は
始発駅だったから当然終点でした
結婚した今、
その始発駅から一番遠い
終点駅の街で暮らしています
終点の先には何があるのか
興味がなかったと言えばそうではなく
思いを馳せることもありました
今では我が町となり
何とかナビ無しで行動可能となりました
始発も終点も良き良き

8/10/2023, 12:19:23 PM

#終点

〝私〟の終点は、どこだろう。
アテもなくただ毎日を彷徨っているだけの私にはまだまだちっともわからない。

始まりがあるのだから終わりがあるのは当たり前だと自分に言い聞かせるけれどどんな栄光も、楽しい日々も、ぼーっとしているうちにパッと弾けてなくなってしまって、思い返す度に何とも言いようのない悲しみが自分の心に広がっていく。過去だけでは何も生み出さないというのに。

終点なんていうと、もの悲しい古びた駅のホームなんて想像してしまうけど、終点はもっと明るいもののはずだ。終わりは始まりなんていうし、たぶん一つの区切りなのだ。

私はまだ13年と数ヶ月しか生きてはいないけど、数えきれないほど人生の節々には、毎日のように終わりがあって、それでまた始まりがあった。

これからも、きっといろんなことが終わらないでと心の中で叫んでも、あっけなく終わって、また、残酷に始まっていくんだろうなと思う。もしかしたら、始まりすら自分で作らないといけないのかもしれない。

でも、そうやっていつかは終わってしまう人生だからこそ、私は自分の終点を自分で探して、見つけたいなと思う。まだまだ私の旅は始まったばかりだし!(なんて言っている間にいつの間にかおばあちゃんになっちゃうんだろうな)

8/10/2023, 12:16:01 PM

「終点です。」

その声に、はっと目を覚ます。

「随分と、お疲れ様のようで…」

少し困ったように、年配の車掌が
いつの間にか散らばってしまっていた
資料を拾い上げ手渡してくれた。

すみません!
そう、声をあげる前に

「身体に、気をつけて」と、何故か車掌は
意味深に肩をぽんと叩き去ってしまった。

まだ、寝ぼけているのか
見知らぬ駅だ。寝過ごして終点に
着くなんてここ最近じゃ、よくある事なのに。

ふらふらと駅を出ると…目の前には
黄金に輝く稲畑と、夕焼け空。
まだ、夢の中なのか?
沢山の赤とんぼが、舞い飛ぶ田んぼの中を
少年が無邪気に走り回っている。

ぁあ…と、膝から崩れ落ちる。
いつの間にか、涙が溢れて止まらない。

肩をぽんと叩いたのは

「父さん…」

田舎が、嫌いだった。
都会の暮らしに憧れて、がむしゃらに
働いた。何年も連絡ひとつしなかった。
最期に見た父さんは、見る影もなく
痩せていた。

その後も目的も見つからない
都会の暮らしにしがみついた。

だけど、本当に求めていたのは…

黄金に輝く稲畑に目を向けると
あの日の父さんが、遠くに立っている。
強く逞しく男らしいあの姿のまま。

「父さんみたいに、なりたかったんだ」

目を覚ますと、自宅の玄関に
倒れ込んでいた。
未だに、涙は止まらない。

俺は、徐に封筒を取り出し
徐に辞表と書き出した。

街での暮らしは、もう終点だ。
俺は故郷に戻る。
そこが、また新たな起点になると信じて。


【お題:終点】

8/10/2023, 12:14:58 PM

知らない土地は楽しくてこわい。

使い慣れた路線、いつもの時間帯、いつもの風景、いつもの。平凡な毎日から抜け出せず、抜け出そうともせず、いつもの日常が始まる。ここで降りないで、いっそ終点まで行ってしまえたらいいのに。

知らない自分は楽しくてこわい。

常識人の自分、殻を破ったらどうなってしまうの。
髪をオレンジにして出勤してみようか。
平日の昼間からウイスキーを呷ろうか。
終点まで行く勇気も持てずに、ただ夢に浸る。

いつもの道、いつもは気付かなかった淡い水色の花。
勿忘草、こぼれ落ちた種から花を咲かせる。

知らない未来はこわくて楽しい。

8/10/2023, 12:13:20 PM

終点


今から僕は、終点へと向かう。
電車の、そして人生の終点に。
人が言うようないい人生とは言えなかったけれど、生きててよかったと思えるほどの日常なんて無かったけれど
それでも、今から終点に向かっていると思うと、何だか寂しく思う。

そんな事を考えながら、僕は電車に揺られながら、終点へのカウントダウンを待っていた。

8/10/2023, 12:12:17 PM

これは確かに

恋でした…

恋、だったんです…

始めましてと形が変わっていくこの気持ちに

さよならと形が変わって行ったこの気持ちに

終点を…

…と思っていたの、どうやらまだ
終点にはならないみたい、電話越しに走ってる
足音と君の声が聞こえる…今更…遅いよ、…ねぇ、
それが本当なら来て…
待ってるから迎えに来て!
君の迎えを待つから、君の言葉で聞かせてね…

恋という形の終点

8/10/2023, 12:11:39 PM

「車内アナウンス」

こちら恋線、恋線
始発は出会いです。
終点は彼です。
終点先は彼の世界です。
傷つく前に
次の駅で途中下車しても構いません。
次の駅は失恋、失恋
お出口左側です。

8/10/2023, 12:10:48 PM

髪を乱しながら怒りに震える彼女は、激しい動悸が起きるほどに苛烈で綺麗だった。
心臓が鷲掴みされて、きっと瞼の裏にも焼き付いている。誰もが口を噤み、異様な光景に戦慄しているなかで彼女の喉の奥が引き攣る悲鳴は雲間から差し込む光のように聞こえて高揚に視界が潤む。
ああ、きっと私は彼女のために生きていたのかもしれない。もっと、もっと早くに会いたかった。傍で息をしている彼女のために。いま以上の苦しみを彼女に与えるために。


/ 終点

8/10/2023, 12:09:42 PM

おかしい。何かがおかしい。

電車に乗った時刻から、10時間が過ぎた。

何か怪奇現象が起きる訳でもなく、
目的地へ到着する訳でもなく、
外を見れば青々とした田んぼが広がっている。

ただ外を眺めていると、
突然車掌のアナウンスが入った。

「まもなく終点です。51年の長旅、ご苦労様でした。」

そうか、俺、死んだんだっけ。

8/10/2023, 12:07:27 PM

私の行き着く先は、あなたでありたかった。

                  「終点」

8/10/2023, 12:07:17 PM

ずっと続くものなのだろうか。

いつか終わりが来る

永遠なんて無い

どんな事もいつか終わりが来る。

今の「感情」「気持ち」「幸せ」「苦しみ」

それらの終点はどこだろう。

8/10/2023, 12:05:22 PM

終点が来る

いつか必ず来る

どんなに楽しくてもだ

バスの窓から高校生が中学生が歩いているのが見える

閉じ込められているととてつもなくつまらなくて

こいつらと同じだと思われたくなくて

それで違う道を選んだのに

いざ放たれるとなんか違う気がして

貪欲になっていくばかりだ

だけど終点は楽しいときにしか来ないわけじゃない

どんなに辛いときだって来てくれる

気まぐれな子なのだ

僕も気まぐれな生き物だから

気まぐれな彼が好きだ

またいつか

8/10/2023, 12:05:04 PM

電車が出発する、あのプロロロという音。それと共に私は足を運んだ。

普通の駅とはまるで違う、近未来的ではなく、
空を走る電車。夕焼けに溶けてきれいな空を、私は走る。

私以外にも乗る人はたくさんいるみたいだけど
私専用の…いや、客室も用意された特別な列車。
夕焼けに溶けた列車内で、これまでの人生や、人生の意味、大切な人を思い返す。

悪くなかった。って言えれば十分だよね。
乗ってから49日後。優しい声が響いた。

「まもなく、終点。冥界。冥界。」

さて、死人である私は電車で無事に冥界にたどり着きました。
ここからは天国行きか地獄行きかを伝えられてから、私はその場所に行く。

天国とか地獄とか、信じてないけど。
行けるなら天国がいいなあ。

…あの人に会いたいなあ。

そう思いながら後ろを振り返った。
この世とあの世を繋いでくれた終点を、静かに眺めていた。

#終点

8/10/2023, 12:02:40 PM

この駅で終点、、
この人ともお別れだ。
この人ともっといろんなこと喋りたい
悲しいな
でもこの言葉だけは言っておこう
「さようなら、大好きです」

8/10/2023, 12:00:55 PM

最終電車に乗り込んで終点の君の元へ。
 二人だけの秘密の時間。始発までの数時間。

 駅のホームへ足を落とせば、涼し気な風が頬を撫でる。早足に改札まで行くと君が手を振って出迎えてくれた。

 だけど時間は過ぎていく。止まってくれと願いながらも。

 早く君を連れ出すから、それまで待っていて。約束だよ。
 

27.『終点』

8/10/2023, 11:59:47 AM

終点


終わりって自分で決めるもの?
自分で決められる?
それを決めると仮定しても

本当の終わりを決められるのか

終点=限界点となるのだろうか

何かを終わらせる理由
もっともで正当な理由を
そう考えるだけで
限界まではいけない

所詮は弱き者の主張

次があるから終わらせられる
始まりの為の終わり
本当の終わり

終点の由縁とは
それは死に似て非なるもの

レールに例える車止め

✕印に枕木を乗せて
本当の終わりを教えてくれる

現実世界にも分岐点は
いくつもあった

わかっていても
自分の意図した道なんて
選べることは少ない

終わらせたいものほど
終わらせられない

それすら自分で決めている?

選んだ者にも理由があって
思うままに選んでるとは
限らないから

このレールすら
自分で選べなかった道

進む道はもちろん
終わりすら選べずに
次の分岐点へと
向けられている

選べなかった始まり
選べなかった脇道
選べない終点

なんと思うまま生きられない

望めば望むほど
この手からこぼれ落ちていく
何もかもが終わっているのに
自分の終わりすら選ばない

たったひとつ選べることを
選ばない選択をしながら

終点=限界点だけを信じて

まだ限界でないという
淡い幻想を糧としながら
選べない選ばないを
継続しながら
終わらない議論を
独り弱々しく考えている

8/10/2023, 11:56:37 AM

ここは終点だよ

頑張ったね
辛かったね
もう大丈夫だよ

そうだ
僕は頑張ったんだ
すごく辛かった
すごく怖かった

やっと たどり着いた

ヒュー サァー
ヒュー ヒュー
サァー ザァー

疲れ果てた僕を 木枯らしが追い越していく
僕につぶやく バイバイと

どうやら終点はまださきらしい

8/10/2023, 11:55:03 AM

終点と言うと、何かの終わりというイメージがありますが、そうではなく次の始まり(始点)なのではないかと思います。物事は全て何かの始まりと終わりの連続なのかもしれないです。

8/10/2023, 11:54:50 AM

終点を“死”と考える。
   起点を“生”と考える。
   そうだとすれば、
   「生きる」の反対は
   「死ぬ」だと言い切れない。
   つまり、何なら言い切れるか。
   いつも、
   《“死”は“生”と隣り合わせである。》
   ということだ。


              【終点】#12

8/10/2023, 11:53:28 AM

※本日作者が頭痛により文章が一部簡略化していることをご了承ください。


「……あーあ、最悪だ」
僕は寝落ちして終点まで来てしまった。
しかも終電でだ。最悪だ。
こういう時に限ってホテルへ泊まれる程の金はない。
仕方がないので、待合室へ待つことにした。
すると、僕と同じようにスーツを着た男性が座っていた。
「あなたも終電まで寝てしまったのですか?」
僕は彼にそう言ってみたが返事は無い。
「終電で寝落ちは最悪ですよね」
再び言ってみたが、やはり彼からは返事が無い。
人見知りなのだろうか?
彼はじっとこちらを見たまま何も言ってこない。
ずっと僕のことを見続けている。
……怖い。
不気味だ。なんでこんなに見てくるのだろうか?
怖い。一緒にいたくない。
僕は急いで待合室を出た。
「……ふぅ」
怖かった〜。すごく焦った。
あの待合室へは行かないようにしよう。
僕は仕方がなく夜道を歩くことにした。


「ただいま」
「おかえりなさい。終電に寝落ちなんてバカねぇ」
「うるせぇ。仕事で疲れてたんだから!」
「はいはい」
「そんなことより、見たんだよ」
「え?見たって?」
「例の噂の幽霊」
「幽霊?」
「あれだよ、待合室の男の幽霊」
「……あぁ!終点駅の幽霊!」
「そうそう!あいつに会ったんだよ」
「えぇ!?確か友達があっちの世界に引き込まれたって話でしょ!?」
「そうそう!でも、ちゃんと対処したから大丈夫だった」
「対処って?」
「何も話さず目線も逸らさないでじっと耐えること。そしたら待合室から出ていってくれたぜ」
「わぁ、良かったね、引き込まれなくて」
「ほんとだよ。いやぁ、めっちゃ怖かったぜ〜。まさか自分が経験するとは思わなかったからな」
「寝落ちの乗り過ごしはするもんじゃないわね」


終点駅の幽霊。
彼は今日も終電後の夜を彷徨っているという。


■テーマ:終点

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