霧夜

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終点


今から僕は、終点へと向かう。
電車の、そして人生の終点に。
人が言うようないい人生とは言えなかったけれど、生きててよかったと思えるほどの日常なんて無かったけれど
それでも、今から終点に向かっていると思うと、何だか寂しく思う。

そんな事を考えながら、僕は電車に揺られながら、終点へのカウントダウンを待っていた。

8/10/2023, 12:13:20 PM