『窓越しに見えるのは』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
窓越しに見えるのは、青い空に白い雲。
なんてことはない、ただの、いつもの景色だ。
けれど、そんな外の世界を眺め、
どうしようもなく渇望してしまうのは、
きっと私が、この閉ざされた空間に僻遠としているからだ。
「それでは、教科書の36ページを開いてくださいね」
早く、自由になりたい。
長引くPTAの会議
ぼんやり眺める校庭は梅雨の晴れ間
窓越しに見えるのは
娘の彼氏の浮気現場だ
(さぁて、どうしてあげようか)
会議の議題よりも、興味深い
#窓越しに見えるのは
「窓越しに見えるのは」
朝起きて、カーテンを開ける。
太陽が昇る前のふわっとした燻んだ水色の空
窓を開け、空気をたくさん吸う。
いちばん乗りにしか分からない匂い。
鳥がちゅんちゅんと泣き出した頃に身支度を始める。
好きな曲を聴きながら髪を結って、トーストを食べる。
窓越しに見えるのは未来だ。
「いってきます!」
と吐き今日も学校へと向かう。
どんな景色なんだろうなぁ
その先に見えるものがどんなものなのか、それを作り出すのは自分なのは分かってるんだけどね。
もちろん誉められるのは悪い気しないんだけど、なんだかレベルの低いことで誉められる気がしてしまう、とても偏屈。
今のままではいけない。変わらないといかない。でも何を変えればいいんだろう?という無限ループ。
素敵な未来を見るために、窓越しの景色を変えるために、今頑張ろう。
窓を開けて夏の夜空へ飛び出して、
今すぐきみに会いに行っちゃいたいよ。
私が育てている可愛い植物達。
10年以上元気に育っている。
その向こうには下町の風景。
なんだかんだあるけど、私はこの街が結構気に入ってる。
窓越しに見えるのは夜の暗い空
窓を開ける
ひんやりとした風 どこかから響く虫たちの声
よく知ってるのに
知らない景色みたい
今は少し不安になる
そっと窓を閉める
朝に見る窓越しの景色はどんなかな
お題「窓越しに見えるのは」
……またしても小説向きのお題でつらい!
窓越し……というと、ベランダが見えるのだけど。
その先は大抵洗濯物だし、更にその先は片道二車線の道路を挟んで、向かいはマンションの部屋だと思う。
というのも、向かいは地図で見ても一階を見ても有名企業の本社ビルなのに、その上はオフィスビルではなくてマンションになっているらしい。物件情報は見た事ないけど。こちら側にベランダこそついていないけど、カーテンがついてて窓があって、明かりが点いているのが、ビルじゃなくてマンションっぽい雰囲気を醸している。窓も狭くて小さいし。
実家はど田舎だから窓越しには瓦屋根と向かいの車屋さん(廃車を引き取るか故障車を修理するかどっちかよく知らない)のトタン屋根が見える。
あとうちの庭と車屋さんの裏側で、うちから実を落として元気に育った枇杷の木とか。
そんな両極端な環境だから、今頃の夏とか暑くて窓を開けると夜中でも車が通ってて割とうるさくて寝辛いのが困る……。
実家の夏は蝉が喚き散らしていて、それはそれで別種のうるささがあったけども。夏限定。
現住所で一番困るのはちょうど街灯が近い高さで、夜に遮光カーテンを開けているとめちゃくちゃ眩しいところ。
そんな理由から引っ越したいなと思いつつ、上の階の入居者がうるさくて一本筋違いの近距離に引っ越したという元同僚が四十万とか言ってて、ちょっとお金貯めるまで無理だなぁと思ってしまった……。
買い物に便利だから、もう少し駅近くで大通りに面していない、それこそ一本筋違いぐらいの場所が良いんだけども。
でも階段しかないから追加料金取られたって余談は有名過ぎる話で内心失笑した。(元同僚とは全く仲良くはない)
法律上だと五階建てまではエレベーターなしで大丈夫なんだっけ。エレベーターがあっても三階か四階にしか住みたくはないけど。
四階に住んだら蚊とか来なくて便利!
調べたら現住所は区内でも珍しく、地震が起きても川の氾濫に巻き込まれない地域らしいってのも気に入っている要素ではある。
窓から見えない徒歩圏内の川とかてっきり氾濫すると思っていた……。
でも今の勤務地は氾濫するでかい川を超えた先だから、勤務先で地震に遭ったら徒歩帰宅がかなりしんどい場所ではあるんだよなぁ。
10kmまでが安全圏で15kmまでが人による、20kmはアウトなんだっけ。元ネタどこだと思ったら、政府が公式に出している通達らしい。
そしてGoogleマップで調べたら勤務先から片道五時間らしい。てか21kmあるじゃん無理じゃん。
そもそも途中のでかい川が氾濫したら周辺水没するから家まで帰れない気がするけども。橋、落ちないのか?
片道二時間半以上は無理って記事も出てきた……。首都圏とかどうでも良いけど。
そんな遠距離だから、職場に帰宅用の靴を持っていこうと思いつつそのまま……。安全靴ください。
と言いつつ最近飲み水も確保していないレベルで防災意識が下がっている自覚はある。
常温で飲める味の安い水が異臭か何かで自主回収しているとの告知は見たんだけど、ロットNo.見て該当してなきゃ買っても良いかなとは思っている。……のに、いつも箱で買っているお店に告知なかったのが困る。
三箱買わなきゃ防災的にはマズイ。500mlペットボトルは数本あるけど、自宅避難できる量ではない。
缶詰パンと缶詰と防災トイレと水入れられるポリタンクは準備したけど、食事が足りない水も足りない。そして何より職場で被災したら一発アウトなんだよなぁ。
職場がウォーターサーバーを契約しているから水はあるけど人数割りしたら全然足りないし。
いい加減持ち歩ける0次防災セットを作ろうと思いつつ放置している。
「窓越しに見えるのは」という情緒溢れるお題から防災なんて掛け離れた話に着地してしまった。
ちなみに職場の窓から、春はめっちゃ綺麗に桜が見えたベストポジション。今は葉桜……と呼んで良いんだろうか、アレ。
今年の春は勤務し始めで言い出せなかったから、来年の春はちゃんと写真撮りたい。
遊んでいる子どもたち。
手をつなぐ親子。
校庭を走る憧れのあの人。
木もれ陽と羽を休める小鳥。
青い空と穏やかな波。
部屋を染める夕日と長く伸びた影。
月と地上の灯り。
誰もいない道。
誰かがいる道。
コンクリートとアスファルトと電柱。
窓越しに見えるあちらの世界。眩しくも、美しくも、日常的でも、無味無臭でもあるあちらの世界。
しかし、透明であっても窓は確固たるものとしてあちらとこちらを隔てているのです。
こちらよりあちらが素晴らしいなんて口が裂けても言えません。それでも私にはあちらが好ましいのです。
あなたもご一緒にどうですか。
さあ、窓をぶち破り外に飛び出すのです!なんて言ってるわけではございませんよ。窓に背を向け、あなたが扉を開けるのをお待ちしております。
薄暗い部屋のソファーに座って、ついているテレビをただぼーっと眺めていた。
向こうの方からパソコンのキーボードを打つ音が聞こえてくる。もう少し隣にいてほしいのに、あなたはいつも忙しくて、ソファーに一人ぼっちの私。
でもね、私の体にはまだあなたのぬくもりが残ってる。
ふと左を向くと、広い窓の外には真っ暗な空の下にきらきらと輝く高層マンション、高層ビル、高速道路、ゆりかもめ。
東京は深夜でもきらびやか。まるでまだ寝ちゃだめだよって言われてるみたい。
あれから10年が経って。
ソファーの背もたれにあごを乗せて見る外の景色は。真っ暗な夜空の下に、バルコニーに置いてある植物たちとメダカの鉢。それと水遊びテーブル。目に入るものすべてが寝支度を始めていて、もう寝る時間だよって私に語りかけてくる。
「ママー。」
寝室から私を呼ぶ声。
リビングの明かりを消して寝室に向かう。今夜も小さな寝息を聞きながら私は眠りにつくのです。
#窓越しに見えるのは
窓越しに見ているというのは
近いのに触れることが出来ない、
世界を隔絶しているかのような
もどかしさを感じられる
いつか窓越しに見ている夢たちに
窓を開けて飛び込みたい
それは、全くの偶然だった。
買い物帰りに立ち寄った駅前のカフェ
いつもなら、用事が済んだら寄り道せずに
帰るけど
その日は久々の2連休だったから早く帰る
必要がなかった
注文を済ませて窓際の席に座る
何気なく窓の外へと目を向ける
1組の男女が腕を組みながら並んで歩く
その隣に居たのは、私が2年間付き合ってた
恋人、
いわゆる元彼。
小柄で可愛らしい女の子はいかにも彼が好きそうな
容姿だった、
私には目もくれず、通り過ぎる2人
…私と繋ぐのは嫌がった癖に
ま、私にはもう関係ない。
窓越しに見えるのは
夜凪
久しぶりに帰った実家で、窓越しに見えるのは、田んぼ。少し高いところにある道路までずっと田んぼ。
まるで変化のない日常も、たまに見ればなぜか落ちつく。緑、緑、緑の葉っぱに、視力が良くなりそう。
当時は、この自然が嫌いだった。
いや、今も好きではない大自然。
暑くなると出てくる虫。
苦手なのは、前よりもっとかも知れない。
じゃあ、どう言う窓越しの景色が自分は好きなんだろうと考えてみた。、、やはり、緑は欲してる。でも、同じ緑でも、森林の方だなって、思う。軽井沢とか、、窓越しに見える景色に想いを馳せ、紅茶を飲むステイタスに酔ってみたいのである。
つくづく小市民なのだ。トホホ。
→いつでもお越しください。
窓越しに見えるのは 宵越しの灯り
宵待草を燭台に 小さな蝋燭を立てました
昼も夜も 灯りは絶やしません
午睡にいらっしゃい エーテル天蓋のベッドをどうぞ
読書がお好き? ひぐらし声の文机がございますよ
薄氷ガラスに麦茶を
レース陶板に四季折々の和菓子を
どうぞ ご遠慮なく
予約はいりません
心よりお待ち申し上げております。
テーマ; 窓越しに見えるのは
#02 窓越しに見えるのは
どうしようもない寂しさだったかもしれないし。
報われない悲しさだったかもしれないし。
どうして、なんて言ってはいけない気がした。
ほんの数センチ、いつも届かなくて。
無理やり笑っていたのは、たぶん、あなたで、私で。
窓越しに見えるのは、もどかしい指先数センチの切なさだった。
私の家の向かいのお宅は、猫を飼っている。と思う。
いや、思う、じゃなく間違いなく飼っている。
ときどき、二階の窓にいるのだけど、これが全然動かない。
加えて、目を凝らしてみてやっと「猫か」と分かるくらい、そのお宅とは距離があるので、初めて見た時は、置物か?と思った。
数回、窓際にいるのを見つけ、凝視しても動かず、「本当に猫なのか?」と思ったところで、やっと部屋の方へ身をひるがえした。
そんな事が数回あったけれど、ここのところ、目にする事は無い。
ちょっと残念だ。私は猫が好きなので、またそのうち窓際に現れないかなーと思っている。
「窓越しに見えるのは」
窓越しに見えるのは入道雲。入道雲だったら良いな、と思う。ただそれだけ。
『自分の私物に赤い糸を巻き付けると、運命の人に出逢うことが出来る』
私の学校では、そんな噂が飛び交っている。
その噂を受けて、友人たちは私物に赤い糸を巻き付けていた。
もちろん根拠は無いおまじない。
根も葉もないうわさ。
子供っぽいとも思う。
けれど楽しんでいる人間に対して、わざわざ冷めるような事をいうほど、私は偏屈な人間じゃない
それにみんな、心の底から信じているわけではないだろう。
多分、『だといいな』くらいの認識だと思う。
そんなわけで私は、友人たちと違って赤い糸を巻き付けていない。
ただ、いいアイディアだとは思った。
例えば、傘に目印として付けるとか。
雨が降ると、下駄箱に置いてある傘置きには、たくさんの傘が差しこまれる。
私も、ギュウギュウ詰めになった傘立てに差し込むのだけど、帰る際たくさんの傘の中から自分の傘を見つけるのは、いつも一苦労なのだ。
だから私は見つけやすいように、傘の取っ手に赤い糸を巻き付けた。
違うんだ。
勘違いしないで欲しい。
傘を見つけやすくするために目印につけただけで、決して他意はない。
別に噂を信じている訳じゃない。
ほら、今日も傘置きには他の生徒がもって来た傘でいっぱいだ。
朝から降っていたので、傘を忘れた人はいないだろう。
つまり、全校生徒の傘がここにはあるのだ
けれど、私の傘には赤い糸が巻き付いている。
他の傘と違うから、私の傘はすぐ見つか――らなかった。
おかしいな。
朝の記憶では、確かこの辺に差し込んだのだけど、記憶違いかな……
赤い糸が外れてしまった可能性も考慮して探しても見つからない。
念のために他の傘立てを見てみるも、やはり見当たらない。
私が傘を探している間にも、他の生徒たちはどんどん自分の傘を持って下校していく。
そうしてスカスカになった傘立ての中を見ても、自分の傘は見当たらない……
なるほどね。
私、分かっちゃった。
ここまで、ヒント出されちゃうと分からない方が難しいね。
今の状況が指し示すのは――
私の傘を誰かが間違えて持って帰ったと言う事だな。
マジか……
はあ、と私はため息をつく。
流石に傘が無いと困ってしまう。
だって外は土砂降り。
傘なしでなんて帰りたくない。
親に迎えに来てもらう?
今日は夜勤って言ってたから、無理だ。
友人の傘に入れてもらう?
全員帰宅部なのですでに帰っている。
「はああああ」
私は特大のため息を吐く。
これはもう、びしょぬれを覚悟して、傘なしで帰るしかないな。
せめてもの抵抗で、雨が弱くなるのを待っていると、隣の家に住んでいる幼なじみの安藤が走ってくるのが見えた。
なんとなく眺めていると、安藤は差していた傘を折りたたみ、そのまま傘入れに入れる。
彼の傘は特徴的で、取っ手に赤い糸が巻き付いた傘だった。
私の傘だった。
「あーー」
コイツが持っていったのか!
私が合点がいった一方で、傘どろぼうは私を不思議そうに見ていた。
「なんだよ。突然大声出して」
「それ、私の傘」
「なんだ、お前のかよ」
「『お前のか』じゃない」
私が怒りの形相で近づくと、彼は慌てて手をあげて降参のポーズ。
「待ってくれ、わざとじゃないんだ。
間違えたことに気づいて、慌てて戻ってきたんだ」
「私、もう少しで濡れて帰るところだったんだけど」
「ゴメン!」
正直、まだ怒りは収まらないが、反省しているようなのでこれくらいで許してやろう。
「じゃあ、帰るか」
傘も返ってきたことだし、ここに長居する用事はない。
そう思って帰ろうとして、私はあることに気づいた。
安藤が帰ろうとしないのだ。
「帰らないの?」
「あー」
安藤はバツが悪そうに、顔をポリポリかく。
「実は傘を忘れて……」
「朝も降ってたじゃない……
あんたどうやって来たの?」
「今日寝坊したから、親に送ってもらったんだ。
そのとき傘を車に置き忘れちゃって……」
「そういうことか」
こいつ朝弱いからなあ。
いつも起こしに行ってるのに、一度もすんなり起きたためしがない。
「ていうか、傘持ってなかったくせに、『間違えて』持って帰ったのか……」
「ご、ごめん。
靴履いた時、似ている傘を持って行ってしまった……
というわけで、スンマセセン。
傘ないんです。
傘にいれて下さい」
安藤は勢いよく頭を下げる。
それを見て私は、今日で何度目かもわからないため息をつく。
「はあ、このまま見捨てるのは気分が悪いか……」
「ありがとうございます」
「代わりにパフェ奢ってよ」
「デートって事?」
「勘違いすんな。
お前はただの財布じゃい」
◆
その後、私と安藤は付き合う事になった。
パフェを食べに行った後も、ちょくちょく一緒に出掛けるようにあり、最終的に恋人同士となった。
きっかけはもちろん、傘持ち去り事件である。
アレが無ければ、私たちはただの幼馴染で終わっていただろう。
安藤が私の傘を持っていったから、私たちはデートに行く事になったのだ。
赤い糸が巻き付いた私の傘を……
別に赤い糸が巻き付いていたから、持っていったわけじゃないだろう。
けれど運命が、あの傘を中心にして変わったのは事実……
あのおまじない、まさか本物!?
ははは、まさかね。
『 窓越しに見えるのは 』
ショーウィンドーがずらりと並ぶ 。
赤のドレス 、 漆黒の帽子
色とりどりに 私を 包む 。
私の お目当てのお店 、
窓越しに見えるのは ____
「 いらっしゃいませ ! 」
そう 、 さわやかに挨拶をする あの人だった 。
最近見える景色は、灰色の空と冷たい雨。
外に出たいとは思わない。
防水加工が施されていたとしても、破損した所へ1粒の水が入れば使い物にならない。
窓越しに見えるのは、私にとって過ごしにくい世界。