『窓越しに見えるのは』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お前の作ったこの世界は、古き良きの面影を一切洗い流して、栄華の絶頂を映している。
私の愛したもののあとが少しずつ消えてゆく。
お題:窓越しに見えるのは
イザベラさんがキッチンの窓から中庭を眺めると、木々の葉から差し込む陽光が芝生に落ちていた。
その光がゆらゆらと揺れ、ペリドットグリーンの宝石が散りばめられたかのように美しく輝いている。
木漏れ日、まるで光の踊りのよう。
母国フランスには「木漏れ日」という言葉はないので、イザベラさんはこの美しい光景を表現する日本語がとても魅力的で綺麗だと感じている。
「窓越しに見えるのは」
「窓越しに見えるのは」
窓を思い浮かべてください。
形はどんな物でも良いです。
そして、その窓を覗いてください。
貴方は何が見えましたか?
窓越しに見えたものを
貴方は欲しているのではないですか?
『窓越しに見えるのは』
また今日も来ている。
ここ最近、毎日のように来ている。
キジトラ柄の雌猫。
耳には切り込みがある。さくら耳だ。
いつもご飯やおやつを可愛くおねだり。
それに毎回やられてついついあげてしまう。
晴れの日も雨の日も窓のそばまで来て
私が気付くまで静かに待っている。
窓越しに見えるのは愛おしいあなた。
【窓越しに見えるのは】
なんてことだ!本当に吸血鬼がいるなんて!
僕は今、廃墟となった深夜の古城の一室に立て籠もって孤独に震えている。なぜかって?細かい経緯をはぶいて説明すると、僕の長所でもあり残念な短所でもある、活火山のように勢い激しい好奇心に衝き動かされたことと、短所でしかない類まれな不幸きわまるめぐり合わせが積み重なった結果によって、この古城に住みついている吸血鬼と宿命的な邂逅を果たしてしまったからだ。あの血の気の失せた不気味な肌の色、時代がかった耽美な衣装、獰猛で常人離れした怪力……まぎれもなく人外のモンスターだった。あんな魔物からここまで逃げおおせられたのは奇跡としか言いようがない。這々の体で今ひそんでいる隠し部屋を偶然さぐり当てて、こうして震えながらひたすら朝がくるのを待っているってわけ。なんてったって吸血鬼の弱点の一つは太陽の光だからね。夜が明ければあいつはイヤでも僕の捕獲を諦め、大嫌いな光から逃れるために、大人しくねぐらへ帰るしかないはず。無謀に戦うより籠城戦で逃げ切るほうが生還できる確率は高い!このかくれんぼゲームは僕の勝ちで終わらせてやるんだ!さあ、あとどれくらいだ?腕時計を見て時間を確認すると、ようやく午前の1時台……長丁場の根くらべになるな。アラームを3時間後ぐらいに設定して、少し眠って時を稼ごう……今はまだ、鉄格子のついた小さな窓から漏れてくるのは淡い月の光だけれど、目覚めたとき真っ先に目にするのは、夜明けのまぶしく神々しい「日差し」でありますように ―― それじゃ、おやすみなさい。僕の幸運を祈っててね ――
Theme:窓越しに見えるのは
窓越しに見えるのは、火柱に黒い煙。逃げ惑う人々。
俺は窓越しに空を眺めて小さくため息をつく。
お前が願った平和な世界は、まだ来ていない。
お前も何処かでこの景色を見ているのだろうか。
繰り返される過ちに悲しんでいるのだろうか。
すまないな。まだ、願いを叶えられなくて。
お前が今も横にいてくれたら、弱気になりかけてる俺を冗談交じりに勇気づけてくれたのだろうか。
「らしくないですよ、隊長」
ふと、そんな言葉が聞こえたような気がした。
思わず周囲を見渡すが、当然お前はいない。
「そうだな」
弱気になっていても仕方ない。
いつかお前とまた逢えるときに胸を張っていられるよう、俺は俺が為すべきことを為すだけだ。
窓越しに見えるのは、作戦の目標地点。
「ランディングポイント確認。全員、降下用意」
俺はヘリ内で指示を出した。
お前が願う平和な世界を創る一歩になると信じて。
蒼い空はどこへ行ったのか
輝く星はどこへ行ったのか
窓越しに見えるのは
授業と授業の合間のほんのわずかな休憩時間。
私は自分のいるEクラスから少し離れた、Bクラスへと向かう。
目当てのクラスが近づくたびにドキドキする。
今日はなんて声をかけよう。
ノートを貸して欲しいとかかな?
分からないところがあって…って質問するのもいいよね。
そんなことを考えているうちに、Bクラスに辿り着く。
廊下側の近い席に、彼はいた。
扉のすぐ近くにいた女子たちに声をかけて呼び出してもらう。
窓越しに見えるのは、彼が振り向いてニコッと笑いかけてくれるその姿。
嬉しくてひらひらと軽く手を振る。
ああ、私はひどく彼が好きだ。
彼が扉に向かって歩き出す。
私の目の前までもうすぐ……
お題:窓越しに見えるのは
窓越しに見えるのは
今日、不幸なことがあった私
立ちはだかった困難の壁に対して、途方に暮れている顔がうつっている
まぁ酷い顔だこと
泣きそうだね
でも、まだ諦めたくない
あんな目にあったまま終わりたくない
だから今、考えられる精一杯の努力をしよう
頑張るよ
嫌だけど
最悪だけど
今に見てろよ
最後に笑顔でいるのは私だ。
窓越しに見えるのは深海。張り付くように暗い中を進むたびに見覚えのない奇妙な住人達が通り過ぎていく。気が付けば一呼吸すら慎重に浅く小さく繰り返す、暗い世界を小さな光だけを頼りに流れにのって彷徨う夢を見た。引き上げられるように全身が汗で重い。水の中にいたかのような感覚に苛まれながら目を覚ます。窓越しに見える太陽の差し込む光は暑苦しいほど。
【窓越しに見えるのは】
四角い枠の中
カラフルな花畑が広がっている
窓越しに見えるのは
僕が行けない世界
いつになったら
この白い部屋から出られるの
綺麗な花たちは
僕よりずっと自由な世界にいる
窓越しに見えるのは
すごい雨、です。昨日からずっと。
土砂災害や川の氾濫が起こらなければいいと切に願います。
普段は穏やかな川が私たちに牙をむくなんて。こちらは逃げるしかない、太刀打ち出来ません。
あ。
太刀打ちと言えば、昨夜の「鬼滅の刃 柱稽古編 最終回」ですが。
最高でしたね、これは映画?って何度も言ってしまいました。(おばちゃんすぐ声に出す)
鳥肌立ちっぱなしでした。
内容は言うまでもなく、映像の素晴らしさがとにかく秀逸。このままずっと見ていたいと思いましたね。
御館様のような語り口の男性、女性ならずとも聞き入ってしまうのでは。鬼相手に温かく家族を迎えてくれるかの様に話すけれど、腹の中は真逆。
周りに居たら怖いですね。
その感動を引きずったまま観戦した、
「男子バレー ネーションズリーグ決勝戦」。
こちらも熱戦でした。オリンピックほんとに期待!
しかし両チーム共にお顔の偏差値が高くて、そこでもいい勝負してました。高橋藍君がいたら完全勝利でした。
こんな時に絶対怒られるやつですね。
では失礼します。
全国災害被害、何事も起こりませんように。
end
窓越しに見えるのは、小さな私。
傘もささないで、周りの人は楽しそうにわざと水溜まりを踏んずけて遊んでいるのに、私はその弾みではねた水を体に受けながら、何も言わず立ち去っている。
あの頃の、私に言いたい。
他人のことばかりではなくて、自分を大切にして欲しいって。
そう言おうとすれば、窓は激しさを増す雨のせいで、景色がぼやけてしまって何も見えなくなった。
やっぱり、今の自分も、あの頃と同じで、まだ怖いのかもしれない。
インターホンが鳴ると、吠え出すわんこ
うるさいけど、かわいいなぁもう。
またお風呂場の電気、付けっぱなしだ
消し忘れないようにしないと。
部屋がクラシック音楽で満たされる
いつもこればっかり聴いてる気がするな。
窓越しに見えるのは、閉まったカーテンだけ。
君の家の前で、今日も待っている。
望まない朝の日差しを
恨むように目を細めた。
心のひかりはもうずっと、
眠り続けて。
それでも体は変わらぬ日々を続けた。
神様はまだ、生きろなんて
こんな私の背中を押すんだ。
窓越しに見えるのは、ビル、車、ビル、踏切、人、たまに犬。みんなするすると流れていく。
いつも見ているはずなのに、なぜだかずっと見ていられる。
窓越しに見える街は、とてもいいものに見える。大きなビルがあったり、いろんな家が並んでいたり、買い物袋をぶら下げた人が歩いていたり、止まっているようで動いている。
窓越しに見ていた街に入ってみる。瞬間、残念なことに、僕は街に馴染んでしまって、つまらなくなってしまった。
窓越しに見えたのは、きっと夢の街。
雲に空は閉ざされ、星は見えない。この地球から見える星々。自分の意思とは関係のない生に、生きるべきか死ぬべきか戸惑う光。それは人間とて、同じ。この世に生を受けた時を皆、知らない。何の為に生き、死ぬのか、最期まで分からないかもしれない。
【窓越しに見えるのは】
生まれつき視力が弱かった
目に映る全部の輪郭がぼやけて
代わりに見えちゃいけないものが見えてしまって
何にも信じられなくなった
与えられてすらいない窓枠をのぞき込んで息をのんだ
見えている世界が違うのだ
のぞき込んだ世界の青さに目をやられて
自分のいた場所に戻ろうとしたのに
頭の中に勝手に流れ来て止まらない
窓枠は僕にまとわりついて
視野を矯正しようと目に情景を焼き付ける
いつの間にか踏み外していた白線の上も
難なく歩けるようになってしまった
でもこの窓越しに見える綺麗な世界は
本当の僕の世界でないことだって知ってるんだ
だから「きっとこれは夢だ。永遠に醒めない、君と会えた、そんな夢」
2024-07-01
うちの家の窓から見えるのはうちの庭と2軒の裏、そして道路を挟んだ奥にあるおうち。家の隙間から子供がはしゃいでいるのが見えたり、奥の家の人が外に出てくるのが見えたり、私が中学校くらいの時の朝だと友達が登校しているのが見えて早いな〜って思ったり。ご近所さんと親交は無いけれど見かけると少しにこってなる。
それから、窓から見える空の様子も朝起きた時は朝だって感じするのに昼起きたら昼だって思うし、夕方だと夕方だなあってなる。太陽の位置が違うだけで部屋に射す光の感じが違って本能的にその光を覚えてるのって不思議な感じだね。
2024 7/1(月)
電車の窓越しに見えるのは、なじみのない景色。
知らない街で僕はこの先、何をどれだけ見つけることが出来るだろう。
電車の扉が開いた。
それは、これから新しい生活が始まる合図のようだった。
#窓越しに見えるのは