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窓越しに見えるのは深海。張り付くように暗い中を進むたびに見覚えのない奇妙な住人達が通り過ぎていく。気が付けば一呼吸すら慎重に浅く小さく繰り返す、暗い世界を小さな光だけを頼りに流れにのって彷徨う夢を見た。引き上げられるように全身が汗で重い。水の中にいたかのような感覚に苛まれながら目を覚ます。窓越しに見える太陽の差し込む光は暑苦しいほど。

7/1/2024, 1:08:11 PM