NoName

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それは、全くの偶然だった。

買い物帰りに立ち寄った駅前のカフェ
いつもなら、用事が済んだら寄り道せずに
帰るけど
その日は久々の2連休だったから早く帰る
必要がなかった
注文を済ませて窓際の席に座る

何気なく窓の外へと目を向ける
1組の男女が腕を組みながら並んで歩く
その隣に居たのは、私が2年間付き合ってた
恋人、
いわゆる元彼。
小柄で可愛らしい女の子はいかにも彼が好きそうな
容姿だった、
私には目もくれず、通り過ぎる2人
…私と繋ぐのは嫌がった癖に

ま、私にはもう関係ない。

窓越しに見えるのは


夜凪

7/1/2024, 1:41:14 PM