#02 窓越しに見えるのはどうしようもない寂しさだったかもしれないし。報われない悲しさだったかもしれないし。どうして、なんて言ってはいけない気がした。ほんの数センチ、いつも届かなくて。無理やり笑っていたのは、たぶん、あなたで、私で。窓越しに見えるのは、もどかしい指先数センチの切なさだった。
7/1/2024, 1:32:29 PM