窓越しに見えるのは』の作文集

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窓越しに見えるのは』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

7/2/2023, 9:15:23 AM

今日のテーマ
《窓越しに見えるのは》





「また見てるの?」
「別にいいでしょ」

熱心に窓の外を見ているのをからかうと、彼女は拗ねたようにぷくっと頬を膨らせる。
数ヶ月に及ぶ片想いをやっとの思いで成就させたんだから、こんな風にこそこそ盗み見てないで堂々と近くで応援すればいいのに。
そうツッコミを入れようかと思ったけど、実際にそんなことをしたら噂されたり冷やかされたりしそうだからこれはこれで正解なのかもしれない、と思い直す。
傍目にはまどろっこしく思えるけど、恋愛のペースは人それぞれ違うのだ。
彼女達がそれでいいなら外野が口出しするのは野暮というものだろう。

熱心に恋人の姿を眺める彼女につきあうように、私も前の席を拝借して窓の外をそっと窺う。
夕陽を浴びて友人の彼氏が全力で駆け抜けていく。
青春だねえ、なんてどこかのおばちゃんのような気持ちで見ていたら、その後ろから猛然と追い縋ってくる姿が目に止まった。
テレビの退会で見るような綺麗なフォームに思わず目が引きつけられる。

「ああっ、抜かれちゃった!」

残念そうな友人の声も耳を素通りしていく。
あっという間に友人の彼氏を追い抜いてゴールしたのは、どうやら彼と同じ部の上級生だったらしい。
熱心にアドバイスしているのが窓越しにも伝わってきて、そんな様子にも気が引かれる。
いつのまにか、私は友人よりも熱心に、彼らの様子に見入ってしまっていた。

「……あの先輩、去年全国大会まで行ったんだって。彼が憧れてるって言ってた」
「そうなんだ」
「私も顔しか覚えてなかったんだけど、名前、聞いといてあげようか?」
「え?」
「顔真っ赤だし、恋してますって顔してる」

さっきの意趣返しのつもりだろうか。
からかうようなその声に、ますます頬が熱を持つ。
まさか、という思いと、やっぱりそうなんだろうか、という思いがシーソーみたいに行ったり来たりする。
気のせいか、なんだか息まで苦しくなってきて、私はひんやりした窓にコツンと額を押し当てた。

「ずっと一方的につきあってもらってて悪いなって思ってたけど、今日からは一緒に見てられるね」

嬉しそうな友の声。
その間も、視線は件の先輩に釘付けで。
うずうずそわそわする胸を宥めすかして、私は黙ったままこくりと頷いたのだった。

7/2/2023, 9:12:19 AM

窓越しに見えたのは
夏の空を飛んでいる鳥たち
特に変わりようのない、普通の毎日

7/2/2023, 9:04:08 AM

窓越しに見えるのは、夏の景色
ビーチサンダルで砂浜を歩く
押し寄せる波の音
落ちている貝殻を、
なんとなく拾った
夏の海を拾った気がして
胸ポケットにしまう。

7/2/2023, 8:56:39 AM

【窓越しに見えるのは】

ベッドのそばで、透けたカーテンが揺れる。
あの奥から差し込む、暖かな陽の光。
その先に見える透明なガラスと窓枠。
この枠から覗く、広い広い空。

窓越しに空を見て、やっと身体を起こす毎日。

7/2/2023, 8:55:12 AM

─窓越しにみえのは─
 目の前にある家の白猫。天使の羽のように艷やかな純白の毛。その天使の毛が囲む、透き通ったオッドアイの目。右目には、エメラルド。左目には、アクアマリンが埋め込まれているかのような凛々しさと華やかさが詰まっていた。生まれてきたのが人間だったのならモデルになっていたであろうシルエットも持ち合わせていた。

  もはや、この世にいるのがもったいないほどだった。

 この世は、濁っている。もっと言えば、真っ黒だろう。
そんなこの世が、この天使の純白の毛を黒く染めていってしまいそうで、透き通った目を濁らせてしまいそうで少し怖い。まぁ、今の僕には、どうする事も出来ないけど。
 僕は、この天使に、北アルプスの大自然の中で、自由に暮らしてほしいと、ただただ無責任な思いを抱いてこの世を去って行った。

天国なんて、あるのかなぁ。
       来世が楽しみだ…

7/2/2023, 8:46:56 AM

窓越しに見えるのは、君の姿 見とれる私に微笑む君は
          今私の大切な夫だ。

7/2/2023, 8:41:21 AM

窓越しに見えるのは、小さな湖を囲む花々と広大な森。ここはある森の中にある大きなお城。








本好きのお姫様_________________








ここはある国の王族が住むお城。そこには、ロゼッタというお姫様が住んでいました。彼女は本が大好きで、いつも本を読んでいました。ロゼッタには双子の兄、ローランド王子がいます。彼は乗馬やスポーツ観戦が好きで、ロゼッタとは真逆の性格でした。ある日、ロゼッタがいつものように自分の部屋のソファーベットで本を読んでいると、いきなりローランド王子が部屋に入ってきて、
「ロゼッタ。これからフットサルをお父様と観戦しに行ってくるが、おまえも来るか?」
と、ロゼッタを誘いましたが、
「いいえ。結構です。わたくしはここで昨日の続きを読んでいますので。どうぞお父様と二人でお楽しみになって。」
と、あっさり断りました。はぁ、とため息をついたローランドは、昼食はしっかり食べるようにとくぎを差し、側近とともに部屋を出て行きました。
「はぁ。いつも断っているのに、本当に懲りないお兄様ですね。ねぇ?ローズ。」
「えぇ。ロゼッタ様はあまりスポーツ観戦がお好きではないことをローランド様の側近にお伝えいたしましょうか?」
ローズはロゼッタの側近で、ロゼッタのことを生まれたときから世話をしている、ロゼッタにとってとても信頼できる側近です。
「えぇ。お願いするわ。ところで、今日の昼食のメニューは何かしら?」
こちらに、とローズに渡されたメニューを見ていると、突然ロゼッタの顔が少し歪みました。
「ロゼッタ様?どうかなされましたか?」
心配そうに顔を覗き込むローズに、ロゼッタは、
「何でもないわ。ただ、少し苦手な食材が入っていただけよ。」
「では、料理人に食材の変更を申し出てきます。何の食材が教えてくださいますでしょうか。」
ロゼッタは一瞬戸惑ったが、すぐにいつもの表情に戻り、
「ピーマンよ。これからも代用品を使うようにと言ってきてくれる?」
「かしこまりました。では、失礼いたします。」








第一話____________________

7/2/2023, 8:37:18 AM

窓越しに見えるのは

地獄ような世界

でも綺麗な世界も見せてくれる

だから嫌いになれない

そうゆう自分が嫌いだと

思ってしまうんだ

7/2/2023, 8:33:43 AM

トン、トン、トン。

 窓のガラスを叩く音がする。
 部屋の中にあるベッドの縁に腰を掛け、手近にあった本を読んでいた私は、ふと読むのを止めて窓の方へと顔を上げた。


「ねぇ、ねぇ、中に入っていい?」


 窓の外からそんな声が聞こえる。私は閉じた窓をじっと眺めながら、はっきりとした声で告げる。




「ダメ」




 私は再び本のページに視線を戻す。
 窓の外が大きな影に塞がれたように暗くなり、悔しそうな叫び声が響き渡った。



【窓越しに見えるのは】

7/2/2023, 8:15:17 AM

窓越しに見えるのは友達と仲良く話してる片思い中の好きな人。

7/2/2023, 8:08:46 AM

窓越しに見えるのは開放的空間という名の閉鎖的空間。
私が今いるのは閉鎖的空間という名の開放的空間

7/2/2023, 7:42:47 AM

―窓越しに見えるのは―

窓越しに見えるのは辺り一面の青
ここは電車の中
私の他に誰もいない、電車の中
右の窓も左の窓も、広がった青で
埋め尽くされている
窓の外は海と空
水平線も見えないほどの深く濃い青だ
じっと見つめて待っていると
じわじわと海面が上がってくる
空は海に押し出されて
電車は海の中に入った
何の縛りもない
誰にも見られない
穏やかな海は自由だった
すると私の視界の隅を何かが過ぎる
振り向くと窓の外にはイワシの大群
電車の中を通って過ぎ去って行った
左の窓にはクラゲがふわふわと浮かんでいる
かと思えば色とりどりのカラフルな魚たちが
ヒラヒラと泳いでつり革を通っていた
イルカ達は嬉しそうに窓を突き抜けていき、
タコもつり革にぶら下がっていた
誰も邪魔しない
久しぶりに息をした気がした
私は魚たちに連れられて、海の中を
ふわふわと泳いだ

7/2/2023, 7:33:15 AM

深夜2時、ほどだろうか。私はふと目を覚ます寝落ちしていたのだろうか、電気代が高騰する中で煌々と光っている明かり。鳴り止まない通知の音私はそれら全てが鬱陶しくなり電気を消し、スマホをサイレントモードにする
そして重い瞼でベランダに目をやりそこへフラフラと向かった。窓辺に立った時視界が一瞬グラっとなった。
窓枠にもたれかかりながら私は外の景色を見る
そこにあったのは
満面の夜空だった。星々は眩い光を纏った宝石の様で、それを一層映えさせる群青と漆黒のグラデーション
昔は見れなかったこの輝きを私はこうやって見ることが出来て。
あの時生きるのを諦めないで、良かったー……

7/2/2023, 7:32:40 AM

【窓越しに見えるのは】


充実してると思われる庭園

微かに聴こえてくる家族団欒の声色は

部屋の明かりが一つもない家へ

向かう僕には何処か残酷で哀しくて

窓越しに伝わる幸せは本当の幸せなのか

僕にはまだ分からない答え

7/2/2023, 7:13:37 AM

猫は窓辺が好きだ。
猫の習性で窓辺から外を監視しているらしい。
我が家のキジ白猫さまも例外ではない。
彼にとって家は縄張りだから。
その行動はニャルソックと猫好きの間で呼ばれている。
キジ白猫さまのお気に入りの窓辺第3位はリビングの窓、第2位はお風呂の小窓、
そして輝く第1位は二階の部屋のベランダに続く大窓である。
二階だし見晴らしもいいしニャルソックし放題、ついでに日当たりも良好だ。
散歩や仕事で外に出て帰って来ると、二階の窓辺でニャルソック中のキジ白猫さまの姿をよく目にする。
シャキんと背を伸ばし、外に異常が無いか、悪い侵入者は居ないか、真面目に(?)監視している姿が何とも愛らしい。
そんなに見るものなんかあるんか?と思いもするが、
二階の窓辺は道路側に面していて人も車もそれなりに通るし、仲間なのか敵なのか野良猫も結構いる。
と考えると猫さま的に監視するものは意外と多くあるのかもしれない。
人間の私からしたら外の世界は見慣れた世界で、大して興味をそそるものなど有りはしないが、
動体視力のすこぶる良い猫さまは人間が見落としてしまうであろう、てゆうか遠くて見えない虫さえも発見しちゃう生き物なのだから、毎日変わる外の世界を新鮮な気持ちで眺めてられるのかもしれない。
いいね、と思った。
興味津々、その感覚を羨ましく思うぐらいには大人になってしまった自分がいる。
【窓越しに見えるのは】#16

7/2/2023, 7:07:12 AM

写真立てを両手に取る。クリアガラスの向こう、あなたが頬笑んで待っている。この時も、今も、これから先も、ずっと、ずっと先も。追いつけないのだ。あなたが頬笑んで待っているところへわたしは追いつけない。
 認知的均衡理論。
 バランス理論ともいう。
 あの時、深夜にドライブに連れてってとせがんだのはわたしだ。あなたは不承不承、でもそんな思いは顔には出さずに夜の高速道路を走ってくれた。
 あなたは即死だった。わたしは肺と右脚、骨盤が少し潰れた。
 その認知的均衡理論に基づくと、集団は誰か共通の敵を作るとバランスが取れるらしい。だから、皆がわたしを敵役にするものと思っていた。わたしもそう望んでいた。
 足をやや引きずりながらわたしがお茶を淹れ、あなたのおかあさんとおとうさんが茶菓子を食べる。いつもの光景。一人子を亡くしたあなたの両親は、わたしを実の子のように愛してくれている。
 そうでなしに、わたしのことを責めてくれたらたやすく後を追えたのに。
 クリアガラスの向こう、あなたはなにも知らずに頬笑んでいる。

7/2/2023, 7:05:09 AM

窓越しに見えるのは、人々の幸せな姿。
道行く人は、笑顔で過ごしている。

それを眺める私も、自然と嬉しく微笑む。
そんな素朴で、素敵な世界が今後必ず作られるように
出来ることから始めよう。

まずは日々を笑顔で過ごしてみよう。
日常の中で感謝を伝えてみよう。

簡単なことから、少しずつ…。
いつか必ず叶うから。

7/2/2023, 6:54:09 AM

窓越しに見えるのは...

私が窓越しに見るその先は、自分自身の存在を削り取った同じ世界線上の別世界。窓が切り取ったアートのように楽しめる時もあれば、そこから溢れる日差しを楽しみたくて目を向けている事もある。

窓越しの世界には一つ、ここにはない自由がある。それはいつまでも自分の好きなだけ目に入ったものを眺めていられる様な自由。もしかしたら、ガラス一枚隔てたその先に広がるものを日常の中の非日常としてとらえているのかもしれないし、ガラスという隔たりが私に少し構えずとも、世界を眺めていられる様なそんな安心感をくれているのかもしれない。

ここまでタイプしていて、「窓」というワードは自分にとって重要なものの様だと気づく。そこを切り口にまつわるエピソードが幾つかあり、どんどん枝分かれしていくし又別の文章がまとまりなく浮かんでくるので多少疲れてしまった。そのせいかしっくりいく文章が降りてきてくれなくてモヤモヤしてしまう。
そもそも窓の外を見る事があまりにも日常の一部になっていて、こうして改めて考える機会も無かったので、今回のテーマは又気力があれば考えたい。

しかし心が重い。今日もずっと窓を通して自分の過去を振り返ってしまい、晴れ渡る空を眺め何とも言えない気分に昨日より浸ってしまっている。

7/2/2023, 6:50:50 AM

暖炉の火が赤々と燃え上がり、煙突を焦がして私の小さな体を温めた。
 いつもは半分しか使ってない長いダイニングテーブルは、端から端まで空になった食器とワインやシャンパンの瓶が並べられ、それを母と伯母が少しずつキッチンへと運んでいく。三人掛けの皮の弛んだソファーでは、赤ら顔の伯父が溶けるように眠り、父はテレビの前で友人達と政治家の悪口を大声で言い合っている。
 あと四十分もしないうちに今年も終わる。十歳の私がこんな遅くまで起きていられるのも、一年の一番最後の日だけだ。ご馳走を食べ終え、大人の会合に参加出来ずにいた私は、両手を泡だらけにした母にホットミルクを作ってもらい、誰にもおやすみと挨拶もしないまま自分の部屋へと引っ込んだ。
 沸かしたてのホットミルクを冷まそうとベッドに上がって、窓辺のキャビネットの上に置いた。カーテンを開け、賑やかな夜の街を眺める。世界中どこもかしこもお祭り気分のようで、喧しい音楽と共に男も女も歓声を上げ、街全体が電飾で飾り付けられたみたいに点滅している。
 その中で、私は隣の家の壁にぼんやりと浮かぶ小さな灯りを見つけ、窓に顔を近づけた。よく見ようとすると、灯りは萎むように消えてしまったがすぐに新しい灯りがついた。
 私は灯りの正体に心当たりがあった。何日か前に商店街で見かけた、裸足でマッチを売っていた同い年くらいの女の子の姿が思い浮かんだからだ。彼女は父のコートの裾を掴み、黄ばんだエプロンのポケットから小さなマッチを取り出して「いりませんか」と消えそうな声で言った。私は彼女を酷く気の毒に思い、父の方をちらりと見上げたが、父はまるで少女もマッチも見えていないといった様子で私の腕を引っ張っていった。
 隣の家の玄関灯は既に消灯されていたので、ぼやけた灯りだけでは果たしてその正体が本当にマッチ売りの女の子なのか確かめようはなかったが、私は不思議とそれが彼女だと確信していた。丸い小さな灯りは、二分もすれば消えた。消えるとすぐに新しい火が灯され、隣家の壁のほんの一部を照らした。
 十回ほどそれが繰り返され、年が明ける前には二度と灯りがつくことはなかった。リビングから両親と客人が何やらめでたいめでたいと騒ぎ始めたのが聞こえ、私はすっかり冷めたミルクを少しだけ飲んで、毛布の中に潜り込んだ。

 翌朝、窓越しに彼女の死体を見た。
 真っ白な雪に埋もれ、女の子は壁にもたれるようにして死んでいた。
 燃え尽きた黒いマッチが彼女の周りを取り囲みながら、横たわっている。

 私はそれをベッドの上から眺め、やがて母の声に呼ばれてリビングへと下りていった。

 #窓越しに見えるのは

7/2/2023, 6:35:58 AM

窓越しに見えるのは


窓越しに見えるのは、君と並んで歩んだ日々。
もう君は隣にはいないのに。

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