『窓から見える景色』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
🍃『秋のうた』
秋は来(き)ぬ
秋は来ぬ
一葉(ひとは)は花は露ありて
風の来て弾(ひ)く琴の音(ね)に
青き葡萄は紫の
自然の酒とかはりけり
秋は来ぬ
秋は来ぬ
おくれさきだつ秋草(あきぐさ)も
みな夕霜(ゆふじも)のおきどころ
笑ひの酒を悲みの
盃(さかづき)にこそつぐべけれ
秋は来ぬ
秋は来ぬ
くさきも紅葉(もみぢ)するものを
たれかは秋に酔はざらめ
智恵あり顔のさみしさに
君笛を吹けわれはうたはむ
島崎藤村✨
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変わらない景色。
外では子供の元気な声が聞こえてくる,
「もうそんな時間か…」
静かな部屋を僕の声だけが響く。
あたりまえが変わってしまったのはいつからだろう…。
数年前,親友を守るために失ったこの足は名誉の負傷と言えるだろうか?
怪我を負い,横たわる僕を見て顔を青ざめながら去っていった親友はどうしているのだろうか,あの事故以来,親友が僕の前に現れることはなかった,きっとこの先もそうだろう。
カラカラカラ
誰かが扉を開ける音がする,母さんだろうか,
「着替えを持ってきてくれた,の…えっ?」
ほほえみながら扉の方見るが訪れた人物を見た瞬間その笑みはスっと消えた。
「…久しぶり」
あの時より幾分か背が高くなり,大人びた容姿と変わっていたが,確かに親友だった。
二人の間を沈黙の時間が流れる,先に口を開いたのは親友の方だった。
「…大丈夫だったか?」
”…大丈夫だったか?”彼は何を言っているのだろう,足が無いのが見えていないのだろうか?
そんな事を考え,顔を顰める僕を見て彼は俯き”違うよな”と小さくつぶやけば
「俺,お前に言いたいことがあるんだ…,あの時俺を助けてくれてありがとう…それとお前を見捨てるように逃げてしまってすまなかった…」
深々と頭をさげる彼を見,僕の中の怒りは消えた。
今まで,灰色だった世界にようやく色がついたような気持ちになった。
僕の顔を暖かいモノが垂れ落ちる,見ればそれは僕の涙だった。
そうか、僕は…彼からありがとうって感謝されたかったんだな,そうすれば少なくとも彼を助けたことに後悔せずにすむから…。
声をあげ泣く僕の背中を親友は静かにさすっていた。
―数週間後―
僕は長い療養期間を経て退院する。
数年ぶりの外は太陽がサンサンと照らし,窓から見ていた限られた外の世界を体全身で感じることができた。
病院から出たすぐ先には親友いや,恋人が花束を持って待っている。
あの後,親友はよく見舞いに訪れ,いろいろな話をしてくれた。そして,退院することが決まった日…,告白されたのだ。
答えはもちろんYES,病院に頼み1日だけ外泊許可をもらい,恋人として行った彼の家で迎えた朝日はいつもより眩しく見えた。
不幸な事故から数年,親友を守る代償に足を失い,先の見えない未来に怯える日々を送っていたが,今はこうして大切な人ができ,未来にも希望を持てるようになった。
…僕は今,とても幸せだ。
窓から見える景色
隣の家の窓
隣の家の窓枠に
一見ガラクタみたいなものが置いてある
それが何だか
ここにいる間に
ぼーっとしてる間に
想像してみるのも悪く無い
ずっと横になって
天井を見上げているより
良いかも
今日は雨
完全な雨季が始まったと
お知らせしてくれる様な雨
空は少し見える
明日も雨だから
星とかは何も無い
ちょっとそっけない感じの
窓から見える
景色
『窓から見える景色』
部屋の外で大勢の話し声と、鎧が激しく擦れる音が聞こえる。戦いを前に、彼らもいきり立っているようだった。かつてハインシュタイン城と呼ばれたハーデス城。その自室で私はソファに深く腰掛け、大きく深呼吸した。
長かった。冥王ハーデス様がこの世に顕れて十三年。これまで戦いの準備を進めるとともに、百八の魔星すべてが復活するのを待っていたが、退屈な時もあった。だが全ては双子神の思し召し通りだった。ハーデス様の依り代となる肉体も、清らかな心を持ったまま成長した。ハーデス様の器として申し分ない。いよいよ時は来た。聖域に攻め込み、半減した聖闘士どもを皆殺しにし、アテナの首を取る。そうすれば、地上はハーデス様のものとなる。
ふと、頭の隅に小さな疑問が湧いた。地上がハーデス様のものとなった時、地上に生きる人間や生物は全て死に絶えるのではないか。私の家族と同じように、すべての生物が等しく――
私はかぶりを振った。何を下らないことを考えている。双子神が言っていたではないか。ハーデス様はこの醜く穢れた地上を洗い流し、清らかな心を持つ者だけが永遠の命を与えられ、安寧の時を過ごすことができる理想郷にすると。私の家族も結局は醜く穢れたウジ虫同然の存在に過ぎなかったという事だ。
「パンドラ様、皆大広間に集まってございます」
部屋の外から、ラダマンティスの声がした。百八の魔星の頂点に立つ冥界三巨頭の一人。最も忠義厚い男。
「今行く。待っておれ」
短く答えると私は立ち上がり、壁に立て掛けてあった槍を取る。双子神から賜ったこの槍は、冥闘士を統べる力を私に与えてくれた。私の力で、聖闘士どもを殲滅し、ハーデス様の理想の世界を作るのだ。
私は窓際に向かい外を見る。窓から見える景色は今日も灰色だった。
窓から見える景色
私は取り憑かれてしまった
ここのにおいも、色も、音も、全てが私を惹きつける
季節によって変わる絵画のよう
その魔的な絵に、今日もまた虜にされる。
窓の顔色を窺う
陽光、灰色、雨、雪へさささ嵐
、などなど
それはもう八面六臂の様な様相を呈している。
また、自分の顔色を窺うのもある。
気持ちの良い陽光が降り注いでいるにもかかわらず、否定的な感想が出てきたり、
荒れ模様であるにもかかわらず、肯定的な感想が出てきたりと
同じ景色はないのである。
たとえ窓の外が一面の壁であっても常に変わっている。
窓から見える景色は
僕にとって憂鬱だった。
賑やかな校庭と葉の落ちた木々。
空の色は僕の心と同じ
灰色だった。
揺れる電車の窓から見える故郷の景色が
いつか懐かしいと思える日が来るのかな
最近なぜか貴方が
いつも頭の中にいる
貴方はどうなのかな
どの窓からの景色もよく覚えてる。
どの方角の窓からどんなものが見えたかも覚えてる。
家はもちろん
教室
ホテル
お店
病院
車
電車
…
そのうち
宇宙船の窓からの景色も覚えてる
なんて言うかもしれないなあ。
私は窓から見えるこの景色がなんだかんだ好きだ
学生のうちは1年ごとに変わるこの景色。
晴れの日は綺麗に
雨の日はまた違う雰囲気を
曇りの日は何かパッとしない
雪の日は、なかったかな(笑)
ただ1つの所から見える景色だけど色んなものを感じさせられる
この景色は高さが変わったり、側や向きが変わったり、光の当たり方が変わったり、そもそも場所が違ったりする。
がらっと景色が変わる度、大人に向かってる気がする。
嬉しい気持ちもあるが、この景色をいつか見れなくなる悲しさもある
未来への期待や不安もあるけれど
ここから見える景色が全員にとっていいものになるといいな
#窓から見える景色
ミドル世代は、結局勉強ができるだけで、彼らの勉強の成果は「上の世代を傀儡にし、横領すれば良い」というだけの知識しか身に付けることができなかった。
バカ丸出しだった。
大体寿命が80〜100歳というからみんな勘違いしてしまう。
人によっては3億歳から5億歳も生きているらしい。
『窓から見える景色』
窓の向こうには、清々しいくらいの青空が広がっている。外に出たかったけど、僕は外に出ることが出来ない。
窓のそばには向日葵の花束が置いてある。僕の好きな花だ。太陽の光をめいっぱいに浴びて咲き誇る向日葵を格好良いと思っていた。だからお母さんに「何か欲しいものある?」聞かれた時、真っ先に「ひまわりがいい!」と答えていた。
でも、お母さんが持ってきた向日葵は、僕が欲しかったものとは少し違っていた。根元を切られ、紙で巻かれ、なんだかくたっとしていた。
鉢植えは病院のお見舞いには持って行っては行けないらしいということを、僕はその時初めて知った。でも僕は、やっぱり向日葵には立っていて欲しかった。
窓辺で横になる向日葵はなんだか元気が無くて、鉢植えに植えてあるよりも縁起が悪いような気がした。
それでも、山吹色の向日葵は、窓の向こうに広がる、夏の青空によく映えた。
僕の小さな世界を少しだけ明るくするのには十分だった。
花火の音がした。
何度も、何度も。
どうやらどこかで花火大会が開かれているらしい。
慌てて窓からキョロキョロ探す。
海が見える高台のアパートの一室に越したのは、前年の末。日当たりと風通し、あと家賃の兼ね合いで決めた部屋だった。
東側に面した窓からは、海から昇る初日の出を拝むこともできた。多少難はあれども良い部屋を借りた、そう思っていた。
部屋から花火が見えるなら、なんと素敵だろう!
そしてまたひとつ、花火の音がした。
視界の端で空がパアッと明るくなる。南東側だ。間違いない。
期待に胸を踊らせながら窓をのぞき、次の音を待つ。
ドーン!!!
なんということか。
待ちわびた光の華は、先月に完成したばかりの高層マンションの影にすっかり隠れ、私の目には一欠片もうつらなかった。
音と空を染める光の余韻だけ。
そうそう上手くはいかないか。
風に乗る火薬の匂いを肴に、一人苦笑したのだった。
窓から見える景色。今は隣でなにか工事をやっているのが見える。家から見える理想の景色ってのはどんなものなんだろう。
すぐ近くに海が見えたら最高だな。時間があったら散歩がてら海で泳いだりしてね。
耳をすませば貝殻を耳に当てた時のような海の音が静かに聞こえる、なんてのはいいな。
でも海の近くに家を建てると色々問題があると聞いたことがあるな。どっかの漫画家が塩害かなにかで家が売れなくなったとか。それ以外にも海水浴の人たちがきてうるさそうだしな。
じゃあ山はどうかといったら虫に獣と問題しか思い付かない。避暑地に軽井沢の別荘なんて昔はよく聞いたけど実際はどうなんだろ。
結局高層マンションからの景色が一番いいのかな。そういえば海外だと高層マンションは貧乏人が住むものとどっかで見たけどほんとかね。
しかし昨日今日と地味に暑いな。夜はちょっと寒いくらいだけど昼はエアコンで除湿をつけたいくらいだ。実際昨日は除湿をつけちゃった。
でも今日は窓を開けてればなんとかなりそうだ。嫌になるほど暑い夏だったけどようやく終わった気がするな。
仕事が休みの火曜日の朝、いつものカフェ。窓ぎわの席に座って、読みかけの本を開く。窓から見える景色は丸テーブルがいくつか置いてあるテラス席と、車が行き交う交差点。ときどき目線をあげて車が流れていくのを眺める。あ、あのトラック、見たことあるな、なんて思ったりして、読んでいた小説の世界から少し離れ、また戻る、というのを繰り返していると、いつの間にか気持ちが緩んでいて、仕事のストレスが和らいでいるのに気づく。必要な時間だ、と思う。自分に戻るために。一週間に一度、同じカフェの同じ席で、コーヒーを飲む。家で飲めば一杯30円だけど、これは自分にとって必要経費なのだ。
もうすぐ、いつもの派手なシャツの紳士が来て、あのテラス席に座るだろう。
なんとなく窓から見える景色を写真に撮って、君に送った。ちょうどスマホ見てたのかな?即きた返信。
『なにこれ?』
「仕事場からの風景です」
『そりゃわかるけど…なんで』
「なんとなく」
やっと秋になって空がきれいだったからとか、俺には行き慣れた仕事場からの景色だけど急に君と見たくなったからとか、ここに君がいない寂しさとか色々理由は浮かんだけど口から出る言葉はなんとなく。
だけど君は、画面の向こうでしばらく考えて、そしてニヤリと笑って言った。
『今日、行ってやるよ』
まったく君って人は勘が鋭い。
この写真に題名をつけるとしたらね、
〝切ないから抱きしめて〟
▼窓から見える景色
「窓から見える景色」
流れていく雑味をおびたいろんな家の屋根
その下にいろんな人の暮らしがあるんだね
窓に目を向けたままそう言った彼女
そのひとつになろうよ、とは言えない僕
【窓から見える景色】
塔の窓から見える景色だけが、僕の世界。どこまでも高く青い空、地平に広がる美しく整然とした街並み、それらは全て硝子を隔てた向こう側の出来事だった……はずだった。
ガシャンとけたたましい音を立てて、目の前の窓が割れる。目元を仮面で隠し、真っ黒いマントを風に靡かせるその姿は絵物語に描かれた怪盗そのもの。だけど白昼堂々と青空を背負い微笑む怪盗がどこの世界にいるものか。呆気に取られて固まった僕へと、器用にも窓枠に立った彼は優雅に一礼してみせた。
「お迎えにあがりました、殿下。我らが偉大なる先王の正当なる後継者よ」
重用していた臣下に裏切られた父は、国家を危機に陥れた悪王として民衆の喝采の中で処刑された。幼かった僕は助命され、恩赦の形でこの牢獄塔へと幽閉された。一生をこの塔の中で罪人の子として過ごすものと、そう思っていたのに。
「さあ、お手を。不肖この私が、必ずや殿下をお守りいたします」
差し出された手を取れば、国に混乱を招くだろう。父は決して悪人ではなかったが、人が良すぎて他国に付け入る隙を与えていたのは事実だ。今はこの国の王となったあの人が、国の未来を憂いて行動に出たことは理解している。あの人が導く国ならば、国民は幸せになれるだろう。僕の存在は平穏な国家のノイズにしかならない。ああ、だけど。
気がつけば目の前の手に自分の手を重ねていた。こんな場所で一人きりで死んでいくなんて嫌だ。外の世界へ行きたい。太陽の日差しを浴びて、自分の足で地面を歩きたい。
怪盗姿の青年が、僕の手をグッと引いた。気がつけば彼の腕の中、僕は空を飛んでいた。――僕は今、窓から見ていた景色のただなかに生きている。
心臓が踊る。歓喜が湧き上がる。生まれて初めて手にした自由の味が、僕のてっぺんから爪先までを甘く支配していた。
席替えの時、窓側になると宝くじの高額当選をしたのかという程、喜んだ。
私は進学クラスで他のクラスよりも授業が1コマが多く、7時間目は大学の受験勉強に勤しんでいた。集中力なんて続くわけもなく、授業中は窓の外を眺めていることが多かった。
あの子が居たから。
サッカー部員のあの子。
教室の窓から見える景色は、ドキドキでいっぱい。
耳を澄ませば声まで聞こえる。
あの子は部活を頑張っている。
私も勉強を頑張らなければ。
そう思いながら、集中するのは窓の外。
人が恋しくなる季節のほのかな恋。
ただ遠くで見ているだけで満足していた
うぶな恋だった。
大学には無事に合格し、あの子とは別々の道を歩むことになったけれど、今でも窓から外の景色を眺めると、あの子がボールを追い掛けている。