『秋晴れ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
今日は朝からシーツを洗った。
シーツは面積を取るから、他の洗濯物は浴室、シーツだけはベランダへ。
はためくシーツごしの空がとてもよい。
窓を開けなくてもシーツの動きで風を感じられる。
明け方、風と雨の音で目が覚めた。今日に限って朝早くに家を出る日。ついてないなぁと思いながらもうひと眠り。1時間後、外は変わっていなかった。まだうす暗い中、もそもそと起き出して出かける支度をした。
そして、一日ずっと雨だった。昨日までは秋晴れ続きだったのに、と思いながらびしょ濡れの傘を畳んで本日は終了した。
秋晴れ
窓を開けると金木犀の甘い香りが広がった。
雨上がりは花の香りがより強くなる。
秋晴れの爽やかな外を、散歩しようじゃないか。
時に、私達の肌を通り過ぎる風
とても冷ややかで私達は身を震わす
秋になったと私達は悟った
冷たい、どこか涼んだ風だった
私は空を見た
時に少年は街を見た
空はとても涼んだ顔だった
街は人で賑わっていた
寒いと思った空は顔をしかめる
暗くなった街は光を灯す
私は街を見た
少年は空を見た
人は秋を見た
秋晴れとともに
震える寒さを溶かすぬくもり
幼子揚げる凧見ては
眩い太陽の光に目を閉じる
今日は紅葉がよく見えるだろう
今日、夏日だけどね。
しかも真夏日にギリ届かない夏日だけどね。
湿度も高いし、暑いけどね。
この晴れを秋晴れと呼ばなきゃいけないのは
閉口するけどね。
(秋晴れ)
crows。
今日のお題とは、逆さまですネ(*^^*)🎵お許し下さい😊(^_^;)🎵🙏苦笑
今日は、川柳の句会だった日。何もかも嫌になりました。だから、リセット。
でも、文芸は、私は、続けていくんだ。
蒼さんのサイトも暫くお休みします🙇♀️と、蒼さんにお手紙を書いた。OKI🙆と、蒼さんはファボが灯された。
また、何時か帰って来ます(。>﹏<。)🙏ダメですネ……私。
でも、遠くで見守ってほしいなぁ〰️。私も蒼さんの活躍を願っています🌟✨️
忙しくて、身体こわさないで下さいネ🍅ラーメンが大好きな蒼さん♡
蒼さんの新曲、奇蹟は、要らない、神さまも手を振っているから……。と。
私も、蒼さんの新曲のサムネのように、晴れた青空のように手を振ります(^^)/~~~
(^.^)/~~~気取った。Solongより、私には、seeyouが似合うと想うから。
それまでは、一人で、頑張ることが多いだろうけど、色々なことに眼を向けて、いっぱい笑える私でいたいです。
ねこ耳さんとも、仲よくして、新しいセカイにチャレンジするんだ🎵✨️
私考えていることは、まちがえていますか??
川柳の句会も、また、何時か頑張れる日が来たら素敵☀️
ライバルに、負けても大丈夫です🎵そんな姿勢も可笑しいですか??
awayで、頑張るのはもう私、疲れました。 自分なりのスタイルを見つけてまた、色々なことに試みたいです🍀
お母さんがユーミンの『シンデレラエクスプレス』を聴きながら家事をしている。
イイ曲だなぁ〰️。会えない時間か。ーー力を下さい(。>﹏<。)✨️距離に、負けないように……。
胸の中がいっぱいになった。💧ジーンとした。(/_;)
ラジオだったんだ。『ありがとうございます😊🎵虹色アリスさん。』と、パーソナリティーは言った。
あれれ~、ん🤔憶出だせない。でも、この声は、何処で聴いたことがある、ん~~🤔!?
『あんず、今日のご飯は、キムチチャーハンとポテサラよ🎵』と、お母さんは、言った。まだ、お母さんは、鼻歌でシンデレラエクスプレスを歌っている〰️(^_^;)
今日は、雨が降っています。☔スーパームーン🌛が晴れたら見えるらしいです✨️🎵残念です。
まっ、ゆっくりと私の歩幅で頑張ばろう🎵💛(*˘︶˘*).。.:*♡ ぐ〰️、とお腹が鳴った。www(^_^;)
終わり
秋晴れ
明日はいい天気らしい
気持ちの良い朝を迎えたい
鼻歌歌いながら洗濯干したい
レインコートも傘も干してカラフルなベランダにしよう
縦読みチャレンジ。
雨の日の次の日はどこのお家もベランダが賑やか。
秋晴れの日曜日に洗濯祭りを楽しもう。
高く澄んだ青い空。
洗濯物の白がよく映える。
カエデの赤。
イチョウの黄色。
よく晴れた秋の日はカラフル。
あぜ道を歩くと、稲の穂がさらさらと揺れ枯れ草の香ばしい香りが、鼻先を通り抜ける。夏のなごりの鋭い日射しと乾いた風が、小高い丘を駆け上る。
丘へとつづく坂を登ると、十字路があった。脇に一本大きな木があり、その木陰で少し休むことにした。
木陰には先客がいたようだ。男はまだ夏の暑さの残る日中にもかかわらず黒のスーツをかっちりと着込んでいた。妙な男だと思った。そして自分のことを悪魔なのだと言った。ぎょっとして男のほうをみると、男は笑っていた。見ないほうがいいとわかっていたが、つい男の目を見てしまった。黒目と思っていた部分は何十もの黒い蛇が渦巻いていた。時々ちらちらと小さな真っ赤な舌が見える。そして上着の裾の下からは、よく分からない関節を持った器官がはみ出していた。
「きみは何故こんな真っ昼間の秋晴れの空の下、おれのようなものがうろついているのか不思議に思うだろうが、簡単なことさ。きみたちが信じているような神はいないってことだよ」。そう言いながら悪魔はごろんと草の上に寝転んだ。
「いまやおれたちは何時でもどこへでもいける。ちょっと前までは考えられないことだったよ」。悪魔が可笑しそうに笑うと目の中の蛇も揺れてぽとりと草の上に落ちた。
「今までおれたちは忌み嫌われてきた。きみたちが勝手に神みたいなものを作って信じてきたからだ。だからどうしたかというと――おれたちが神になったんだよ」。悪魔はさも得意げに言った。
「おれたちは何でもかんでも『正義』をつくってあちこちで神になった。まず、地震をおこしたり、疫病を流行らせてきみたちの心の根っこの部分をぐらぐらにした。そうしたらきみたちは不安定になるだろう?そうすると、どんなに適当な正義だろうが神だろうが、信じたくなるんだよ。おれたちはあちこちで神になって『正義』を振りかざした。そしたらきみたちは勝手にいざこざを起こしはじめたのさ。暴力だ!レイプだ!…人が死にまくったよ。あぁ、こんなに愉快なことがあるかい?神よ、万歳だ!」悪魔は下品な笑い声をあげながら蛇をそこいら中に撒き散らしている。蛇たちはどんどん大きくおぞましくなっていく。
わたしは呆然としながらそこに立っていた。
もはや何を信じればいいのか、というよりも信じるものなど最初からなかったのではないのか。わけのわからない巨大な渦に巻き込まれる小さな木の葉になった気分がした。
「きみは生かしておいてやるよ。木の葉になったきみがこれから先どう生きていくのか、おれには興味がある。なんせおれは慈悲深い「神様」だからな」。にやりと笑った悪魔は、よく分からない関節をぐいと伸ばして翼のようなものを広げると、あっという間に太陽にむかって飛び去って行った。
わたしは今もその時のことを忘れたことはない。
今日もニュースを見ながら想いを巡らせる。悪魔の笑い声を聞きながら、木の葉になった自分の存在を。
秋晴れの割には結構どこでも雨っすよね
出勤する人間の事考えろや
あきかれ
鎌倉時代課題
矢田煙草煙草監視生意気
煙草監視生野菜
但田尾先生とズーム
ヤクルトスワローズ生
玉名生放送戦
戦たやまかまなかなあかたなたたゆかgc6c11032980
奈
奈多今玉名奈多今鉈湯玉
赤玉多赤山谷が間
刀多々縄等羽
鉈や矢田奈多
七やのん派や日本
背の高い薄の野原を和真は歩いていた。時々振り返り
「本当にこっちか?まだ行くのか?」
と尋ねる。
後には狐がいた。
狐は話さず、頷いたり首を振ったりして意思を伝えているようだった。
「まったくどうしてこんなことに……」
などと呟きながら和真は行く。
薄を掻き分け掻き分け歩いているうちに、地面の感覚が変わってきたように思えた。これまでのフワフワした感触から、石が敷き詰められたような硬い感触。ゴツゴツしていて安定も悪い。
気付くと石畳の街に着いた。気がつくと薄もない。
「あれ?」
と和真が驚いていると、後から勢いよく狐が駆け出した。
その先には、大きな狐がいた。
大狐は和真に
「ありがとう。お陰で息子は無事に戻ったた。礼をしよう。」
と声をかけた。低い、くぐもった声だった。
「いや、礼なんて。仕事だから、報酬を」
と和真が応える。
ふむ、と大狐は少し考えた様子で、やがて一包みのなにかを渡してきた。
「報酬ということなら、これの方がいいかな。帰って渡してほしい」
気がつくと、和真は薄の野原にいた。さっきまで狐を連れて掻き分けていた薄原だった。
空を見ると雲一つない秋晴れ。
あれは幽玄というやつだろう。深入りされたくなかったのだな。
和真は納得していた。
これから一ノ瀬よろず相談所へ帰らなくてはならない。所長の一ノ瀬にこの包を渡さなくては。
「まったく、よろず、なんて名付けるから、ああいうわけわかんない奴が相談しに来るんだよ」
やがて薄原をあとにして、和真は町へ帰っていった。
「秋晴れ」
やわらかな日差し。あたたかな猫の微笑。
ふんわり浮かぶ羊雲。高らかな小鳥の朝。
ひんやりとした、金木犀の香るそよ風。
街を彩る秋桜。季節外れの曼珠沙華。
今日は秋晴れです。
だんだんと世界を淡い色に変えていく、秋の晴れた日です。
ほら、あれだけ鮮やかだった空も、今では幻です。
芽吹いた子ども達も、こんなに大きくなりました。
秋晴れは、今度何を運んでくるのでしょう。
穏やかな冬でしょうか。
それとも、全てを無に還す木枯らしでしょうか。
それは、秋晴れのみぞしる秘密です。
「秋祭り」
暑い夏が過ぎ、涼しい風が吹き抜ける。空はどこまでも高く澄み渡っている。気持ちの良い季節の到来だ。
越冬のための渡りが目前に迫っている。束の間の穏やか時間が流れる。
毎年渡りの前には旅の安全を祈る祭りが催される。
祭りの始まりを告げる音楽が流れる。
ケイシャののびやか歌声が澄んだ秋の空をどこまでも響き渡る。その声をうけて他の群れも集まってくる。高原では別々に行動しているが、渡りの時にはいくつかの群れが集まり大きな大群をつくる。久しぶりにあう仲間たち、それぞれの群れに新しい仲間も増えている。ジグメたちと同じく今年産まれた子ども達だ。それぞれに興味深々で周りを見渡している。ジグメは新しい仲間に話しかけてみたくてうずうずしている。
長老達による祈祷が始まる。皆が無事に渡りを終えられる様に、旅の安全と天候の安定を空に祈りを捧げる。
ひとりずつ長老の前に進みでる。長老から空の加護をうける。
ミカキの番だ。翼の大きさに左右差があるミカキを長老はいつも気にかけてくれていた。他の者より長い時間をかけて祈りを捧げてくれているようだ。祈りが終わると長老はミカキに優しく囁いた。
「何があってもわしがお前を彼の地まで連れて行く。安心するがよい」
全員の祈祷が終わるとそれぞれの群れの踊り上手達が空へ舞い上がる。優雅に上品に。大胆に雄々しく。
オユンも空へ飛び立つ。オユンは群れ一番の踊り上手だ。艶やかな踊りを披露する。
リグジンはオユンに聞いたことがある。
「どうすれば、母さんの様に上手に踊る事ができるの?」
オユンは少し考えてから答えた。
「わからないけど、母さんは自分の大事なものの事を考えながら踊っているわ」
「母さんの大事なものって何?」
「もちろん家族よ。リグジンとジグメとミカキは特に大事」
踊り子達につられるように他のガンたちも踊りに加わる。大空を自由自在に踊り回る。沼地で翼を大きくはためかせ、勢いよく飛び立つもの。陸地でステップを踏むもの。皆、自由に思い思いに踊っている。
リグジンとジグメとミカキも夢中になって踊る。3羽の踊りを見てオユンは安堵する。
自由に踊れる事は渡りに適した飛翔力を、一日中踊り回れる事は渡りのための体力を手に入れた証しでもある。
太陽が西に傾くまで祭りは続く。太陽が沈むとそれぞれに寝床に帰っていく。次に会うのは旅立ちの時だ。それまで元気でと挨拶を交わしながら。
賑やかで愉快な祭りはガンたちを興奮させ、旅への心の準備をさせる。
壮大な祭りはそれだけ旅が過酷であることを物語っていた。
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お題:秋晴れ
秋晴れの日には必ず起こる。
あの事件。
秋晴れの日には必ず来る。
アイツ。
秋晴れの日には必ず起こす。
あの事件。
秋晴れの日には必ず行く。
ワタシ。
雨が降ると起きない。
雨が降ると来ない。
理由なんて知らねーよ、
アイツの考えなんて知りたくもねーし、
雨が降ると起こさない。
雨が降ると行かない。
理由は特にないわ、
アナタの考えは私にしか分からない、
秋晴れの考え、
秋雨の考え、
キミと キミと キミ。
ふふ、私には手に取るように分かるの。
なんてセリフは飽きたけど、
全てオミトウシ。
アナタと アナタと アナタ。
私アナタの後ろにイマス。
ワタシのカンガエは
カンガエてからワタシなの。
ムズカシイ?
そう、ムズカシク、カンガエては、ダメよ
カンタンに、
ワカリやすく、
ワタシ伝えます。
アナタの、しょーめん、だぁーれ?
❧✡
[まゆ 私の人生No.❓]
少しだけ長袖が欲しいと思う日が出てきた秋のある日の事。
その日は朝から心地の良い秋晴れだった。
そんな秋晴れの空を眺めながら私は、友達に誘われたサイクリングに行く為の準備をしていた。
炊き立てご飯に具材を詰めて握って、2人分のおにぎりを用意すると、それをタッパーに入れた。昼食の用意の完了です。
仕事の為に一人暮らしを始めて8ヶ月。そこで新しく出来た友達との初めての遠出に、私はワクワクしながらアパートを出発した
駅では友達が待っていた。
『おはよう。まゆ』
そう私に声をかけてきた彼女は、新しく出来た同い年の友達
【門矢 真琴(かどや まこと)】。大きな美容院で働いている。
「おはよう。真琴」
私達は軽く挨拶をすると電車に乗り込んだ。
目的地の駅は終点。電車で乗り換えなしの1時間。ちょっとした遠出。ただ、平日と言う事もあって電車は空いていた。
「おにぎり作ってきたから、昼ご飯に一緒に食べよ」
『楽しみにしているね』
「そうだ!誘ってくれてありがとう」
『お礼禁止。私がまゆと一緒に行きたくて誘ったんだから』
「ごめん」
真琴はお礼を言われるのが好きではない。
『サイクリング楽しみだね』
「うん、でも少し心配。」
『何が心配なの?自転車には乗れるでしょ?』
「自転車に乗る事は出来るよ」
私は苦笑いをしながら答えた
『それじゃあ何が心配なの?』
「体力」
『そっか。先に言ってくれてありがとう。それじゃあサイクリングの時はまゆが先頭走って。自分のペースでいいから』
「分かった」
そんな話をしながら私達を乗せた電車は終点に到着した
駅から少し歩いた施設でスポーツタイプの自転車を借りると、私達はサイクリングを開始した。時刻は10時30分頃だった
初めて乗るスポーツタイプの自転車に少し緊張しながらも、私はゆっくりペダルを踏み込んだ。
(通学で使ってた自転車よりも楽に進める❗️)
その後ろを少し離れて真琴がついてくる
ペダルを踏み込む度、自転車は風を切って進む。その感覚がとても気持ちよかった。途中の登り道では真琴が前を漕いで、風除けになってくれたから思ったよりも快適に登れた。
昼食のおにぎりはコースの途中にある あずまや で食べた
それからサイクリングを再開し、再び施設に戻って来たのは15時頃の事だった
帰りの電車の中、私はサイクリングの疲れから眠ってしまっていたみたいで、気がついたら真琴に膝枕をされていた。いつから寝ていたかは覚えていないけれど、私に寄りかかられていた真琴が、少しでも疲れが取れる様に私の姿勢を横にして膝枕をしたらしい。私が起きたのは最寄駅まで後2駅の所だった。
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体名とは一切関係ありません。
秋晴れ 作:笛闘紳士(てきとうしんし)
[気まぐれ一言]
この物語りの登場人物の苗字は仮面ライダーシリーズの登場人物から。名前はプリキュアシリーズの登場キャラから取ってます。主人公の浅倉まゆ は、仮面ライダー王蛇の浅倉威の浅倉とわんだふるぷりきゅあ 猫屋敷まゆ から まゆ を拝借してます
とんぼが、葉の先に止まった。
どんぐりが転がっていた。
木の葉が赤く染っていた。
冷たい風が吹く。
半袖の人ももう見なくなった。
色んなお店でハロウィンの特集をしている。
そして、秋の匂いがした。
「テスト勉強、してる?」
「いや全然?笑」「だよな」
重いリュックを背負って歩く帰り道。
近くの公園に寄り道することに。
「ブランコとか何年ぶりだろ」
中学校に入って、気づけば外で遊ぶことも無くなっていた。
あの頃より、ちょっと近く感じる地面。
ちょっと窮屈になったブランコ。
溢れかえる懐かしい思い出といっしょに、
未来の不安が募った。
「俺ら、大人になれるのかな」
「なる、つーかなってく、みたいな感じなんじゃん?」
「そっか」
どうにかして不安を消し去りたくて、
リュックを放り投げ、
ブランコに足を乗せて立った。
もうすぐで頭が上のポールにぶつかりそう。
思いっきり漕いだ。
ふと前を向くと、
あの夏とはまた違う、清々しい青空が広がっていた。
引き込まれる空。
「なぁ、」「なに?」
「前みたいにさ、2人乗りしねぇ?」
「落ちても知らねぇぞ?笑」「落ちるならお前だけどな」
空の下で、
ブランコの漕ぐ音と、2人分の笑い声が響いていた。
秋晴れ
美しい空でした。
涙ながらの通話を終え、見上げた青さはなんと尊大だったことでしょう。
秋晴れ、と呼ぶには少し遅い気もしますが、しかしそんな空模様だったのです。日陰から一歩出てみると、私たちをまんべんなく照らす太陽がありました。時折吹く風が、濡れた頬を撫でていきました。いつもは鬱陶しく焦りを感じる遮断機の音さえも懐かしく思いました。
私は確信したのです。今、私は幸せでないかもしれないけれど、決して不幸ではないのだと。
先生、あなたのおかげで。
『彼女と先生・おまけ』
ふと思い出すことは、あの子がいかにぼくにとって不健康だったかということだった。
日が落ちてしまうまえに、ぼくはいつだってあの子のことを考える。坂道で転げたあの子の笑い声、ビル風に揺れるあの子の髪にふれたこと、そもそもあの子はどんな顔だったっけ。そうやってこの365日のうち8割くらいを費やすから、ぼくはまえにもまして、ぼやっとしたつまらないやつになってしまった。どれもこれも、あの子のせいだ。
夕暮れのバス停でまたあの子のことを思うと、ぼくは衝動的にどこかへ行ってしまいたくなる。まるであの子を追いかけているみたいだけれど、あの子はそんな人じゃない。誰にも知られずに勝手にいなくなるような、意地悪な人なんかじゃない。そういう意地悪なあの子の幻影を追ってぼくもいなくなるくらいなら、ひとりで死んでいったほうがましだ。そんな憂鬱な考えが頭に渦巻いてやまないほどには、バスが来るのが遅すぎるとぼくは思っている。
もしかしたら理由はそれだけじゃないのかもしれない。今日はひどく曇っていて、ぼくの気持ちすら曇らせているだけなんじゃないか。ううん、きっとそうだ。
でも、それならどうしてあの子はいなくなったんだろう。どうして?あの日が笑ってしまうくらい晴れていたから?あの子が秋を好いていて、なんだか楽しくなってしまって、どこかピクニックにでも出掛けたくなったから?
あの日が10月でなくて、そのうえ雨かなにかだったら、あの子はいまもここにいた?
ぼくは秋晴れが嫌いだ。あの子を連れ去ったあげく、ぼくの思い出の中のあの子すら汚していくんだ。