『秋恋』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
秋愛
私たちは秋を好む傾向がある
夏から涼しくなるからだろうか
それとも紅葉などを目で楽しめるからだろうか
私は〇〇の秋だからと何かを始める人たちを見ることが好きだから秋が好きだ
人間は秋なだけで何かを始めたり、普段しないことをする
たかが秋、されど秋
人間をこんなふうにしてしまう秋が大好きだ
【秋恋】
最初はそんなんじゃないって思ってた
何となく気になる存在なんだよなぁってただそれだけのことで、気がつけば君の姿を目で追っかけてる自分のことも、「ただの偶然」の一言で片づけた
でも、ふとすれ違っただけでも嬉しくて、言葉を交わした日は頭の中でその会話を何度も何度もリピート再生して、例外なく眠れぬ夜を過ごした
葉の色が日一日と色づいていくように、人の心の色も紅に染まっていくのだと教えてくれたのは君だった
もう認めざるを得ない…これは恋だ
「秋恋」
少女は、もみじが有名な公園で紅葉を眺めていた。真っ赤に燃えるような赤、夕日染まったようなオレンジ、夜の光り輝く星のような黄色。
どれも少女にとって、魅力的で……。
そんな公園に一人の青年がやってくる。そして話す。
『君を探していた。愛する人よ。』
『戻ろう、帰ろう。』
『お願いだ…。君をもう手放したくないないんだ。来てくれ……。』
秋恋
1943年 秋
私はあの時、最初で最後の恋をした。
勲章を付けて、背筋を伸ばし、歩いていた凛々しい
軍人さん。
名前も知らないあの人に、幼い頃の私の心は、
一瞬にして奪われた。
それからというもの、あの人を見かけた事は無かったけれど、。
何十年経った今でも、秋になると軍服の足音が脳裏をこだまする。
【秋恋】
あの子のこじらせがまた始まった。
あの子は彼氏さんがいるというのに、
学生時代に片思いしていた教師にまた
気が向いてしまっていた。
せっかく彼氏さんと1年も経ち、
ペアリングまで貰って結婚の約束までしたというのに…
それなのに初元カノは
「今は半分ペアリング、
もう半分はあの人への約束の指輪ですよ」と
勝手にペアリングの意味を変えてしまっていた。
つまり、初元カノはもう完全に心変わりしてしまった。
結局、初元カノはオレが近くにいなくても
8年間経っても変わってなかった。
あんなに「彼氏出来たら忘れる」って
言いきっていたのに…
所詮は「代わりなら誰でもよかった」というわけで
交際した仲なのな。
『行為』も『キス』も『指輪』も『気持ち』も
全て初元カノの『なんでも良い』という
『自分勝手』だったということ。
やっぱりオレはただの『セ🔞レ』で良かった。
だって交際してもこんな仕打ちになるなら
おたがいに『都合の良い関係』で良いと思えた。
『セ🔞レ』とは つまり
『友達以上の恋人未満』。
その関係は悪くいうと
おたがいに『責任が取れない』という
中途半端な関係だ。
まったく、その通りだ。
でも、それでも良いと思ってしまうのは
何故だろうか…?
秋恋…?
なにそれ。そんな言葉あるの?
と、スマホに言葉を入れてみたら、あった。
秋の季節に恋を始めること
だってさ。
スポーツ、食欲、読書、収穫、芸術、行楽など…〇〇の秋ってさ言うじゃない。
さらには恋もあるのか…
ものすごくリア充だね、秋って。
秋は人間が人間らしく活動できる季節なのかもな。
だとしたら、もうちょっと長くてもいいんだよ。
「秋恋」
《※続:静寂 〜 一目惚れ編 〜》
雲高く天気は晴れ、そして青空が美しいこの日
季節は秋だが、10月と云うのに夏の草木の緑がまだ美しさを保ち育っている、この摩訶不思議な気候の中
俺、秋風吹は今日も荻窪第2図書館へと歩いて向かう。
よく自分の外見で判断されるのだが、端から視れば自分は❝チャラそう❞と、思われるし言われる。
その理由は、2つ。
1つ、服装が派手&ギャップ萌(?)
2つ、自分の声が艶っぽくセクシーすぎる…だそうだ。
幼馴染曰くどうやら俺は男女関係なく皆、吹に恋に堕ちる!…とか、悪魔や魔王と陰で呼ばれているらしい。
今日も、考古学の講義を受けていて自分の隣の席に座っていた、対して話したことも無い男子大学生に告白された。…勿論、丁重にお断りしたが何とも言えない気持ちのまま昼食の時に食堂で共に食事をとっていた幼馴染にこの話したら爆笑された。
正直…断る事と人に好かれる事にうんざりとしていた。
暗い気持ちのまま1人で大学を飛び出し賑わう町中を歩いていた。上着のポケットに入っていたスマホが鳴った取り出して、画面を見ると幼馴染から遊びの誘いが来たが…今日は、そんな気にもなれなかったから
《今日は帰るよ。また今度誘ってくれ》と、返信
〜♪
<分かった。気をつけて帰れよ>
…こういう時にしつこく誘ってこない幼馴染に感謝だ。
彼のこういう性格は嫌いじゃない。
少しだけ、暗い気持ちが何となく晴れた気がした。
しかし、このまま家に帰るのも…っと思った俺は、ふと
久しぶりにお気に入りの図書館へ行こうと考えた。
「…うん…今日は、荻窪第2図書館へ行こう。」
彼処の図書館は、周りに花や草木が多く植えてあり自然の中に建っている図書館だ。おまけに静かで心が落ち着いて…ゆっくりと本が読める。
大学から歩いて少し裏通りを歩き20分の距離にその図書館は有る。
秋の陽気を感じつつ、ゆっくりと歩いて図書館へ向かう
今日は、何を読もう?そんな事を考えていると、十数メートル先の図書館の入り口付近で、マリーゴールドが植わっている花壇に水やりをしている男性が1人
(見たことが無い人だな…)
背は、俺よりも高く。歳は…20代後半ぐらいだろうか?
第一印象は、派手よりも地味な服装を着ている人だな…
っと、思っただけだった。
彼のワキを通り過ぎる時に、軽く挨拶を済ませ入り口へと入ろうと扉に手をかけた時にふと、好奇心からか彼は一体どんな顔をしているのだろう?と、気になりチラリと横目で見てみた。
少しタレ目で、左耳に小さなピアスを付けていて…
花を見つめる優しげな眼差しと小さな声で俺の好きな外国の歌を楽しそうに鼻歌で歌っている声と中性的な横顔に俺は…恥ずかしい話だが一目に恋に堕ちてしまった。
数秒見つめた後、ハッと我に返り冷静を装いつつ図書館へと入っていったが自分の心臓がバクバクと煩く脈を打っていた。人に想われる事が多いが、人を想う事をしなかった自分が初めて誰かに恋をした瞬間だった。
(また、此処に来たら彼に会えるだろうか…?)
秋恋
ちょっと前まではエアコンつけちゃうくらいには暑い日もあったけどそれもなくなり完全に秋になったか。
恋は縁が無さすぎてスルーするとして、秋という部分だな。
秋と言えばというほどじゃないかもだけどこの過ごしやすい涼しさが特徴だ。でも昨日の夜は涼しいを通り越してちょっと寒かった。
昨日は夜勤で当然外出する必要があるわけだけど薄着でインフルエンザに、というニュースを見た直後だったということもあって少し厚着をしていった。
そしたら暑すぎてめまいがして体調が悪くなった。寒かったから肌着を冬用のにしたのが失敗だったな。
季節の変わり目は風邪に気を付けろとよく聞くけど今の季節は肌着一枚取っても選ぶのが難しい。そんなことを思った一日だった。
秋恋
秋の恋ですか
紅葉が綺麗な並木道を一緒に歩きながら
そっと相手の手を握り
こうして一緒にいられて嬉しいな
今日も好きだな
そう思えるのでしょうかね
ダメです
恋愛に疎い私には
この手の想像力なさすぎます
でもひとつ遥か昔を記憶を辿れば
銀杏臭い銀杏並木を歩いていて
相手が銀杏爆弾を踏んでしまい
あまりにいたたまれず
新しく靴を買ってあげたことがあります
そういうこと?
じゃないですよねきっと
秋恋
春恋でも夏恋でも冬恋でも
季節関係なく恋と無縁な私は
食欲の秋に逃げたいと思います
今年は秋刀魚が豊漁で安くなると聞いたのに
スーパーで1尾248円って充分高いじゃん!!
ミルクティー見ているだけで眠くなる万有引力強まる秋は
秋が始まる でも 恋が終わっている
今日 僕が恋人と別れていたんだ
すごく悲しいんだのに
この瞬間 枯れて葉が舞い降り 果実が腐ったり
秋の季節けど心の中で冬の季節のようになった
幸せのことは想像しているものだけ 実現ことでは難しい
愛情のこと今まだ分からないけどさ
でも自分を楽しみもういいかな
「彼の転職が決まったら、結婚して東京に行くかもしれない」
小学生以来の親友にそう言われた時、彩子は東尋坊の崖っぷちに立たされた心地がした。
彩子の恋愛経験は一度きりだった。新卒で入った会社の同期と付き合ったが、彼の怠惰に愛想を尽かし、半年足らずで別れた。さらには身体を壊し、会社を辞めて1年ほど引きこもった。それ以降、同年代の男性と関わることは一切なく三十路が見えてきた。
現在の彩子の職場は中年だらけ。当然出会いはない。彩子もそれでいいと思っていた。親友と月一会って遊べば、孤独を十分に癒せたから。
しかし、今の彩子は自分でもおかしいと思うくらいに焦っていた。結婚まで行かなくてもいいから、せめてもう一度恋をしたい。
親友に薦めてもらったマッチングアプリを入れて、彩子は右も左も分からぬまま、とりあえずプロフィールが誠実そうな人を選んでやり取りを始めた。なるべく話に共感を示していたら、意外にも数日で初対面の約束が決まった。場所は彼にお任せしてしまった。
秋らしい色合いの服を箪笥から引っ張り出して並べる。服を選ぶのにここまで悩むことも今までなかった。きっと彼もそれなりにオシャレしてくるはずだ。自分は見合う格好をできているだろうか。
期待と不安で鼓動が速まる。彩子はメイクを終えると、ひとつ深呼吸して、鏡の前で笑ってみた。
【秋恋】
【秋恋】
「秋恋だなんて言わないで、いつでも恋しようぜ」
クラスメイトたちは恋に命をかけている。
恋だけが、僕たちの生きる価値だから。
「そうは言ってもなぁ」
少子高齢化が進んだ現代。
結婚をしない人間に社会は厳しくなっている。
恋とか結婚とか、どうでもいい。
だって、俺はお前が。
日が短くなって
前よりも寒さを感じやすくなった
緑の葉が赤に変わるたび
君と過ごした時間は戻らないことを知る
葉の色が変わるように
君の心も変わってしまったのだろうか
冷たい風と共に
君は私に別れを告げた
#秋恋
秋恋
これは確かに恋で、君はまるで秋のような人でしたね
「秋恋」(2025/10/10)
秋めいた日にしか思ふ彼岸花は燃えて
秋冷めの道に貴方の手の温もりに浮き足になり
「愛する、それ故に」(詩)
営みした後に
君は僕を撲ることが
営みの一つとして捉えてるみたいだね。
撲った後にまた
君は僕の逸物を弄り○紋に逸物を挿入して
快楽を味わうことで
君は僕への愛する、それ故に
また営みをした後に
僕を撲るんだね
「大丈夫...ですか?」
大雨の中うずくまっていた私に
1人の男性が傘をさしてくれた。
今にも泣きそうな他人の話を
彼は嫌な顔ひとつせず聞いた。
気持ちが落ち着いた私に
「では、気おつけて」
と言って帰った彼は、今や私の彼氏である。
今思えば、なんだかドラマのワンシーンのような出会い方だなぁなんて笑
仲の良い関係を築けていたと思ったのに....
「別れよう」
唐突に言われた言葉
私にとって信じたくない言葉
なんで?どうして?何が不満だったの?
聞きたいことは山々なのに、上手く口が動かない。
この現実から逃げるように家を出た。
どこまで走ったか分からない
段々とコンクリートの色が黒くなって
ザーザーと大きな音をたて始めた。
私の号哭さえ、神様には届かない。
『ドラマみたいな出会いの先は』
お題『秋恋』
気候が良くなってきたので
お外に出てみることにしました
そしたら そしたら
あなたに逢えました
秋はさよならの季節だと
私もそう思っていたのに
なんだか なんだか
恋が始まりそうなんです
“秋恋”
春に始まった恋は
1年続かない
夏の恋は
バレンタインを越えられない
冬の恋は
恋に恋してただけ
なので恋するなら秋
、、、3ヶ月前と言ってること違うなと思いながらも
スワイプ&スワイプ
”Autumn Love“
Spring romances
never last a year.
Summer loves
don’t make it past Valentine’s Day.
Winter ones—
we were just in love with love.
So if I’m to fall again,
let it be in autumn.
…Funny,
I said something different
three months ago.
Swipe.
And swipe again.
失ってできた傷を知った。
手に入れてすらいないのに「失う」という表現はひどく滑稽ではあるけれども。
久しぶりに彼女をこの目で捉えた瞬間、俺の想いが壊れていないことを痛感した。
乾いた秋の風が心の隙間に吹き込んで、片思いという気持ちを締めつける。
*
木々が淡く暖色に色づき始めた休日。
街路樹に乾いた葉の落ちる量も増えてきた。
真昼の太陽はまだ強さを発揮して汗ばむ陽気だが、街の喧騒にじっとりとした湿度はない。
空は高く澄み渡り、雲は薄く流れて、風は爽らいを運んだ。
ひと駅分を歩いて秋という儚い季節を堪能した俺たちは、商業施設に入る。
お目当てはブックカフェだ。
彼女は意外とインドアな趣味を楽しむ。
「楽しそうな本屋さんがあるみたいだから、行ってみない?」
先日、和やかな笑みを浮かべた彼女は、そう言って俺に携帯電話の画面を見せてきた。
レトロな雰囲気のある喫茶店で本が読めるらしい。
本には店専用のカバーがかけられていて、本の内容は手に取るまでわからないという、遊び心あふれる店だった。
好奇心をくすぐられるコンセプトに心奪われた俺は、彼女の提案に乗る。
そして今日、そのブックカフェに来たのである。
平日の昼時という時間帯もあってか、店内は意外と賑わっていた。
本は店専用の紹介カードにあらすじとナンバリング、値段が書かれているのみ。
手に取った本が好みのナンバーであれば、次に読むおすすめの本のナンバーが書かれていた。
本を選ぶ楽しさが全面に押し出されていて、見ているだけでワクワクする。
しかしふと疑問が浮かんだ。
……これは、彼女は楽しめるのだろうか?
少し離れたところで本を吟味している彼女は、手に取っては本棚に戻す動作を繰り返していた。
次第に彼女の表情は曇っていき、しょんもりと肩を落として俺のところに寄ってくる。
「わ、私……。感受性が死んでるダメ人間だった……」
え? そんなに?
「なにごとですか?」
「カードに書かれている内容が楽しくてそれだけで満足できちゃう」
……マジか。
そんなに楽しんでおきながら、中身の詳細は気にならないものなのだろうか。
「私っていつもどうやって本を選んでるんでるっけ? ってなって混乱した」
「だいたい新刊コーナーで中身パラパラめくっていますよね?」
「言われてみればそんな気もしてきた」
いっそ好きな数字で選べばいいのに。
なんて思ったが、彼女にとってその数字すら意味をもたらさないのだろう。
となると俺が取るべき行動はひとつだ。
「……本当になんでもいいのであれば、俺の選んだ本をそのままお貸ししましょうか?」
「! いいの?」
俺の提案に、彼女の表情がパアアッと華やいだ。
照明を落とした店内でその笑顔は眩しすぎる。
「……ええ。むしろ厳選するのに時間かかりそうだったんで、助かります」
目潰しされないように薄めで彼女を捉えながら、俺はうなずいた。
無事に本を購入したあと、俺たちは隣並びにカウンター席に着く。
カウンター席のほかにもテラス席やテーブル席など設けているようで、店内は落ち着いた雰囲気を保ちながらも賑わいを見せていた。
「カウンターでよかったんです?」
「うん。カウンターもかわいい」
木製のテーブルや、目の前のラックには様々なジャンルの本が陳列されている。
クラシカルなデザインは古い図書館のような雰囲気もあり、確かに彼女の好みではありそうだ。
注文したホットコーヒーが届いたあとは、伝票代わりにアンティーク調の鍵を手渡されるという徹底ぶりである。
コーヒーも味わい深く、雰囲気に劣らずちゃんと美味しかった。
もう少し自宅から近かったら通いたいくらいである。
本を読む数時間、俺はこのまろやかな時間を楽しんだのだった。
*
少し重たくなったカバンを背負って帰路に着く。
ご機嫌に揺れる小さなポニーテールを西陽が淡く照らした。
「どうしてあのブックカフェに誘ってくれたんです?」
肩口に振り返った彼女は楽しそうに声を弾ませる。
「だってああいうの好きでしょ?」
「俺はまあ、そうですけど」
「ふふっ。やっぱり!」
今さらな答え合わせだ。
それでも無邪気に破顔させる彼女が眩しくて、目を細める。
しかし、俺の答え合わせがまだだ。
カフェはともかく、書店のコンセプトは彼女の好みのそれではない。
口を開きかけたとき、ビル風が俺の邪魔をした。
その隙に彼女の言葉が紡がれる。
「あ、あとね……」
歩みを止めた彼女がはにかみながら俺と向き合う。
「ちょっとだけ、れーじくんの好みの本を知りたくなったの」
茜色の空が彼女の赤く染まった顔を隠し始めた。
俺の目に秋の冷えた空気が目いっぱい触れる。
彼女のなかで俺への恋心がきちんと育っている。
その事実に口元が綻んだ。
『秋恋』