『私の日記帳』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
私の日記帳はスマホのアプリだ。
毎日20時決まった時間にその日の出来事や思い出を書き綴る。
ある日私はスマホを落としてしまった。
ゴトッ。と小さな衝撃音に反して当たり所が悪かったのか画面には大きなヒビが入り、画面を立ち上げると数本の線が横に伸びていた。
あーあ。やっちゃった。
明日にでも携帯ショップに行かなきゃ。
新しいスマホを手に入れた。
携帯ショップに行った時間も遅くなり、新しいスマホには19時30分の時刻が表示されていた。
様々なアプリの引き継ぎを終え最後に日記帳アプリを私は立ち上げる
『引き継ぎはこちらから』
今日で何度見たであろう文字をタップし、引き継ぎコードを入力する
『正常に処理できませんでした。
しばらく経ってからもう一度お試しください』
あれ?間違えたかな?
私はもう一度ゆっくりと引き継ぎコードを入力するも失敗に終わった。
「まじか」
何度も入力を試みたが結果は変わらなかった。
仕方なく 『新規の方はこちらから』をタップする
今日の出来事を綴ろうとしたが、ふと思い立ち前日のページへ戻ってみた。
壊れて操作しにくくなりながらも書いた昨日の思い出は白く塗りつぶされていた。
適当な日付に何個か飛んでみたがどこも真っ白な画面が広がるばかりだった。
私はアプリを閉じアンインストールの文字を強く押す。
時刻は間もなく19時50分になろうとしていた。
私は急いでカバンを掴み家を飛び出す。
「こうなったらしかたない。せっかくなら可愛い日記帳買っちゃうもんね!」
【私の日記帳】
私はクロミちゃんのグッズを集めるのが好きだ。
でも私の家は田舎にあるので、
お店にあるのは
歯ブラシスタンドや
ヘアクリップなど
私があまり使わないものばかりだ。
今日は本屋さんに
大好きな漫画の発売日だから、それを買いにきた。
レジに行こうと少し歩いたところに、
クロミちゃんが目に映った。
日記帳の表紙に
大きく描かれたクロミちゃんは
すごく可愛くて
思わず漫画と一緒に買ってしまった。
帰る途中、
私は飽き性で日記を書き続けられたことが
ないことを思い出した。
しまったなぁと少し後悔したけど、
これも何かの縁だと思うことにして、
久しぶりに日記を書いてみようと
家のドアを開けた。
せっかくだから、
日記を書き続けたいと思えることを書きたいと思い、
15分ほど考えた結果、
毎日の不安、怒り、悲しみ、嫉妬など
表に出したくないネガティブなことを書いた。
そしたら気持ちが楽になって、
ずっと書いていたい。
自分を隠していたいと
ちょっと違う方向へ向かってしまった。
だから、ポジティブなこともたまに書いた。
そしたら日記帳が
私の全部になった。
自分はどうしたいんだろうと悩んでる時、
日記を見返したら気持ちが固まった。
そんなことがよくあるようになった。
今も私の日記帳は
カバンに入れて持ち歩いている。
日記の最後の文には
私と日記帳を出会わせてくれた
大好きな漫画の一言をいつも書いている。
"Good Midnight!"
ネガティブになる日があれば、
ポジティブになる日もいるよね、と、
夕焼けを見ながら心の中で囁いた。
※私の日記帳
入院3日目です。
熱は下がらず。咳も止まらず。
主治医に2週間は入院のご覚悟と言われ
「とうらぶクラスタ?」と思ったが心に仕舞う。
そしてその先生、連日ファン用語を混ぜ混ぜ。
本日は二次創作クラスの発言を連発したので
日記に残せない。
わかるか?この日記に残せない!
※私が待ち時間に刀剣乱舞をしてたのを見てた先生
※ガチ入院中なので更新が不安定です
私は日記が書けない、続かない。
気軽に写真を撮ることも無い。
なにか残すための術はたくさんあるというのに
それをしてこなかった。怠惰。
私は、なにを忘れた?
その中にかけがえのないものはどれほどあった?
わからない。
わかったら、それを後悔と呼ばなくてはいけなくなる。
忘れることで楽になる心もあるのだから、
今はただそっとしておいて。
また、明日。
私の日記帳
私は日記を書いたことがない
けれど私の心は私の過去を覚えている
良いことも
悪いことも
過去に振り回されるのは嫌だが
ふとした時に思い出す懐かしさは好きである
そんな心の日記帳をたまに浮かべて
懐かしさと今側にいてくれる人の温かさに
幸せと感じるのである
それはありがたいことだと思うのである
あるとき12歳の頃の自分の日記を見つけた。
おそらくそれが初めての、宿題では無い「日記」。
アンネ・フランクの真似をして、日記帳に名前をつけていた。
日記は他愛のない日常が簡単に書かれている。
(厨二病発症前の日記でよかった。ホッ)
飼っている犬やハムスターのこと、
仲良しの幼馴染と自転車で遠くまで行ったこと、
算数が好きじゃないこと、
面白かった本のこと。
本当になんてことない小さな日々だったけれど、もう過ごすことが出来ない宝物のような一日一日だった。
三日坊主かつ気まぐれに書かれる日記は途中で終わっていた。
その日々の延長で今、あの日記のように気まぐれにここに文章を書いている。
いつかまたこの日々をかけがえないものと思えるように過ごしていきたい。
#私の日記帳
ドレッサーの引き出しに、お気に入りの日記帳を入れている。
毎晩スキンケアのあと鏡の前で、その日あった出来事を記しているのだが、最近何だか書いた覚えのない文章が見つかる。
例えば先週、“限定ケーキ美味しかった”とあるけれど、私は食べた記憶がない。
他にも“バイト先で褒められた”“カラオケで100点を出した”など、どれも全然覚えがなく、とうとう昨日の日記にこんな文章を見つけた。
“彼に告白された、嬉しい!”
これは許せない。こんな大事なことを私が覚えていないなんて。
私はすっかり腹を立て、目の前の鏡に映った自分に指を突きつけた。
「あんたの仕業だって分かってる。美味しいとこ取りしないでよ、この記憶泥棒!」
すると鏡の中の私はエヘヘ…という顔をしてみせたが、私の怒りが本物だと分かるとみるみる顔を歪ませた。
…だって羨ましかったんだもん。良いじゃない、ケチ。
そう言って、めそめそと泣き出した。
日記を始めた頃は、わくわくしてたくさん文字を書いていた。でも、だんだん面倒くなくなって、飽きてきちゃう。他のことだったら、ちゃんと続けられるのに、どうして日記は続けられないんだろうな。
古 日 過
日 記 去
記 買 と
ワ う 言
イ 私 う
ン に 鎧
の 出 ゆ
や 逢 る
う い め
な 直 て
記 す 新
憶 た 日
と め 記
も
私の日記帳
私は何年も毎日日記を書いてる。
自分の気持ちがわかって楽しい。
【私の日記帳】
2024/08/26。
台風接近で不安だったけれど、晴れて良かった。
実は今日、まぁまぁ仲良しの男の子から遊びに誘われて遠路はるばるやって来たのです。
花火大会の誘いもあったのですが、家と大会の場所が遠すぎてお断りさせていただきました。
それでも尚、"美味しそうなスイーツ店があるんだけど、一緒に行かない?"とLINEで誘われ、私はこの人はどこまでも誘ってくるんだな。と思い承諾。
私はその人のことを少なくとも意識していたのか、服も髪もかなり時間をかけてセッティングしました。
それは相手も同じだったみたいで、オシャレな格好で来てくれました。
相手は初手から緊張していたのか、少し遅刻してしまい、私はそれを苦笑いで受け止めました。
最初に映画を見るとのことだったので、好きなアニメの映画を堪能し、ちょうどお昼。
みなさん、今日は何度だったか言えますか?
30度を余裕に超える36度です。
私、汗っかきなので暑いのが苦手なんです。
だから、映画を見て次にスイーツ店の気分なんてなれませんでした。
『この後どうする?行きたい場所ある?』
特にない。
特にない。
特にない。
何を質問されてもそれを答えました。
相手を幻滅させて帰ろうと言わせようとしました。
でも、相手は中々それを言おうとはしませんでした。
きっと帰りたくなかったのでしょう。
相手の中では、夕方5時ごろまで遊ぶような未来が見えていたのでしょうね。
でも私の脳は限界に達していました。
ショッピングセンターに行っても、『行きたいとこある?食べたい物ある?』
ないです。ないです。ないですないです。
きっと、あまり計画していなかったのでしょう。
私もそれに加われば良かったと後悔しました。
退屈で退屈で仕方がなかったです。
意味のない方向に意味のない会話をしながら歩くことに痺れを切らし、私はとうとう言いました。
『帰りたいです。私は、映画見れただけで十分だよ。』
相手の顔?見れません。
だってこれは1番言っちゃいけないって自分でもわかっていたのですから。
相手は苦笑して『帰ろっか。』と言ってくれました。
時刻は1時前。
私たちは特に会話のないまま駅への道のりを歩いてました。
『(私)はさ、今日、楽しかった?』
彼の不安な声。
私は更にそれを言ってしまったことを後悔しました。
嗚呼、彼は悲しんでいる。
映画見れて楽しかった。一緒に見れて楽しかった。
『うん。楽しかったよ。』
精一杯答えました。
『そっか。(私)が楽しかったなら、よかった。』
どこかの映画のワンシーンのようでした。
私は最低です。
相手の気持ちがわかってるのに、相手も暑いと分かってるのに、帰りたい、なんて最低な言葉を紡いでしまったのだから。
本音を言えた自分を褒めて、スッキリしていたのです。
でも相手は嫌な顔ひとつせずに私のことを心配してくれていました。
この人はきっと、将来いい人に恵まれるんだろうな。
そう思ってなりませんでした。
駅に着き、電車が来る時間を確認して2人で少し待ちました。
NAVITIMEってありますよね。
私、あれを愛用しているんです。
帰り→行きなのに、逆に設定しててそれに気づいたの電車が出発した後だったんです。
私は田舎在住ですので、次電車が来るのは約1時間後。
『間違ったー!』
『え、間違った?』
2人で笑っちゃいました。
そこから駅前にあるカフェに入り、タルトとフルーツジュース?みたいなのを食べました。
結局、私を誘ったスイーツ店に行こうという口実はただの口実として役を終えちゃったようです。
学校で一緒に話している時と同じ、普通の楽しい距離感でいられました。
そこから電車を待って、特に何もないまま帰りました。
姉からは最低だね。と言われました。
当然のことですよね。
私の夏休みはネガティヴで幕を閉じそうです。
今日の話
私はは友達たちとプールに行った。
そこのプールには水上アスレチックがあって、
私は楽しそうだと思ってやった。
監視の方や溺れた人を助けてくれる人がいて
監視の人は結構年配の方と20代ぐらいの男性の2人で
溺れた人を助けてくれる人は4人居て赤色の服の人、
黄色の服の人2人、青色の服の人がいて
私が溺れたときに赤色の人が助けてくれて嬉しかった。
その人は初対面だったけど優しい人でアスレチックを
やってる私にこれをかけてくれて、そこからジャンプ
してみてとか色々言って話たりした
私は怖くてできなかったから、その方にやってみてくださいって言ったらじじいがいるから無理だなって断られちゃって悲しかったけど私が溺れたら一目散に助けに来てくれたり手を貸してくれたりしてキュンってした。
めっちゃ優しい人だなって思った。
(話した内容)
赤色の服の人 K
私 М
K:どこから来たのー?
M:〇〇って言うところから来ました
K〇〇が近くにあるとこ?
Мそのとこより上のところです
K俺が住んでるとこと近いね
Мそーなんですか?
Kうん
俺は〇〇に住んでる
М近いですね
K何年生なの?
М中学2年です
K若いね
М何歳なんですか?
K18歳
もう年寄りだよ
Мそんなに変わらないですよ
Kまぁね笑
ここまで何で来たの?
М友達の親に送ってもらいました
Kまじか
帰りは?
М私だけ電車です
K危ないね笑
Мそーてすね
K入口で帰り待っててくれね?
Мいいですよ
Kまじで!
ありがとう
М何時ぐらいに待っててればいいですか?
K昼休憩のときにご飯の時間あるからその時話せない?
Мいいですよ
食べ物のとこの近くにいますね
Kまじでありがとう
#15 私の日記帳
思いついたことをひたすら書く。
1日1回はノートを開いて一言書くようにする。
なんでもいい。
ストレスを溜めないように。
周りを傷つけないように。
ノートに想いを書き綴る。
言葉にしてカタチに残す。
日々の積み重ねが
やがて大きな自分だけの物語となるのだから。
しぐれ
気がつけば日が沈み、星がまたたく時間だ。
立ち上がり、自室の電灯をつける。
古い家だからか、何度か明滅してからゆっくりと明るくなった。
ベッドではなく、机の椅子に腰掛ける。
ぎぃ、と軋む音を立てているが、壊れる様子は無い。
変わらず、いつものようにボールペンを取り
何冊目かもわからない、ノートを開いた。
さて。
唐突だが、私には日課がある。
私はこれを「日記」と読んでいるが、
おそらく大半の人はそうは言わないだろう。
日記と言えば、その日にあった出来事を
つらつらと書き連ねていくものかと思う。
そんな大それたものではない。
しっかりと思い出を綴ることもないし、
楽しかった、悲しかった、と
自分の感情を文章にすることもない。
ただただ
今日を生きた自分のため。
明日を生きる自分のために
応援、鼓舞、激励…
そんなニュアンスの短文を、書いている。
なんだ、そんなものか、と思うかもしれないが
これが案外、日記を開いた時の気分が良い。
人というのは単純な生き物だ。
けれどこの単純さに救われる部分もある。
さあ、今日はどんな言葉を
明日の自分に投げかけようか。
───『私の日記帳』(2024.08.26.)
「私の日記帳、拾ってくれてありがとうございます」
暇つぶしで始めたバイトの常連さん
昨日 日記帳をなくして落ち込んでたのに今日は嬉しそう
いつものキャラメルマキアート写真撮って日記を書く
背伸びしちゃってる君が、なんだか可愛いな
君は好きだった人に似ててよく思い出してしまう
女々しすぎんだろ、アルバムに閉まったろ
君の顔が見れなくて無愛想になるのは、君が気になってるからなんだ こんな俺を許して
新学期、君は制服姿
一つ下で同じ学校だったのは驚いた
不思議な気分で渡り廊下をすれ違った
そういえば、君は目を逸らしてた気がする
俺に気づいてないのかな、気まずいのかな
あれからいつものキャラメルマキアート飲みに来ない
君は好きだった人に似てて、でもなんだか違ってる
それが嬉しくて、また君を待ってしまう
次会ったら何を話そう 彼氏とかいるのかな
君が気になってしまう こんな俺を許して
久しぶりに来た君は気まずそうな顔して、キャラメルマキアートを一つ頼んで、
「同じ学校だったなんて」
君は照れながら微笑んだ
俺は嬉しかったんだ、またここで話せるね
好きだった人に似てて、でも代わりとかじゃなくて
今日も君を待ってるよ
僕のこと話したい、僕の気持ち伝えたい
君の日記帳には、また君と話せるねと書かれていた
「やっぱり可愛いね」
自然と零れた
さて、
今日はここに何を書こうかしら?
今日はいろんなことがあって書きたい事沢山あって
母さん困っちゃうわ。
んーそうだわ、
今日はみんなで、ケーキを作ったことを書きましょう。
すごく楽しかったわよ。
ジョンとゴウとルルはお買い物を手伝ってくれました。
2人を指示するジョンは、さすが長男で頼もしかった。
ゴウとルルは、小さな手で、一生懸命に計算してて、
相談しながら、お買い物をしてる姿はとても凄かった。
母さん実は自分の分早めに終わらせてこっそりつけてたのよ?
あなたたちは、気づいたかしら?
お家に帰ったあとは、
今度はマイケルとフレッドとショーンとジニーで
ケーキを作り始めました。
普段は、喧嘩ばかりしてるマイケルとフレッドが協力して
作ってるのを見て、母さんすごく嬉しかった。
ショーンとジニーが果物を切ってくれたわね。
とても上手に切れてて、いっぱい褒めちゃった。
ケーキ焼いてる間に、ロナルドが皿洗いを手伝ってくれた。
初めてなのに、綺麗に洗えてて、母さんはびっくりした。
ジルとココは、味見担当で、満面の笑顔で味見してる顔が
とても可愛くて、ついもう一切れ上げて、
父さんに怒られちゃった。えへへ
完成したケーキはとても美味しくて、
母さん、みんなの事がとても誇らしかった。
是非、みんなと、
「『また作りたいなぁ』っかぁ…」
俺は死んだ母の日記帳の最後のページを読みながら、
その懐かしい字をなぞり
必死に溢れてくる涙を堪えていた。
俺はマイケル、今年で17歳になるこの家の次男坊
(まぁヤンチャすぎて、家のモンスター次男って言われる)
今日は大掃除の日で、
なんとなく書斎の部屋を掃除してると
死んだ母の日記帳が見つかった。
母は、俺が9歳のときに事故で死んだ。
開いてみると
この日記は、全部のページが埋まっていて
とくに最後のページには、
母のお誕生日のケーキ作りの様子が詳細に書かれていた。
読んでいくうちに、涙で溢れ、俺の視界が曇った。
だって、この日記は
この日記は、書いた本人である母の事は
あまり書かれてなくて
俺たち子供のことが沢山書いてあったのだ。
『今日は、双子のフレッドとショーンが珍しく喧嘩しました。
早く仲直りしてほしいなぁ』
『今日は、四ツ子のルルとロナルドとゴウとジニーが
おままごとしてて、母さん参加しちゃった』
『ジョンとマイケルは、日々大きくなっていくね、
母さん嬉しなぁ、』
『ジルが掛け算出来た!!まだ四つなのにすごい!!』
『ココが今日お花をくれた。押し花にして取っとこう』
そう言った、俺たち子供の日々の事が細かく書かれていて、
そのことに、俺は泣いた、駆けつけた他の兄弟姉妹も泣いた。
日記は全て語り口調になっていて
おそらく母さんは、俺たちに見せる気だったんだと思う
大きくなった今の俺たちに、
忘れかけた小さい頃の事を教えるために、
ただそれだけの為に書いていたんだと、思う。
年老いた自分と大きくなった自分の子供たちと
懐かしげに、小さな頃のことを思い出して語り合う。
でも母さんは死んで、それはもう叶わない。
俺は、嗚咽を堪えて、こう言った
『なんで、書い、た本人が不在なんだよ…母さん』
もちろん、答えはない。
でもどこかで、懐かしい声が聞こえた気がした。
私の日記帳は、
酢のにおいがする。
中学生の時、色々な意味で暗黒でそれはそれは痛々しい表現で生々しい心のうちを書き殴った。
酢で。
酢で書けば人に読まれないからだ。
数十年経って人並みに普通に暮らしてる今、炙り出して読もうという気もないのにいまだにそれを捨てられない。
何を書いたかはあまり思い出せないけど痛々しいほどに心のうちを隅々まで書くなんてできなくなった私にはもったいなくて捨てられない。
だけど、なんの役にもたたないお酢くさいだけの白紙のノートが机の奥底にあり続けたことが何度か私の心の支えになった時があった。
ここまできたら棺桶に入れてもらう。
火葬の時一瞬だけ文字が浮かび上がるかもしれない。
-お題『私の日記帳』146
あの世
日々の記録をメモ書きで書き残していた
ふと過去のページを読んだら 嫉妬 文句
アホ丸出しの自分がいた
できることなら目の前で焼き払いたい
ガムテープで巻いて捨てた
あの世に行ったら消したくても
帰ってこれないから
ここもいつかは消さないとデジタルタトゥーだね
日記に関する本を読んだ影響で、最近日記を書いている。と言ってもまだ始めて2週間ほどだし、数日分まとめて書くこともある。
意識しているのはその日の出来事を書くのではなく、その出来事によって思ったこと考えたことを書くということ。
私の場合、特にマイナスの感情はSNSに書こうとすると、この表現で大丈夫だろうか言いたいことがそのとおりに伝わるだろうかこの内容をフォロワーに見せていいのだろうか…といろいろ考えてしまって、結局本音を書けないままになることが多い。
夜、日記帳を開いて一日を思い返しながら文字を書くと、気持ちも落ち着いてくるような気がしている。
継続というのが苦手なのでいつまで続くかはわからないが、自分との対話の時間を大事にできたらと思う。
「私の日記帳」
中学生の時に、時間割を書くノートが配られた
そこには一言日記も書くスペースがあった。中1のころは真面目に全行埋めていたけれど、中2になって本当に一言しか書かなくなった。「疲れた」「眠い」などなど
今はもう捨ててしまって家にないが、もしあったら読み返したいな。私が中学生の時に何を思ってしたのか思い出したい。
余談
これに関する友達の話です。友達が中1の頃、(担任じゃない)先生が嫌いでその先生の愚痴を書いたみたいなんです。このノートは担任が見る仕組みなんですけど、その日担任が出張だったみたいで友達がノートに書いた先生が代わりに来たみたいなんです。もちろんその代替の先生がノートを見たらしいんですが、なんとか乗り越えられたらしいです笑