『眠れないほど』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
-あなたのことを考えすぎて眠れない。
あなたからの返信がないのはなぜなんだろう。
あなたに嫌なことしちゃったかな。
あなたの声が聞きたい。
あなたに会いたい。
私があなたの心をのぞけるのなら、こんなに思い悩むこともないのに。
#眠れないほど
曇り空
気持ちは晴れ間
六義園
一年越しに
会えた紅葉
好きな人が結婚する。
「……おめでとう」
どうにか不自然にならないくらいの間でそう言えた。
電話の向こうの君ははにかむ。
そこからどんな会話をしていつ電話を切ったか覚えていない。
その日の夜、一人の部屋で思い切り泣いた。
毎日ぐるぐる思考がこんがらかる。
今日までずいぶん悩んだ。
君との思い出で頭がいっぱいになって、眠れないほどだ。
明日は結婚式。
君と、君の好きな男の結婚式。
「絶対来てね。親友のあなたに見てほしいの。私のドレス姿」
そう言って幸せそうに笑った君さえもかわいいと思ってしまったのだから、そうとう重症みたいだ。
とうとう眠れないまま朝になってしまった。
冷たいシャワーを浴びる。
風邪でもひけたら欠席できるのになあと思ったり。
頭では行けない理由をありったけあげつらっているのに、手は機械的にシャツのボタンを留める。
最後に、君が誕生日にくれたピアスを未練がましく着けた。
鏡に映る自分に言い聞かせる。
大丈夫、ちゃんとやれる。
真っ白なウエディングドレスに身を包む君は、今まででいちばん美しい。
きっとこの先何度も夢に見るだろう。
君が幸せならそれでいいなんて言える善人じゃないけど、君の幸せが嬉しいのは本当だ。
何も知らない君は残酷に、友人代表のスピーチの役目をくれた。
少しだけ本音を混ぜた、完璧な「友人」の祝辞を述べる。
わたしの親友をこれから独占する新郎さんに少し嫉妬しています。
新郎は照れたように笑っている。
君もくすくすと控えめな笑い声を立てる。
ちらりと視線を二人に向け、わたしも微笑んだ。
これで終わり。
わたしの叶わない初恋。
最期まで君を想いながら、いつかわたしは死ぬのだろう。
そのとき君はきっと泣いてくれる。
それで、それだけで、十分だ。
#眠れないほど
夜、眠る前に君を想う。
今、君は何をしているか。
考え始めると眠れなくなる事もあるけれど、最後君が明日も幸せであるようにと祈りながら目を瞑る。
明日の君の笑顔が見たい。
「眠れないほど」
私は本が大好きな子供だった。
いわゆる本の虫というやつだ。
好みの本が見つかると時間を忘れて夢中になり、
飽きずに同じ本を何度も何度も繰り返し読み込んだ。
新しい物語を読み始めると、途中で止められない質で、
途中で止められると寝付けないほどだった。
主人公はこんなとき、どんなことを言うんだろう?
ラストのその先はどんなかな?
物語のその先にワクワクして、眠れないほど、
本の中の人物、世界、その全てに魅了された。
いつか、私も書きたい。
眠れないほど面白い物語を。
そして最後まで読んで、何かを感じてもらえたら…
願わくば、幸せな気持ちになってもらえたら、なんて。
まだまだ遠い夢の話。
眠れないほど
眠れないほどあなたに恋してる。
…なんて。
可愛いこと言えたらいいんだけどな。
何だか私、あなたに恋してから快眠すぎるんですけど!
(あなたを思う度に胸がほわほわして…気付くと朝)
「眠れないほど」
眠れない。
明日が不安。不安になればなるほど眠れない。
明日何て来なければいいのに…
眠れないほど夜が好きになる。夜に包まれていく。
もう三時になってしまった。
十一時に布団に入り睡魔どころか眠気すら現れない。
時おり寝返りをうてども効果がない。ようやく眠気が訪れたかと思えばすぐに覚醒してしまった。
思い切ってスマホをみて後悔をする。
まさか自分が思っているよりショックだったらしい。ご飯もしっかり食べ仕事でミスもしていない。
だから、なんともないと思っていた。
そして、思っていただけだった。
ショックを受けている自分へのショック。悲しいと思うくらいにはあれに愛着があったのかという安心感。
二つの間で揺れ動いていた。
実家の犬が死に五年。
犬小屋の処分がされる。
それも明日。
不意に思い出す犬の姿。
できれば、壊してほしく無い。死んだことを認めたく無い、唯一の抵抗が、犬小屋だった。
じわりと目頭が熱くなる。
私は心を押し殺す様に布団の中で丸くなった。
眠れないほど
距離の続き
眠れないほど
「あ~あ明日どうしよう~」
私は、枕を抱えて
さっきから ベッドの上をぐるぐる
寝転んでいた。
外は、もう真っ暗だ
星々も輝いていて
街は、眠りに付こうとしている。
いい加減 私も寝ないと
明日に支障を来す。
しかし明日の事を考えると
頬が 火照って眠れない
でも 寝不足で目の下に隈でも
出来たら大変だし...
隣の席の 橘斎(たちばな.いつき)君
入学式で新入生代表の挨拶が静かで
丁寧で その時から 引き付けられて
目が離せなくて... 多分これが 恋と
言うものだと 初めて知った。...
あの時 初めて 話し掛けた。
「あの 一緒に 本の話しをしませんか?」
まさか向こうも おなじ台詞を
返してくれるとは、思わなかったけど...
それから ラインを交換して
そして 明日 一緒に図書館に
行く事になった。
「なのに~もう~眠れない...」
私は、両足をバタバタさせて悶える。
「どうしよう~」私は、無理矢理
目を閉じた。
「はぁ~ どうしよう~」
僕は、何回目かの ため息を吐いた。
どうして こんな事になった。
全くの 想定外だった。
でも、頭が行動を理解する前に
口から言葉が 飛び出ていた。
一瞬 自分の言葉が反響して
聞こえた。
どうやら なんの 偶然か
彼女も 僕の言葉に 被せる様に
同じ台詞を言ったと気付く
「一緒に 本の話しをしない?」
隣の席の 井上帆乃香(いのうえ.ほのか)さん
入学式の日 新入生代表の挨拶を
控えて居た僕は、酷く緊張していた。
口下手な僕は、何回も読む原稿の文字を
口の中で、繰り返し 噛まない様に練習をしていた。
原稿の文字に視線が 集中していた僕は、
他の事が 注意散漫となり 誰かと
ぶつかってしまった。
ドンッ 「すいません」
すぐに 顔を上げ 謝ろうとしたけれど...
その前に 僕の視線の先に さっき
読んでいた 原稿用紙が 丁寧に
折り畳まれて 差し出された。
「あの...これ...」おずおずと差し出された
原稿用紙を受け取り 僕は、顔を上げた。
「ありがとう!」僕が お礼を言うと
その子は、控えめな 笑顔を浮かべ
お辞儀をして 友達の声に振り返り
僕に背中を向けて去って行った。
僕は、初めて 第一印象で見た笑顔を
可愛いと思えた。
その子とは、あまり目が合わなかったので
多分 向こうは、僕の顔を覚えては、
居ないだろう。
でも 僕の方は、あの 控えめな
笑顔が忘れられなかった。
あの 笑顔を思い出すたび
頭の中で 可愛いと言うワードが
ループした。
入学式を終え 自分のクラスに行くと
あの子が 僕の隣の席だった。
びっくりしたけど 僕は、
話し掛けは、しなかった。
向こうは、僕の事を 覚えて居ないと
思ったから...
そうして...僕が この気持ちが 恋だと
気づくのは 入学式が終わった後の事
自己紹介で 彼女の名前が井上帆乃香さん
だと言う事を知った。
入学式から 随分立っても 僕は、
彼女に 話し掛けられずに居た。
だから 明日 彼女と出掛けられるのが
夢みたいで 未だに 実感が湧かない...
「はぁ~どうしよう~」
そうして、僕は、また 何度目かの
ため息を吐いた。
外は、暗い そろそろ眠りに
付かないと 明日 大変な事になる事は
分かっているけれど...
明日 寝不足で 遅刻なんかしたら
彼女に 迷惑を掛けてしまう...
僕は、最後の手段として 頭の中で
羊を数えてみる。
しかし 途中から 彼女の
笑顔に 変わってしまい
また ため息を吐く事になる。
「あ~あ もう」僕は、両手で自分の顔を
覆った。
今夜は、眠れる気がしない...
何度 眠りを 誘ってみても
頭の中で彼女の笑顔がチラついて...
眠れないほど彼女が好きだと
自覚するだけだった。...
【眠れないほど】
「……眠れない?」
優しい声にドキリとする。
背中合わせに寝てるのに、なんで気がつくの?
モゾモゾと寝返って、君の胸に額を擦り付けると、柔らかく頭を撫でてくれる。
「なんか、ドキドキして眠れない」
「明日が楽しみ過ぎて?」
「うん」
「遠足前の小学生かよ」
からかうように言って、君はふふふと笑う。
「ホントは俺も楽しみ過ぎて眠れない」
2人とも眠れないほど明日が楽しみだなんて。
明日が来れば2人で──。
クローゼットの奥にしまったビロードの小箱は静かに明日の出番を待っている。
#眠れないほど
眠れないほど
夜が明ける
今日を願う度
明日が来る
眠れないほど
恐い夜はないでしょう?
あなたの声を聞けないと、目が冴えてしまうようになってしまった。それほどにまで、あなたの声は私にとっての心地よいものになっていたということだろう。
初めてその小説を読んだ日のことを今でも覚えている。
狂おしいぐらいのキャラクター達の躍動感と鮮やかに動く感情という名の激情。息もつかせぬ歴史ロマンだった。
動乱の時代に魅せられて、次へ次へとページをめくる指が止まらない。
現実を押し流して、こちらの心と時間をすべて掻っ攫っていく小説があった。気付くと夜中をとうに過ぎて午前4時。それでもエンディングまで止まれない。
英国の冷たい石畳、乾燥した地中海の空、オリエントの風、烟るような深い古の森の息吹。
こんなのを書きたい!!
20年経った今でも読み返すし、嫁入り道具でもありました。
榛名先生。あなた様が目標です。
眠れないほど誰かを想う夜があるというのは一体どんな気持ちなのだろうと考えたことがある。
皆はそれをまるで高尚なことのように主張するけれどドロドロとした虚栄心と、まるで自分が主人公になったような高揚感で周囲が見えなくなっているだけではと1人ごちる。
そんな自分もまた悲壮感に酔った周りとは違う自分を演出した痛いやつと見えているのだろうか。
悲劇のヒロイン、ヒーロになったような気分で、今日もただただ1人窓から覗くしらんでいく空を睨みつけながら思考した。
眠れないほどの不満を抱きながら。
眠れないほど
夢中になって本を読んだのは
中学生ぐらいの時が最後だったかも
今も本は時々読むけれど
あの頃ほどの集中力も気力も
無いのでした
マイペースマイペース
ちゃんと眠る方が
だいじ
幼い頃から
学校行事が苦手で
いや、むしろ学校自体が苦手で
遠足の前日など
楽しみ過ぎて眠れないという
謎のシチュエーションに
首を傾げた幼きわたし
後に遠足の思い出を
水彩画におこす授業で描いた絵
その名も
『遠足に行く前に校庭に並ぶ皆』
心底辟易していたのは言うまでもない
なんてことない日常を終えて、夜眠ろうとすると、たまに、フッと思い出したくない光景がよみがえることがある。
何で今、あの時のこと考えちゃったんだろう。
ずっと忘れてたのに。
何か…何か、今日あった楽しいこと考えよう。
誰かと話している訳でもなく、自分に言い聞かせるために、矢継ぎ早に頭の中でぐるぐる考える。
瞼の裏に張り付いて取れない、嫌な記憶が消えない。
頭の中の自分の声が、やけに大きく聞こえる。
あれ、楽しいことを思い出したかったのに…。
何であの時、もっと上手くできなかったんだろう。
今なら、きっと失敗しなかった。
そうすれば、こうしていれば。
ああ、もう。
今夜は眠れない。
(眠れない程の後悔を思い出した夜)
嫌な事があった日は、寝るときになって、嫌なことを思い出す。
ぐるぐる、ぐるぐる、同じ事。
何回も、何回も。
挙句の果てには、誰かがこういってるんだろうな、とか。
明日、こうやってからかわれたり、なんか真剣に説明してくれたりするんだろうな、とか。
嫌なことばかり思う。
眠れない。
だけどさ、もしかしたら。
明日はやり返してやるからなって、アタマの中でシミュレーションして、アタマ冴えてるんじゃないかって思う。
単なる妄想か。
眠れないほど、アタマもココロも煮えたぎってるけど。
寝よう、寝よう。
今日のお題は今の私にあってるな
彼氏に我慢させてしまっていた
彼氏はずっとモヤモヤしながら
私と接してたのかと思うと
心が痛くなった
「ごめん」の言葉しか出てこない
気をつけるって言ったところで
これからのことは変わっていくけど
過去に私が傷つけたことは残ってしまう
今日は5ヶ月記念日なのに
喧嘩してしまった
眠れないほど君が悩んでいた日々のように
私も今日は悩んでしまう
眠れないほど君を想ってることを
君に伝えたい
安心させたい
ごめんなさい。
好きです。
「眠れないほど」
眠れないほど
どうしてだろう…気が付くと、あなたの事で、何も手がつけられない…名前すら知らないのに、ただあの道ですれ違うだけの人なのに…ふわりと香るあなたの髪の匂い、優しい瞳、微笑み溢れる唇…
何時も、決まった時間に、すれ違う事に気が付いたのは、紫陽花の季節…あれから、いつの間にか、木枯らしの季節になり、それでも、声を掛ける事すら出来なくて…少しの勇気があれば…