『眠れないほど』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
極度の興奮状態というわけでもないのに、眠れないほど目が冴えてしまう事がよくある。
諦めて寝ないかベッドに潜りまんじりともせず朝を迎えるか。
社会人である上は後者を選びがち。
眠れない原因は不明。
困ったものである。
寝てもさめても、はたまた眠れないほど夢中になるような相手に生まれてこのかた出会ったことがない。
学生時代は教室のすみで勉強ばかりしていたせいかこの歳になっても恋愛というものには無縁だ。
教師という職業についているのだから、自分を好いてくれる生徒はもちろん可愛いとは思うが。
恋愛対象かと言われればそれは別。それはそれ、これはこれというやつだ。
「なぁんで俺なのかねぇ…」
淹れたてのコーヒーを一口飲んで校庭に目をやる。
元気に走り回る生徒の中でも一際楽しそうに走っている女の子。
毎日欠かさずに俺の所に来てくれるものだから遠くからでもすぐに分かってしまう。
俺と話していたって楽しくもなんともないだろうに彼女は俺の一言一句を聞き逃すまいとやけに真剣な表情で、俺のやたら長い話を聞いてくれる。
俺も変わり者だと思うが俺なんかを好いてくれる貴方も相当変わり者ね、などと至極失礼なことを考えながらコーヒーをあおった
俺もいい歳なんだ。
26はもうおじさんの部類に入るのかもしれない。
そろそろ眠れないほど頭を悩ませるような相手に一度は出会いたいものだ。
2023.12.5『眠れないほど』
悩んでいる
考えている
反省している。
今日のこと
明日のこと
ずっと未来のこと。
明日に怯えながら
抗えない時を
嫌々過ごしている。
早く朝日が昇って欲しいのに
朝が来ることを怖がっている
悩むのが怖いのに
時が止まれと思っている。
今考えたって仕方ないこと
ずっと考えてる
そうやって自分の心と体を
追い込んでると知っているのに
悩んでいる
考えている
反省している。
–寝れないほど–
【眠れないほど】
僕は、「明日」が楽しみでしょうがない。
常に「まだ見ぬ未来」に興味があり、逆に「今日」にはほとんど興味がない。
この話をすると大抵、君は変わっているねと言われる。
毎日、明日が楽しみすぎて眠れないほどだ。
夜の九時には布団に入るが、明日のことを思うと興奮して眠ることができない。目が冴えきって、目を瞑って寝ようとしても自然と明日のことを考えてしまう。
そして十二時になる瞬間、その興奮はMAXになる。僕はこの瞬間のために生きているといっても過言ではない。
……それから時計の針が十二時一分になると、途端にこの世に興味が無くなるのだ。「今日」が来てしまったから。
急に眠くなって、全てがどうでも良くなる。次の「明日」が来るまで二十四時間近くもあるなんて、と憂鬱な気分になりながら眠りにつく。
僕にとっての「今日」は、虚しいものでしかない。
だけど「明日」には、希望がある。
もしかしたら明日になれば、気の合う人と出会えるかも知れない。ふとしたことから大金を手に入れられるかも知れない。仕事で大成功するかも知れない。
実際はそんな希望、希望のままでしかないことが多いけれど。
変わり映えのしない今日よりも、変わるかも知れない明日に思いを馳せる僕は、そんなにおかしいんだろうか。
『眠れないほど』
ヤバい!どうしよう!好きな人からLINE来た!
待て!落ち着け私!大丈夫!冷静に!
│─────│
│好きです │
│─────│
あぁ~ヤバい!これはヤバい!もう死んでもいい!
│────────│
│ごめん、間違えた│
│────────│
あっ、な、なんだ〜間違えただけか…
私は返事を打ち掛けのままLINEを閉じて、
膝を抱えて毛布に包まった。
眠れないほど
風邪を引いた。
喉と鼻にくるタイプ。
特に鼻の調子が悪い。
そして横になると咳が止まらなくなる。
それはもう眠れないほどに。
こんな日は早く寝るに限る。
おやすみなさい。
皆様もどうかお気をつけて…
paki
今日は、仕事が忙しいと分かっていた。
そのため、朝から前日に立てたスケジュールを進めた。
昼前、メールが入った。内容は、プロジェクトの再検討。
今年4月に急遽上司から出された依頼。期限は、今年中まで。プロジェクト内容を聞いた時は難しいと感じたが進めた。途中、当社にあまりメリットがないことが分かり相談もした。打合せの結果、そのまま進める判断を得た。
『眠れないほど』
あなたの仕草
あなたの声
あなたの言葉
思い出すだけで愛おしい
あなたの格好
あなたの姿
あなたの存在
脳裏に浮かぶだけで心が踊る
眠ってしまえば
思い出しているこの気持ちが遮断されてしまう
朝が来ればまた忙しさで
あなたのことだけを思い浮かべることが出来ない
だから眠りたくなくて
ずっと考えてしまう夜
眠れないほどにあなたを想ってしまう
2023/12/05
(現実の恋でも2次元への恋でも当てはまることだと思うの)
#3 眠れないほど
自分のお腹の音がうるさくて眠れない。いや、眠れていないのは、お腹が空く前から、なんすけどね。とりあえずなんか食べようとキッチンに向かって冷蔵庫を漁る。ふと気がついた、不自然な量の葡萄ゼリー。
「なはは…僕ぁなにしてるんすかねぇ」
誰に向けたものでもない愚痴をこぼして、作りすぎたゼリーを頬張る。あの子の胃のサイズに合わせて作ったそれでは、全く腹は満たされない。
___あの子が、いつものいい匂いじゃなくなった瞬間を忘れられない。きっと、自分の発言が原因なんだろうけど考えても考えてもお腹が空くだけで。
どれだけ食べ続けていただろう、時間を確認するのにスマホの電源をつけて目に入った『1件の新着メッセージがあります』の文字。通知は切っていたから気が付かなかったが、ちょうど日付を跨いだ頃に来ていたようだ。
差出人は、『礼瀬マヨイ』
「今日は突然逃げ出してしまいすみませんでした。椎名さんが、他の方とお食事されたという話を聞いて、なんだか、いたたまれなくなってしまって。私が嫉妬なんて、烏滸がましいですよね___」
嫉妬?マヨちゃんが?
そのあともマヨちゃんがいっぱい謝っていたような気がするけど、そんなことはどうでもよかった。
また、先程とはかけ離れた軽い足取りでキッチンに向かう。
取り出したのは、まだまだ常備してあった葡萄ジュースとゼラチン。
今日はまだまだ眠れそうにない。
『眠れないほど』2023.12.05
親子ほど年の離れた男の、普段は一ミリもピクリともしないその表情が、柔らかく微笑を浮かべる様を思い出し、わけもなく胸が高鳴った。
直接、自分となにか関わりがあるわけではない。たまにすれ違って、一言二言、会話をするぐらいの関係である。
それでも彼はこちらを認識しているし、きちんと名前を呼んで大人のように扱ってくれる。どうにもならない隔てを感じさせないほどフランクだ。
気難しいというわけではなく、ただ真面目なだけ。
整髪料で固められた髪も、きっちり着込んでいる制服も、あの人の几帳面さをあらわしている。
でも、二人でいるとそれが乱れる。一本だけ額にかかる枝垂れ毛に、緩められた襟元が、彼の余裕のなさをあらわしてる。
それを思い出すたびに、眠れないほどの激情に駆られる。
見悶えて見悶えて堪らなくなったときに、無理だと分かっていて彼に連絡をする。そのたびに彼は眉間に皺を寄せてたしなめてくるが、最終的に許してくれるのはきっと優しさから。
そのような甘やかしを受けることはとても心地よいし、他の誰もこの一面を知らないのだと優越感に浸ることができる。
僕にとって彼の人は、そういった意味で大切な人だ。
〜眠れないほど、秋が恋しくなる〜
冷たい風が流れて涙を乾燥させる。ベランダには数ヶ月前の水着がまだ干してあった。布団の中に入っても夢に落ちない。闇からはきりきりと虫の声が少しうるさい。空からの雫がまた溢れそう。外の空気を吸いに行こう。そう思って靴下を履いてサンダルに足を入れた。電灯はない。黒い靴下が足を闇の中に埋めた。折りたたみ傘をあけた。ポツポツと傘に雫が垂れてきた。溢れそう。道の途中にあった水溜まりに気づかず靴下を濡らしてしまった。冷たい。靴下を脱いだ。濡れた足が風にあたり体を冷やす。少し歩いて空き地についた。音が大きくなってくる。どうせ濡れるのならー僕は思い切り大草原に身を投げ、心を遷した。器から溜まっていたものが溢れた。
ストレスが溜まっていても、嫌なことがあっても、外に心を傾けてみてください。生き物が昔から最も触れてきてきたのは自然ですからきっと落ち着くはずですよ。
明日が来てほしくなくて
眠りたくなくなる
眠ってしまったら、すぐに朝が来て
来てほしくなかった、明日、が来るから
夜は、すごく憂鬱になる
『眠れないほど』
眠れないほど怖いわけじゃないさ。
ただ君に甘えてるだけ。
「ファイトクラブ」
テーマ「眠れないほど」
ミステリー
当事者会に参加してもう4回目。僕は腎臓病ではない。だが参加すると心が満たされることを知ってから通い詰めている。僕は夜眠れない、不眠症を抱えてる。医者に相談しても効果はない。だが、腎臓病の当事者ではないのにその会に参加した日の夜は眠れるんだ。それがこの習慣の発端になった。今や様々な病気の会に参加している。どの病気も当事者ではない、不眠症以外は。だが、ある時同じ顔を色んな会で見た時があった。僕が参加する会のほとんどに参加している男が居た。直感というかなんとなく分かった。おそらく僕と同じだ。当事者ではないのだろう。悩みを共有することではなく、参加すること自体が楽しいという動機で会に参加しているにちがいない。問題は相手が僕のことにも気付いているだろうということだ。周りの人に僕が色んな会に参加していることをそいつに言いふらされては説明に困る。なんとかしなくてはいけない。僕は自分から接触を図った。
「ここは安くていいですよね」
「ここが便利でね。家に近いのもある。」
「あなた、僕のこと覚えてますか?」
「ああ、知ってますよ。あんたとは気が合いそうだと思ってました。」
「嬉しいです。僕もです。、、、さっき離婚当事者の会に参加してましたよね。
眠れないほど辛いことがあっても、私はただ私を傍観しているだけ
私は "私" の主人公にすらなれていない
[眠れないほど]
アナタは眠れないと
ワタシの部屋に入って来てベッドに潜り込んできた
アナタが側に居るだけでも心臓が高鳴るのに
ベッドに潜り込んできたアナタの姿に
眠れないほど、ますます高鳴る心臓
16.眠れないほど
夜になると今日の出来事を振り返ってしまう。
今日はこれができなかった。
この時こうしておけば良かった。
とか…色々考えてしまって眠れなくなる。
誰にも会いたくなくなったり、話したくなくなったりもする。
そのせいで体調が悪くなって学校を休んでしまいがち
こんなことはしたくはない…
だけど自分に自信がないせいか考えることを
やめられずに毎日を過ごしている。
いつか何も考えずにぐっすり眠れるようになりたい。
パパは何かに興味を持つと、眠れないほど夢中になってしまう。
それだけ集中できることがあるってすごいなって思いながら、わたしはパパの健康が心配になる。
「パパ、そろそろ寝る時間よ」
「うーん……」
生返事をするだけで、パパは動かない。
「パパったら!」
「うん、うん」
本に夢中で、全然こっちを見てくれない。
「くしゅん!」
お風呂上りのわたしは、ちょっと湯冷めしちゃったみたい。
「寒いのかい?」
パパが慌ててこっちを見てくる。
「お布団であったまろうよ」
「そうだな」
パパが一番夢中なのは、きっとわたしよね。
『眠れないほど』
眠れないほど雨が降り続く
前までは雨音なんて
少しも気にならなかったはずなのに
あの日から苦手になってしまった
豪雨の中でも響き渡る
造られていない笑みと
明るいあの声が忘れられない
もう1年以上経つなんてね
Theme:眠れないほど
明日はいよいよあの方の誕生日だ。
生まれてこの方調理用のナイフすら握ったこともなかったが、どうしても彼が喜ぶ顔が見たくて、この1ヶ月間、ずっと彼の好きな果物がたくさん入ったケーキを作る練習をしてきた。
最初は果物の皮を剥くのも苦労した。
細かい切り傷がたくさんできてしまった私の手を見て、あの方に心配をかけてしまうことも多々あった。
剣は自分の腕を振るように自在に操れるのに、果物にこんなに苦労させられるとは思わなかった。
それでも練習すれば成果は出るもので、あの方の誕生日を明日に控えた今は林檎でも檸檬でも何でも上手く切れるようになった。
あの方は「いつの間にそんな器用になったんだ?」と不思議がっていた。
幼い頃から仕えていたあの方が、先王の崩御により若くして新たな王となった。
隣国との戦は勿論、若い彼を傀儡にしようとする者や暗殺しようとする者もおり、味方にも安心して頼ることはできない。
それでも、あの方は弱音も吐かずに凛として王の責務を果たしている。
だが、明日は彼の誕生日だ。明日くらいは年相応に誕生日を喜んでほしい。
そのために彼の大好きなケーキを作ることにした。
また、昔のような無邪気な笑顔を見せてくださるのだろうか?
想像すると年甲斐もなく、眠れないほどワクワクしてしまう。