『相合傘』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
雨はきらいじゃない
雨の音が心地いいから
雨音を聞きながら本を読む
雨音と一緒に眠りにつく
あなたの横でそうしたかったな
傘に落ちてくる雨粒の音
横にはあなたがいて欲しかったな
相合傘
肌に纏わりつく空気
頭上に響く不規則な雑音
灰色に染まるいつもの道
左肩がじっとり濡れる
右手の傘で不器用な距離を埋める
幼い心のもどかしい空気
雑音が弾けそうな鼓動の音を隠して
少し光が差したいつもの道
相合傘
梅雨は嫌い。ジメジメして、髪型が決まらない。
髪型が決まらないから、その後のことが決まらない。
遅れて行くのは…時間だけにして欲しい。
女友達と会うと「あるあるだよね」
彼氏に会うと「そんなに大変なの?」
子供が会いに来ると「ママ~、まだー???」
旦那さんは…「いつものことだからね」
梅雨に関係なく、雨が降るたびに思い出すの。
女友達と相合傘。彼氏との相合傘。旦那さんとの相合傘。
飛びつく子どもと相合傘…それぞれの背丈と視線は違う。
それぞれの相愛傘。
そして、「ワンッ」となく小さな家族。
雨の日は、泥だらけになるから勘弁して欲しい…が、子どもと小さな子どもは、ひたすらに無邪気。
へへへへ♪
今日は、旦那さんと相愛傘をしたいね。
相合傘
一度でもいいから好きな人と相合傘してぇぇ!
でも相合傘すると気まずくなって息詰まるよね
話したいのに話せない、みたいな?
とにかく好きな人と結ばれたい!!(海月は非リア)
「相合傘」
相性が良く、愛があり、その人と合う事が出来て、
逢える事が出来る人。
そんな運命的な出逢いが出来、
尚且つ独りではなく、二人で。
やはり人間独りでは生きていけないものなのか。
そんな全ての奇跡がアう事が赦される。
そんな選ばれし者が"相合傘"を出来るのだ。
........まぁ、非リアのただの戯言だと思ってくれ。
物好きはここからも見てくれると嬉しいな。
なんて"相合傘"には人間関係以外にも
気を遣わないとならないものがある。
そう、天気だ。
そりゃあ晴れの晴天の日にバカップル二人が
"相合傘"してたら嫌でも目に入るし頭可笑しいだろう。
だから雨。雨が大切なのだ。
傘を忘れどうしようと迷って外に1歩出た事によって
少し濡れた中傘を差し出してニコッと笑う子に
少し頬を赤らめている中風邪と嘘をついて照れを
隠すけれども服はもうほんの少し透けていて
傘を差し出す方も頬を赤らめてしまうというような
王道パターン。
やはりこれが大切なのだ。
とか言いながら俺はアニメ以外のリア充共には
いつも中指を立て「リア充往ねリア充往ねリア充往ね」と
ずっと小声で呟いたりしてますけれども。
それでは最後の一言を聞いてください。
「目の前でイチャコラすんなバカップルリア充がッ!」
_________________________
最後相合傘とは関係ない話なってましたね
はい課題終わってないのでやりましょう
ざあざあ降りしきる雨を見てから、家に傘を置いてきたことを思い出した。ついてない。バスを使えばあまり濡れずに済むだろうか。いや、今日は財布も置いてきたんだ。とことんついてない。
そんなふうに立ち尽くす私に、良ければ一緒に帰ろうかと言ってくれたのは誰よりも優しい君で。私はその言葉に甘えることにした。
「今日の数学のテストどうだった?」
「全然だめだった。知らん式出てきたもん。」
「ほんと?そりゃ大変だ。」
ざあざあ。降りしきる雨は周りの音をかき消して、君と私が切り取られたような気分になる。普段よりこぶし1つ分近くなった距離が妙にくすぐったい。
「…あ、そういえば、家ここら辺って言ってたっけ?道こっちであってる?」
「………あぁ、いやこっちだよ。もう少し先で曲がるんだ。」
「そっか。意外と遠いんだね。せっかくだから送ってくよ。今日は予定もないし。」
「めっちゃ助かる。ほんとありがとう。」
本当はここで曲がるし、その道だと随分な遠回りだ。優しい君、気づいてくれるなよ。
カバンをギュッと引き寄せる。中の折り畳み傘があたってすこし痛かった。
相合傘
「じゃあ、また明日」
そう言って去っていった彼。
踵を返す時に、彼の右肩が少し濡れていた。
優しい彼のことだから、私が濡れないように傘をさしていてくれたんだと思うと、胸が熱くなり疼いた。
「あ、あのっ」
と思わず大きな声が出た。
彼がくるりと振り返り、不思議そうに首を傾げた。
「あ、ありがとうございます」
そんなありきたりなお礼しか言えなかったけれど、彼はにこりと笑って手を振った。
彼の表情が、声が、仕草がとても好きだ。
またいつか相合傘ができたなら、今度は彼の肩が濡れないように、もう少し近づいても許されるほどの距離感で…
うわ、雨降ってきたんだけど!?
えーやば、うーちゃんの傘いーれて、
マジだるいわー折り畳み傘持ってきてよかったわ、
うーちゃんは髪の毛ぼわぼわになっちゃうもんね。
はぁ、
どしたの、ため息なんかついて。
ひーちゃんがここにいたらなぁ……
題_8_相合傘
『約1時間後に雨は止むでしょう』
スマホの画面にはそう書かれている横に、雲と雨のマークが書かれている。雨が降るのは夜だと聞いていたから、私は傘を持っていない。
1人、教室の隅っこの席で時間を潰していると、その隣の席に1人の女子が座ってきた。
「どうしたの、今日は部活ないんじゃないの?」
ニヤニヤしながらそう言うこの人は、私の友達。多分、私が傘を持っていないということを分かっていて、わざと聞いてきたんだろう。
「別に。そっちこそ、まだ帰ってなかったの?」
「部活あったんだけど、顧問が用事あるらしくて部活なくなってさ。今から帰ろうとしたら、貴方がいた訳」
「ふぅん……」
「で、私に何か言うことあるでしょー?」
いやらしくそういう貴方は、とても可愛らしくて、どこか憎めない。
「傘を貸してください」
「しょうがないなー!じゃあ今日は相合傘だね!」
「小学生じゃないんだから……」
「えー?私は相合傘好きだけどなぁ。青春って感じがするじゃん」
「意味わかんないし。ほら帰ろ」
私はすぐに立ち上がって、荷物を持って教室を後にした。彼女は待ってー!と言いながら後ろから着いてくる。
彼女の手には、私とお揃いで買った色違いの、水玉模様の傘が握られていた。
相合傘
子供の頃
両思いだった君と自分の名前を
相合傘に書いたっけ
いつしかお互い違う人と付き合って
連絡もしなくなったりして…
無邪気で楽しかった思い出を
ふと思い出しちゃって
元気にしてるかな…
時々子供のままの姿の君が思い浮かぶよ
何年も経って
いい大人になって
連絡先も分からなくなったけど
君はSNSを辿って私に連絡くれて
再会したね
お互い忘れた事はなかったと
答え合わせの様な話をして
また会う約束ができた
雨が降っていたのに
傘を持ってない君と
本当の相合傘
相合傘に使われると少しドキドキするんです
一人の子が何も言わずに少し肩を寄せるのが
もう一人の子が握る柄の部分的からじわじわと手汗が伝わるのが
それに雨が止んでも傘をさされていては
唐傘お化けも堪ったもんじゃありませんね
"相合傘"
ハナの散歩中、休憩がてらベンチに座って飛彩と話していると、雨がパラパラと降り出してきた。
「うわ、やっぱ降ってきた……」
「折り畳み傘は?」
そう問いながら、傍らに立て掛けていた傘を開いて雨を遮った。
さりげなく俺の頭上にも傘を差してきて、恥ずかしながら『本当紳士だな、こいつ』と改めて感心する。
ハナが濡れないよう抱き上げて、ハナも傘に入れて答える。
「昨日風強かっただろ。帰って中に入ろうとした時突風にあおられて壊れて、今日辺り新しいの買おうと思ってたとこだったんだけどよ」
「早朝に降る予報だっただろう」
「そうなんだけど、降水確率低かったし大丈夫だと思ったんだよ」
そしたら案の定これ、と空を指しながら言うと、飛彩が小さく吹き出した。
「んだよ」少し怒りながら言い放つ。
「なんでもない」
そう言いながらも小さな笑い声が混じっていて、唇を尖らせる。
「済まない。医院まで送ろう」
笑いが落ち着いたようで少し息を吐き出して、そう言った。
「いいのかよ」
「時間に余裕があるからな。それと、お詫びと軽いウォーキングを兼ねて」
「まだ鍛えんのかよ」
「継続は力なり。一日でも怠ると、いざと言う時困るからな」
「真面目だな」
ふは、と吹き出して言うと「それは貴方も」と返された。
「あ、傘俺が持つ。俺の方が背高いし」
そう言って傘の柄を持とうとする。
「そこまで身長差は無いだろう。大丈夫だ。気持ちだけ受け取っておく。それと、ハナを抱きながら相合傘は安定しないだろう」
『相合傘』という言葉にドキリとする。
確かにこの状況は相合傘だ。言葉にされて気付いた瞬間、心臓が早鐘を打ち始めた。
「今更ドキドキする事か?」
付き合って何年経つと思っている?、と微笑みながら言われた。
「うっ……るせぇなっ、悪ぃかよ!」
思わず切れ気味に言い返した。
その声にハナが驚いたのか「んみゃあ」と俺を見上げながら鳴いてきた。
「あ、悪い……。驚かしたか?」
「んみぃ」
驚かしてしまったお詫びにハナの頭を撫でる。気持ち良さそうに喉を鳴らして擦り寄ってきた。
すると一連のやり取りに、飛彩が微笑ましそうに小さく笑い声を漏らし、言葉を続けた。
「早く帰ろう」
「あぁ、そうだな」
一つの傘の中、雨音を聞きながら歩き出した。
No.7【相合傘】
皆さ昔相合傘ってしなかった?
相合傘って可愛いよね。見てるだけで
癒されちゃう。昔はいつも
してたなぁー…っ
て、好きな人も愛して
るひとも居ないけど。そんな私も
ようやく愛してる人が出来ました。
答えは縦読みだよ。
傘は大きい方がすき
濡れないから
ドームみたいになってるやつ
すっごい濡れるから嫌い
いつか傘忘れた友達と
はいる?って一緒に駅まで歩いたな
元気にしてるかなぁ
相合傘かー
恋人とか出来たことねぇや
虚しいねぇ
心の距離があるから
君と私は互いに、互いにつつき合うだけ
飛沫を散らしながら、上品さを保ちつつ
おふざけを繰り返す
壊れてくれれば、私は懐へ飛び込めるのだろうか
でも、傘に空いた穴は、治らないから慎重に
買い換えたくない、お気に入りの傘
今日はやけに鮮やかに見える
濡れているのは私の
相合傘
相合傘
部活の大会の日はいつも雨
2人だけの先輩は相合傘をしていた。
私もあなたに傘を差し出したかったけれど
基本的にしっかりしているあなたは
ちゃんと傘を持っていた
めずらしく傘を忘れた日があっても
私が濡れちゃうからいいよって傘に入ってはくれない
友達だよね。別に男女の中ではないのだから
気づいていないよね。
どうしても意識してしまったあの雨の日
《相合傘》
それは、通り道にある喫茶店でお茶を飲んでいた時の事だった。
バラバラバラバラ…外から屋根を叩きつけるような音が始まった。
雨が降ってきたみたい。どうりで今朝から空気がずっしりと重かったわけだ。
念の為に傘を持ってきておいてよかったな。そっとミルクティーを口にしながら考えていると、店の入口近くから声がした。
「雨ふってきちゃった。」
「どうしよう、ママ待ってるのに。」
男の子と女の子がガラスの向こうの雨を見ながら途方に暮れていた。
その手にはこのお店の袋が下げられている。ここはテイクアウトの商品もある。おそらくパンが入っているのだろう。
私もつられて空を見る。どっしりとした雨雲が空全体をまんべんなく覆っている。しばらくは止まないだろうな。
よし。
「ねえ君達。よかったらこの傘使って。」
そう言って、私は彼らに自分の傘を差し出した。
だって、ねえ。
お店に子供は彼らだけ。このまま雨が止まなければこの子達は動けなくて不安も増すばかりでしょう?
急な雨でお母さんも心配してるだろうし。
「いいの?」
男の子が目を輝かせて聞く。すぐに帰れるかもと嬉しそうだ。可愛いなぁ。
「もちろん、いいよ。」
答えて傘を差し出そうとすると、
「でも、おねえちゃんはどうするの?だいじょうぶ?」
女の子が私の手元の傘を見て聞いてきた。気付いて心配してくれてる。優しい子だなぁ。
「うん。ここの紅茶がとっても美味しいからお姉ちゃんもっと飲んでいたいんだよね。だからもうしばらくお店にいようかなって。」
二人の頭を撫でながら傘を手渡すと、女の子がそっと受け取った。
「ありがとう、おねえちゃん。」
はにかみながらお礼をしてくれた。すると男の子も、
「ありがとう!」
元気なお礼。二人ともぎゅうぎゅうに抱きしめたいくらい可愛い。
「どういたしまして。水たまりに気を付けて帰るんだよ。」
ドア口で手を振り見送れば、
「うん!おねえちゃんまたね!」
「またねー!」
小さな手のひらがぶんぶんと大きく振り返される。
そして、二人の身体はすっぽりと大人用の傘に収まってトコトコと仲良く路地を歩いていった。
「ふあぁ。可愛い相合傘だなぁ。」
うっとりしながら店に戻る。店主に席を離れたお詫びを入れて、椅子に座る。
ミルクティーは、残り半分。
さて、飲み終わるまでに降り止めばいいけど。
止まなかったら走って帰ればいいかな、とミルクティーを飲みながらぼんやり窓を眺めていると、窓の外、大きな傘を差して歩いてきた彼とバッチリ目が合った。
あ。
胸がとん、と跳ねた。
そしてドアベルが鳴る。
入店する、閉じられた大きな傘と、大好きな笑顔。
そうだ、さっきの可愛い二人の話をしよう。
雨の中でも明るく見えた、元気で愛らしい相合傘の話を。
傘を忘れた放課後に
教室の隅で雨宿り
ノートの隅に描いた落書きを
魔法の消しゴムでこっそり消した
使い切ったら 想いが届く と
君の名を綴じ込めた 真新しい消しゴム
早く使い切りたくて
何度も何度も
描いては消す
傘の下に並ぶ
あたしときみの名前
【相合傘】
大きめの傘に二人で入るとき
背の低い私に傘を持たせてくれるわけもなく。
片手に荷物、片手に傘を持つから
あなたの両手が塞がる。
私の手は寂しがって
家に着く前に我慢できなくなって。
その手が傘の柄をぐいっと引けば
30cm上にあったあなたの顔が
傘と一緒に私の目線まで下がってくる。
驚いて見開いたあなたの瞳と
近づいて閉じた私の目。
大丈夫。
ちゃんと隠せてる。
重なったくちびるは、傘に。
このドキドキは、雨音に。
4限目の講義を聞き終え大教室を出たところで、「今日はもう帰るだけでしょ?僕も傘に入れてってくれない?」とヒカルが僕の腰に抱きついてきた。「人が見てるから」、と腕をほどきながら僕は彼に「自分の傘は?」ときいた。
「貸した。」
「貸した?自分も必要なのに?」
聞けば、傘の骨が折れて困ってたやつに貸したらしい。傘はきっと返ってこない。
「デートに間に合わないって焦ってたからさ。」
彼は息をするように、当たり前に親切ができる。こういうところ、尊敬するし惚れたきっかけでもある。
「どれくらい待った?ラインとかメールとかしてくれれば。」と言う僕の言葉を遮るように「もー、好きな人のこと考えて待つ時間は、幸せ時間なんだよ。」と彼は少し拗ねて言った。その仕草も可愛くて見つめてしまう。
僕は何とか視線をそらし、「じゃ駅まで行こうか。」と言って、僕は彼と並んで歩き出した。
すると彼が「駅までじゃなくて、僕のアパートまで送って。お願い。」と言った。
歩みを止めないまま、僕は彼を見ずに言った。
「君ねぇ、迂闊過ぎない?その上無防備。この間のチューのこと忘れたの?あの時もヤリタイコトとか言って、僕を煽って。」
僕が立ち上まると、ヒカルも歩みを止めた。
「僕がこのまま君の誘いに乗ってアパートにまで行ったら、何もしないで帰ると思う?今度はチューだけじゃ止められないよ?僕は君をこんなにも求めてる。気付いてるでしょ?」
頬を赤く染めたヒカルは一瞬ひるんだけれど、すぐにきっぱりとこう言った。
「信じてる。」
信じてるって何を?
あぁだからうさぎちゃん、僕は隙あらば狙っているオオカミなんだよ。今日はレポートの〆切もない。この件に関しては信じられても困る。僕のオスの本能が理性に圧勝するに決まってる。
けれど。
「あー、まー、送ってくよ、ヒカル。」再び僕は歩き出した。
クソ、どこまで理性が保てるかなんて知ったことか。惚れた弱みだ。ガツガツしすぎだ。
2,3歩遅れて歩き出したヒカルが、ハッとして僕を見た。僕に追いつき抱きつくと「い、いまヒカルって呼んだ?名前呼んでくれたよね?嬉しくて死ねる…もう1回お願い。」
ふんっ、不意打ちをしてやった。僕の気持ち、伝わったか?でも。
「お願い何個するんだよ。僕のお願いはきいてくれないのに。」今度は僕が拗ねたふりをした。ヒカルは僕の持っていた傘を傾けると、電信柱と傘にかくれて僕にそっとキスをした。
2人に雨粒が落ちてくる。
「濡れちゃうね。」ってヒカルが言うから、僕は
「いろんな意味でいろんなところがね。」と答えた。
それにしても、可愛くてずるいな。
「好きだよヒカル。」
そう言って今度は僕からキスをした。
僕は今にも飛んでいきそうな理性を必死につなぎ止めていた。
お題「相合傘」
お題《相合傘》
玉響の時を想い紡ぐ。