相合傘』の作文集

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相合傘』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

6/19/2024, 12:03:22 PM

私は雨に濡れるのが好き。
雨に濡れて、びしょびしょになった髪が好き。
体全体が濡れても、止まらずに体を濡らし続けてくれる雨が好き。

「なぜ好きか」と言うと具体的には思いつかないが、心のモヤモヤややるべき事を、全て忘れられる気がするのだ。


小学生を卒業してから、雨を見る度に「ずぶ濡れになりたいな」と思うことが増えた。
小学生の時は、大雨の中傘を刺さずに帰る人が7,8人ほどいたが、中学生にもなると、傘を刺さない人はほとんど居なくなってしまった。
そりゃあ精神も大人になってくるので、「わざわざ傘を刺さずにずぶ濡れになりたい」と思う私はかなり少数派だろう。
雨に降られてずぶ濡れになっていた日を思い出すと、懐かしいという思いと共に、寂しいなという思いも浮かんできた。

最近、親しい友達と近くでやっていたお祭りに行った。
天気は快晴。特別な日に快晴になると実に気分が良かった。
しかし、祭りの終盤ら辺で雨が降ってきた。
最初は気にならない程度だった雨も、だんだん勢いを増し、いつしか祭りに来ていた人がほとんど帰っていく始末。
さすがに傘をさすか、となったが、傘は私が念の為持ってきた折り畳み傘一つ。
しょうがないので相合傘をして雨宿りの場所を探した。

雨宿りの場所を探して五分ほどだった頃、何故かどうしょうもなくうずうずしてきた。何だろうな、と思ったが、過去の体験から「ああ、雨の中に行きたいのかな」と思った。
「流石にダメか」とも思ったが、人もほとんどいないし、たまにはいいか、と思い、友人に傘を預けて雨の中に踏み出した。

途端に、たくさんの雨粒が私に降ってきて、傘や浴衣を濡らした。
「あぁ、この感覚だ…!」
私はとても楽しかった。
久しぶりの感覚に、体が喜んでいるような気がした。
私は手をいっぱいに広げ、雨を感じた。
涼しくも暖かくも感じる雨は、勢いを無くさずに降り続けた。


友人と別れ帰宅すると、母が「なんでそんな濡れてるの!?傘持ってってなかったっけ…?」と心配してきた。
流石に「自分から雨に降られた」とは言えないので、傘を落としてしまったが、見つけて帰ってきた、と嘘をついた。

ベッドに入った後も、久しぶりに子供心が爆発してしまい、ずっとドキドキしていた。

また機会があったらずぶ濡れになりたいな。




「相合傘」というお題要素薄めですみません> <

6/19/2024, 12:02:26 PM

「あんた今日傘忘れたんだってねw」
君は僕を必要以上に煽ってきた。数十秒ほど前のこと。僕は学校の靴箱で絶望感に浸りながら外を見た。外は土砂降りでとても帰ることもできないような状況だった。もう何かの注意報が出てもおかしくないほどの雨が降っていた。仕方なくずぶ濡れになりながらでも帰ろうとした時、後ろから馴れ親しい声がした。違うクラスのなぎさだ。なぎさは僕を嘲笑うようにちょうど自分一人と少し入るくらいしかない小さな傘をクルクルと回しながら話しかけてきた。
「これからどうやって帰るのよ?」
僕は必死に平常心を保ちながら答えた。
「それがわかったら苦労しないよ」
それを聞いて調子に乗ったのか、なぎさは先ほどにも増して煽ってきた。
「帰れないなんて可哀想だな〜」
なぎさは煽っているつもりだったんだろうが僕にはさっきからなぎさは少し照れて言っているように感じた。すると彼女は先ほどまでとは打って変わって優しい声で急に話を振ってきた。
「・・・今日一緒に帰れる?」
その言葉を聞いて僕は確信した。なぎさは照れているなと、決まりつけは僕が「良いよ」と答えると喜んでいることを隠すかのように少し後ろを向いた。でも困ったことに外は土砂降り。傘は一本。となると相合傘をするしか術はない。僕がふと、なぎさの方を見るとなぎさはこうなることを願っていたかのように微笑していた。僕はなぎさと相合傘をすることが嫌というわけではなかったしむしろ嬉しかったがそのことをなぎさに悟られないように数十秒ほど頭を抱えているふりをして僕達は相合傘をして帰ることにした。僕が一歩歩き出すとなぎさは生意気にこう言った。
「傘はあんたが持って」
僕はほんの一瞬で芯まで濡れてしまった靴と前髪を無視してさりげなく傘となぎさの手を取った。
【相合傘】

6/19/2024, 12:01:00 PM

6月19日(水)

僕には恋人がいた。
らしい。
表紙の破られた日記帳が語ることには

白雪のごとく美しい肌と
アーモンドブラウンの髪が
彫刻のような顔立ちに相応しい
美しい人だった、そうだ。

僕はきっと彼女の記憶を取り戻せない。
むしろ、取り戻そうとしないほうがいい。
それは医者からも明言されていることだった。
僕にとってのトラウマ
僕にとっての捨て置くべき記憶だそうだ。

大理石の塊を見て
ミケランジェロは言った。
「私は石の中に天使を見た。
 天使を自由にするために掘ったのだ」

僕も予感がする。
石ノミを持ち、ハンマーを握ると
誰かがよぎる心地がする。
しかし何度も何度も何度も何度も
その姿を追うたびに
逃げ、隠れ、形にならない彼女を
思って、気を狂わせてしまう。

僕にとってのトラウマが
僕の最高傑作になるその時まで
この手を止めるわけには行かない。
そう、確信している。

日記には彼女との記憶が
克明に記されている。
彼女の最後の言葉は
「わたしを忘れないで」
その手に握られた花の名を
まだ思い出せずにいる。

6/19/2024, 12:00:29 PM

「相合傘」

 学校が終わり、図書館で勉強していた私は、家に帰宅しようと図書館の出入り口で立ち尽くしていた。
 外を見ると、雨が降っていた。
「傘を忘れてしまった。雨宿りしよう」
 私は独り言を呟いた。
 私が雨が止むのを待っていると、「よぉ!」と声をかけられた。
幼なじみの君だった。
「もしかして、傘忘れたのか?」
「うん」
「俺の傘、貸すよ」
「いや、いいよ。君が濡れて風邪引くよ」
「大丈夫だって。じゃあ、また」
 君は、雨の中を走っていく。
 私は急いで、君から借りた傘を差して走り出した。
 「待ってー!」
 君に追いつき、君の服の袖を引っ張った。
「なんだよ。俺はこんな雨じゃ風邪を引かないから心配するなって」
 君は振り返って私に言った。
「心配だよ。相合傘をしたら濡れないからしようよ」
私は、提案した。
「相合傘なんてしたら、誰かに勘違いされるだろ?お前、迷惑だろ?」
「迷惑じゃないよ」
君の目を見て言った。
「本当?」
君は、首を傾げながら聞いた。
私は頷いた。
「だって、私、君の事が好き」
 私の体温が上がっていくのが自分で分かった。
「ありがとう。俺も、お前の事が好き」
 君は顔を真っ赤にして言った。
 私達は、両思いだった。そして恋人になった。
「相合傘、しよう?」
 私がもう一度提案すると、彼は頷いた。
 私達は、照れながら相合傘をしてお互いの家に帰宅した。

6/19/2024, 12:00:29 PM

相合傘って画期的だよね。名前も愛が詰まった感じだし、実際に友達としたことがあるが恋人としたらドキドキするんだろううなって思った。雨自体に世界と自分を切り離し易いという効果があるのだから、カップルの世界を作るのなんて造作もないだろう。しかも傘で隠せると来た。もう最高じゃん。二人横に並ぶことになるから、狭い道をゆっくり歩くとかはしたらダメだと思うけれど、大通りとか他の人が追い越す幅が確保されてる道なら全然あり。でも過度なイチャイチャは見てて恥ずかしいからやめて欲しいかな。でも初々しいのは見てて微笑ましいからどんどんやれと思う。ちなみに見て欲しくないとかの苦情は一瞬見るだけだし、それも嫌だと言うのならするなと言いたい。ごめんな。見てまうの。相合傘を恋人とした事ない人からしたら夢の話で見てて幸せそうだなって思うのよ。いつかやりたいなぁー。

6/19/2024, 11:56:22 AM

ときめく相手となら
半分濡れていても
遠慮がちでくっつけないし
濡れてることも言えない

仲良くなっちゃうと
お互い体を寄せ合って
私が濡れちゃうよーって
傘を自分の方にわざと寄せたり
できる

2人の関係性が出るね

6/19/2024, 11:56:21 AM

雨の気配を感じて、ボクは家から出た。
 ゆっくりゆっくりと、緑の大きな傘をさしたまま進む。
 緑の大きな傘の中に、君は飛び込んできた。
 君はケロケロとノドを鳴らす。

「こんにちは、カタツムリさん。少しだけ一緒に、この傘の中に入っていいかな?」

 君はボクにそう問うた。
 ボクは目をきょろきょろして答える。

「こんにちは、かえるさん。もちろんですよ、今日の雨は強いですからね。さぁ、もう少し中まで入ってください」

 ボクは、緑の大きな傘の端へと移る。
 梅雨だというのに強く降りしきる雨。
 ボクと君は、しばらく緑の大きな傘で共にいた。

@ma_su0v0


【相合傘】

6/19/2024, 11:55:13 AM

紫陽花と雨の演奏会が続く中、合いの手のような足音を立てながら、ふたりはのんびり歩いていく。
 
「あ……」
 
 道が少し細くなっていた。
 
 青年は、少し考えたあと、笑顔になって自分の傘を彼女に傾ける。
 
「おいで」
 
 青年の声が、優しく響き渡った。
 
 その声が、言葉が嬉しくて彼女は傘を畳み、彼の傘に入る。すると彼の手が肩に回された。
 
「離れちゃダメだよ」
 
 そして、ゆっくりと歩みを進めた。
 
 
 
おわり
 
 
 
お題:相合傘

6/19/2024, 11:53:55 AM

ある朝
 私はぼんやりと歩いていた
 背後に人の気配を感じて振り返った
 傘を差したあなたがいた
 濡れちゃうよ?と言って私を傘に入れた
 私はその時初めて気付いたんだ
 雨が降っていたことも
 あなたが笑っていることも

 ただの朝を幸せな朝に変える
 それはあなただけが使える魔法
 私だけがかかる魔法

6/19/2024, 11:53:08 AM

相合い傘

なんか不思議な響きだ

小さな頃初めて聞いた時は愛々傘、なんて意味なのかと思っていた

当たらずとも遠からず、そしてなんて素敵だろうか

6/19/2024, 11:51:15 AM

相合傘なかなか機会ないな
そっと雨の日に
傘を忘れて歩いていると
傘に入れてくれる人がいる
また、自分の肩を濡らしながら
優しさに感謝

6/19/2024, 11:49:26 AM

雨のなか一緒の傘に入るより共にびしょ濡れで笑い合いたい

題-相合傘

6/19/2024, 11:47:45 AM

【相合傘】

 自分自身は「相合傘」には縁が無いが、一本の傘を共有する姿は微笑ましく目に映る。恋情か、親愛か。人によってその感情は違うとしても、そこには確かな情がある。もうすぐ長雨の季節が来る。どこかでそんな光景を目にすることもあるかも知れない。

6/19/2024, 11:47:41 AM

「相合傘ってさ、めっちゃ距離近くなるよねぇ」

おそらく彼女さんであろう女子がそんなことを呟いた。そりゃそうだろ。相合傘なんだから。

「俺はこんな口実もなく、近くなりたいけどね」

道路側を歩く彼氏さんがぼそっと顔の向きを変えずに言った。
バッ、って効果音がつきそうなぐらい思いっきり彼氏さんの方をむく彼女さん。少し呆れたような、それでいて愛おしいと思っているような顔をして

「そういうことは、こっち見て言ってよ」

ひとつの傘の下でかわいいが大爆発した瞬間だった

6/19/2024, 11:44:59 AM

詩(テーマ)
『相合傘』

タッタッタッ
ランランラン
パッパッパッパッ
タッタッタッ
ランランラン
パッパッパッパッ

心が弾む かかとは浮いて
指までドキドキ 楽しい密室
小雨は歌い 吐息もかかる
視線が合ったら がまん大会

タッタッタッ
ランランラン
パッパッパッパッ
タッタッタッ
ランランラン
パッパッパッパッ

相合傘は 恋するタクシー
あなたの乗車は 奇跡の時間
「肩が濡れてる…」心配されて
口説きの文句に 聞こえてしまう

タッタッタッ
「ダイッスッキ!」
ん?ん?ん?ん?
タッタッタッ
ランランラン
パッパッパッパッ

6/19/2024, 11:44:23 AM

ぼくらは運命共同体
肩を濡らしたほうが惚れてるなんて言うけれど
濡れてない肩のほうが気になって
そんなの気にしていられない
折りたたみ傘を投げ捨てて2人とも空に放り出されたら
そんなの関係ないくらい
ぐちゃぐちゃに雨と混ざり逢ってしまうのにな

6/19/2024, 11:40:55 AM

「相合傘」

相合傘の絵を描いて、
そこに好きな人の名前と私の名前を書く。
いつかこの絵のようになりたいと、
夢を見てた頃が懐かしい。
そんな時もあったな。
今の私がその頃の私を見ると、
キラキラして眩しいだろうな。

6/19/2024, 11:40:54 AM

2人でね
中に入る
傘の中
距離が近くて
遠く見る

君の声
傘を忘れて
声かける
「しょうがないな」と
傘に入れる

今日は桜桃忌。
大宰治の誕生日兼大宰治の入水遺体が発見された日です。(入水した日は13日)
大宰さんはドロドロした恋が多いので恋愛っぽい短歌を読めてラッキーです。

6/19/2024, 11:40:46 AM

『相合傘』

そういえば、あんまりあなたと
相合傘したことがない

小雨でも傘さす私
小雨ならトレードマークのキャップでしのぐあなた

傘をあなたの方に傾けても
あなたは入ろうとしない

私はいつも気にしてる
あなたと釣り合っていないんじゃないかって

年齢も外見もでこぼこで
私の隣なんて歩きたくないんじゃないかって
傘に入らないあなたを見ると余計に気にしちゃう

いい女になってみせるよ私
自慢したくなるような彼女になってみせるもの

6/19/2024, 11:40:30 AM

相合傘を描く時

傘の中に線を描くか 描かないかで

議論になったことがある


あの形状と

そこに込められた想い自体が
かわいいので

今となってはどっちでもいいと思う


相合傘に込めた想いが

届くといいな 叶うといいな



#相合傘

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