『目が覚めるまでに』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
君が目が覚める前に
僕は君との思い出を胸に
次の人生を歩むよ
目が覚めるまでに
悪魔は今夜も仕事をする。
僕には彼女が見えるだけで、彼女には僕が見えない。だから、僕の仕事が成立する。僕、悪魔の仕事は、人間界から魂を借りること。いずれは、別の器にその魂を入れ人間界にまた返す。なのに、人間は悪魔が人を殺すと信じてばかりいる。これだか、表面しか見ない人間は嫌いなのだ。
彼女というのは、今回の僕の仕事のターゲットだ。まだ、若い。数え年で10も行かないほどに。書類を確認すると、7歳3ヶ月となっている。O型、好きな食べ物 カレー、将来の夢 看護師さん、好きな動物 ねこ。そして、恋をしている。
だから、なんだと言うのだ。ただ、魂を借りるだけ。後で返す。
今日、明け方の、4時27分、彼女の魂を拝借する。しかし、それだけが仕事ではない。残り短いその器での一時を楽しんで貰うこと。これも悪魔の仕事だ。僕は精一杯、彼女を手伝うつもりだ。
少女はもちろん寝ている。真夜中だから当たり前だ。彼女は泣いていた。寝ながら。悪夢を見ていた。その器で見る最後の夢が悪夢なんて、悪魔は少女に同情した。悪魔は仕事を達成させようと、とっさに彼女を起こそうとした。だが、起こさなかった。
「最後に見る景色が、僕なんて。悪夢の方が彼女のためなのだろう。」
悪魔は何もしなかった。
何もしなかった。ただ、彼女の目が覚めるまで、彼女を見つめていた。
「僕はクビだろうね。」
あの子は待っていた
母親を待っていた
毎日来なくても
とは言ったけど
それは売り言葉に買い言葉
病室を出てすぐの
エレベーターまで
パタパタと
小さなスリッパの音が
行ったり来たり
#病室
目が覚めるまでに
ぼんやりとした夢を見た
名前を呼ばれる前に目が覚めたけど。
君は一体誰なんだろう
君の目が覚めるまでに、僕にできることはありますか?
二人で笑う明日のことや君とじゃなきゃ叶えられない夢があるよ
目覚めなくなったあの日から数年の時が経ち
二人とも少しだけ歳を取ったね
待ち続ける中で諦めそうになるたびに
君の笑顔を思い出す
君の声を思い出す
君と居る空間を思い出す
そこには確かに君の顔があった
あの頃、知らなかった気持ちが今なら分かる
もっと聞いてほしいよ
聞かせてほしいよ
涙が零れるほど好きだったことに気づいたから
君の目が覚めるまでに、僕にできることはもう
一つだけだよ
君の目が覚めたなら伝えよう
生きていてくれてありがとうって
どんな形でもその存在が愛をつくる
それに出会えた僕はそれだけで幸運だ
ここまで諦めずにいられたのは
君が生きていてくれたからだ
何もなくても分かる
肌に触れることで温もりが教えてくれる
君も諦めてないこと
だから待つよ
君の目が覚めるそのときを
貴方はとっても身勝手。だって止めても甘いものを求めてどこかへ出かけてしまうのだから。
何度何度止めても、怒っても、わかったわかったといなしながら探し求めに行ってしまう。
私との時間はおままごとなの?
そう、残念ね。じゃあ目が覚めるまで甘いものを貪っていればいいわ。他の女に手を出し続ければいい。
えぇそのままで、もう大丈夫よ。
私がぜんぶ、文字通り"全て"終わらせてあげる。
あいしていたのに、この裏切り者。
20.『目が覚めるまでに』
「…そろそろ起きたまえよ、ワトスンくん」
もうとっくに太陽が登りきっているというのに、私の相棒兼助手は未だに夢の中だった。すやすやと寝息を立てて、5分前には傍に立っていた僕には全く気付いちゃいない。
彼が目を覚まさない限り、僕の冒険は始まりやしない。さぁ早く起きたまえよワトスン。僕の相棒。僕の親友。
咥えていたパイプから口を離し、彼の手に唇を添えた。
「……これでも君は起きないのかい。」
少々呆れつつ、彼が目を覚ますのを待った。
【目が覚めるまでに】
〈産業革命、イギリスの話。〉
朝、まだ夜が明けたばかりで空の色にオレンジ色や紺色がまじっているとき。
私の1番好きな時間。
それに、このときは昼間に飛び交う大きな罵声も、夜の絡みつくような得体の知れない、ちょっと気持ち悪い視線がないから。
そして何より、優しいひかりに照らされて、私たちの住む街ーというより“棲家”の疲れたみたいな壁のひび割れや、昔にこぼした工場の薬の跡がきれいな模様みたいに見えてくる。
『今だけは私が1番偉いのよ。』
帰って来たらいっつも“ジン”っていうお酒を飲む大人たちはまだぐっすりと眠っているから。
日よけの帽子のヴェールと、長いエプロンとワンピースは朝に着る清楚なドレス。
憧れのお姫様になった気分で、薄茶色レンガの上を光に包まれながら跳ね歩いて、大きな灰色の機織り工場までの路を行く。
街が目を覚ますまで。
毎日の、私の日課。
目を覚ましていても、夢をみる。
#目が覚めるまでに
姉貴の
目が覚めるまでに
なんとかしないといけない
壊れたおもちゃ
なんとか変えの物を探す
起きたら怒られる
目が覚めるまでに。
「目が覚めるまでに」
あらん限りの
情熱持ちて
できる限りに
夢を追う
覚めて冷めても
軌跡は残る
それを無駄とは
思うまい
『目が覚めるまでに』(創作)
「シーッ!静かに!目を覚ましてしまうよ!」
窓辺の気持ちの良い日差しの中、椅子に座ったままコックリコックリと居眠りをしているおじいさんを指して、小さな小さな小人の青年が言いました。
おじいさんはまだ眠っています。
ホッとした小人たちは、また作業に取り掛かります。
自分たちの背より大きな針に、力を合わせて糸を通し、チクチクチクチクみんなで革を縫っていきます。
「早く!早く!おじいさんの目が覚めるまでに!」
ふあああぁ、と、大きなアクビで、目を覚ましたおじいさんは、驚きました。
作りかけだった靴が、綺麗に仕上がっているのです。
めでたしめでたし
(グリム童話『小人のくつや』を、アレンジさせていただきました。)
夜寝る前にダウンロードを開始させ、目が覚めるまでに完了させる。
そうすれば明日の休日は朝から心気なく新作ゲームを堪能することができる。
なんて天才的な閃きなんだ。
忙しい現代社会に於いて、もはや睡眠中さえ無駄なく活動できるようになった私を、みんなも是非参考にして欲しい。
などとうとうとしながら考えていると、気がつくと朝になっていた。
今は閉ざされて見えないアイスブルー。それを思い浮かべながらそっと目尻に触れて唇を撫でて,そうやって夢の国にいる相手の感触を好き勝手に感じてから,最後に額に唇を当てる。
「良い夢を」
数時間後 君と視線が絡む時その時にはまた他人同士。寂しくないなんて嘘でも言えやしないけれど,それが運命なのだから。
恋人が奇病にかかった。前向性健忘症 1日で 正しくは眠ってしまえば記憶がリセットされる病。なんの前触れもなくそんな症状が現れたのが2か月前。それからずっとこうして過ごすことが日課になっている。
「また明日」
本音を言えば記憶を取り戻してくれれば嬉しい。けれど,朝会って状況を伝える度に苦しげに顔を歪める君を見ているから。ただ君との毎日を楽しめるようにひとつひとつ出会い初めを繰り返す。
目が覚めるまでに(2023.8.3)
人は、眠りについてから目覚めるまでに、いろいろな夢を見ているらしい。ただ、その全てを覚えておくことはなかなか難しいようで、起きた時には夢の内容を断片的にしか思い出せないということがほとんどだろう。
夢というのは、夢をみる者の記憶や潜在的思考からつくられるため、きっと現実に限りなく近い夢も多々あるだろう。一夜の夢の中で、一人の人間の生涯を体験している、なんてことも否定できない。
もしかしたら、今こうして悩み苦しみ嘆き時に笑う人生も、自分ないし誰かのひとときの夢に過ぎないのかもしれない。(こういう考え方を『胡蝶の夢』というのだったか)けれども、自分にとっては、今生きているこの人生こそが現実であり、他人から見て夢であろうとなんだろうと、苦しいものは苦しいし、嬉しいものは嬉しいのである。
そうやって考えながら生きていると、少しは気が楽になるのではないだろうか。
「おかえり」
って声を聞かなくても、
君のその安らかな寝顔だけで
ボクは十分出迎えられているんだよ
だから
「ただいま」の代わりに
君の髪を撫でて額にキスを落とすのが
ボクと君の
「おやすみ」
明日は休みだから、
久しぶりにホットケーキでも作ろうかな
「キッチンをめちゃくちゃにするな!」って
君に怒られそうだけど。
/8/3『目が覚めるまでに』
【6,お題:目が覚めるまでに】
よく夢の中で「あ、いま俺夢見てるな」って何となく自覚するような感覚が度々ある。
たった今も夢の中にいることを自覚したばかりだ。
「......いやなんの夢これ。」
広い原っぱのような場所にポツンと立っている。空は蒼く澄みわたっていて日差しはほんのりと暖かい
夢の中なのに横になったらすぐに眠れてしまいそうなほどに、居心地のいい場所だ。
近くに川が流れているのか、ほのかに聞こえてくる水流音が眠気を誘ってくる。
「.........まぁいっか、どーせ夢だそのうち覚めんだろ」
せっかくなら、目が覚めるまでに少し探検してみようとおもむろに足を動かす。
踏みしめた感覚は完全に草原の草そのもので「ホントに夢だよな?」と疑心暗鬼になりかけながら歩を進めた。
しばらく歩くと風景が変わった。
「どこだ、ここ...」
いつの間にか辺りは緑の草原から、カラフルな花畑へ変わり
同じようにカラフルな蝶々がたくさん飛んでいる。
「...」
何故だか、綺麗とは思えなかった。綺麗と言うより“嫌悪”というかすごく嫌な感じだ。
頭の奥になにかがへばりついてるような気持ち悪さがある。
不意に、一際目立つ真っ黒な蝶が腕にとまった。
「っ!やめろっ!」
バシッ!
思いきり手で振り払う、黒い蝶はふわふわとどこかへ飛んでいった。
「っっ!」
訳も分からずに走り出す、一刻も早くこの場所から離れなくては、そう感じた。
頭にあるのは“恐怖”とほんの少しの戸惑い、
何か“ある”
頭の奥底に黒い霧がかかっているようだ、何かがあるのにその何かが分からない
気持ち悪い。
「はっ...はっ...はっ...」
息が乱れる。
何だ?俺は何かを忘れている?何を?何故?
思い出せ、目が覚めるまでに
突然、目の前が大きく眩んだ。
目が開けられない、ああ覚めるんだと直感で理解した。
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ピッ...ピッ...ピッ...ピッ...
独特な匂いが鼻をつく。
目を開けて最初に視界に入ったのは真っ白な天井
あ...そうだ俺......
白い病室の中、小さな嗚咽がこだました。
沈んでゆく。
深く青い海に。私の白い肌が溶けていく。
死にたいと思って入った海。
最初は海の浅いところから体をつけていった。
段々水が暖かくなっていく。
足、腰、そして頭に水が浸かる。
砂に足は届かない。
青い空を深い海に溺れて見上げることしか出来ない。
長く黒い髪が私の視界を邪魔する。
「あぁ…このまま、沈んだら……」
ずっと望んでいた死を遂げることが出来る。
私は、あえて下を見なかった。
見てしまったら多分、少しだけ戸惑うと思ったから。
身体中の汗までもが浄化されていく真っ青な水。
段々と空が遠くなってゆく。
空に手を被せる。
手を上にあげても尚 私の思いを遮る水に少し吃驚する。
「笑……凄いや、」
見たことない景色に感じたことのない感情が私の胸を揺さぶる。
このまま目が覚めるまでに私が消えてしまえば楽なのに。
なんて。また夢を見た。
「また夢…」
今日もまた、「目が覚めるまでに消えれなかった。」
「目が覚めるまでに」
目が覚めるまでの時間。
いつも神様にお願いする。
<目が覚めるときが訪れませんように。>
あなたの目が覚めるまでに、わたしは私を壊さなければいけない
あなたはきっと私を捕まえてしまうから
いいや、違う、私があなたに捕まりたくなってしまうから
目が覚めたあなたの目の前にいる存在が、どうか私ではありませんように
あなたから自由になった、わたしでありますように
(目が覚めるまでに)
眠って起きて、繰り返して、グルグルと続く日々にイライラしながら、でもその他の生き方は知らないし、模索する勇気も無い。
結局毎日起きて、またいつもの日々ねって妥協して、妥協する度に思考がぐるぐる回って。遂には無意味な自問自答してみたりして。
まぁぁ結局結論なんて無いのに、希望も対して持ってないのに何と無くあぁ起きたら何か出来る人間になって無いかなぁなんて、思いながら眠った。