「…そろそろ起きたまえよ、ワトスンくん」もうとっくに太陽が登りきっているというのに、私の相棒兼助手は未だに夢の中だった。すやすやと寝息を立てて、5分前には傍に立っていた僕には全く気付いちゃいない。彼が目を覚まさない限り、僕の冒険は始まりやしない。さぁ早く起きたまえよワトスン。僕の相棒。僕の親友。咥えていたパイプから口を離し、彼の手に唇を添えた。「……これでも君は起きないのかい。」少々呆れつつ、彼が目を覚ますのを待った。
8/4/2023, 7:40:15 AM