目が覚めるまでに』の作文集

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目が覚めるまでに』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

8/4/2023, 4:04:25 AM

お題:目が覚めるまでに

見たかった映画を全部見て
ずっと食べたかったワッフルコーンを食べて
満天の星空を見て
漫画を読んで
アニメを見て
推し活をして
あ〜言い始めるとキリがないな…笑
私はもうすぐでこの世から居なくなるけど
夢の中だけでもいいから
私のやりたかった事が叶ってほしい
…目が覚めるまでに

8/4/2023, 3:59:59 AM

お題:目が覚めるまでに

目が覚めるまでに私はあなたの事何回思い出していたのかな?あなたと過ごした時間や思い出を何回も何回も。
いつか忘れると思っても思い出のために撮った写真やLINEのトークを何回も見てしまうため一生忘れる事ができない気がする…

8/4/2023, 3:58:40 AM

九十九由基の災難

「そこのお兄さん、どんな女がタイプかな?」
私の名前は九十九由基。これでも一応特級術師だ。
でも、仕事したくなくていつも適当に海外をふらついている。今日はたまたま日本に用事があったから
少しゆっくりしている。ゆっくりといってもタイプを聞いて回っているんだがな。
「えっ?えっーと…」
白いシャツを着た清楚な感じの男だ。私の好み
とは少し違うが。
「うーん…きれいな人かな。お姉さんみたいな。」
「そうか?ふふっ、うれしいよ。」
いきなり見ず知らずの男性から誉められたんだ。
うれしくないわけがない。
「よろしかったら、一緒にその辺りを散歩しませんか?」
まさかのお誘いだ。
「いいよ。ゆっくり話そうじゃないか。」
この時の私は気分が高揚していたのか、すぐに答えを出した。

しかしこれからあんなことになるなんて、この時
の私は思ってもいなかった。

「足元気をつけてください。」
「あぁ、ありがとう。」
川辺のあたりまできた。このあたりは建造物がたくさんあるから星とかはよく見えない。でも彼と見る
景色はいつもと何か違った。
「あの、」
彼が声をかけてきた。
「どうしたんだ?」
「実は僕この辺に住んでるんですよ。もしよかったら、僕の家に来ませんか?」
これは完全にそういう誘いだ。いつもなら断っているが、
「そうだな、せっかくだし行ってみるとするよ。」
なぜか断れなかった。
「では、行きましょう。」
そうして、私は彼につれられて歩いていった。

「あの、ほんとにこのあたりなのか?」
彼に聞いた。このあたりはほとんど人もこない。
薄暗い路地裏。なにか胸のざわめきも感じる。
「さて、」
彼が鞄からなにかを取り出した。
その瞬間
「くっ!なんだ?!」
突然男達が現れた。
「大人しくしてろ!」
1人の男が私を脅す。しばらく体を動かしてなくて
まともに戦うことができない。
「このっ、離せ!」
しかしいくら私でも屈強な男達の前では無力だ。
「お前ら、一体なにを考え、んっ、んんん!!」
私はハンカチのようなもので口をふさがれた。
その瞬間私を猛烈な眠気が襲う。
「んんんっ!んんぅんん!」
(誰か助けて…)

目を覚ますと私は倉庫のような場所にいた。
(あれ、私、確か彼の家に行くことになって…。
そこから記憶が…。)
「目が覚めたか。」
「うっ、お前らなんのつもりだ!」
(ん?!)
やつらがニヤリど笑った。
(なにこれ!?手足が縛られて、動けないっ!)
九十九はやつらに捕まってしまった。それも
ご丁寧に縄で縛られて。足首と膝を拘束され、
手を後ろ手で縛られている。ほどこうどするも、
ゆるまる様子はない。
男の一人がこっちに近づいてきた。
「姉ちゃん、いいもんもってんじゃねぇか。」
「うっ!お前らなにを考えているんだ!」
男の一人に胸を触られた。後ろ手で縛られている
ため必然的に九十九は胸を強調する形で縛られて
いる。もともとでかい彼女の胸が縄で縛られ、より
大きく見える。男達の目は彼女の胸に釘付けだ。
「お前ら!私に何をするつもりなんだっ!」
縛られてた状態でも必死に抵抗の意思をみせる。
「ふっ、そんなのお前を犯すために決まってるじゃないか。その為にあの男を利用したんだからなぁ」
「なんだと?!」
「全部演技だよ。お前のことなんて最初からなんとも思っていない。金を渡したら満足そうに帰っていったよ。」
(そんな…。)
これまでにないショックを受けた。最初から全て嘘だったのだ。そんな彼女の前にやつらの洗礼が始まる。
「さぁ、お前にはこれから俺たちの相手をしてもらう。」
「なんだと?!」
「言っただろ、お前をとヤるためにわざわざ誘拐
したんだ。ちゃんと気持ちよくしろよ。」
「やっ、やめろ!!」
九十九を男達が襲う。と思ったら。
パシャパシャ
(?!)
突然撮影された。
「なんのつもりだ!」
「こんな上玉なかなかお目にかかれねぇ。お前ののえろい姿を撮って変態どもに売りさばくんだ。」
「なっ、そんなっ。やめろぉ!」
必死に抵抗する。しかし、
「いいねぇ!、いいねぇ!最高だねぇ!」
逆にそれが彼らを刺激した。一部の男たちは私を直視しながら自分のを上下に動かしている。
「くっ!いい加減にしろ!この私がお前らなんかに!」
抵抗するも縄はゆるまらない。どんどん締め付けら
れて、さらに胸が強調される。すると、
「おい、もういいだろ。さっさとヤろうぜ。」
「あぁそうだな。おい、あれ持ってこい」
撮り終わったかかと思うと男はハサミを持ってきた。そして彼女の胸元に近づき、彼女の服を破き始めた。
「くっ、やめろ!お前ら本当に許さないっ!」
「おっまじででけぇな」
破れた服の隙間から出てくる彼女の胸は男の手では
収まりきらないほどにでかい。同時に男達の下半身
がふくれあがってきたのをみた。
「おらっ!感じてるんじゃねえかぁ?」
男が彼女の胸を乱暴に揉み倒す。
「なっ!うっ//やめろぉっ//」
彼女の口から甘い声が漏れた。するとひとりの男が
九十九に声をかけた。
「やっぱりな。」
「なにがだっ?!うっ、あぁぁ//」
彼女か話している間も男は彼女の胸を揉み続ける。
すると突然こんなことを言われた。
「お前…Mだろ。」
(なっ?!)
これには動揺を隠せなかった。なぜバレたんだと
思考を巡らせる。
(確かに私はMだ。ドMだ。相手に攻められると、気持ちよくなって仕方ない。)
もし彼女がMとバレたら特級術師の恥さらしだ。
「ふざけるなっ!私がMだと?!こんなことで
私は快楽を感じない!!」
「そうか…ならこんなのはどうだ。」
やつらの手がやっと止まった。しかしそれと同時に
少しの後悔と喜びが生まれた。
「おらっ、立て!」
「うっ!乱暴にするな!」
私は立つようにと言われた。そして男達が布のようなものをもってくる。すると、
「なっ!お前ら一体どこを触っているんだ!」
彼らは持ってきた布を九十九のまんこに挟んだ。
そして、彼らは布を持って、両端にたった。
もうなにをされるかわかった。
必死に抵抗しても回りの男達には勝てない。
「おい、足を固定しろ。」
そう仲間に命令し、私はベルトで足を完全に拘束され、動けなくなった。
「くっ!」
「あーそうそう、あとこれを飲め。」
九十九は男たちに謎の薬を飲まされた。
「これはなんだ?」
九十九が尋ねると男達はニヤニヤと笑い出した。
「おい、これはなんだと聞いて…」
「媚薬だよ。」
「なっ!」
「すぐに効き目がでるはずだ。これを使うと大抵の
女は何回かさわるだけでイっちまう。これをMの
お前に使うと、どうなると思う。」
(そんなの使われたら、やばいっ!逃げないと!)
抵抗しても縄とベルトは外れない。もう体力も
限界だ。
「さぁ、ショーの始まりだ。」
男達が布を動かし出す。
「うっ!?んぁぁぁぁうぅ!!っ///」
とんでもない快楽が九十九を襲う。
「やぁめろぉおっ!!ストップ!!ストップ!!
耐えられないぃ//」
九十九の甘い声と喘ぎが倉庫にひびく。
「この女、えろすぎるだろ。」
「それな、体もえろいし、顔もいい。おまけに声も
えろい。こんな上玉そうそういねぇぞ。
「うっ///、うぁぁぁあっ//あぁぁあああぁ//
だめええぇっ//いくっ//」
九十九が潮を吹いた。これには男達は大興奮。そして両サイドの男達はさらに布を動かした。
「あっ//そこぉはぁっ//だめええっ//」
「おらっ、感じてるんだろっ!もっと気持ちよくしてほしいんだろ!
「うぁぁぁあっ//だめぇっ//」
何回イッただろうか。九十九は疲れて倒れてしまった。
「おら立てよ。まだ俺らが気持ちよくなってねぇじゃねえかよ。」
次は男達の相手だ。
「もう…、許して…。」
「よし、俺からいくぜ」
1人の男が脱ぎ始めた。興奮しているのか、めちゃくちゃ元気になっている。先からなにか出ている。
「おら、お前のせいでこんなんなったよ。責任とれよな。」
そういって、男は九十九のまんこにその巨根を挿入した。
「うっ//中に来るぅ//あぁぁぁ//」
「あ、やべっこいつの中気持ちいいぃ。」
今度は上下に揺れ出した。
「あっ//あっ//あっ//あっ//あっ//ぁぁぁん//」
「おらっ中に出すぞっ!」
(なにかくるっ!)
「うぁぁぁあ///ぁぁぁっ//」
九十九は男に中出しされた。しかし、これでおわりじゃない。
「次は俺の番だぜ。」
「もう勘弁してっ//」
「そっらぁ!!」
「うぁぁぁっ//いくっ//」
「今日からお前は俺らの性奴隷だ!!」
「うぁぁぁぁぁっやめろっぉお//」

九十九は今でも男たちに犯され続けている。

8/4/2023, 3:41:00 AM

「安心して。貴方が目が覚めるまでにはきちんと終わらせておくから」

 明るく笑う彼女が小さく首を傾げた。
 僕は先程から遠退いていく意識の中で、「何を・・・・・・?」と、辛うじてそれだけを質問する。


「大掃除」


 そう言って彼女は僕に背を向ける。僕はフカフカのベッドに横たわりながら、何だ、ただの掃除か。それなら僕も手伝うのに。と、考えが過る。

 でもさっき彼女が淹れてくれたハーブティーの効果が良かったのか、僕はいま抗えないほどの眠気に襲われていた。もう瞼が重くて開けられそうになくて、何だか僕ばかり楽して悪いなと思っていたら、「おやすみ、ご主人様」と優しい声が鼓膜に届く。
 情けないなと思いつつ、僕は彼女の厚意に甘えることにする。目覚めたときに屋敷がピカピカになっていたら、目一杯に彼女を称賛してあげよう。そう計画しながら、僕はそのまま意識を手放した。



【目が覚めるまでに】

8/4/2023, 3:37:53 AM

目が覚めるまでに、問題が解決していたら…
目が覚めて良かったと思えるのに。

現実は目が覚めても、何も変わらない。
目が覚めるまでに、
それを受け入れられたら、
違う目覚めが来るかも。

8/4/2023, 3:34:02 AM

全部忘れたい

リセット
出来ないかな…


------------------------------目が覚める前に

8/4/2023, 3:29:21 AM

目が覚めるまでに、この夢に浸っていたい。
柔らかいベッドと枕に顔を埋め、微睡の世界へと誘われる。
このまま、醒めなければいいのに。
そう思うが矢先、残酷にも朝の眩しい光が差し込んだ。

8/4/2023, 3:12:56 AM

目が覚めるまでに

夢で簡潔に終わって欲しい。
誰にも知られたくないから。

8/4/2023, 3:12:32 AM

目が覚めるまでに


今日も連れ込んだ。妻Aが眠る横で妻Bと共にベッドに入る。
目が覚めるまでに終わらせよう。

8/4/2023, 3:12:16 AM

大丈夫だよ。

君のことを傷つけるものは、
君の目が覚めるまでに
僕が隠してしまうから、
君は何も怖がらなくって
いいんだよ

君の目が覚めるまでに
終わらせてみせるから。

8/4/2023, 3:09:52 AM

真っ白な空間の中で、私はこれが夢だと直ぐに気がついた。何故なら私と向かい合うように立っていた彼の片腕が抱き締めるように私を引き寄せ、余ったもう一方の手が指を絡めるように私の手を取ったから。
 こちらを見下ろして至近距離で微笑む彼の姿に、ああ、やはり夢だと確信する。
 彼と手を繋いだことはあっても指を絡めたことなど一度もないし、彼と笑い合うことはしても今のように愛しげに見つめられたことはない。
 彼の行動としては見たことがある。知っている。けれど、それは全て私に向けられたものではない。

「どうかした?」

 優しい声色。元々落ち着いた優しいトーンのその更に上、たった一人に向けられる特別な声。この声も私は知っているけれど、私自身は知らない。

「…………好き。ずっと好きでした」
「うん。俺も好きだよ」

 ずっとずっと欲しかった。この表情が、この声が、この言葉が自分に向けられるのを夢見ていた。だからだろうか。私は夢でしか見ることができないのだ。
 じわりと視界が滲み始める。驚いた様子の彼の輪郭が歪んでいく。彼への感情がこの涙と共に私の中から消えてなくなりますように。

 明日は大切な姉と彼の結婚式。
 目が覚めてしまう前に、この涙が嬉し涙に変わりますように。そう祈った。



/目が覚めるまでに

8/4/2023, 3:02:31 AM

1人は嫌いだ。いつだって貴方と過ごしたい。片時も離れたくない。貴方は私が眠りにつくといなくなってしまう。
私の目が覚める前に帰ってきて。

8/4/2023, 3:01:47 AM

目が覚めるまでに


週末になると君はここへやってくる
たわいのない話をし
借りてきた映画を観て
酒を飲み
そして二人で眠る

幾度となく繰り返してきたこと

それも今日で終わり

君にも僕にも夢がある
違う場所でしか叶えられない
夢が…

これで最後だとわかっているから
わずかな時間
酒を飲み、酔って
子供のようにはしゃいで
たくさん笑いあったけど
今日はどこか落ち着かない

そして、いつものように
二人で眠る

でも、いつもと違うのは

僕の目が覚めるまでに
君は荷物をまとめるはずだ
僕の頬を撫で
小さな声で
「さよなら」とつぶやき
僕の目が覚めるのを待たずに
出ていくのだろう


おしまい

8/4/2023, 2:52:58 AM

リトルボーイ


うだるような夏の朝
司令部に伝令が入った
『作戦は完了した』と
重要な任務を遂げ、家へと帰還する
家族の笑顔を見るために

暗黒の空の下で何が起きたかなんて知らない
日曜日のミサは忘れずに参加する
そして寝る前に神様に祈りを捧げる
8時15分にテレビを見ていた
ようやく全てが終わったと思った

僕には関係のないことだ
ガールフレンドさえいればそれでいい
僕は無邪気な少年だった
70年前からずっとそうさ
それが今でも僕を苦しめている

いつも思う
どうしてこうも歴史は残酷なのかと。
そして再び惨劇を繰り返す人類の愚かさを。

8/4/2023, 2:45:58 AM

#目が覚めるまでに



真っ黒な天蓋の中でひそひそと話す声がする。

それは今日見たものだったり、何年も前の昔ばなしだったり、まだ見ぬ未来の話だったり。

ひそひそと、しかしとても楽しそうな、密やかな会話があちこちから聞こえていた。

そんな会話を優しい眼差しで見守るのは、夜にあって天蓋唯一の母。

キラキラと瞬きながら話をする星々は、そんな穏やかな母のごとき月に見守られて、人々の目が覚めるまでにたくさんの会話をするのだろう。

8/4/2023, 2:33:23 AM

「目が覚めるまでに」

夢の中ならなんだってできる。
好きな人と一緒にいることや、行きたい場所に行くこと、好きな自分でいられる。
でも、夢の世界は楽しいばかりじゃない。
大切な人が死んでしまったり、トラウマを思い出したり、嫌なこともある。
だから、目を覚ます前に楽しい夢を見たい、そう無意識のうちに思ってしまうのだ。

8/4/2023, 2:22:55 AM

この世に狂っていない人はいないという
ある人が言うには、唯一、人に許された狂気は正気だそうな
毎日働いて寝るだけの生活をしていると、納得できる説だ

この世は狂ってる
そう思えばなんとなく心が楽になった

ならば、この狂気の世界から目が覚める前に、狂えるだけ狂ってしまおう
踊る阿呆に見る阿呆
同じ阿呆なら踊らにゃ損損

首にひっかけるつもりだった天井に繋がる輪っかを離した

8/4/2023, 2:21:26 AM

目が覚めるまでに。目が覚めてすっと起きれる人ってどれくらいいるんだろ。大半はギリギリまで寝てたりスマホいじったりするんじゃないかな。

 それで時間になって起きてもまだ頭がぼーっとしてて完全に目が覚めるまで一時間はかかる。質の悪い睡眠を取っている証拠でしょうな。

 寝る時にスマホで時間を消費するから単純に睡眠時間が足りてないんだろうな。布団に入ったのは9時でもスマホいじってたから寝たのは12時みたいな。

 そりゃ寝不足にもなるというものだ。うろ覚えだが睡眠は質がどうこうよりとにかく時間だとか。つまり早く寝ろということだな。

 俺は夜勤で働いているから起きる時間が深夜だからどうしても眠い。なので最近は起きたら濃いめに入れたコーヒーを少量飲むことにしている。

 それに加えてカカオ多めのチョコを少し食べることにしてる。これで夜勤で悩んでいた眠気と空腹が解決した。

 夜勤で働いていると眠いし小腹が減るんだよな。今までは我慢してたけど年を取ってどうにもきつくなってきたから色々と試して今の方法にたどり着いた。

 でもこれ絶対体に悪いなって感じする。夜勤の時点で健康度外視ではあるんだけども。

 そういやアイスベストが届いた。これを試して夏でも快適に働けたら今後の夏も苦ではなくなる。どれくらい効果があるか楽しみだ。

8/4/2023, 2:15:58 AM

ゆっくり ゆっくりと足を動かす
今は深夜の3時

父さんと母さんの目が覚めるまでに
戸棚に隠してる とっておきのお菓子を食べるんだ!

リビングのドアをそろりと開ける
ビール缶を手に持った父さんと目が合った



【目が覚めるまでに】

8/4/2023, 2:09:28 AM

その瞬間、全てを思い出した。小さなテーブルのみが置かれた空間。自分がそれを認識したのは十数年も前だった。最初こそ、空間の存在すらあやふやだったが、今や丸テーブルを叩くと音が出る。感触が戻ってくる。
「お前の瞳が青だって、最近気づいたんだ。僕の好きな色だよ」
「そうかい。一体キミは今まで私のどこを見ていたんだ?私の瞳は出会ったときから澄んだ海の色をしていただろう」
「僕、女の人はもっとお淑やかな方が好みだよ」
彼女の存在自体は、空間より先にあった。一番最初に見た映像は、意識の中で黒いモヤがただ揺れ、何かを訴えているだけだった。話し掛けても反応を返すだけで言葉は話さない。そこから日に日に声を出すようになり、人型をとるようになり、つい最近には黒髪と青い瞳の少女なのだとわかった。
彼女は実の姉と似て、高飛車な態度ばかり取る。
「この部屋の色も分かればいいのに。僕、未だにこの部屋が黒いのか白いのかわからないんだよ」
「そんな下らないことよりも、気にすべきことがある。キミが目覚めるまでの時間は有限なんだ。しかも最近は夜ふかしばかりして、ろくにスイミンジカンを取れていないだろう」
「ああもう!それはお母さんに散々言われたから聞きたくない!……それで、気にすべきことって何」
「キミが生きた中で必要だったのはテーブルだけか?もっと娯楽を増やしたらどうだ。ゲームとか、海とか、学校とか」
彼女は指折り数える。
「そんなコト出来るの?」
「出来るさ」
彼女の行動は良くも悪くも自分の想像の範疇を越えない。出来ると言っておきながら、やり方は示さないのがまさにそうだ。さっき上げた娯楽の例だって、自分が最近体験したものばかりだった。
「そもそも、学校は娯楽じゃ、」
「ねぇぇええ!!今、何時だと思っているのよ!?」

母親の怒声に飛び起きて壁にかかった時計を見る。家を出る予定時刻5分前だった。なんだ、まだ余裕じゃないか。
何か夢を見ていた気がするが、それが何だったか思い出せず、モヤモヤとした喪失感を覚えながら制服に着替えた。

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