目が覚めるまでに
週末になると君はここへやってくる
たわいのない話をし
借りてきた映画を観て
酒を飲み
そして二人で眠る
幾度となく繰り返してきたこと
それも今日で終わり
君にも僕にも夢がある
違う場所でしか叶えられない
夢が…
これで最後だとわかっているから
わずかな時間
酒を飲み、酔って
子供のようにはしゃいで
たくさん笑いあったけど
今日はどこか落ち着かない
そして、いつものように
二人で眠る
でも、いつもと違うのは
僕の目が覚めるまでに
君は荷物をまとめるはずだ
僕の頬を撫で
小さな声で
「さよなら」とつぶやき
僕の目が覚めるのを待たずに
出ていくのだろう
おしまい
8/4/2023, 3:01:47 AM