『目が覚めるまでに』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【目が覚めるまでに】
きっと今私が起きたって隣には誰も居ない
でも、もし隣に君が居たら
私はきっと、こう言うだろう
「どうして私の元を去ってしまったの?」
特に深い意味なんてない
単純にそう思ったの
『君に恩返しをしたかったからだよ』
まったく意味が分からなかった
私は何か君のとっていい働きをしたのだろうか
何も思い出せない
ところで今は何時何分だろう
もし15時を過ぎていたならお菓子を一緒に作りましょうね
今日は何が食べたい?
カヌレ?それともチーズケーキ?
早く2人で家に帰ろう
そしたらずっと2人でいようね
ねえ、もし私が君のことを忘れてしまうって分かってたなら君はどうした?
君と私の記憶が無くなってしまうの
なぜだか分からないけど、変な機械の中で私は眠らないといみたい
眠った後の私は何も覚えていない
ずっと前に君とした会話も変な機会のことも
その度に変な人たちから事情を聞かされる
最初は怖かったけど、久しぶりに君とお話をしたからもう何も怖くないの
そういえば君は少し老けていた気がしたの
シワが増えておじいちゃん見たいね
少しだけ覚えているものがある
それは君の匂いだけ
それだけは、なぜか鼻に住み着いてるみたいなの
あぁ、早く君に会いたいな
顔も名前も覚えていないのに君に会いたくなるの
目が覚めるまでに君の全てを思い出してみるよ
それまでは私のそばにいて
どうせ君のことは見えないだろうけど思い出だけは何とか思い出すよ
それじゃあ、また200年後に私を起こしてね
お題『目が覚めるまでに』
夏の主様の朝は、早い。
育てている植物の観察のためだ。この夏は主様専用の畑に枝豆を植えていて、事細かに成長記録をつけていらっしゃる。
主様が目を覚まされる前に、俺は一杯の紅茶とお茶菓子の支度をする。今朝はニルギリのアイスティーと、昨日主様と街で買ってきたフィナンシェにしよう。
ふふ、楽しみだなぁ。
最近主様は気難しいお年頃になってきて、執事たちとあまり交流を取りたがらなくなった。けれど寝起きはとても素直に甘えてくださる。それは俺だけが知っている主様の貴重な一面だ。
さぁ、そろそろ起こしに行こうか。
『目が覚めるまでに』2023.08.03
俺の妻はイケメンである。カッコイイ系女子ではなく、イケメンなのだ。
どこがイケメンかと言われると、全てとしか言いようがない。
それは彼女の経歴から来るもので、かの劇団で世の女性を魅了してきたのだ。
俺がプロポーズした時だってそうだった。
「普段は王子様なキミをお姫様にしたい」
一世一代のプロポーズの言葉。彼女に似合う言葉を三日三晩、悩んで告げたのだ。
すると彼女は照れるかなにかするかと思ったが、俺に左手を差し出しながら、
「もちろん、貴方は私の王子様でいてくれるんでしょ」
と一言。これではどちらが王子様か分からない。娘に対してですら、王子様オーラをバシバシ出しているのだ。
しかし、そんな彼女も可愛らしい面はある。寝顔だ。
寝顔が本当に可愛い。寝起きももっとかわいい。
朝に弱く、ぐずっているのを娘に起こされている様はたまらなくかわいい。
今も彼女は普段のイケメンぷりとはかけ離れた、言ってしまえばマヌケな顔で寝ている。起きる時間はとっくに過ぎた。
そろそろウチの小さな女の子が、ぷりぷりしながら起こしに来ることだろう。
なので、俺は彼女の目が覚めるまでに、これから始まる愉快な出来事を記録するべく、カメラアプリを起動した。
目が覚めるまでに
どこか知らない土地だった。周りは山で囲まれている。
なぜか、私はいつ壊れてもおかしくない、古い木で作られた橋を渡っていた。
恐る恐る下を見ると川が流れていて、そこに大きな鯉がたくさん泳いでいる。
足元にあった、石を川に向かって落としてみた。すると、鯉たちが一斉に反応して、石に群がる。
その様子を見て、ごくりと生唾を飲んだ。落ちたら確実に食べられる。そう思った。
このままここにいても仕方がない、向こうまで渡りきろうと決意。
震える体に鼓舞をした。一歩、前に踏み出した瞬間、バキンっと音が。
足元に穴があいて、そのまま川へ向かって落ちていく。
「これは夢だ、これは夢だ、これは夢だ‼︎」
何度も何度もそう呟く。下に落ちていく感覚。
体にビリビリと伝わってくる。口から内臓が出そうだった。
ふと、後ろを見ると、金の大きな鯉が口を開けて待っている。
パクパク、パクパクと。
「だめだ、目が覚めるまでに、食べられ――」
ひゅっと口の中に入った。真っ暗な場所にドンっと落ちた。
心臓が早く鼓動している、まだ生きているが、身体中とても痛い。
起きあがろうとしても起き上がれない。声も出ない。
さっきの金の大きな鯉と一緒。パクパク、パクパクするだけ。
意識が少しずつ遠のいていくが、目が覚めるまでにまだ少し時間がかかりそうだ。
寝ることが大好きである。
眠たくなくても寝ようと思ったら眠れる。私なりの眠るコツがある。不眠とは完全に無縁の体質だ。
でも夜はいつまでも起きていたい派なので、もしかしたら慢性的な寝不足なのかもしれない。
眠たい時は全く眠気に逆らえない。どれだけ寝てても眠たくなったりする。寝落ちまっしぐらコースだ。ちょっとだけ仮眠といって3時間寝るとかザラにある。アラームをかけていても全然起きない。
友達と遊びに行って、もう歩けないくらい眠気が襲ってきて15分くらい肩を借りて寝させてもらったこともある。とんでもない奴だ。本当今考えても申し訳ない。しかもこういうことが1回ではないから自分で自分を疑う。
そんな感じなもので、ポケモンスリープしようとしても、設定する前に寝てしまう。
ピカチュウもゼニガメも常に元気がない。可哀想すぎる。
私は寝てるのだ。でもそれが反映していないなんて悲しい。違う。ちゃんと設定してからみんな寝ているのだ。私はダメな大人だ。
これだけ日々脳を強制終了しているのである。
きっと私の脳内では色んな記憶が綺麗に整理されているんだろう。全然実感ないけど!
赤毛の歳若い魔法使いは言った。
一緒に祈ろう、一生懸命にお祈りすればきっと伝わる。大丈夫だよ。
目の前には腹を噛みちぎられて、臓器が剥き出しになった、今にも息絶えそうな魔法使いの青年が1人。
普通の人間じゃとっくに死んでいるだろう。
魔法使いで良かったとどこかほっとしている自分もいる。
まがりなりにも自身の身体の一部を預けた魔法使いで、幼い頃に憧れた騎士様。自己犠牲を厭わずに、自分よりもずっと強い存在を守ろうとする馬鹿みたいなお人好し。純度の高い蜂蜜を朝日に照らしたような眼も今閉ざされている。
お前が目が覚めるまでに、後悔するほど祈ってやる。
だから、はやくはやく夏の向日葵みたいな笑顔で名前を呼んでくれなきゃ許さない。
目が覚めるまでに私は夢から覚める。
夢の中の私は空が飛べて好きな所へ行くにも何をするにもひとっ飛びだ。
ふとした時、私は真っ白な空間に居る。
何も無くて、誰も居なくて、ただ平面な世界に。
私は1人で立っている。
そんな時、誰かが呼んだ。後ろから私を呼んだ。
「起きて。」
嗚呼、今日も一日が始まる。
目が醒めた時、私は同じく真っ白な空間に居た。
誰かがずっと手を握って、
名前を呼んでくれていたらしい。
顔に柔らかく冷たい感触が降ってきた。
泣きながら笑ってる。
そうだ。この人は少し変な人だった。
「おはよう。」
少し喋りにくい枠を付けたまま。私は返事をした。
目が覚めるまでに 疲れや眠気が取れればいいのに...
なかなか取れなくて困ってる
#19
目がさめるまで
目がさめるまで でいいから私だけの貴方で居て
夢の中だけでいいから私だけを見て....
他の人に優しくしないで....
夢だけでいいから
私だけの貴方でいて欲しい
ただのわがままなのも知ってるけど
色んな人に「かっこいい」とか「可愛い」とか「(*/ω\*)キャー!!」って言われてるのやだよ
私だけがかっこいいのも可愛いのも知ってたい....
貴方の独占欲で縛り付けてよ....
いつも見たいに....他のやつなんか見んなって言ってよ
貴方の独占欲は私だけのものなの
私だけを縛り付けてよ....
ねぇお願い....目がさめるまででいいから....
私だけの貴方で居て欲しい....
私は貴方が居ないとダメなの....
毎日だって声が聞きたい....
毎日だって会いたい....
お願い....私だけを見て....
夢さめるまで でいから....
ねぇ私はずっと貴方に私は貴方だけのものだよって伝えてるよ....
#1 目が覚めるまでに
カルテにデータを打ち込み、翌朝の準備をして、空いた時間で溜まってる仕事を処理して、時々目が覚める患者の相手をして、再び寝かしつけ、仮眠して、仮眠終わりしっかり目が覚めるまでに患者のケアに回り始める。
そうして、終わった夜勤。
タイムカードに打刻して外に出たときのあの爽快感は、夏には無い。早春、晩秋、冬くらいがちょうど良い。
シーツ、いい匂いでしょ。柔軟剤を変えてみたよ。キミの好きな鈴蘭の香りがするやつを見つけたから買ってみたんだ。でも今日は、良い天気だから窓を開けるね。
ついでに花瓶の花も変えたよ。今度はカスミソウにしてみたよ。キミは地味とか言うかもしれないけど、たまにはこんなチョイスもいいでしょ?
今日は隣町まで行ってきたんだ。ずっと黙ってたんだけど料理教室に通い出してさ。キミが好きな和食を作れるようになりたくて。もう魚を3枚におろすこともできるんだ。キミがどんなメニューをリクエストしてももう大抵なものを作れるからね。
もう、何でもできるよ。あとはキミが目を覚ますだけ。
キミが目覚めるまでに完璧にしようと思って急いであれこれ覚えたけど、もう一昨年にとっくに覚えきったんだよ。
キミが眠りについてもう5年。もう目を覚ましていいんだよ。キミが目覚めるまで、僕はあとどれくらい待ったらいいの?おはよう、って言ってよ。おやすみ、もほしいよ。早く僕に笑いかけてよ。
目が覚めるまでに
まだ、ここで声を聴いていたい。
このまま貴方と砂利道を歩いていたい。
こんなにも手の温もりも実感しているのに。
貴方が帰ってくるまで、ご飯を作って、お風呂の準備をして待っていたかったのに。
私の思いとは裏腹に微睡んでいく。
目が覚めたら、見慣れた天井とシーリングライトが目いっぱいに広がって、雀の鳴き声か何かが微かに聴こえる。
一呼吸したら、片方の眼から涙が一筋流れた。
何故か起きてはいけなかったような、焦燥感に襲われる。
願わずにはいられない。
もう一度あの世界へいざなって。
テーマ:目が覚めるまでに #263
あなたの声が聞こえる。
微かに。
私を呼ぶ声。
あぁ、愛おしいあなた。
私は重い瞼を開ける。
もう声を出せる力はない。
でも、最後まであなたを見続けるわ。
あなたの目には涙が溜まっていた。
全く泣き虫の子供みたい。
私は彼の頬に手を伸ばす。
いえ、正確には彼が私の手を握り、
その手を頬に持っていった。
ごめんね。
先に逝く私をあなたは許してくれないでしょう。
あなたは私を恨むでしょう。
彼の目から一筋の涙が伝う。
「君の目が覚めるまでに、僕がキミに捧げるこの作品を絶対にこの世に広めるから。僕は君を愛している。ずっと、ずっと……」
あぁ、あなたは……。
あなたという人は……。
私を恨んではくれないのね。
最後の最後まで私に優しい言葉をかけるだなんて、
どうかしている。
もうそこに迎えが来ているかのように、
私の体は言うことを聞かなくなっていた。
でもこれだけは……。
これだけは伝えなくちゃ。
君が目を閉じた後、
ピーと鳴る心電図モニター。
僕は最後に君が動かした口の動きを
頭の中で何度も再生した。
君が最後に残した言葉。
(あいしてる)
僕は君の手をゆっくりとおろした。
君のためにも、
この作品は完璧に仕上げなければいけない。
涙をぬぐった。
君の目が覚めるまでに、
僕は一つの光を灯す。
小説という一つの君と作った光を。
目が覚めるまでに、綺麗な部屋とトーストした食パン。バターと蜂蜜をたっぷり乗せて。
時計が鳴る10分前には窓から涼しい風が吹き混んでいてほしい。
おはよう世界。いつか必ず会おうね。
君の目が覚めるまでに、俺は君の寝顔を見続けようと思う。
これは恋人である俺だけの特権だ。
君の柔らかい唇も、少し高い鼻も、薄いピンク色の頬も、太めの眉も、艶やかな黒髪も、全てが愛おしい。
触れたら全てが溶けて消えてしまいそうだ。
そのくらい可愛らしい。
もう少しだけ君を見つめていようと思う。
そして、優しく起こしてあげたい。
君の隣に毎日いたいと思うことは我儘なのだろうか?
この寝顔を毎日見ることはできないのだろうか?
もし君が許すのならば、もし願いが叶うなら、
俺は君の傍でずっと一緒に過ごしたい。
俺が死ぬ、その日まで、ずっと。
君の目が覚めた時、君は俺を見てなんて言うのか。
なんて思うのか。
カーテンから零れた光が君と俺を優しく照らす。
まるで幸せな空間を温かく包み込むかのように。
■テーマ:目が覚めるまでに
これも一つの夢で、一つの現実で
私一人、ここにいる
この旅路が終わり次が始まるまで
あなたの目が覚めるまでに
ただの、他愛ない話をしていよう
どれほどの人生を
繰り返しただろう
どれほどの喜びと悲しみを
体験してきただろう
どれほどの出会いと別れが
あっただろう
そうして私達はたどり着いた
約束の時に
〜目が覚めるまでに〜
僕達は体験をしに来ている
この星では
辛いこと
苦しいこと
悲しいこと
そういった体験ができるから
そして
この星でくり返しくり返し
いろんな体験をしてきている
本当にいろんな体験を
そんな体験したくないし
私がするわけない
そもそも
そんなこと選ぶわけがない
君がそう思うような
そういう体験も
僕達は皆それぞれ
一通り体験してきている
逆に
とても豊かで幸せな体験も
今回の人生は
今の君という設定なんだ
そこに
良いも悪いもなくて
体験しに来ている
それだけなんだ
#目が覚めるまでに
君の目が覚めるまでにしておく事は沢山ある。
掃除に洗濯、ゴミ出しをしてからご飯を作る。
昨日は君に無理させちゃったから、少しでも労りたいんだ。
今日の朝ごはんは、君の好きなフレンチトーストとトマトとレタスのサラダ。
飲み物には、前に君が好きだと言ってくれた珈琲を淹れて、ひとつのプレートに纏めて、君の眠るベッドへ持っていく。
声を掛けると、おはようと返してくれて、朝食を見て顔を輝かせる君。
やっぱり、少し早起きして良かったよ。
君のその笑顔が僕にとって1番のご褒美だ。
#43【目が覚めるまでに】
目が覚めるまでに
この夢が覚めるまでに
あなたの一番になりたい私が
いなくなりますように。
目が覚めるまでに
ここはきっと夢の中。
だから、思い切り文句を言ってやろう。
私を傷つけた人たちに。
そして綺麗さっぱり消し去ってしまおう。
急げ、急げ。
目が覚めるまでに。
目が覚めたらもう苦しまなくていいように。