君の目が覚めるまでに、俺は君の寝顔を見続けようと思う。
これは恋人である俺だけの特権だ。
君の柔らかい唇も、少し高い鼻も、薄いピンク色の頬も、太めの眉も、艶やかな黒髪も、全てが愛おしい。
触れたら全てが溶けて消えてしまいそうだ。
そのくらい可愛らしい。
もう少しだけ君を見つめていようと思う。
そして、優しく起こしてあげたい。
君の隣に毎日いたいと思うことは我儘なのだろうか?
この寝顔を毎日見ることはできないのだろうか?
もし君が許すのならば、もし願いが叶うなら、
俺は君の傍でずっと一緒に過ごしたい。
俺が死ぬ、その日まで、ずっと。
君の目が覚めた時、君は俺を見てなんて言うのか。
なんて思うのか。
カーテンから零れた光が君と俺を優しく照らす。
まるで幸せな空間を温かく包み込むかのように。
■テーマ:目が覚めるまでに
8/3/2023, 12:24:06 PM