『病室』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
病室
暇だよ
ただ休むにはいいと思う
特に人数が少ない部屋だと
日常生活が如何に労力が必要かを
ものすごく実感できる
スマホやタブレットがあると
逆に休めないかも
自覚あるかわからないけど
割と体力持っていかれるんだよね
かなり疲れてると判る
疲れ果ててると
音楽すらだるいんだよ
病院にコンビニ
病室にスマホ
あとはお財布と相談
スマホでコスパがいいのはアマプラ
いままでの月額の中で最強
無料がいいなら麻雀と将棋が奥深いよ
私は将棋は諦めました
麻雀はやる気次第ではある
暇つぶしに困らなくても
喫煙とか回線が必要なゲームをするなら
それなりによろしくはない
スマホって偉大だなって話
最大の不満は寝る時間かもしれない
まぁ守らないんだけど
ってかそんなに寝てられない
iPhoneが15万くらいだとしても
6年持ってくれるなら
年2万5千円
こう考えれると高くはない
実際は3万くらいかもしれない
一括だと高い
分割は月々の計算的に重い
でもトータルだといい買い物
病室だったね
割と時間が制限される
それなりにいい環境ではある
それでも入院させられるのは避けたい
がらがら、がら、と大きな音を立てて崩れていった。
「膝前十字靭帯断裂」「アキレス腱断裂」
それが俺の死刑宣告。
陸上部のエースだった俺は、この夏に死んだ。
事故だった。
隣のレーンで走ってたヤツが上手くハードルを避けられなくてバランスが崩れた。そして俺のレーンに倒れた。俺がソイツを避けようとして、失敗した。
ただ、それだけのこと。
後輩だというソイツは泣きながら俺に謝ったいた。
人懐っこそうな顔をくしゃくしゃにして、ぼろぼろと涙を流していた。悪いことしたなぁ、と思った。
少し、鬱陶しいとも思った。
ごめんなさいも、俺のせいでも、要らなかった。
俺が欲しかったのは、確かな「大丈夫」だった。
お前は、まだ走れる。
お前のハードラー人生はまだ、終わっていない。
その言葉だけで良かった。
それでも現実は理不尽で、お医者さまは俺の欲しい言葉をくれない。言うのはひとつ、諦めろ。
もう、元のように走れない。
ハードルを飛ぶことが出来ない。
記憶にないが、それを聞いた俺は暴れまわったらしい。面会が出来るようになったのが3日前。後輩が来たのが昨日。あれからぼんやり過ごして1日。
あっけないもんだなあ。
コワレモノの脚を見つめて、そう思った。
真っ白な病室とマッチしない、黒く焼けた肌が恨めしくて仕方がなかった。
生ぬるい風が、気持ち悪かった。
こういう時、漫画の主人公なら違ったんだろうな。
リハビリとかケアをして、また羽ばたくんだろうな。
でも俺は、そんなふうになれない。
そう思ってしまったから。
無機質な病室の窓から見た、鮮やかな入道雲の白に泣きたくなった。
2023.8.2. 病室
『病室』
そこにいる父を
見る日が来るなんて
想像もしていなかった
面会に行くたび考える
どんな気持ちで
1人過ごしているだろうと
長時間にわたる手術
入院期間を経て退院
あれから3年
元通りではない生活
でも
生きてくれているだけで
ありがとう
あの期間のことは忘れない
命を助けるために
関わってくれた人たちに
ずっとずっとありがとう
【病室】
クーラーが効いた涼しい部屋。
ベットがたくさんある部屋。
空から一番近いベット。
小さい頃からの私の特等席。
空には、いろんなものが飛んでいる。
白い雲に暗い雲。
飛行機にヘリコプター。
鳥に虫。
花びらや葉っぱも飛んでいる。
私は、いつも空を見ている。
私には、それしか出来ないから。
私がいつものように、空を見ていると
そこには風船が飛んでいた。
白色の風船だ。
私は、その風船が
どこに旅に行くのかと思うように
この閉じ込められたこの部屋から
その風船を見ていた。
風船は段々私から離れていく。
どんどん離れていく。
私は、その風船を追いかけられない。
閉ざされた部屋から1人で外も歩けない。
その風船は
空へ空へと旅に行く。
私は、もう少しで
白い風船を追いかけに行くだろう。
ああ、
この閉ざされた部屋じゃなくて。
空のように、とても広い広いところを歩いて。
違う景色を見て。
友達を作って。
遊んで。
笑って。
泣いて。
喜んで。
そして空へ空へと行きたかった。
さようなら。
私の特等席。
【あとがき(?)】
風船が多すぎて病室より風船のお題のようになってしまいました。
ごめんなさい。
でも読んでいたただけるとありがたいです。
裸足で駆ける
常夜灯の点滅
優しさは まるで氷のやう
手を引かれるの
頰にナニか伝うの
優しさで包んで 手を引くの
また1人 かえっていくの
何重も優しさで包んだ手に引かれて
きっと ママとパパと笑えたの
扉を 前に後ろに
開けられないから 笑ったの
扉は 横に
あの子は何か 知ってるの
扉を前に 押さないの
あの子は 優しく手を引かれない
この檻の中で 笑うのよ
頰にナニか伝っても
パパとママと笑うのは
扉が開かないお仕置きの後
みんなのお腹が 満たされる頃
お題【病室】
タイトル【今日ご飯はなぁに?】
お題「病室」
気づいたら桜の舞う季節になっていた。病院の前にある大きな桜の木。もうそんな時期になってしまったのかと寂しい気持ちになる。友達との別れの時期。短い時間のはずなのに私には長い日々に感じた。ずっと学校に通える日を夢見て何日も待っている日々。結局叶わずに終わってしまったのだ。友達と行きたかった修学旅行も、文化祭も叶わない。辛い現実に思わず涙がこぼれる。でも、友達は私よりももっと辛いはず。私は友達の手を握り声をかける。
「ねぇ、早く目を覚ましてよ…。」
【病室】
「えーんえーん」と赤ちゃんの泣く声が
病院の廊下に響いた。
あたしはヒタヒタと廊下を歩いて
赤ちゃんの泣き声のもとへと向かった。
小さなベッドを覗き込むと
産まれたての赤ちゃんが横たわっていた。
あたしはその赤ちゃんを優しく抱きかかえた。
「大丈夫だよ ママはここだよ」
あたしは赤ちゃんを頬に寄せ
泣き止むようにあやした。
「えーんえーん」と泣き続ける赤ちゃんをかかえたまま
あたしは自分の病室へ向かった。
「何をしているのです?」
看護師さんがあたしに話しかけた。
「ああ、看護師さん
あたしの赤ちゃんが泣いていたので
あやしに来たのです。」
「あなたの赤ちゃん…?」
「ええ とても可愛いくて愛らしくて
泣き止まないからつい病室から出ちゃいました。」
あたしはにっこりと笑った。
「愛斗さん…また『ままごと』をしているのですか?
その赤ちゃんは 『あなたの子』ではありません。
それにあなたは…
『男性』でしょ。」
「え…?」
オレの幸せな幻想が崩れ落ちた。
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202×年 8月
オレは赤ちゃんを身ごもったと思っていた。
念願の赤ちゃん…
オレと好きな人の子供だと…
オレは『母親』になりたかった。
あたたかい『家庭 』がほしかった。
好きな人と結ばれる気がした。
それよりも『大人の女性』への憧れが強くなっていた。
動きもしない人形を『わが子』として思い込んでいた。
「ねえ 見た?今、この子が笑ったの」
「そんな抱え方しないで!優しく抱っこしてあげてよ」
「今やっと眠ったところなの 静かにして」等…
オレは『母親』になりきっていた。
前は犬の人形に『半蔵』という名前を付け、
『はーくん』と呼んでいた。
大人しくていい子で優しい子だったのを覚えている。
現在、オレに人生のパートナーができ、
2人で猫の人形を『わが子』と思って
扱い過ごしている。
いつか本当の『わが子』を迎えるまで
オレ達の『ままごと』は続く…。
病室といえば緩和病棟を思い出す。通常より手厚い看護で最後を看取るにとても良かったが、本人の気持ちとしてはどうだったのだろう。
「病室」
命を繋ぎ止めるための生の象徴のような場所です。
入院したとき支えてくれた従事者に今はただ感謝を。
まひとじゃないけど
布団、廊下から見えるトイレ、時計と段ボールの机。
床は冷たく、扉は分厚い金属製で格子が着いてる。
外を眺めるのにも格子越しだ。
昼間なのに日差しもまともに入ってこない。
何も無い。
携帯も無ければ、テレビもない。
文字の通り何も無いのだ。
連絡手段は、刑務所の様に文通。
なんなら、部屋自体が留置所のようだ。
朝起こされ。
朝食をとり、服薬。
昼起こされ
昼食をとり、服薬。
夜起こされ
夕食をとり、服薬。
消灯前に起こされ、服薬。
時々目覚め、外を眺める。
土手を歩いてる人が見える。
外の世界は自由だ。
早く外へ出たい。何度願っただろう。
呼ばれる声が聞こえる。
いつの間にか寝ていたようだ。
薬の時間だろうか。はたまた食事の時間だろうか。
今日は何月の何日で、何曜日なのだろうか?
私は、ここに来て何日経過したのだろうか。
早く退院したい。
#病室
病室
夜中にふと目を覚ますと、ベッドの横に母の姿があった。四年前に他界した母だ。
母は私の顔を見下ろして、微笑みを浮かべている。
これは夢か幻、幽霊か。無意識に手を伸ばすと、母がその手を優しく握った。触れられる。不自然なほどリアルな皮膚の感触。違和感を覚えて手を引っ込めようとすると、思いのほか強い力で引っ張り返された。私は母に導かれるまま、ベッドから下りて病室の扉をすり抜けた。おかしいな、病室の扉は閉まっていたのに。私はこれからどこへ連れて行かれるのだろう。
幸い、自分が入院したことは一度もない。
病室と聞いていの一番に浮かぶのは、肺癌にかかった祖父の見舞いである。
病室、もとい病院というのは本当に白いのだな、と子供ながらに思った。夜になると暗くなった空間に非常口マークの緑の明かりだけ灯されるのだろう。
化学薬品の匂いだったのか、なんだったのかは分からないが、病院には何かの匂いがたちこめていた。
上手く言語化できないが、あそこは恐ろしい場所である。
業務内容もさることながら、あの場所にひたすら身を置いている医療従事者にはとんと頭が下がる。
友人に、医者が何人かいる。
彼らは存外あっけらかんとしており、仕事の中での人の生き死にの話など全くしない。それが本当に気にしていないのか、それとも意識して話さないようにしているのかは分からない。
いずれにせよ、すごい精神の強さだと心底思う。
『病室』
初めての一人旅の思い出を映す
フィルムを一枚拾い上げた
そこに映るは白い病室
頭痛と吐き気に耐えきれず
駆け込んだ空港の診療所
脱水症状だと告げられ
人生初の点滴をした
そのときぼんやり見ていた天井が
一枚の思い出のフィルムに現像されていた
「病室」
私は目が悪い。そのため眼鏡を外して手術台に乗せられた時は恐怖を感じたものだ。麻酔をマスク越しにされた瞬間に天井は歪み、世界は暗転した。次に目が覚めると病室のベッドの上だった。夢は見なかった、いや記憶に無いだけかもしれないが。気分はあまり良いとはいえなかったが、病院食は美味しかった。
ここで念仏を唱えるなって?
なら…はい?十時を切るのも駄目?一応、聖書も諳んじられるんですが、要らない…と
あっなら祭詞や踊念仏はどう…あぁ、それも結構ですか…
うーん、困ったなぁ…
あと自分にできることと言ったら、静かに涙を流すしか出来ないんですが…
えっそれでいい?むしろそれが良い…?
泣きながら踊られるよりも、泣きながらでも近くでもっと沢山話したいですって?
ついでに、眠るまで手を握ってて欲しいんですか?ん?キスも?
…もう、相変わらずわがままですね。
【病室】
僕は、みんなから愛されて、親からも愛されて
でも、なんか居づらくなって、精神が狂った。
親に精神病院に連れられ、案内された病室。
そこには、僕よりも年下の少女がいた。
女の子は、家庭が崩壊して精神が狂ったらしい。
『ゴホッゴホッ…ゔ…はッはぁッ…』
女の子は、薬の効果がなくなると過呼吸になるらしい。
でも、苦しそうにする女の子になぜか僕は
興奮した。
精神病院を退院した後、僕は人を殺した。
さぁ、貴方にはこの謎が解けますか?
『天井に告ぐ』
ベッドがやや硬い 仰向けな私が見る空は作りもの いつか地方の温泉でみたような はたまた
ショッピングセンターだったか 天井は思い出の主だ
今日もまた自分だけのミニシアターを天井に映しながら いつか役者を続けているであろう友人と本当の空がみたいと願う
当時を思い返して書き連ねてみた。
病室
そこは、入院治療を必要とする人の生活の空間。
時に喜怒哀楽の感情が交差する。
時として、正論も残酷な刃となりうる。
尊厳とは。
人権とは。
多くは、みな人生の先輩方が大半だ。
中には、若い人もいる。幼い子もいる。
介助や処置や検査、検温をしながら、言葉を交わす。
「もう、帰るの?お疲れさま。また、明日ね。」
病室
そこは、感情が飛び交う戦場。
スタッフもひとりの人間。
時に悩み、怒り、傷つき、励まし合い、歩み寄り、寄り添う、そんな学びの場。
ベビーの産声がフロアの廊下に響き渡った。
私は、血ガスを片手に急ぎ足で分娩室を出ると、
ちょうどエレベーターを待っていた御遺族の娘さんがこちらに気づき、
「…赤ちゃんの声を聴きながら旅立ったから、母は寂しくはなかったはず。最期まで賑やかよね。」とふわりと泣き笑いしてゆっくりと頭を下げて降りて行った。
私は、同意を表す頷きと大きく頭を下げることしか出来なかった。
瞬く間に涙目になっているのに気づく。
「また今度、今のを編み終えたら見てちょうだいね。」
脳裏に昨日の姿が鮮明に蘇ったから。
上手く言葉はかけられなかった。
悔しかった。
情けなかった。
どんな顔を見せてしまっただろうか。
本心では、しっかりと最期まで見送りたかった。
出来ることなら、もう少し、言葉を交わしたかった。
私は階段を一気に駆け下りた。
階段を駆け下りるまでに、気持ちを切り替えなくては、と。
病室
そこは、命の尊さに触れる場所。
私は、一生この感情を忘れたくはない。
ここは病院の一室じゃあないよ。
君と僕の大事なお家さ。
なんでだろう
病室にいると
急に絵が描けるようになる
丁寧な手芸作品ができあがる
入院生活は制限が多すぎて
つらいこともたくさんあるけど
ストレスから解放されて
ゆっくりと
自分がやりたいことができる
充実した時間でもある