優羽恋

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布団、廊下から見えるトイレ、時計と段ボールの机。
床は冷たく、扉は分厚い金属製で格子が着いてる。
外を眺めるのにも格子越しだ。
昼間なのに日差しもまともに入ってこない。

何も無い。

携帯も無ければ、テレビもない。

文字の通り何も無いのだ。

連絡手段は、刑務所の様に文通。
なんなら、部屋自体が留置所のようだ。

朝起こされ。
朝食をとり、服薬。

昼起こされ
昼食をとり、服薬。

夜起こされ
夕食をとり、服薬。

消灯前に起こされ、服薬。

時々目覚め、外を眺める。
土手を歩いてる人が見える。
外の世界は自由だ。
早く外へ出たい。何度願っただろう。

呼ばれる声が聞こえる。
いつの間にか寝ていたようだ。
薬の時間だろうか。はたまた食事の時間だろうか。

今日は何月の何日で、何曜日なのだろうか?
私は、ここに来て何日経過したのだろうか。

早く退院したい。



#病室

8/2/2023, 3:55:17 PM