『特別な存在』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
愛するように
寂しさの中私たちは生きる
光の先で孤独を唄う
このまま明日が来なけりゃいいの
疲れたくらい言わせてくれよ
夢の中君の声だけが
聞こえたような問いかけるような
嗚呼
この世界で煌めくような
生きる意味を探しているの
泣いちゃうみたい夜の瞬き
すらも今日は愛させてくれ
きっと明日も最後もそうやって
心のどっかに絆創膏
貼れないまんまで生きていく
痛いの痛いの傷口が
生まれた意味は考えない
考えたら辛くなるの
でも君の音だけは暖かいから
このままで居てもいいの?
ありのままで居てもいいの?
ひとり分からないことばかり
それも全部愛していいの?
この世界で煌めくような
生きる意味を探しているの
泣いちゃうみたい夜の瞬き
すらも今日は愛させてくれ
君らは当たり前を普通だと思っているのかね。それが崩壊する日が来るとしたら、それは突然怒るのだよ。
特別になりたかった。
1番になりたかった。
かけがえのない存在になりたい。貴方にとっての宝物になりたかった。たとえ私が貴方にこの上ないくらい愛情を注いだとしても、
ぎゅっと力いっぱい抱きしめたとしても、私は貴方の記憶という川の泡となって消える刹那的な存在でしかないのだ。
私は貴方の特別にはなれなかった。
「別れたくないよ。」
感情的になってはいけない。分かっていた。分かってる。自分が一番分かっている。
真っ白なシャツが瞬時に真っ赤に染まった。ポタポタと赤い液をたらし、貴方は頬を濡らしながら必死に何かを訴えていた。ごめんなさい。
赤く染った包丁を垂直に向けた。これが私が貴方に贈る、最初で最後の花束。
動かなくなった貴方を横目に私は自分自身に真っ赤な刃物を向けた。
私で終わらせたかった。
貴方にとっての特別を私で終わらせたかった。最期まで特別でいたかった。
あなたは特別な存在、と彼に告げる。同じように返してほしいのだけど、彼は「ありがとう」と答えるだけだ。
しびれを切らして、「ほれ、ほれ」と手を動かして催促をする。彼はそれを察して「ああ」と言い、続けた。
「君は、特々別な存在」
「なんか、お得感があるんだけど」と不満を口にしたけれど、
「そりゃあ、君に出逢えた人生だもの、めっちゃ得してるよ」と言うので、悪い気はしなかった。
うまく丸め込まれてる気がするけれど。
#9 特別な存在
居ないと困るような空気のような
いてもいなくても…
旅行に行って離れてると寂しく
帰りたくなる存在
ずっと変わらない
大事な大切な
心の拠り所
誰もが居なくなっても
あなただけはそばに居て欲しい
#特別な存在
天井を見ながら寝床に入る
夢の中にはほど遠い
寝返りを打ちながらまぶたを閉じる
子供の頃は安心して眠れた
自分が特別な存在だと信じて
何でもできる気がしたから、
今はなんだか怖い、明日が来るのが怖い
たとえなにがあろうと明日は訪れる
訪れてしまう
朝は嫌い
全てが灰色
ほら朝がやって来た
子守唄
独りきりの夜
寂しさに抱かれて居たね…
苦しくて… 辛くて…
弧に染まる闇
淋しさに縛られて居たね…
切れなく… 傷みで…
「もう大丈夫… 傍に居るから…」
冷たい躯
抱き締めてあげる
震える躯
癒して離さないよ
だから
安心して 深く…
眠りに堕ちなさい…
繋いだ
手は絡み 強く…
離しはしないから…
独りじゃ無いから…
子どもの時の自分に
伝えたい
大人になっても
根本的にはナーンにも
変わってなくて
同じようなことで悩んで傷ついて
凹んでどうしようもなくなってる
だけどじぶんは何かにいつも向かってて
幼い時は 将来なにになりたいとか
夢とか 思っていた
テレビで頑張っている人を見ると、焦ったり
50歳だからって 家庭があるからって
何かをあきらめないで
どんどんやっていいのかなって
思ったり 思わなかったり
特別なのは自分
僕は楓ちゃんの特別な存在。
いつもふかふかのベッドでギュッと抱きしめて寝てくれた
なんで
今 焼却炉の目の前にいるんだろう。
お題
特別な存在 より
ー特別な存在ー
心の底から笑い飛ばしてくれる。
でもそれは“バカにした笑いじゃなくて
全力で“面白い・楽しい“ が共有っきる。
ー特別な存在ー、は 関わる人が“特別“を決める。
勢いよく差し出された私より小さな冷たい手を、なんの躊躇いもなく掴んだあの日。
まるで思ってもみなかったというように目を丸くして、小さく微笑んだ君は、私の手を宝物みたいに優しく握り返してくれた。
「僕が絶対に守るから」
夕日が2人の影を伸ばす。
私よりも背丈の低い、頼りない影。
「期待してるね」
私の言葉に返事をするみたいに、彼はぎゅっと力を込めて私の手を握った。
【特別な存在】
鬱陶しい
高い声に合わせたでかい声
うるさい
そこまで入って来るなよ
めんどくさい
何回同じ事言うんだよ
なぁ
お前の前で喪服を着たとき
初めて思い知った
特別な存在は、決まった時間だけ会える人。
友達でも恋人でもないが、他にはできない自分の話を打ち明け、私を写してくれる人。
人生の仕込みをする時期に、一緒にいてくれる人。
どんなことがあっても、また次回の会う時間が来たら、変わらずに目の前に座ってくれる人。
日常と、対話の往復。日常の中で霞んでいく自分を、対話の中で色濃く認識させてくれる。
その往復で、日常を豊かにさせてくれる人。学びに変えてくれる人。
特別な存在
大事な存在特別な存在
今は家族、もう少ししたら
ふえるかな?
6年間一緒にいた仲間も特別な存在
もうしばらく会えないな
でももう少ししたらまた
新しい人と出逢う
また特別な存在がふえる
そこから誰もかけてほしくない
家族も友達も
みんな長生きできますように
💐特別な存在💐
誰かの特別な存在になれたら
それだけで嬉しいな〜
それがたったひとりでも
それがたった一匹でも
それがたった一本でも
特別って感じるのは
ずっとずっと繋がってきて
今回の人生でも
再びめぐり逢えたから🩷
また会えたね〜
ありがとうって
そう思えるから💗
✨💚☘️💚✨
街の広場はひしめき合う人々の熱気と暗い憎悪に満ちていた。集まった人々の注目の先には、大きな断頭台が不気味な死神のように聳え立っている。そこに屈強な鎧を纏う二人の騎士に挟まれ、両手を後ろで縛られ顔に麻袋を被せられた一人の男が連れて来られた。
男は言葉にならないうめき声を上げ、激しく抵抗するように身動ぎしている。男の体躯は乱暴に断頭台の前に引きずり出されると、被せられた麻袋を顔から剥がされた。そこには幽鬼のように落ち窪んだ目をした、男の醜い顔があった。男の表情が露わになった瞬間、人々から怒号のような声が上がる。それでも男は暴れるのをやめない。両肩を左右から騎士達に抑え込まれているのにもかかわらず激しく首を振り、猿轡を噛まされた口の端から汚らしい唾を垂らしていた。
断頭台の前で両膝を折る男の前に、ひとつの人影が静かな足取りで横から進み出た。
人影の姿に騒がしかった周囲の人々の叫びがおさまる。二人の騎士も姿勢を正すように僅かに項垂れ、男の前に立つ人影へと敬意を払った。
人影はまだ二十歳そこそこの青年だった。
その青年に向かって、目を剥いた男がうめき声を大きくした。騎士が抑えていなければ、今にも飛び掛からんばかりの勢いだった。
その男の様子をじっと見据えた青年は、悲しげに瞳を揺らす。そしてゆっくりと語り出す。
「かつての王よ。貴方は特別な存在だった」
もう手の届かない遠くにある何かを懐かしむように、青年は視線を男から外し空を映す。
「そして私も貴方を、特別な王だと尊敬していた」
いまここにみすぼらしく膝を折る男は、かつてのこの国の王だった。そして男の前に静かに佇む青年は、かつてのこの国の王の息子だった。
「けれど、王よ。貴方が特別なのは、貴方を特別として見てくれる民がいればこそ。民に見捨てられた貴方などに、いったい何の価値があるというのか」
偉大だったはずの王は、いつしか自身を特別な存在と過信して地に堕ちた。自らの存在を脅かす者を処刑し、認めぬ者には非道な拷問を行った。
「私慾に塗れた瞬間、貴方は貴方自身の特別を失ったのだ」
男へと視線を戻した青年の瞳は、今度はまるで鋭利な刃物のように、冷たく研ぎ澄まされていた。
そんな青年の言葉などまるで聞こえてないのか、かつて王だった男は変わらず喉から耳障りな唸り声を上げていた。頬には暗い影が差し、血走った目にはドス黒い怒りや憎しみがこびりついている。
青年はもうこれ以上は無駄だと判断した。
大好きだったはずの父はもう死んだ。ここにいるのは多くの民を死に至らしめた、もはや人間ですらない何か。
青年は一歩後退ると片手を上げた。それを合図に騎士達が、抱えていた男の首を断頭台へと固定する。
断頭台から降りた青年は、家臣達の元まで下がりひそかに目を閉じる。刃を吊り上げていたロープが断ち切られた音を感じとりながら、熱くなりそうな目頭を必死に押さえつけていた。
【特別な存在】
私だけ愛して?
なんで?
貴方は、あいつの事を見るの?
私は、貴方の特別な存在なんだから
見ててよね?
#特別な存在
君のベッドには水色の鯨が寝かしつけられていた。
持つと綿の重みでグニャリと傾き、伸縮性のある布で、もちもちしている。抱き枕として最適なぬいぐるみだ。
「ベッドに先客がいるんだけど?君がぬいぐるみを持ってるって初めて知ったよ」
「あなたが来る時はクローゼットにいれてるから。その子は『特別な存在』なの。苛めないでね」
君の特別。ぬいぐるみをむぎゅうと抱き締めると君の香りが。香りが移る程、ベッドを共に過ごしている訳だ。ぬいぐるみを抱いて寝る姿は愛らしいが、俺以外と…。なんて布の塊相手に幼稚な嫉妬を向けた。
「俺も『特別な存在』だろ?」
「急に対抗するの?」
俺だって君の香りに包まれたい、移るくらい一緒にいたい…!が本音。仕事であっちこっち飛ぶものだからすぐにかき消えてしまう。
「チガウノ?」とぬいぐるみを動かして君の出方を待つ。
「そうだけど。この子の抱き心地がね、あなたにそっくり」
「こんなもっちりしてるかな…」
余分な脂肪は落としているつもりが君にとってはまだまだとは。自身の一応は摘まめる肉をどう引き締めたものかと考えると
「抱き締めた時にほっとするところがね。もちもちは私の趣味」
「なるほど」
一先ずは安心だ。ぬいぐるみを持ったままベッドに寝転がった。
「君の特別な抱き枕が2つもある。どちらをご所望かな?俺か鯨か」
手招きすると君は無理やり、俺とぬいぐるみの間に入り込んできた。
特別な存在
好きな人の特別になりたいよね、、
特別って言葉便利な言葉だよね
「特別だよ、?」「特別なんだから」
それだけであぁ私愛されてんなぁ
って思うんだよね。笑
好きな人の特別な存在
になりたい。
その人間は、背中に負う傷は恥と教えられてきた。
だから、何事にも正面から相手と同じ土俵に立って向かい、決して背を見せずに堂々と負ける事もあった。
その人間は最後の時に背中に傷を負い死んだ。
しかし、表情は穏やかで後悔は見えなかった。
その人間は、必ずしも背に負う傷が恥ばかりではないと知った。
人生でもっとも大切で、命と引き換えに守ると己に誓うだけのこと。
そんな特別な存在が、この行動をさせ、守ることができたのであった。