『特別な存在』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お題「特別な存在」
八乙女は俺にとっては特別な存在だ
誰にも言えずにしまってきたがnomadで活動してる時から好きだった、ブラホワの少し前に共演した時に挨拶に来た八乙女に俺は一目惚れしたんだ。
nomadが解散して復讐に目が眩んでトリガーを陥れた俺が今更八乙女に好きだと告白する資格は持ってない。
だから誰もいないこの空間でいうのは許してくれ。
「今でも八乙女楽が好きなんだ」
「今年の夏は過去最高を大きく上回る圧倒的な暑さになるでしょう。」今朝のニュースが頭をよぎった。体中が汗だらけで今にも倒れそうだった。俺は水分をとることにし、少し休憩に入った。「ちっ何やってんだよあいつら、一人じゃ人手が足んねえよ。」暑さにやられイライラし、一人で愚痴ばっかり言っていた。すると突然「やめろぉ!!」と悲鳴が響いた。反射的に後ろを振り向いた。後ろは少し下った所に大きな木があり、その奥から聞こえたものだと思う。少し時間が余っていたので気になり近づく事にした。何か物音がする。木の陰から覗いてみた。俺は腰が抜けた。黒いスーツの男が石を振りかぶり、もう一方の小太りの男を殴ったのだ。頭から血が出て地面に倒れた。黒のスーツの男を俺は知っていた。最初に俺に優しく接客していたあの男だ。おそらく殺されたのは客だろう。俺は急いで下った坂を全力で走り登りもといた場所に戻る寸前焦っていて足元にある紐に引っかかり地面に頭を思いっきり打った。一瞬で意識が飛んだ。「おい大丈夫か!!おい目を覚ませ!!」
俺は大学ニ回生のなんの取り柄もない至って普通の男だ。今日はバイト仲間のゆうじ、かいとで祝日を使いキャンプに行く日だ。俺はキャンプ経験がまあまあ豊富で経験者だ。他の二人はキャンプに行ったこともない初心者だ。俺がリードするつもりだ。朝のニュースを見終わり、集合場所に向かった。着くともう二人が先にいた。「よし、行くか。」キャンプ場には三時間かけて車で行くことになっている。ガンガンに冷房をつけていた。車の中では今日のキャンプでのスケジュールを話した。二人は納得したような顔をし頷いていた。キャンプ場に着いた。このキャンプ場は人気で予約を取るのが難しかった。チェックインしている時に俺が財布の中身を床にぶちまけてしまった。焦った俺に、「大丈夫ですよ。ゆっくりで。」とニコッと笑い落ちた小銭を一枚一枚丁寧に拾ってくれた。「すいません。ありがとうございます」俺は接客のいい定員さんだなぁと思った。無事チェックインも終わりキャンプ場に向かった。向かっている途中大きな木があるなあとか思っていたら、ゆうじが「スマホどっかに落としたかも」と言い出した。ゆうじが取りに戻ると言い出した。でもゆうじはだいの方向音痴だ。「多分一人で戻ったらここまでまた帰ってこれないだろう」と言いかいとも一緒に付いていくことにした。俺は一人でキャンプ場まで向かった。キャンプ場につき本当は三人で建てるはずのテントを一人で建てていた。「おい大丈夫か!!おい目を覚ませ!!」スマホを見つけて帰ってきた二人の声で俺は目を覚ました。何故か意識が飛んでいたのだ。友だちが言うには紐の上でうつ向きで倒れていたと言うのだ。「今日は暑いし熱中症だろう。俺達が建てとくから、お前はそこで休んどけよ」と言い二人は作業に移った。俺は何か忘れているような気がした。目を覚ました。俺が寝ているうちにテントが建っていた。腹も減ったし次は飯にしようと飯にした。そこから次の日になりテントを片付け、キャンプ場から歩きチェックアウトに向かった。すると何故か。一人ずつ呼び出された。次は俺の番だ。何故か定員は大きな石を持っていた…
『私に、とって大切な存在✨』
招待された。実習先の保育園のひな祭りの会🎎は終わり、やがてエプリールネ🌸🌸🌸そう言えば、『皆既月食のAlice』でうさぎ組さんゆの文也君から『すみません🙇♀あんず先生、質問です。』と元気よく手を上げてくれた。『何ですか?質問ありがとうございます。文也君。☺』と、私は、言った。『え〜と、え〜と、皆既月食とは、何ですか?教えて下さいm(__)m』た、と質問。
了解❢私は、足元のカバンからノーㇳを探しページを捲った。ない、ない、ないです(^_^;)(^_^;)(^_^;)オーマイガー😱『えっと、えっと……』と、タラリと汗が流れた。映画🎬のあるあるシーンののようだ。悠長にしているひまじゃないな~。助け舟がほしくてみんなを見た、私。一番先に、視線を送ったのは
高橋悟君です。『……まったく。』と、高橋悟君は、ボヤいた。苺さんが、『姫君👸のピンチを救うえるのは、キミなの!!行って来なさい(≧▽≦)』と、インカムをつけられて、それから、白衣まで。高橋悟君のスイッチが入った時は髪の毛をかきあげるんだ。✨金田一耕助さまorガリレオさまか否。苺さんと夏音ちゃんは妙にテンションが上がっていた😍高橋悟君は、テンションと明るく、爽やかにみんなと向きあった。『みんな、〜、二度目まして(*^^*)高橋悟先生で〜す(*^^*)🎶あんず先生の補足をしたいと思いま〜す🎶宜しくお願い致します🙇♂(≧▽≦)』と、高橋悟君は、みんなを呼んだ。木田君夏音ちゃん、陽葵ちゃん、みんなはスキップ🎶しながら👣来てくれた(^_^;)🙏高橋悟君の説明ね。『木田先生は、太陽、夏音先生は、地球はな、陽葵先生は、月ね。。夏音先生の地球が陽葵先生の間に来て、夏音先生から、光が遮られられて葵陽先生が夏音先生が夏音の中に入った現象のことを皆既月食というんだヨ(*^^*)🎶』文也君、みんな理解ったかな〜??と、高橋悟君は、明るく爽やかに言った。そして、その現象は、どちらも数時間で元に戻るんだヨ〜とも。付け加えた。藤村園長先生が
、素晴らしいと、拍手👏👏👏👏👏をしてくれた。れいん君とかなこちゃんは、『あんず先生の物語も楽しかったです(*^^*)🎶』と、言ってくれた🎶『ありがとうございます☺』私は、とお辞儀をした。かなこちゃんが、『かすみ姫の王子さまは、天使見習いのリハトさん、あんず先生の王子さまは、高橋悟先生だネ〜❤と、言った、ドキドキ💗した、変なの。私、高橋悟君が『立てるか、あんず??』と、さり気なく手を伸ばした。私は、ゆっくりと席を立った。『みんな、私の拙い物語を聞いてくれてありがとうございます❤(*^^*)これからも私は、私らしく物語を書いていきたいと想います(*^^*)本当にありがとうございました❢(。>﹏<。)』とわ私はもう一度お辞儀した。ーーみんなもお辞儀した苺さんが、舞台袖でピースサイン✌を私にしてくれた(*^^*)🎶ゆっくりと歩幅で歩こう^_^🎶私らしく^_^昨日、聴いた『おはよう、ボクの姫君👸』のように、『えっと、えっと。』なんて、ドジしてたって、高橋悟君をチラリと見た。『んつ?!』と私をを見た。私は大きく頭を振った。なんでもない。舞台袖で私たちは、ハイタッチをしたんだ、(*^^*)🎶🤝ーーでも、かなこちゃんには、王子さまに見えたのかな〜??高橋悟君……(。>﹏<。)
自宅に、帰り母がお茶をくれた。ねこのシールが入ってあり『一番は飲んで頂きたい。🐱』と書いてあった。www『お疲れさま、あんずと母の声がした。🍵
終わり
「特別な存在」
そう言われても、全然思い浮かばない。
でも、存在ということは、ほぼほぼ概念的であり、人(好きな人、憧れる人など)や趣味(漫画やゲームなど)、物(集めている物、グッズなど)でも良いと思う。
だから、私は概念的に考えてみようと思う。
特別な存在と言われる「何か」があるから、人は頑張れるのだと思う。
ライブ行ったり、推し活したりと、自分がそのために仕事や塾、大変で嫌な事を頑張ってきた、また頑張れるんだと思う。
「何か」とは分からないけど、自分が頑張れるもの、これからも頑張っていくもの(原点)なんだと思う。
「特別な存在」
自分は生まれてこの方孤独ばかり感じていた。
家族どころか、行く先々でまるでいないかのように扱われる、静かで平穏な日々。
自分にとっては、それが当たり前だった。
揺り籠から墓場まで、そういう日々が続くんだ。
そういう確信めいたものが、自分の心の中にあった。
だから、今日にも明日にも明後日にも、思い入れなんてないつもりだった。
だけど、あんたが突然現れたんだ。
ミントグリーンの髪で、やたら目がキラキラした、声のデカい自称「マッドサイエンティスト」だというあんたが。
それからというもの、あんたの「宇宙を救ってくれ」という頼み事を解決していく日々が今も続いている。
あんたは少しずつ自分たちの国の暮らしを理解して、あんたのペースを自分に合わせてくれた。1ヵ月ぶっ通しでずっと起きてても平気そうだったのに、「まぁ最適化は大事だからね!!!」とか言って。さすが「チョーカガクテキソンザイ」なだけはある。
それから、「温泉たまごトースト」とか「ホンビノス貝の味噌汁」とか、よく分からんけど美味い料理も作ってくれる。
他にもあんたは色んなことしてくれてるよな。
ニンゲンの感情のことを考えたり、宇宙の構造のことを教えてくれたり、それから、自分と友達になってくれたり。
自分に初めてできた、友達。
気恥ずかしくて直接は言えないけど、自分にとってあんたは特別な存在だよ───
「な〜にを一人でべらべらと独白しているんだい???ちったぁ洗い物のひとつでもしたまえよ!!!」
しまった!いつの間に!!
「へ〜ェ、ボクがキミにとっての特別な存在かぁ〜!ま、悪くないね!!!」
「それはそうと、そろそろあのアニメが始まるよ!!!テレビをつけたまえ!!!」
全く、やかましいやつだな……。
でも、あんたのおかげで、毎日がちょっと楽しい。
言われた通り、自分はテレビの電源を入れた。
特別な存在
———いやなのです。全てが。
こんな醜い顔に生まれてきたのならしょうがない、で割り切れるほど現実は甘くはなく、ある学生はわたしの顔を覗いたかと思うと苦い顔をして「うわぁ」とだけ言い残していきました。
「なんと醜い」
鏡台の前に立ち、頬に手を添えてやると歪な骨格が浮かび上がってくる。
でこぼことした感触と、顔全身を覆うようなそばかすが目に入って脳に伝達された途端、ひどい考えが頭の中を埋め尽くしました。
はぁ、何度吐いたか分からない息を吐き、椅子に身を委ねると、一気に力が抜ける。
ぐるぐると何度も繰り返される焦りと、複雑な感情が混ざり合って、中々抜け出せない。
きっと、整った顔立ちを持つ人は、物心をつく前から褒められ、知らぬうちに依怙贔屓されるのでしょうね。
そして、醜いものには目も当てられずに育ち、挙げ句の果てには心のない言葉をかけられる、こんなのは理不尽でしょうに。
可笑しくて、笑いが込み上げてきてしまいました。
声に出してみると、さっきまであったものがスゥッと抜けていくような気がして、声は更に大きくなる。
視界を動かすと目の前の鏡に、笑顔のわたしが写りました。
自然と手を前にして、鏡越しに頬に手を当てました。
さっきとはまた何かが違うような、気がします。
何かに縋れるのなら、きっと、なんでもよかったんです。
なんと名付ければいいか分からない、この感情。
それを持ったのは歌が上手い人でも、尊敬する人でもなく、学校一背の高い人でもない。
他でもない、わたしでした。
家族でも友達でもなく
顔を見たことも喋った事もなく
たまたま偶然 オプチャで知り合い
毎日 毎日 仕事の悩みや他愛もない事に
「うんうん 」「みんなそんなもんよー」
って返してくれる貴方
私にとって特別な存在の貴方
でも、貴方にとって
私は特別な存在かしら?
私は欲張りだから
ついつい望んでしまうの…
同じ想いだといいな…って。
#特別な存在
君だけの僕
僕だけの君
世界にたった一人の
永遠のライバル
『特別な存在』2024,03,24
気づいたら目で追ってる。そんな存在。
向こうは僕のこと名前すら知らないかもだけど。
僕は、君が優しくしてくれたあの日からずっとあの笑顔が忘れられないんだ。
行動しなきゃ距離は縮まらない。僕のこと認識すらしてもらえない。
だからいい加減こんなふうにコソコソしてないで話しかけなきゃいけないんだけど、勇気が、なあ。
でもそんなことしてたら君は誰かにとられちゃう。それも嫌だ。だから意を決して話しかけるよ。めちゃくちゃ緊張する。どんな顔向けられるんだろう。不安ばっかり頭によぎる。
でも、それでも君のこともっと知りたいから。僕の一匙にも満たないような勇気を振り絞って。今から君の名前を呼ぶから。だからどうか、受け入れて。
「ねぇ、あのさ――」
特別な存在
誰かの特別な存在になることが、
幸せになる道だと思っていた頃もあったけど、
どうも違う気がする。
誰かに特別な存在と言われることは、
確かに強力な魔法で、とても嬉しいけれど、
それは人まかせの幸せだから、
あんまりあてにはならない。
自分だって、その人が嫌になるかもしれないし。
自分が平凡な存在でも、一人になっても、
季節の光や風を感じながら、
機嫌よく生きていけたら、それでいい。
そうなりたいと思う。
#194
君は僕にとって何よりも変え難い特別な存在なんだ。
君の隣にいるだけで僕は幸せだった。
君の笑顔が好きだった。
君は僕をどう思っていただろう。
キラキラ光る君の瞳に僕はどう映っていただろうか。
でも、そんな君が今泣いている。
僕らが過ごしていたあの部屋で。
僕は、そんな君の傍にいながら何も出来ずにただ突っ立って見ているしか出来なかった。
だって僕はもう死んでしまったから。
泣いている君を今すぐにでも抱きしめたい。
手のひらを見つめながら無力さを感じた。
ただ、君の泣き顔を眺めていることしか出来なかった。
そんな悲しんでいる君の姿は見たくないんだ。
君には笑っていて欲しい。
でも、もう僕は君に何もしてあげられない。
そんな自分に絶望を感じた。
辺りはどっぷりと暗闇に浸かっていた。
僕の心の様に。
その時間は永遠に終わることない暗闇だと感じた。
悲しんでいる君をもう見ていられなくて俯くしかない僕は世界一哀れだ。
ふと、泣き声が止んだ。
僕はうつむいた顔を上げ君を見た。
泣き疲れて寝てしまったようだ。
僕は君のそばに座り込みいつものように君の頭を撫でた。
触れられないが、僕はそうしたかった。
そうすべきだと思った。
もう、これ以上泣かないで。
悲しまないで。
苦しまないで。
笑っていて。
君には幸せになって欲しいんだ。
そう呟いたが君には伝わらない。
ごめんよ。
ごめん。
君を悲しませてごめん。
君ともっと一緒にいたかった。
君を幸せにしたかった。
一緒に幸せになりたかった。
でも、もうそれも叶わないんだ。
叶えられないんだ。
ごめん。
いつも君は僕の横で笑っていたね。
まるで太陽のように。
僕はそんな君が眩しくていつも目を細める。
「君は僕の太陽だ。」
そんな事をぽつりと呟いたら君は笑ってこう言った。
「だったら、貴方は私の月ね。」
そう、星空の下で君と手を繋ぎ笑いあったあの日の事をふと思い出した。
君が太陽なら僕は月だ。
あの夜空に輝く月が僕というならば。
あぁ、神様。
どうか、夢の中でもいいから僕と君を会わせてください。
君が僕をまだ必要だと思える時まででいいです。
僕のいない世界で。
君がいない世界で。
それでも幸せだと思える時まででいいから。
夢の中で君に会いたいよ。
今の僕には声も、姿も、君の瞳には映らないから。
神様。
あなたが本当にいるのなら。
もしもこの願いが叶うなら。
僕は君に伝えたいんだ。
愛してると。
【 特別な存在⠀】
夢が覚める前にの僕の視点です。
誰かの特別になりたくて
必死に良い子を演じてた
無理に笑って我慢して いつも良い子を演じてた
いつしか私は便利屋に みんな私を頼ってた
いつしか私の周りには 人が沢山集まった
これできっと誰かの特別に
ある時突然限界に 良い子を演じて疲れ果てた
辛くてみんなに相談した 誰も話を聞かなくて
どんなに良い子を演じても 誰も私を見なかった
どんなに自分を殺しても 誰も私を見なかった
限界だった私はある日突然飛んじゃった
誰の特別にもなれなかった
ー特別な存在ー
私は特別な存在だけが集まるパーティを主催した。
このパーティは、歓談や食事のために開催されたものではない。
そのため、食事自体の質はあまりよくなく、歓談する人間も少ない。
だが参加者全員が、これから起こる事にウズウズしていた。
無理もない。
彼らは、メインディッシュであるパーティの出し物を見に来たのだ。
自分たちのつまらない人生を彩る、そんな出し物を……
◇ ◇ ◇
私たちは何不自由ない人生を送ってきた。
使いきれないほど持っている金。
世界各地にある豪邸。
アメリカ大統領ですら、ご機嫌伺いに来る影響力。
私たちが持っていないものなどない。
そう、私たちは特別な存在なのだ。
だが、ある時から私は人生がつまらなく感じ始めた。
何をしても満ち足りない。
そんなとき、漫画を読んでいて思いついた
それは人間の本性を暴くこと。
これを思いついたとき、人生で経験したことのないくらいの高揚感を感じた。
人間だれしも、醜い欲望をもっている。
だがそれを理性の元に封じ込め、まるで聖人のように振舞っている。
その欲望を、白日の下に暴き出す。
素晴らしいエンターテイメント!
それをどうやって暴くか……
決まっている。
デスゲームだ!
適当な人間どもを集め、殺し合わせる。
生き残った一人だけが生きて帰れ、しかも莫大な金を渡すと言ってだ。
愛を囁く恋人たちや平和主義者たちも、自分の命がかかっていれば殺し合う事であろう。
まさに痛快。
そして私は同志を募り、計画を立ち上げた。
巨万の富をつぎ込み、会場を作り上げ、ゲームの参加者を選定、いろいろやることがあった。
それぞれの得意分野を活かし、デスゲームを実現したのだ。
他の見込みのありそうな成功者たちにも声をかけた。
喜びを共有するためだ。
準備は整った。
あとは観戦して楽しむだけ。
私の人生はここから始まる。
◇ ◇ ◇
『えーー、お集りの皆さん、こんにちは。担当の鈴木です』
パーティ会場に男の声が響き、はっと我に返る。
どうやら、空想に入り込んでいたようだ。
『えーまず最初に……
予定されていたデスゲームですが――』
男の続きの言葉を聞くため、会場の人間が全員耳を澄ませる。
『――中止です』
は?
会場にいる全員が言葉を失う。
『実は、工事業者にお金を持ち逃げされました。
誘拐業者も夜逃げして、ゲーム参加予定者もいません。
何一つ、準備出来てないので開催できません』
会場のあちこちからブーイングが巻き起こる。
私たちは人間の醜い部分を見るために、ここに集った。
それが叶わないとするなら、我々はいったい何をしに来たと言うのか。
というかそれはそれで、報告上げるべきだろ!
『みなさん、人間の本性が見たいとのことだったのでご満足しただけたかと。
全員崇高な使命より、お金のほうが大事なんですよ』
鈴木は『満足でしょ』と間の抜けた事を言い放つ。
いや、それで納得できるか!
『とはいえ、中には人間が殺しあう様子をご覧になりたい人もいるでしょう。
そちらだけは準備させていただきました』
いろいろ予想外だったが、デスゲーム自体はやるんだな。
ほっと、胸を撫でおろす。
いや待て、さっきデスゲームは中止と言って……
『皆様、近くのテーブルの裏をご覧ください』
男に言われるがまま、テーブルの裏を覗く。
そこには小さな箱がある。
嫌な予感がしながら開けてみると、そこには小さなナイフが入っていた。
「おい扉が開かないぞ」
参加者の一人が、扉を開けようと体当たりをしている。
そして周囲を見渡せば、先ほどまでいたウェイターが一人もいない。
まさか、これは……
『皆さん、人間が争うのがお好きなようなので――』
最初と同じ、淡々とした口調。
だが、私は背筋に冷たいものを感じた。
『パーティの参加者にやってもらおうと思います。
それでは……殺し合いを始めてください』
考えれば考えるほどわからなくなる「特別」の定義。
まず「全体状況ありき」の比較表現だ。
だいじなものはだいじ。
大好きなものは大好き。
「特別な存在」って表現すると、途端に掴み所がなくなりそうだ。「特別…特別…トクベツ…あれ?」な感じがするのだ。
法事にまつわるコマギレ時間のなか、「特別」について考えてみたが、やっぱりわからなかった。「特に別けて扱う」というような意味は確かにある。でもどこに「別ける」境界線があるのかわからない。
「わからんわ!!」と書いて終了だ。
小雨の降る日、昼下がり。
特別な存在が空に溶けた。
滅多に見られなかった微かな微笑みも、通常装備の眉間の皺も、暖かな心を表すかのような穏やかな声も、落ち着かない時に見せる手ぐせももう見ることは出来ない。
息を引き取ってからでもぬくもりを与える為に手を握ったり、身体を摩ったりしている皆を横目に放心していた。何もできなかった。何も伝えることが出来なかった。後悔してももう遅い。言葉は伝えられる時にちゃんと伝えなきゃいけないのに。後悔も一緒に空へと溶けていってほしいが、残った私たちを許してはくれない。
近親者との死別は、今後またあるであろう別れへの準備だとも聞いたことがある。今日の経験を糧に残された私たちは前を向かなければならない。何も伝えることが出来なかった、何も恩返しできなかった後悔を忘れないように、特別な存在を何度も思い出すように今後も生きていく。
特別な存在
誰かの特別な存在になるとみるみるパワーが湧いてくる!
泣き虫な女の子をキレイな女性に変え、キレイな女性を強い女に変え、強い女を母に変え…母を最強の人間に変える
特別な存在とはそんなパワーを持っている!
特別な存在。
そんなものになれたなら、どれだけ良いか。
貴方の特別な存在になりたい
そう思ってもいいですか?
私の中で異端だった彼がいうには、
私もまた異端であったらしい。
しかしすれ違ってしまったままの関係では
疲労していく一方である。
特別であったはずの関係が
普遍へと化してしまった成り果ては
心地良いものでは無いことを学ぶ。
私はこの選択を後悔しない。
[特別な存在]
特別な存在と言われると、考えてしまう。
私は、特別な存在ではない。でも、子ども達は、
私にとっての特別な存在です。もう、1人いました。
それは、彼氏です。その2つが、特別な存在。