『澄んだ瞳』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
僕は気になった。
彼の澄んだ瞳で何を見据えているのか。
聞いてもはぐかされるに違いないから何も聞かないことにした。
━━━━━━━━━━━━━━━
theme 澄んだ瞳 2024-07-30
7月30日
好きな人が出来た。
彼女はいつ見ても輝いている。
好きなことを自信を持って好きと言う。
他人の良いところを見つけ、すぐ褒める。
時と場所、相手やその雰囲気を読み声のトーンや話すスピードを変える。
すぐ泣く。
自己主張をしないから、すぐ流される。
かしこまった雰囲気だとすごく緊張しぃ。
時々変な言葉をつくる。
ずっと歌っている。
よく食べる。
美味しそうに食べる。
楽しそうに歩く。
彼女の世界をもっと見てみたい。
彼女の瞳に映る世界は、どれほど美しいのだろう。
その世界に、僕は映っているのだろうか。
屈託のない君の真っ直ぐな、ものを訴えてくるような目が大嫌いだった。
目は口ほどに物を言うなんてよく言うけどまさにそんな感じだった。真っ黒な髪を少し結って、汗ばんだうなじが白いブラウスから覗いていた。そして、また君は黒の澄んだ瞳をこちらに向ける。
「私、隣の席のあの子が気になっててねっ、!」
そんな無邪気に、悪びれもなく言うなよ。幼馴染の彼女はずっと僕とは違う人を追っている。幼馴染が恋愛対象にならないのは知っているが、やはり彼女を恋愛的に好きな奴としては非常にショックなものだった。
「へぇ、またダメンズじゃないの?」
こんな意地悪な言葉しか出てこない。君の選択なら全て応援するというのに、どうしても恋路だけは応援する気になれない。
「また、服買いに行くの手伝って欲しいの!夏祭り誘おうと思ってて!」
また、その輝いてる瞳が潤んで、真っ赤になるところは見たくないんだけど。なんて言える度胸も持ち合わせてない。ただ頑張ろうね、と心にも思ってないことを言うだけ。
「あ、またリボン曲がってるよ。スカートも少し、捲れてる。」
そう言いながら、優しく柔い手で治してくれる私の大切な幼馴染。女の子なんだからそういうの気をつけなきゃダメだよなんて、全部全部、お前に言ってやりたいくらいなのに。
「そうだ、もう1日の夏祭りの方2人で回ろうよ!」
「え、いいの?」
「勿論!一緒に浴衣着よー!」
恋人になりたい、恋人でありたい。あの子の隣に、だなんて思っていたがそんな綺麗事どうでもいい。どんな形であれ、あの子の一番であれば、結局最後にその澄んだ瞳を、純新無垢な君を奪えさえすればそれでいいんだ。
「澄んだ瞳」
そんな瞳で私を見ないでくれ
私は君になにかしたか?
なぜ、そんな澄んだ瞳で私をみる?
私はこの世にいない方がいい存在なのだ
やめてくれ
そんな瞳で私を見ないでくれ
左手に立つキミの澄んだ瞳には膿んだ月が
映っていた。
あのとき僕は何て言えばよかった?
ヤニの染みた部屋の壁は月の黄色を吸ったようで、
もう何も答えてはくれなくなっていた。
僕はスーパーでアルバイトをしている。バイト先で小さい子が僕に質問してきた。「なんでそんなに箱を開けているの?」となにも考えず適当に生きてどうにかなってきた僕には眩しすぎる笑顔で。「これが僕のお仕事なんだよ」と返すとその子は「なんだそれ〜!」と笑いながら母親の元へ走って行った。単に箱を開けているだけではなく商品を陳列したり在庫を引っ張ってきたりと細かいことはあるが端的にわかりやすく伝えるならそうなってしまった。誰も悪くない。ただ、僕はその純粋な答えに少し羨ましく思い同時に悲しくなった。誰のことも疑うことなくただ一瞬の無いに等しい出来事に過ぎないがすぐにその思考になって笑えるその子の瞳はきっと澄んでいる。戦隊ごっこをしながら走り回るのもお母さんを探して大きな声で呼ぶのも勝手にお菓子をカゴに入れたりして怒られるのもカートを押していたりするのもその思いはきっと純粋でちょうど良い雲の量の青空が広がっている気がした。僕は濁っているけど日差しの強い冬。
澄んだ瞳
私のスマホの待ち受け画面は、子どもの頃に飼っていた犬の写真なのです。
名前は「まる」
まるのお世話、ごはんや散歩などは私がほとんど担っていました。
生き物を飼うということは、命と命のぶつかり合いですからね、やっぱり大変でしたけど、でもそれが自分の礎になっているようにも思えます。
まるの無垢で澄んだ瞳をこの手で抱いていたあの頃は、何ものにも代え難い特別な時間でした。
自分の人生の中でその時だけが、鮮やかな色彩で満ちていた様な気さえするのです。
今も私のスマホの中では、まるが澄んだ瞳を向けてくれています。
これからもずっと、澄んだ瞳で笑いかけてくれるのです。
「日和(ひより)お兄ちゃん、これなぁに?」
ついこの間六歳になり、来年の春に小学校へ上がる姪が手にしているのは、俗に言う大人の玩具。
会社の飲み会でやったビンゴ大会の景品だったヤツだ。
しかも当てたのは俺じゃない、同期の中野目だ。
奥さんと使えばいいじゃないかと言ったら、そう言うのは一切ダメな潔癖な奥さんらしい。
昔ラブホで致そうとして、マジ泣きされ大変だったそうで。
で、俺が押し付けられたわけだが、俺は俺で使う相手がいない。
いや、去年までは居たんだが、まぁ、色々あって別れて、その後は独り身だ。
独りが寂しいかと言うと、そうでも無く、結構楽しんでいたりする。
相手の都合に合わせて何かをする必要もないし、映画も食事も自分の好きなところに行ける。
むしろ色々調べて準備して、相手好みの服を着て、プレゼントして食事を奢って、なんてしなくていいのがすごい楽だとか思ってしまっている。
毎日連絡を取らなくてもいいし、好きなテレビ番組観れるし、休日はのんびりできるし、寝たいとき眠れるし、もう、最高!
まぁ、性欲は溜まるのでその捌け口は必要だけど、最近のそう言うグッツは良くできている。
しかも、ネットでポチッとやるだけで買えるので便利でもある。
え?なら貰った玩具を使えばいいじゃないかって?
ごめん、俺そっちには興味無いんだ。
尻の穴は出口のままで十分です。
って、話が脱線してるな。
取り敢えず、戻すぞ。
姪っ子、名前を菜月と言うのだが、彼女が俺の部屋に来たのは三時間前。
俺が休日朝の惰眠を貪っていると姉からのLINEが入った。
『あんた、今日と明日予定ある?』
そこで、予定があると言えばよかったのだが、まだ半分夢の中にいた俺は素直に『ない』と返してしまった。
そしてそのLINEから三十分後、姉は菜月と大きな鞄を抱えて俺の部屋に来た。
曰く、急な出張に行かないといけないのだが、旦那も今出張中で戻りは明日の夜。
本当は実家に預ける予定だったが、親戚が亡くなって父も母も葬儀に行かなければならない。
よって、明日の夜までお前が預かれ、との事で。
おかしいな、さっきまで持ってきたタブレットで何かのアニメを見ていたはずなのに、菜月の手にはピンク色のナニが握られている。しかもウニウニ動いていやがる。
すぐ使えるように多少充電されているのが仇となったな。
マジで、こんなの姉にバレたら殺されかねない。
つかアレ、ベッドの下に袋に入れたまま置いてたはずだよな、俺。
「ねぇ、これなぁに?」
「あー、それはだな、大人のための玩具だ」
「おもちゃ?どうやって遊ぶの?」
純粋って怖い。
お願いやめて、そんなキラキラした澄んだ瞳で見ないで。
自分が凄い汚れてる気分になる。
「あー、大人になればわかる。さぁ、ソレは返して」
「えー」
「ほら、早く返さないとパンケーキしぼんじゃうぞ」
そう、俺は姉が持ってきた鞄の中にあったメモと材料で、パンケーキを焼いていた。
何でも今日の昼、一緒に焼く予定だったらしい。
残念ながらうちにはホットプレートがないので、俺が焼いてしまったのだけど。
菜月は渋々といった様子でナニを返してくれた。
取り敢えず、電源を切ってジーンズの後ろポケットに突っ込む。
いや、エプロンつけてポケットにナニ突っ込んでる男が、幼児と一緒にいるとか、ただの事案じゃねぇかコレ。
「コレはサービス。ママには内緒だぞ」
皿に重ねたパンケーキの上にバニラアイスを乗せ、その上からチョコレートシロップをかけてやる。
子供が目を輝かせて、じっと食い入るように見つめる姿は純粋に可愛いと思う。
「食べて良い?」
「どうぞ」
「いただきます!」
勢いよく食べ始めた菜月を置いて、俺は洗面所へと向かった。
ポケットに突っ込んだナニを取り敢えず一番上の棚に押し込む。
それと、乾燥中のアレも同じ所に押し込んだ。
これで一先ずは安心だ。
パンケーキを食べ終わった菜月とゲームをして、夕飯は焼きそばを作って、一緒に風呂に入って寝て、次の日は散歩がてら河川敷でおにぎりを食べ、公園で遊んで買い物をして帰宅。
二人でカレーを作って食べて、迎えに来た義兄さんにもカレーを出して、食べてもらっている間に菜月を風呂に入れ、余ったカレーをタッパーに詰めて義兄さんに渡して、二人を見送った。
「はぁぁ、疲れた」
子供は本当に元気が有り余っている。
あの相手をずっとするのは本当に大変だと思う。
もし結婚して子供ができたら、自分も義兄のように積極的に育児に参加しようと思う。
「さて、寝るかぁ」
三日後の夜、姉からのLINEを見るまで、俺はすっかり忘れていた。
洗面所の一番上の棚に押し込んだナニの存在を。
送られてきた画像にはパンケーキの横に描かれたピンク色のナニの姿。
怒りMAXなスタンプの後の『日和、覚悟しときなさい』のメッセージ。
あぁ、神様、これって俺が悪いのでしょうか?
━━━━━━━━━
(´-ι_-`) チョットばかし、あだると。
「大丈夫だよ。」
そう言って微笑む彼。辞めてくれ。笑わないでくれ。
「一緒に帰ろうよ。」
俺が帰りの準備をしていると、彼は俺の机までやって来た。彼とは中学からの仲で、俺の隣はいつも彼だった。
「帰り、どっか寄る?」
「寄らないよ。僕の家、知ってるでしょ。」
彼は、少し暗い顔をした。彼は成績優秀で、人柄もよく皆から好かれる人気者だ。そんな彼の家族は、数年前事故で他界した。それからは天涯孤独で、バイト三昧だそう。今日も学校が終わってすぐに、バイトに向かうらしい。
「大変だな。俺に出来る事があったら、何でも言えよ。」
「ありがとう。でも、大丈夫だよ。」
彼は笑っていた。俺はお前が嫌いだよ。
彼が嫌い。いつだって俺の上を行く彼が、妬ましかった。彼が天涯孤独になって、親戚から酷い扱いを受けていると知った時、俺は初めて神に感謝した。やっと彼に勝てるチャンスが来た。そう心を弾ませていたのに。彼は笑っていた。何もないかのように、只笑っていた。その瞬間、俺は自分がちっぽけな存在だと思い知らされた。
いつもの帰り道、彼が小さく言った。
「何で僕が嫌いなのに、傍に居てくれるの?」
俺は驚いた。気付いていたのか。本当にこいつは聡い。
「お前が嫌いだよ。」
俺が惨めに感じるから。お前が俺の上を行くから。
「僕は君が好きだよ。僕が嫌いでも、仲良いふりをしてくれるから。」
お前の嫌いな所なんて、いくつも浮かぶ。でも極めつけはその瞳だ。全てを見透かすような、澄んだ瞳が嫌いだ。
「今までありがとう。もう仲良いふりしないで良いよ。」
彼は泣いていた。初めて見たその顔に、胸が痛かった。
「お前の貼り付けた笑顔も、瞳も、全部嫌いだ。でも、お前の本当の笑顔は好きだったよ。」
気付いた時には、俺は泣いていた。一番嫌いなのは、俺自身の事なのかもな。親友の心の支えにもなれず、傍に居るだけの無意味な俺が嫌いだ。
お前の澄んだ瞳に俺はどう映っているだろうか。その瞳には、全ての物が綺麗に映るのだろう。それはきっと、汚い俺でさえも。俺は一人で居る彼の前に行き、言った。
「もう一度、俺と友達になってください。」
今度は、間違えないように。本当の笑顔で笑い合えるように。君の瞳に、綺麗な俺が映るように。
澄んだ瞳
ビー玉みたいな瞳だった
光の加減で大きくなったり小さくなったり
暗闇でキラキラ光って見えてた
片目だけ覗いて私を見てたね
友達が帰るまでじっとそうしてた
多分、私を守ろうとしてくれていた
あいつ、友達を送り帰ったアパート
あいつは、姿を隠していた
暫くしたら、ひょっこり当たり前に
テレビを観ている私の横にあらわれた
ちょっと、距離を置いているのは
ご立腹か? 手を出してみた
スンスンと手の匂いを嗅いでいる
全く二人だった空間に
今日は知らない人を連れて来て
二人で騒いでゴメンナサイ
どうぞお許しを
差し出した指先で
首を撫でてみた
頭を突き出してゴロゴロ
澄んだ瞳で見つめられた
ゆっくりまばたきゴロニャン
あの頃ペニー・レインとのように
私とあいつは一緒だった
ビー玉みたいに
澄んだ瞳のあいつ…
幸せをありがとう
令和6年7月30日
心幸
『皆さんは人を見るとき一番最初にどこを見ますか?』
僧侶が語り始めた。
今日はお寺で説法の日だ。
若いのに渋い趣味を持っていると驚かれるのだが、
私にとってはサウナで整うのと同じようなもので、リフレッシュ&自分を見つめ直す時間になっていた。
以前一度だけ高校の友達を誘って連れていったのだが、
それ以来その話題は出ないところがそのまま友達の感想を物語っているように思えた。
以来、この時間は誰にも邪魔されない私だけの時間となった。
僧侶は続けた。
余談だが、この僧侶は四国巡礼したことがあるという。
いわゆるお遍路さんだ。
『人を見るときまず目を見る人は多いと思います。』
『何故でしょうか?』
『目を見ればその人の人となりがわかるからでしょうか?』
『ですが、目を見るのはあまりおすすめしません。』
『なぜなら、目は偽ることができるからです。』
『目は口ほどに物を言う、とは言いますが、目は口ほどでしかないとも言えます。つまり、いくらでも嘘をつくことができるのです。』
『では、どこを見ればその人の人となりがわかるのでしょうか?』
『答えを言いましょう。』
『それは、相手の心の目を見るのです。』
『つまり、『心眼』とでも言いましょうか。』
心の目?そう言われても私はピンとこなかった。
一体どうやって心の目を見るというのだろう?
『心眼を見るのは簡単です。その人の全体を見ればよいのです。』
『どこか一部だけを見ようとするのではなく、ぼんやり全体を眺めるだけでいいのです。薄目で見てもいいくらいです。』
『そうすると、不思議とその人の持っている雰囲気がなんとなく浮かび上がってきます。』
『それは赤みがかっていたり、青かったり、あるいはふわふわしていたり、固かったり、強かったり、弱かったりするかもしれません。』
『それが、その人の心眼です。』
『その人本来の姿と言ってもいいかもしれません。』
『目を見るより、より深くその人を見ることができるでしょう。』
ようは心眼とは形あるものではなく、なんとなく感じ取れるその人の雰囲気のようなもの、ということだろうか。
私は試しにそのお坊さんの心眼を見てみようとした。
えーと、どうするんだっけ?
あ、そっか、薄目、薄目、、
私は目を細めた。
きっと私は今、慈愛に満ちた仏のような目をしていることだろう。
そうすると、なんとなくお坊さんの持っている雰囲気のようなものが見えて来た気がした。
そして、なぜか四国巡礼のお遍路さんの姿が思い浮かんだ。
そうか、きっとその時の経験がこのお坊さんの雰囲気を作っているのだろうと思った。
なるほど、これは面白い。
人を見る目を養えるかもしれない。
そして、ふと思った。
私ってどんな心眼をしているんだろう。
自分自身の心眼を見ることはできるのだろうか?
私は鏡を取り出し、自分を見てみた。
自分の心眼を見ようと試みた。
えーと、薄目、薄目、、
仏のような目をしていた。
こうして見ると穏やかそうな目をしているじゃないか、私。
悪くない。
ああ、世界中の人たちがこんな目で暮らせたらいいのにな…。
争い事や、傷つけ合うことなく、こんな目で…。
仏のような目をしながらそんなことを思った。
たかだか、まだ十数年しか生きていないこんな小娘が思うのもおこがましいのだが。
肝心の私の心眼は、まだあやふやでよくわからなかった。
まだ未完成な私の心眼。
私はどうありたいのだろう?
こうありたいと思う姿を思い描いた。
自分のありのままで…なおかつ穏やかに、澄み渡り…。
山の奥深くの水流のように、透き通った…。
いつか、そんな心眼を持てるようになりたいと、
今はまだ仏の目をしながら思ったのだった。
『澄んだ瞳』 完
アンタは死んだ。自殺だった。夏休みの最後の日に、身を投げたんだって。 始業式にいなかったし、先生も何も言わなかったから、不思議には思ってたけどね。アンタは嘘つき、うそつきだよ。本当に
だって、私にうざ絡みしてきてさ、「いまはやめろ!」って言ったらアンタは「何時なら良いの?」なんて言うからさ、「自殺したくなった時」って言ったら、アンタ笑って「任せろ!」って言ってくれたじゃん。
止めてくれるって言ったじゃん。アンタが先に死んだら、止めてくれる人いなくなるじゃんかよ。
それに、なんで、なんで、私と話してた時よりも、遺影のアンタのが、澄んだ瞳で笑ってんだよ、バカ
澄んだ瞳
君の瞳は綺麗だ。
私以外を映さないで欲しい。
そう言ったら君は苦笑いした。
あぁ、これが独占欲か。
そんな私の瞳は
黒く濁っていた。
「それって、どういうこと……」
「ずっとずっと友達だからね」
そんなことを、そんな目で言われたら、友達以上の関係になりたいなんて、言えやしない。
ずっとずっと友達。
その言葉に囚われて、動けなくなって十数年。
いまだに俺たちは友達だ。
住む街が変わっても、学生から社会人になっても。
その間、君に彼氏ができたことはない。
君はそれを嘆くけど、俺にとっては幸運でしかない。
だが、踏み込めないのは不幸でしかない。
「どうして彼氏出来ないんだろ。あたしそんなに女としての魅力無いのかな」
ぽつり。
呟いて視線を落とす君。
「そんなことないよ。むしろあり過ぎて……」
思わず口に出していて、口元を右手で隠す。
俺の顔を、君は見つめているのだろう。
────澄んだ瞳
すんだひとみいずれかはなくなるそんな世の中だれしも
澄んだ瞳
(本稿を下書きとして保管)
2024.7.30 藍
実は怖かった
いや恐れていたのかもしれない
何もかも見透した、その瞳に
本当は弱い人間なんだと知られるのが
けれど
この瞳に惹かれているのも事実だ。
→短編・命名「澄田太郎」
家を出る前に、ロボット掃除機のCLEAN ボタンを押す。動き出す円盤掃除機。これでOK。帰宅後は掃除が終わってる。こまめな掃除が苦手な私には最適な掃除機だ。
私はご機嫌に家を出た。
気楽な居酒屋に久しぶりの友人たち4人と集まる。
「なんか最近いいことあった~?」
近況報告も一通り終わり、友人の一人が何かしらの会話のネタを探してそんな質問を投げかけてきた。
おっ、ちょうどいい。ちょっと自慢しよう!
「ボーナスでロボット掃除機買ったー」
早速質問が飛んでくる
「名前付けんの? ペットっぽい扱いしてる人いるっていうじゃん?」
「あー、掃除機認定しちゃってるからなぁ。たぶん付けないかな」
「端っことか掃除できてる?」
「自分で掃除してた時よりも家がキレイ」
「いろんな種類あるよね?」
「これこれ」と私はスマホに、家にあるのと同じ丸いフォルムの掃除機をピンチアウトする。
4人で顔を寄せ集めたところに、友人ののんびりした声が落っこちた。
「澄んだ瞳の1つ目太郎くんかぁ」
確かに大きな瞳に見えないことはない、けど……。
「『1つ目』はともかく、その修飾語は無理くない?」と誰かが笑う。
「ひたすら掃除に励む健気さの具象化」と切り返す友人。
そんな話がいつまでも続くはずもなく、ロボット掃除機の話題は流れていった。
家に帰って電気をつける。暗い部屋が明るくなる。足元のロボット掃除機の前に座る。
やっぱり1つ目には見えない。でも、少し大きめのCLEANボタンを真ん中に一回り小さなボタンが左右に並ぶその様子は……。あぁ、ダメだ。ヤツの話のせいで、顔のように見えてきた。しかもカラーは白なので、もう……、これは……「エイにしか見えないよぉぉ」
クソぉ~、急に可愛さが増してきた。
「改めて、今日からよろしく。澄田太郎」
こうして私の生活は、ロボット掃除機、もとい澄田太郎とのふたり暮らしになった。
テーマ; 澄んだ瞳
2024/07/31
もう夏休みダァァァァァァァ
うれちぃうれちぃ
ひゃほほほほほほほほほほーーーーーーーーーー
まぁ、喜んでる間に一瞬で夏休み終わるんですよね。悲しい事に🥺
これからは私のルーティンを作りました✌️
まぁルーティン通りにいかなかったけど💦あはっ!
今回はここまで、さよならー!
君の澄んだ瞳が好きだった
純粋で、優しくて、明るくて、
とても美しかった。
何を間違ったのだろう?
きっと、
歯車が噛み合わなくなるようなものだった。
誰のせいでもなく、
しかし偶然でもなく。
嗚呼、神様、
どうか過去に戻れるのなら戻りたい。
星空のように輝く君の瞳をもう一度だけ見たい。