澄んだ瞳
ビー玉みたいな瞳だった
光の加減で大きくなったり小さくなったり
暗闇でキラキラ光って見えてた
片目だけ覗いて私を見てたね
友達が帰るまでじっとそうしてた
多分、私を守ろうとしてくれていた
あいつ、友達を送り帰ったアパート
あいつは、姿を隠していた
暫くしたら、ひょっこり当たり前に
テレビを観ている私の横にあらわれた
ちょっと、距離を置いているのは
ご立腹か? 手を出してみた
スンスンと手の匂いを嗅いでいる
全く二人だった空間に
今日は知らない人を連れて来て
二人で騒いでゴメンナサイ
どうぞお許しを
差し出した指先で
首を撫でてみた
頭を突き出してゴロゴロ
澄んだ瞳で見つめられた
ゆっくりまばたきゴロニャン
あの頃ペニー・レインとのように
私とあいつは一緒だった
ビー玉みたいに
澄んだ瞳のあいつ…
幸せをありがとう
令和6年7月30日
心幸
7/30/2024, 4:31:48 PM