令和7年4月26日
お題「どんなに離れていても」
「まだ見ぬ、波濤」 作 碧海 曽良
また、あとで〜🌠
令和7年4月25日
お題 「こっちに恋」「愛にきて」
「愛にきて、アライチュー」
「なんだバカヤロー」
「お前が、こっちに恋」
二人は仲良し
ダジャレか?
解った人 同世代ですね✨️
「まだ見ぬ、波濤」 碧海 曽良
「それは、なごり雪やなくて木綿のハンカチーフのアンサー・ソングかいな?」
受話器の向こうで桐子が笑っていた。
之子は、東京に着くと直ぐ海内と別れそのままアパートへ戻り、明日からの仕事に備えた、夜半案の定おこまからの電話に起こされ気を回してくれたらしい、おこまを適当に有り難くあしらい、仕事を口実に受話器を置いたのが午前零時だった。
翌日から仕事に戻り、バタバタと1週間は過ぎ、8月も終わろうとする頃、桐子と電話で話した。やっぱりこういう話は桐子との方がシックリ来る、別に好き嫌いを論う訳ではなく、友人にもそれぞれ、立ち位置が存在するということだ、何時も全て一緒と、いう訳にはならないのである、それが長く続く友情の秘訣だ。
桐子は言った。
「口紅もつけないって去った男に、やっぱり口紅もつけない君が好きやでとか言われてもなぁ」
「うーん、なんかな、あたしが見てたのは自分が作った初恋よ、なんか妙なんやけどな、あんた、あたしの海内を壊さんといてって思ったかなぁ、でもな、変わてないんやで海内、変わったのは、あたしのほうかも知れん」
「そうさなぁ、海内がお気楽な大学生やってた頃、うちら社会人やし、違ごてくるさ、そらぁ」「そんで、会ってんのそれから」
「ううん、今度会う、来週」
「クリスマス迄は一緒におりやって、おこまなら言うやつ?」
「たぶんな笑」
そんな話を夜遅くまでした。
虫の声も、稲を乾かす乾燥機の音も、その匂いも届かない東京の初秋の夜空だった。
そういえば、あいつは、東京には帰るなんだよな・・・
東京の月を見上げて之子は呟いた。
会う約束は、8月の最終週だ、態々彼が休みを合わせてくれた、もっと嬉しい筈なのにな、大阪からの新幹線の中で色々恋の話もしたけれど、聞いたけれど、別に之子だって初恋のなごり雪を抱きしめていた訳ではない、もしかしたら抱きしめていたら、なごり雪は消えていたのかも知れないと思った。抱きしめずに、心の隅に置いていたから溶けずに綺麗な結晶になっちよったね、だったらそのまま閉まって置いた方が良いのかも知れない。別にこれから、また人間として向き合うことが怖い訳でも嫌な訳でもないけれど、、なごり雪の結晶を大事に閉まって置きたい気もする。
そんなことを思いながら、之子は二杯目の珈琲を入れた。
つづく
後書き
最近朝ドラに嵌ってXで呟くのに忙しくてこちらがお留守に、駄目だは200字程度の感想を呟くだけじゃあ長文読めなくなるし書けなくなるのも納得だわ。
ところで、構造文学者?ってなに藁藁
専門家はまさかこんなところに出ないと思うし、専門家気取りみたいな文章書かないと思うんだよな🤔
全然理解力追いつかない時、人は自分が知ってる難しい専門用語を引っ張り出して、論点ずらすって最近観たドラマの説教で言ってたがあれか🤭
令和7年4月24日
お題 「巡り逢い」
「まだ見ぬ、波濤」 作 碧海 空
1989年8月16日 午後
約束のフェリーのりば。
短大卒業してから、高校卒業してから、この場所で海内洋を見送ってから何度目の夏だろう。
平成元年の夏が静に暮れかけて、昨日まで隣にあったような十代の日々を少し遠くに感じた。
冬には23才を迎える之子。誰も口にはしないが、それぞれに十代の夏を遠くに感じ始める蒼い時、動き始める船に静な波濤が白く輝く。
桐子は人妻になり。
おたかは母校に帰り教師になり。
波乗り鮮やかな、おこまはバブル入行組のバリキャリ銀行員。
私って相変わらずだと、少し友が我より偉く見える日を迎える之子に。
「変わってなくて良かった、見た目はかなり変わったけど」と海内は言った。
「確かに、化粧少し上手くなったかも、昔はメンタムの薬用リップしか使わんかったけど笑 今じゃあ、これでもデパガやし」
「渋谷やろ?俺もたまに行くけど」
「一応なぁ、売上げトップなんよw」
「やっと、スクランブル交差点で迷子にならへんようになったけどなー」と、おこまが笑いながら会話に入ったが、おこまは何を変に気を回したか、大阪で一泊すると言い出し「用があるからー」とだけ言って笑っていた。おこまの悪戯好きは相変わらずだ。それでも明日からは仕事の之子と海内は、大阪から二人で新幹線で帰ることになった。
定刻通り 午後三時の新幹線に乗る、ホームまで、おこまは一緒でこれから大学時代の友人と会うのだと言う。
「まあ、ゆっくりねぇ」と、おこまに背中を押され、551の豚まんを買って新幹線に乗り込んだ。
「また、電話するわな〜」
笑う、おこまに手を振った。
新幹線が動き出し、席につくと海内が言った。
「相変わらず、人と別れる時は、サ・ヨ・ナ・ラは言わないぜ!なんやなw、バイバイも言わんのかぁ?」
「なんでよ、また会うんやからええやん」
「結構、センチメンタルやな、お前」と海内は笑った。
それから東京まで近況を話した。
海内が、なんとなくズルズルと大学時代から付き合っている年上の彼女のことを話し出した。之子の気安さのせいだろうか?之子は自分でも若干迷惑に感じるくらい、他人に気安さを感じさせるようで、聞いてもいない打ち明け話をよくされる、こいつもそんな感じか?と内心苦笑気味に海内の話を聞いていた、、ちょっと待て話しの流れから察すると、こいつその歳上の彼女と知り合ったのは私と被ってないか?と考えながら、まあ、バイト先の出版社のチーフだったというから嘸かし格好良く映ったのだろうと何故か直ぐ共感してしまう、共感力高めの之子なのであった。
「なんで、ワタシが?」と内心思いながらも海内の話を聞いていたが、高校時代と何ひとつ変わらないような、自分勝手な不真面目さといい加減な屈託のなさと素直さ寛容さ、凪の水面にキラキラ光る日差しを思わせる笑顔?
「うん?こいつ、単純なだけやん!」
最早、心の声はこいつ呼ばわりで、之子は過ごし、なごり雪も降る時を知ったのかも知れないなぁと、夏の日差しの中で遠い波濤のざわめきを聞いた。
つづく
葉桜に 呪い埋めたる 巡り逢い
独居房の浪人🌾🦜🌕️
巡り逢い 殺す夜桜 影ひとつ
月下不美人🌾🦜🌕️
ストーカー 夜桜の下 身を隠す
俳句甲子園より キッザニアクラブ宛🌾🦜🌕️
お題 「巡り逢い」
令和7年4月23日
「まだ見ぬ、波濤」 作 碧海 曽良
太陽は頭の真上近くまで昇り、浜茶屋からはイカ焼きの匂いと戯れ合う子供の声が潮風に乗って届いていた。浜茶屋の高御座に並んで腰掛け海を眺めていた、かき氷はいつの間にか甘いだけの、いちご水に変わり海内が「なんか食う?」と聞いてきたけれど、今早急二人で朝モーニングを食べた喫茶店でナポリタンを食べたばかりなのに、そうは食べれない。「ううん、イイわ」と断り、「もう、今年の海水浴も終わりやなぁ」「今年泳いだ?」「もう、何年も泳いでへんねぇ」とどうでも良いような話をして、海内がふと「いつ帰る?」と聞いたので「17から仕事やから明日にはいのうと思てるかなぁ」「海内はいつ行くん?」「俺も明日帰る」「おこまも一緒やし、一緒に行く?」「おお」「みんなで明日朝集まるんよ、強力も来るし、海内も来る?」「ええけど、何処へ?」「フェリー乗り場」「あの辺新しい店も出来たし、お昼食べて帰ろうと思て」「フェリー時間合う?」お互いフェリーの時間を決めて海内が之子とおこまの時間に合わせた。キップの買い替えにフェリー乗り場まで付き合って、之子は送り盆を新暦で行う為に、これから親戚で集まる之子を海内は家の近くまで見送り別れた。それから、おこまの家に電話を入れるが繋がらず
提灯を持ち送り盆参りを家族親戚が集まり済ませてから、もう一度おこまに電話をするが、これからまた出掛けると言うおこまの返事は適当で「分かった分かった、海内も一緒なんやね、了解、へえ〜ふふ」っと意味深な笑いを残して受話器を置いた。「相変わらず自分のこと以外は興味なしやねぇ〜」と呟き長いコードを人差し指でマキマキしながら受話器を置いた。
今日約4年ぶりに海内と長く二人きりでいた。海内は何か言いたそうであったが、切り出せない様子であった、「4年ぶりくらいやしなぁ、私も緊張したで、柄にもなく、そのうち話してくれるかなぁ、、」之子は老猫に話かけた。そういえばさっきまで、之子が電話をかける横で聞いているような聞いていないような、絶対聞いていただろう祖母の姿がない。「ばーあちゃん!」と之子が声をかけると、風呂場の方から返事が聞こえた。夏の宵もう蝉時雨がツクツクボウシに変わり耳をすませば鈴虫の鳴き声が聞こえた。
群青色濃く空が染まるが、まだ明るさが残る送り盆の宵に、風に乗り線香の香りと、何処か近所で子供たちがしているのだろう花火の火薬の匂いが混じり合い漂っていた。
そういえば、明日家を出るというのに何ひとつ支度をしていないことに気づき慌てて部屋に向った。
つづく
お題 「どこへ行こう」
うららかな 春の日差しに 靴が鳴る
どこへ行こうか 君と二人で
尾出駆 日和
ゴールデンウィークだもんね✨️
なんだかんだで令和7年半分過ぎる🌠
きょうのあとがき🏃
何が嫌いって、読むの下手なのが一番嫌い🌾🦜🌙 何が正解か不正解かなんて分からなくて良いが、送り手の心に「寄り添って」楽しんで読む正解不正解の前に、それが大事です。そうすれば勘も身につく。自由じゃなくそれが優しさ。ましてや、プロの文章や映像だったら尚更ケチつける前に、いい歳して読み取れないこと少しは恥ずべき。何様のつもりじゃ、カスハラか?ってことで🌾
いい歳した、お母様がテレビ見ながら舌打ちして、イライラした顔でSNSに向かう、とんだ毒親ですよ、子供が可哀想に思います。
令和7年4月22日
「まだ見ぬ、波濤」 作 碧海 曽良
翌朝、空は晴れ渡っていた。
暑い日になりそうだ。
昨夜は、中学生みたいに家電の前に座り込み海内からの電話を待ち、深夜近くまで話した。
それから、なかなか寝付かれずベランダに出て夜空を眺めていた。そんな夜が明けきらぬうち之子は、Tシャツのまま入り江に走る、自転車を止めたスロープに朝露が濡れていた。夜と朝の間の空に、ほうき星が流れて消えた。胸いっぱいに深呼吸をして振り返ると人影が見えた、その人影が海内洋だと気づくのに目の良い之子はそう時間はかからなかった。向こうも之子の姿が分かって近づいて来ているようだ。約束の時間には、まだ随分あるのに、お互い昨夜は眠れなかったことは告白し合わずに。
「よお、」
「おはよう」
「おはよう」
「何やってんの?こんな時間に」
「そっちこそ」
「散歩」とハモって黙り込んだ、ピアノのように優しく囁く潮騒が満潮の影響で地響きのように届き之子は脚先からジンと痺れるような感覚を感じていた。
二人は、それから互いの自転車を押しながら卒業式の日に海に消える雪霰を観た場所で大潮の満潮を受けて煌めく朝焼けを見た。
「朝飯食った?」と不意に海内に尋ねられるがそんなの食べてるはずもないやんと突っ込みたいところ、イケナイイケナイと深呼吸ひとつ「食べてへんよ」と答えた。
このあと、押し寄せるバブル崩壊の波に飲まれて消える故郷再生リゾート開発中の浜辺に出来た飲食店街に民宿コテージそんな中にある、朝早くから開いていた喫茶店でモーニングを食べながら、待ち合わせ時間よりも全く早い時間に待ち合わせ場所に居合わせて、これからどうする?なんて疑問もぶつけ合えずに、ぎこち無い朝の時間がながれて、「とりあえず、一旦かえる?」と切り出した之子に助けられたように賛成する海内であった。
「じゃあ、約束通り10時にここにしようか」と海内が言って、之子はそれに賛成した。
時計は、まだ8時にもなっていなかったが店を出ると熱い夏の日差しと蝉の声が響き渡り、都会から来た、海水浴客も動き始めていた。
海内と、わかれ家に向けて自転車を走らせながら、高校のころあんなに遠慮なく話せた二人の関係が少し変わっていることに気づく之子の胸に去来する思いは、懐かしさよりもときめきよりも、不安とザラリとする居心地の良くない違和感であった。その感覚をまだこの時は、それも含めて、ときめきと思い込んでいた之子であった。
平成元年のお盆休みも残すところ二日になっていた。
つづく
お題 「big love!」 碧海 曽良
big loveというと、その大きさよりも深さを思う。慈愛のような母のような父のような包容力。神は愛そのものであるという「愛」の別名「命」どちらも与えられ奪われる。
命につく名前を「心」と呼び「純」と「俗」を併せ飲む。
名もなき君にも 名もなき僕にも。
白夜光 君を照らして big love
俳句甲子園
きょうのあとがき✒️✨️
ダサイ、とりあえずハラスメントつけときゃ今ぽいとでも思ってる単細胞🌾🦜🌙
桜散る ハラスメントは 覚えたの🌟
🌾🦜🌙