『澄んだ瞳』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
澄んだ瞳____
自分の目ほど気持ち悪いものはない。
その場にいた全員が目を奪われてそらせない。
ザワザワとした喧騒が止んで、
忙しなく歩き回る人たちも足を止めて、
空気を震わせるほど大きな音のする方に注目する
その一瞬で、うんざりするほどの人混みと熱気を忘れさせた。心臓を鷲づかみにして揺さぶられたような衝撃だった。隣にいる知らない人も同じことを感じたのだろう。
わずかな余韻を残して消えていく様を見届けて、「ほぅ」と同時に息をつく。
辺りを見渡せば誰もかれもが同じ顔をしていた。
年寄りも若者もまるで子どものようにキラキラと澄んだ瞳で空を見上げている。幼子にはまだはやかったのか遠くで泣き声もしたけど、いつか大きくなったら分かるだろう。
青白い月が浮かんでいるだけの空が、パッと華やぐ瞬間のこの感動はいくつになっても忘れられない。
何度でも目を奪われて、心臓を揺さぶられる。
遠くからみるのもいいけど、やっぱり現地のあの身体ごと揺さぶられる体験は格別だ。
花火大好き!
いきなり語彙力消えるくらいの迫力だった。今でも余韻残っててドキドキしてる。最近の花火は変わり種が多くてワクワクが止まらない。曲に合わせて打ち上げたりとかの演出も最高。花火と花火大会に関わるすべての人に感謝しかない。感動をありがとうございました。
【題:澄んだ瞳】
「澄んだ瞳」
私の目を見て楽しそうに話してくれる君の澄んだ瞳が大好きだった。
その瞳でまた私を見て欲しい。
私だけにその瞳を見せて欲しかった。
だけど今では他の子を見る、君の変わった瞳。
そんな君の瞳が少し嫌いになった。
澄んだ瞳
今までいつ自分が、他人が、澄んだ瞳になっているのか考えもしなかった。
けどこうして考えてみると私は泣いたあとが澄んだ瞳なのかなと感じた。
目から沢山︎涙がでて水分はないはずなのに何故か透き通って見える。
どんな感情の涙でも、
例えば悔し涙、嬉し涙、怒りの涙。
私のストレス発散方法は日記のように沢山書いて吐き出す事。沢山泣いておかしくなる程泣いて忘れてしまう事
嫌な事がずっと体のどこかにあると前に進めなくなりそうだから体から全てだす。
そうすると目だけでなく心まですこし澄んでいるような感覚に勝手になる。
私なりに考えた澄んだ瞳は「泣いた後の私の目」
-------------キリトリセン--------------
ここからは最近の愚痴です
小学校6年生から男性恐怖症になり
家族が私の視野に入らないところから触れてくるだけでも一日中フラッシュバックになり恐怖になっていた
でもあれから4年以上たってまだ完治とはいえなくともバイトでは男性と関わらなければならなくて、でも普通に接する事が出来ていて
今まで話しかけられるだけでも怯えていたのに周りと同じように話すことができて
段々素の自分に戻っているのだなと感じていたのに
学校の教師が一日中私の足だけを見てきた。
自意識過剰だと言われた。
あの事件の時も、それ以来ずっと。
でも自意識過剰じゃない。誰でもいいから共感して欲しい。例えば、
あの子が私の悪口を言っています。
笑って来ました。ひそひそ話してきます。
そう生徒が訴えると昔も最近も多くの教師は
勘違いだよ。きっと、みんな仲良くしたいはず、
そう解決策も考えずに言います。
でも生徒の訴えはあながち間違ってないです。
私は自意識過剰と言われずっと私が勘違いしている絶対に私が悪いと言い聞かせてきましたが
実際私がやられる側の人間を外から目撃した時、
大体周りはその子の悪口を言って笑っていました。
やられていた側の心情が少しでも理解出来る私は正義感強いね笑 完璧主義だね笑 と言われても見て見ぬふりだけは出来なくていつもやってる側に反撃してしまい結局私もやられます。でもそれでいいんです。
お願いだから誰かの心誰かの体に一生物の傷を付けないでください。もちろん私にも付けないで欲しかった。
だから勘違いではなく
私も実際に性被害に遭いました。
ゴミ箱をかけられ画鋲を刺されました。
教師に気持ちの悪い目で沢山見られました。
スカートを短くしていた訳ではありません。
気持ち悪かったです。
少しずつ克服していた物が無駄になった気分です。
ただの愚痴です…。
愚痴を吐いても今日は心が落ち着きませんでした。
からからと、アイスブルーの飴が鳴る。
ラムネ、ミント、あるいはダイキリ。
「それはないか」飴だし。
手の中で、瓶の内で、アイスブルーの飴が鳴る。
丸い透明さは色ガラスに似て、どうしても思い出す。
アイスブルーの飴が鳴る。
ひとつ消える。
「ちょっと」
「ただいま、考えてた?」
「お土産って言ったくせに」
「ちゃんとあげるよ」
濡れたようなアイスブルーが、ソーダを含んで落ちてくる。
【澄んだ瞳】
澄んだ瞳
あの日、いつものように自転車をこぎなから、登校していた…いつもみたく、キツイ長い坂道を上った交差点で、違う学校の女子生徒を見かけた…たまにしか会わないけど…言葉を交わすことも無いが、いつも真っ直ぐな澄んだ瞳が綺麗な彼女だった…
まるで生きているような輝き。
「職人が一つ一つ手作業で作るんですよ」
案内をしてくれた女性が教えてくれた。
「どうです? あなたのお子さんにお似合いのものはありそうですか?」
【澄んだ瞳】
自由で
羨ましい
と
木を見て森を見ず
の
君の言葉
こんな
がんじ絡めな
私を
鳥かごの中の私を
裸になった本当の私を
貴方は知らない
理想の人生から
道外れた君は
勝手に形作った
理想の私を
幻想の中の私を
存在しない私を
愛している
「鳥かご」
目の前にある、美しく愛らしい顔。
そんなはずがない。だってその最期に、実際に見た君の顔は……あんなにも、無惨だった、のに。
君の頬に手を伸ばす。確かにこの手に触れたそれは、しかしどこか陶器のように滑やかで、その目は翠玉がはまっているようにすら見えた。
自作小説『有り得た(かもしれない)話』より
【澄んだ瞳】
澄んだ瞳であなたは私を見つめた。
あなたの瞳に私が映った。
ねえ、その目に私はどう見えてる?
澄みきった瞳に問いかける。
あなたはもう、そこにはいない。
遺されたこの瞳に、いつまでも問いかける。
いつまでも、いつまでも。
澄んだ瞳で真っ直ぐに見つめられたら、泣きたくなった。
大事にしまっておいて、時々取り出しては、光の下で眺めたくなるビー玉みたいに透き通った瞳。
自分の言ったことが、普通じゃないなんて、ちっとも疑ってない。
だったらこっちが間違ってるって、その方が全然マシだった。
そんなんで成り立ってる世界ってなんだよ。
言っても伝わらないの分かってる。でも、しょうもないひとり言くらい、言わせて。
ノスタルジックを感じたくて
少し大げさに
ラムネ瓶を傾ける
カロン、と
ビー玉がなく
その主張に
昔飼ってた
猫の瞳を思う
宇宙の果に繋がっていそうな
澄んだ瞳は
いつだって泣きたい僕に
静かに寄り添ってくれた
にゃーん…
カロン…
[ラムネ瓶のビー玉と猫]
「澄んだ瞳」
みゃーと鳴いたにゃんこ。
ご飯くださいって見上げる瞳は、純粋だな。
かわいい。
本能で生きる小さな命。
保護した小さな子は、
お腹をすかせ無心に鳴いている。
澄みきった瞳は、生きるために
見上げる。
ここはきっと夢ん中や。こんなん現実なわけが無い。
どこまでも果てがない、だだっ広い空間。色は見渡す限り白。そこにポツンと「人は」自分1人。
「人は」言うたんには訳がある。人やないもんが同じ空間にいてるから。
大きい眼がこっち見てくる。直径1mくらいの眼球が1つ、宙にプカリと浮いてる。瞳がこっち向いてるから、わたしはこの眼に見られてる、そう判断した。
これはたぶん、人の眼。瞳の色は緑。カラコンってわけやなさそうやから、たぶん外国人。瞼もないから情報は以上。でも何や少し見覚えがある気がする。
さて、どうしたもんか。
眼の後ろがどななってるんか気になって見てみようとしたけど、眼の方もこっちの動きが気になるみたいで、ずっとこっちを見てくる。どんなに走っても走っても、結局、見つめ合ったまんま。
しゃあないから、諦めて寝ることにした。走りまくって疲れたし、もうこれ以上、何もすることないんやもん。
眼に声を掛ける。「疲れたし、わたし寝るわ。アンタのその瞳、めっちゃキレイな。オヤスミ。」
おはようさん。おばあちゃんに声掛けられて目が覚めた。ほら、やっぱり夢やん。
どないしたん、それ。って、おばあちゃんが笑いながら言う方を見たら、布が被せられた箱。その時気付いた。そうや、あの眼、この子やん。
布を取って改めて対面する。キレイな緑の瞳。「ゴメン。わたしが布なんか被せたから、気になって夢ん中まで見に来たんやんな。もうこんなことせえへんから。ほんまゴメン。」「やっぱりアンタのその瞳、めっちゃキレイな。」
おばあちゃんが後ろで、朝ごはんにしよか、言いながらカーテンを開けた。
緑の瞳がこっちに向いてキラリと光った気がした。
―――Bisque doll
#27【澄んだ瞳】
彼女の澄んだ瞳がわたしを捉えていた。
黒髪に黒い瞳、似合っていない薄いだけのメイク。耳や手、首元に装飾は一切ない。ダサいようにも見えるシンプルな服。
わたしはこんな子に負けた。いや、こんな子だからわたしに勝てたのかもしれない。
大学生になってすぐ茶色に染めた髪、カラコンは必須だし、ナチュラルに見せるためのメイクも毎朝一時間以上かけて作っている。アクセサリーもファッションも流行は逃さないし、SNSに乗せればいいねは三桁に昇る。
こんなわたしだから、こんな子に負けたんだ。
わたしが一生懸命気を引こうとした彼の心を、彼女は無意識のうちに射止めてしまった。
神様がもしこの世にいるのなら、わたしは弓を引いて殺してしまおうと思う。
だって、ずるい。こんなに努力したわたしが、素のままで生活するだけの彼女に負けるなんて。
「こんなこと思うから、負けたんだろうなあ。」
わたしの言葉に彼女は首を傾げた。
全然可愛くないし、様になっていないのに、彼女が彼を射止めた理由が分かってしまうような気がする。
澄んだ瞳
妹は言う、お兄ちゃんね赤いのだして動かなくなっちゃったの。
母は泣いていた、弟からは臓器が飛び出していた。
妹の瞳を見ると、好奇心にあふれていた。
妹は、弟の臓器を手に持ちまるでおもちゃのように遊び始めた。
それをみた母は妹を悪魔の子、そう呼んだ。
これが、後にこの村に伝わる伝説。
澄んだ瞳をもつ悪魔の子。
澄んだ瞳
その人は黒い羽を持っていた。
黒々と艶やかに光るその羽は見る者を魅了する。しかし、同時に忌み嫌われていた。
「天使なのに、羽が黒いだなんて……」
「あんなの堕天使と同じじゃないの」
そんな言葉が投げかけられる中、その人はまるでその言葉たちが聞こえていないかのように構わず歩き続ける。
教会に辿り着くと、その人は他の者と同じように神に祈りを捧げた。誰よりも長く、祈り続け、やっと目を開ける。
まぶたに隠されていた澄んだ瞳からは、涙が一筋こぼれ落ち、そのまま羽へと落ちていった。
涙が落ちたその何センチにも満たないくらいの丸が、一瞬だけ白く輝く。元の羽の色はとても美しいのに、まるで色が侵食していくかのように、黒へと戻っていく。
ああ、たとえ羽が黒くても、その人はたしかに天使なのだと改めて思った。それと同時に、羽が黒いから、と見た目で判断してしまう愚かな自分のことを恥じたのだった。
澄んだ瞳
ある子はゲームの前で
またある子は絵の前で
私は君の前で
君は何の前で
その澄んだ瞳を
するのだろう
「この子は、さっき死んだこのお兄ちゃん。妹が死んだことにも気づかずに死んでいくのは可哀想だから、せめて死体は見せてあげましょうか」
5歳児とは思えないような残酷なセリフを吐いて、弟は死にかけの兄を妹の死体に近づけた。なんてことはない、花壇の縁に列を作っていた蟻のことだ。兄と妹と言うのは弟が決めた妄想である。幼さ故に善悪の区別がつかず、キラキラとした笑顔で蟻を潰している。
「ねぇ、蟻さんが可哀想だからやめてあげなよ」
当時7つだった僕は、道徳の授業で命の大切さやらを学んだばかりであった。兄として、弟の誤った行為は正さねばならぬと正義感に燃えていた。ただし、その顔を見るまでは。
「にぃにもやる? 楽しいですよ」
振り返った弟は、あまりに澄んだ瞳をしていた。僕は本能的にその瞳に騙されると感じて、急いで目をそらし「や、やらない」と情けなく呟いた。
弟は、成長した今も時々、その目を見せる。
「澄んだ瞳」
去年の夏の終わりのことです。
お祭りで2コ上の先輩に中学時代ぶりに会えて、お話させていただきました。
もう憧れの先輩で、綺麗で聡明で、部活のこと、丁寧に教えてくれた恩もあるし、本当に完璧な人なんです。
会話のはじめの方は緊張もあって目も合わせられないでいたんですけど、勇気をだして目線を向けてみようとしてちらって目を向けたんです。
偶然にもそのときちょうど先輩もこちらに視線を向けてくれていて、ぱっと目が合いました。
その刹那、時計の針が止まりました。このときばかりは喩えが、本当でした。
一拍間を置いてすぐに胸の鼓動が激しくなりました。それは立っていることすら苦しいほどに心を熱くさせました。お酒を知らないわたしですが、酩酊とはきっとこのことを言い表すのだと思います。
中学時代よりも大人びていて、でも子供のように朗らかに笑う先輩。不意をつかれました。
その瞳の綺麗なことは、わたしの未熟な語彙では言い表しようがないです。もはや銀河でした。映された情景のそのひとつにわたしの姿があることが何より嬉しい。
あの立姿あの笑顔あの声色。わたしの心を、もう移ろいかけている夏の季節の中に閉じ込めてしまうほどにそれは叙情的でありました。
お祭りの雰囲気も相まって、どこか刺激的で、その場へ心身ともに溶けてしまいそうでした。いや、もう半分くらいは溶けていました。陶酔しきっていました。
きっと先輩への感情は憧憬だとか恋情だとかはっきり言いきれるものではなくて、だからこそこうも惹かれてしまうのかもしれません。
先輩は今年から東京の大学生になりました。でも、お祭りのときには戻ってきてくれるそうです。
また会えると思うと、それだけで毎日が嬉しいです。