『澄んだ瞳』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「君を地の果てまで愛そう」
男は、
「黙れ!」
と言い放った。
黒い髪に碧眼の男だった。
男は続ける。
「貴様のような男が、フェリス様を愛すだと!? 身の程を知れ!」
返す男は、一歩引いた調子で、金色の髪を撫で付けた。
「俺のような、芸人風情が、身分違いの恋をしてははらないと?」
「それはそうだろう。お前の口から出まかせで、一体何人の女を口説いてきたことやら」
「二人とも、やめてちょうだい!」
と女は叫んだ。
元はといえば、芸人がやってきたのは、晩餐会を盛り上げるためである。
決してこのようなことに陥ってはならないというのが、騎士長ロンバルドの言い分だった。
だが、芸人の男は続ける。
「君の澄んだ瞳よ。この王国の至宝。高嶺の薔薇。そして紫玉の宝石」
女の目は確かに、トパーズのような紫金の色をしていた。
『澄んだ瞳』 No.106
きんいろの日が映り
夕焼けに染まる
渡り鳥がぽつぽつと空をあおぎ
さざ波立てる 懐かしき海
雲一つ浮かばない夕空
貴女の澄んだ瞳に
そのすべてが輝いていた
僕は昨日人を殺した…
まだ何も見つかってないが、見つかるのも時間の問題だろう…
最後に彼女に別れを告げて逃げようと思った。
何も知らない彼女の澄んだ目は、まるで全てを知っているような目で、すごく怖くなった
話している最中も、殺したんでしょ?と言われているようで息をするのもやっとだった…
「ねぇ、大丈夫?」
気づかれてないはずなのに…
怖くて怖て仕方がなかった…
君の澄んだ目はどこまで僕を見ているの?
澄んだ瞳
子供は澄んでいるというが
もうくすんでる気がする
これからがすごく心配
どうしていこうかな
イタズラばかりなのに
澄んだ瞳で、
あなたの心を見てみたい。
きっと透けて見える。
ほんのり甘く染まっていたらもっと素敵。
僕は。
淡い、淡い空に落ちていくような。
風なんかに揺らいでしまうような。
そんなふうに見える気がする。
もし、瞳が澄んでいたら。
そこには世界が映ってる。
今日は、散歩をした。
澄んだ瞳を持つ人とすれ違った。
とても爽やかな人だった。
僕は特に理由もなく、その人を目指して、生きることにした。
澄みきった瞳にはなにが映っているのだろうか。
太陽が映っている。
星が映っている。
わたしが映っている。
綺麗な瞳に。
わたしが輝いていた。
私は輝きが無い瞳と捉えました。
単刀直入に瞳に輝きが放たれるまで私はその方の事を笑顔にさせたりしたいと思う!!
中二女子
朱い硝子玉に火を灯したような瞳をこちらに向けて、盗賊Vは口を開いた。
「どうだ、お前は何か面白い話はないのか」
ただ、そこにあるかどうかもわからない「面白い話」に興味を抱く彼女の瞳はどこまでも無駄と汚れを取り除いたかのようだった。
君の潤んだ瞳は、まるで宝石のようだった。僕の瞳はまるで光の消えた割れた硝子のようだこんな僕だけど君に憧るよ。
君の潤んだ瞳は、まるでしずくがキラリと光る綺麗な花のようだった。僕の瞳はまるで目立つことをやめた萎れた茶色い花のようだった。だけど僕はこの瞳で産まれたことを後悔していない。何でかって?僕は気づいたんだ、人それぞれ個性があるから自分は自分らしく輝いていればいいと。
君の瞳は、どんな瞳?もし良かったら、、僕に、オシエテね。
good、by
君の澄んだ瞳に吸い込まれそう。
もう君の虜。
一生一緒に過ごしていこう。
澄んだ瞳の君はきっと過去に
傷付きもがき苦しんできたから優しく
微笑んでいるのかも分からないな…
その青く澄んだ瞳に溺れたかった。
その黒く美しい髪に触れたかった。
ただあなたに恋をしていた。
冴えた頭で見下ろす額の真ん中へ銃口をあてがい耳飾りの揃いの三日月を掴んで
『澄んだ瞳』
普段、女子にはあまり興味ないけど
ちょっとだけ気になる人ができた
やわらかい髪の毛とかやさしげな雰囲気とかぱっちりと大きく澄んだ目
小柄で可愛らしい感じがたまらなく好きだ
たまに目が合うと、にこりとほほえんでくれる
でも、彼女には彼氏がいる
どうしようもなく気持ちだけが先走っていく
もっとこっちに振り向いてくれないかな…
あなたのその瞳に
今、何が映っていますか?
その純粋で澄んだ瞳に
私は映っていますか?
#澄んだ瞳
いちどだけみたあの青の蒼さは
哀しみとはよべない
ただ深く蒼い涙のしずくのようだった
その青の蒼さにすいよせられて
深くずっと深く
そして遠くの方へ僕は手を伸ばし
その青のしずくを胸に秘めている___
*
あなたの瞳が空の青さを映すとき
そこになんの曇りもなければいい
僕がこうして祈りを捧げるから
きみが
空の青さを瞳に湛える人でありますように_
*
心の奥にある
その一番きれいな
キラキラを
ラムネのような
等価交換で
君の澄んだ瞳は、何を映しているのだろうか。
遠い未来なのか。
それとも、過去の思い出を振り返っているのか。
君自身が何を考えているのか分からない。
何を求めていて、何が欲しいのか。
一体何処を目指しているのか……。
僕なんかが埋めることができる事なのだろうか。
考えれば考えるほど、分からなくなる。それが「恋愛感情」というものであれば、二度としたくない。君で終わりにしたい。
一緒の部屋にいても、モヤモヤした気持ちが湧き上がってくる。体育座りをして、両膝に顔を埋める。
君は優しく背中をさすってくれた。
「君がどこか遠くに行きそうで、怖いよ」
「うん」
「何処にもいかないで。ずっと、僕の側にいて」
「分かってる」
「約束だからね?」
「うん、約束守るよ」
「ありがとう」
君は、幸せそうに笑う。
その笑顔を守りたいから、君を離したくないんだ。
──その次の日、彼女は死んだ。
部屋のドアノブで、縄を首にかけて自殺を選んだ。
もがき苦しんだ瞳には生気が無い。だが、その瞳に映るのは、僕のすがた。思わず、ぎゅ、と抱きしめる。
すると、突然知らない女の声が聞こえてきた。
「あんたのせいよ」
そう言って、女が勢いよく何か硬いものを振り下ろすと、僕の頭に直撃した途端に、血が流れた。尋常ではない量だ。
慌てて振り返るが、そこには誰もいない。
代わりに置いてあったものは、僕が仕事で使っていたハンマーだった。
世界が歪んで見えてきた。
ぐらり。
ああ、最期に君を……。
そう思い、倒れる寸前に君を見ると、涙を流しながらも、ほんの少し微笑んでいた。
殺意と憎しみに溢れた瞳も、どこか澄んでいるような、清々しさを感じた。不思議な感覚だ。
「僕、の、せい、だっ、たん、だ、ね。……ごめん、ね」
もう限界だ。
目を閉じると、二度と戻れない。
だけど、それでいいと思った。
彼女が直々に手を下してくれたのだから、満足している。
君の瞳に会えるまで、サヨウナラ──。
数年前に色んなことがあって、勢いで小鳥を飼い始めた。
コザクラインコ の雛。
当時は小鳥の知識が全く無くて、今にして思うとあまりにも無謀な決断だったと思う。
どう考えても万人にお勧めできないスタートだった。
何の知識もないところからネットと本で勉強し、まださし餌だったインコに3時間ごとに餌をやり、気づくとインコは飛び始め、今では立派な成鳥になった。
呼び鳴きも激しい、甘えん坊だけど勝ち気なラブバードだ。
小鳥について何も知らなかった時、小鳥は表情も無く感情も汲み取れないと思っていた。
ましてコミュニケーションが取れるなんて全く思っていなかった。
ところが、育てていくうちにそれは全くの間違いだと気付かされた。
真っ黒の瞳はとても雄弁だ。
興味のあるものにはキラキラと輝き、驚くとハッとする。
怒れば目は三角に吊り上がって、ピィピィと鳴きながら猛然と抗議する。
じっと見つめると、真剣にその瞳は私を見つめ返してくる。
こんな澄んだ瞳があるだろうかと思う。
永遠の二歳児か、三歳児と言われるコザクラインコ 。
何にでも興味を示し、人と離れると必死で呼び、指先で頬をかいてやると満足そうに目を閉じて「麦目」と言われる顔になる。
かいてやるのを止めると、ぱちっと目を開いて、真っ黒な、澄んだ目で私を見上げる。
小鳥を作った神様は、きっと最高傑作だと思っただろう。
こんなに可愛らしく美しい生き物がこの世にあることに感動しかない。
真っ黒な澄んだ瞳と見つめ合って、私は今日も神様の最高センスに感謝する。
『澄んだ瞳』
その瞳が欲しいと思った。
ガラス玉のように透き通っていて、
冬の夜空のようにしんとしていて、
朝露のように煌めいている、
その瞳が欲しいと思ったんだ。
綺麗にとって保存してあげたかったけど、
とってしまったらその輝きは消えてしまうのかな。
仕方がないから君のまま大切にしようと思う。
君のその澄んだ瞳が濁ることのないように、
ずっとそのまま僕のところにいてくれるように、
大切に大切に育ててあげよう。
見るもの全てを綺麗なものに変えてあげれば、
その瞳は綺麗なままだろうか?
良いだろう。やってやろう。
その瞳のためなら僕は何だってできてしまう。
汚いものも醜いものも、
君に相応しくないものは全部僕の手で退けてあげよう。
ほら、ごらん。
君のためだけに用意された綺麗な世界だよ。
ここで二人で暮らしていくんだ。
君の瞳を守るために。
………?
どうしてそんな目をするんだ。何がいけないんだ。
君の瞳を曇らせるのは、一体……。
ああ、そうか。そうだね。
汚いものがまだあったね。