沈む夕日』の作文集

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沈む夕日』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

4/7/2026, 12:11:19 PM

(沈む夕日)
いつからか。あなたとずっと、、二人で。

4/7/2026, 12:09:29 PM

仕事帰りに車を走らせていると、ちょうど夕日が海に吸い込まれているところだった。
 
 車を止めて魅入りたいくらいきれいで、余所見をしないように視界に入れるだけに留めながら車を走らせていた。
 
 周りを見ると、車も少なくて。
 少しだけ端に寄せて車を止めて降りる。
 
 私はスマホを取りだして、カメラにこの景色をおさめた。
 
 変な話だが、私の恋人は太陽のように笑う人で、屈託のない笑顔が眩しくて、それでも優しくて、大好き。
 そんな彼も少しアンニュイになる。
 その姿が今みたいな夕日のようで、愛しさが胸から溢れたの。だって、いつだって太陽な人なのに私にだけ見せてくれる姿なんだよ?
 
 やっぱり、彼が大好きだな。
 
 
 
おわり
 
 
 
六九一、沈む夕日

4/7/2026, 12:09:07 PM

沈む夕日



「今日は大変でしたね。九条先生」

「ええ。烏丸先生は大丈夫ですか?」

この人は、感情がないようである。僕はそれを知っている。悪徳弁護士だとか呼ばれているが、それは優しさということも、僕は知っている。

「……はい。僕は大丈夫ですよ」

「そうですか。……今日は天気がいいですね」

九条先生が指さしたのは、橙色に染まった夕日だった。ちょうど沈むくらいだろうか。

沈む夕日というのは、今日の行いを表しているように思えた。僕たちは、この夕日を見れる限りは、正しい道へ歩めている。

「ねえ。九条先生」

「はい」

「……今日、母親に会いに行くんですけど、何あげたらいいですかね」

「夕顔という花があるのはご存知ですか?」

夕顔。確かウリ科の花だったな。夕方に咲いて翌朝には萎んでしまう花だ。

「ええ。なんとなくは」

「私は……母親には花が似合うと思うんです。私の母親しかり、烏丸先生の母親しかり」

「でも、なんで夕顔?」

「儚いからです」

ほとんどの場合、僕が九条先生に質問をすると無視される。しかし、今日はそういうことでもないらしい。

儚い、ね。もしかしたら九条先生は、花の美しさよりも花言葉や意味を優先する人なのだろうか。もちろん、夕顔は美しい。今の沈む夕日にピッタリな花だ。

夕顔の花言葉……知らないな。

「じゃあ買っていこうかな……」

「しかし、咲くのは7月から9月、ですけどね」

何が面白いのか分からないが、僕の困惑している顔を見て笑っているのか。とりあえず笑っていた。人をおちょくるのが好きなのか。この人。

「九条先生に聞くのがダメでした」

「開花期間には必ずその花、買ってくださいね。……そうですね。今日は、日本一のたこ焼き……」

「それは嫌です」

九条先生が運転してくれる車が、トンネルに入る。ちょうど夕日が見えなくなり、ライトの光に包まれる。

長いトンネルを抜けると、もう夕日は見えなくなっていた。やはり、夕日というのは儚い。

「あ、着きましたよ。日本一のたこ焼き」

「九条先生……そんなに食べたいんですか?……奢りましょうか?」

「では、お言葉に甘えて」

疲れた足で、行きたくもない店に向かう。別にこの時間は嫌いではない。家族同然だと言ってくれた九条先生には、親孝行をしなければならない。

九条先生の分だけを買おうとすると、九条先生はしょげてしまった。仕方なく、僕は母親の分を買う。九条先生の話をする機会を作るには、ちょうどいいのかもしれない。

「ありがとうございます烏丸先生。持つべきものは部下ですね」

「そうですよ九条先生。……もう少し人手が欲しいです」

「それは……難しいですね」

その儚い横顔を見て分かった。この人は、僕を失うのが怖いのだろう。

いや、そんな訳ないか。

僕たちは車へ戻り、沈みきった夕日に向かって走り出す。

4/7/2026, 12:08:52 PM

日が沈みゆく、
お前も消えるのか。
私を置いていくのか。

射す日は遠く、
燃えつきた夜を残し。
私も消してくれないか。

いつか私も消えるなら、
今日を残る理由は何だ。
問いは遠く燃える空に、
答えもないままに消え。

せめてお前と消えたかったのに。

#沈む夕日

4/7/2026, 12:08:33 PM

「沈む夕日」

 赤々と輝いて大きな夕日がゆっくりと沈んでいく。周りの建物や海の色までも明るく染め上げながら沈む様は、最後の力を振り絞っているかのようにも見える。
 そんな夕日が私は好きだ。あの夕日のように、私も最期まで周りを自分の色で照らせるくらい輝ける人間になりたい。

4/7/2026, 12:03:55 PM

明日も太陽が昇るだろうというのは、
一つの仮説である。
そしてそれは、我々が太陽が昇るかどうかを知らない、ということを意味する。

──ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』



と、沈む夕日を見ながら思う。

4/7/2026, 12:02:05 PM

「今日も負けちゃったね」
僕とチームメイト数名で
砂浜に立って目の前の海を
見ながら、誰かがつぶやいた

僕の所属している野球チームは
なかなか勝てないチームだけど
チームワークは抜群なチームだ

いつの間にか夕日が水平線に
隠れだした時、海がキラキラ
輝いて、みんなの顔もキラキラ
輝いて見えた

キャプテンが言った
「さっ みんな今度の試合は
 勝てる様に、あの綺麗な夕日に
 お願いしようぜ」

遥か彼方の夕日から
みんな、頑張れよー 言ってくれている
気がした

#沈む夕日

4/7/2026, 12:00:08 PM

【沈む夕日】
沈む夕日は美しい。
沈む瞬間すらも美しい太陽は自分とは全く正反対だな
自分は朝日のようにみんなを照らそうとしても夕日より暗く闇のように沈んだ存在なんだろうな
いつか夕日のように沈む瞬間まで全てが美しい太陽のようになれるかな…
人助けをしたって、善意のある行動をしたってこの世の中では認められない。

じゃあ何をすれば認められるんだ
自分は全てを誰かに決めて欲しい。
だって前までそうだったから
いきなり「もう、自由にしていいんだよ」
なんて言われたってわかんない
将来のことは私には関係ないとか親は言う
そうだよ!あなたには関係ない
だけど、だけど関係あるんだよ
このまま放り出されたらブラックホールのように黒くそして他の人も全て飲み込んでしまいそうだよ
そしたらもう、太陽になんてなれない。
憧れなんて持てない。
何もかもが終わるんだ
だから誰か全てを決めてくれ

4/7/2026, 11:59:46 AM

お題『沈む夕日』

電車が止まってしまって
いつもと違う帰り道
今日は普段より荷物が多くて
キャリーを引く手が少し重たい

一駅くらいならって歩き出したけど
思ったより遠くて
キャリーの音がやけに大きく響く

そんなとき
ふとたどり着いた橋の上で
足が止まった

川沿いに並ぶ桜が
ちょうど満開で
沈みかけの橙色の夕日に照らされて
桃色の花びらが
ひとひら ひとひら
キラキラと光っていた

風が吹くたび
桜吹雪がふわりと舞って
空までやさしく染めていく

ひらひら舞う花びらの中で
さっきまで重たかったはずの
キャリーも
少し軽くなった気がして

遠回りになったはずの今日が
少しだけ特別に変わっていく

疲れてたはずなのに
もう少しだけ歩いてもいいかなって思えた

沈む夕日は
終わりじゃなくて

こんな景色に出会うための
合図だったのかもしれないね

4/7/2026, 11:58:33 AM

沈む夕日といったら、ウルトラマンと怪獣の戦いだろ? いや、夕日を背に土手をひたすら走るスポコンドラマとか。そして何か寂しいイメージがある……。
何かの世間話でそんなことを言ってたので、昭和だ昭和だ、エモすぎると言ってしまった。なんか、そういう映像体験が強烈な記憶として残っているらしい。
さて、若い世代はどうかというと、デジカメやスマホでバシバシ撮っている世代だ。だから夕日のイメージも、自分で撮った写真が印象に残る。寂しさよりも強烈な色彩の明るさが焼き付く。
どちらも写真や映像だが、見るだけ世代と、撮る世代。この違いは大きい。
昭和は夕日で泣かされ、令和は夕日でイイねを稼ぐのだ。

4/7/2026, 11:58:09 AM

沈む夕日
明日入学式だよ、めんどいな…ねむい
しばし休業中

4/7/2026, 11:58:04 AM

151.『ハッピーエンド』『何気ないふり』『幸せに』


 友人の友子と街に遊びに出た日曜日、私はとんでもない光景に出くわした。

「拓哉が知らない女性と歩いている……」
 道路を挟んだ向こう側で、恋人の拓哉が知らない女性と歩いていた。
 とても綺麗な女性と、腕を組んで歩いている。
 顔はよく見えないが、嫌がっている素振りもない。
 つまり無理やりでなく、拓哉の意思で腕を組んでいる。

 これはいったいどういう事だろう?
 腕を組んで歩くのは恋人の特権だ。
 もちろん拓哉の恋人は私だし、社会通念上それ以外の女性は腕を組んではならない。
 つまり、拓哉の腕は、私こと咲夜専用の腕なのだ。
 にも関わらず、彼女持ちの男が、彼女以外の女と腕を組んで歩いている理由。
 それは――

 全く見当がつかなかった。


「あっ、咲夜の彼氏が浮気してる」
 隣を歩いていた友子がポツリと呟いた
 せっかく現実逃避をしていたのに、なぜ友子はひどい現実を突きつけるのか?
 現実の重さを受け止めきれず、私はその場に膝から崩れ落ちた。

「ちょ、咲夜!?」
 慌てて友子が私の腕をつかむ。
 そのおかげで私は地面にぶつからずに済んだが、体に力が入らない。
 よろけながら、道路わきの縁石に腰を下ろした。

「ごめん、そんなにショックを受けるとは思わなかった」
「ダイジョウブ、キニシテナイ」
「大丈夫じゃないやつだ……」
 よっぽど酷い顔をしているようだ。
 友子が心配そうに私の顔を覗き込む。

「確かに『浮気』って言ったけどさ。
 まだ決まった訳じゃないでしょ」
「気休めはよしてよ!」
「咲夜の彼氏のことをあんまり知らないけどさ。
 彼、浮気するタイプには見えないんだよね。
 咲夜とデートしているところ見たことあるけど、彼、ずっと咲夜のこと見てるもん」

 そんな事言われなくても分かってる。
 私も拓哉の事を見ているから。
 だからこそ、目の前で起きていることが信じられない。

「何か理由があるんだよ。
 例えば、お姉さんとかじゃないの?」
「拓哉は一人っ子だよ」
「あっ、お母さんの可能性は?
 恋人みたいに仲のいい親子っているでしょ」
「親に会ったことあるけど、違う人」
「道案内でもしているんじゃない?」
「腕を組む必要性がない」
「……浮気かも」
 友子が諦めた。

 バツの悪そうな顔をしている彼女をよそに、私は人生の無常さに思いを馳せていた。
 なんでこんなことになったのだろう
 昨日だって普通にデートしたのが、遠い昔の様だ。
 あの時、結婚式のポスターを見て、『一緒に幸せになろう』と言ったのは私の気のせいか?

 あの時の顔を赤くしていた拓哉と、今だらしない顔をしているであろう拓哉。
 どっちが本当の拓哉なのだろう。

 拓哉に限って浮気はありえない。
 でも目の前で拓哉は浮気をしている。

 私はグルグル思考が回り、まるで夢の中にいるみたいに現実感が無い。
 混濁する意識の中考えに考えて、私は一つの結論にたどり着いた。

「直接聞く!」
「ちょっと咲夜!?」
 私は立ち上がって、横断歩道に向かって走り出す。
 タイミングよく信号が青になったので、そのまま横断歩道を走って渡り、拓哉たちの前に回り込む。

「拓哉!」
 浮かれていたのか、私が呼びかけてから初めて気づいた拓哉。
 驚きの表情を浮かべて私を見る。

「その女、誰!?」
 正直聞きたくは無かった。
 見なかったことにして、明日から普通におしゃべりしてデートしたかった。
 でも無理だ。

 拓哉の行いを見なかったことにして、明日から何気ないふりでおしゃべりするなんて出来ない。
 ここで聞かなければ、これからずっと私の心は晴れないまま。
 たとえ、私たちが思い描いたハッピーエンドが無くなろうとも、ハッキリさせるべきだった。

 永遠とも思える静寂。
 まるで死刑宣告を待ってる気分。
 早く楽にしてほしいと思いながら、待つことしばし。
 口を開いたのは、拓哉ではなく女の方だった。

「あら、咲夜ちゃんじゃないの。
 奇遇ね」
 穏やかな笑みを浮かべて、私を見る女。
 これは余裕?
 一瞬マウントを取ってきていると思ったが、どうもそんな雰囲気ではない。
 どちらかと言うと親しい知り合いに向ける笑みのような……

 でも、私はこの女を知らない。
 この女はいったい誰?
 混乱した私は、助けを求めるように拓哉を見ると、彼は苦虫をかみつぶしたような顔をして言った。

「……俺の父親だ」
「…………は?」

 思いがけない答えに呆気にとられる私。
 そのまま隣の美女に視線を向けると、彼(?)はコクリと頷いた。
 
「父です」
「いやいやいやいや!
 無理があります!」

 待ってほしい。
 私は拓哉のお父さんには挨拶済みだ。
 質実剛健を体現したような男らしい拓哉のお父さんが、なぜ今、人気モデルのような美人になっているのか。
 メイク技術が凄すぎる。

「拓哉のお父さん、女装が趣味なんですか?」
「女装が趣味と言うのではないの。
 誤解しては困るわ」
「ではなぜ?」
「息子が意地っ張りでね。
 この格好でないと、一緒に外に出てくれないのよ――」
「違う!」
 拓哉が叫ぶ。

「朝ご飯食べていたら、コイツがいきなりこの格好で現れたんだ。
 呆気に取られていたら、無理矢理腕を……」
 拓哉はそう言うと、組んでいる腕を前に出す。
 なるほど、こうして近くから見ればよく分かる。

 仲良く腕を組んでいるように見えたそれは、実際のところ絶妙な角度で拓哉の腕をひねり上げ、逃げられなくしていた。
 その証拠に、拓哉の手はお父さんの手をつねっていた。

「良く分からないけど、浮気じゃないことは分かった」
「オヤジとの浮気を疑われて破局なんて、冗談でもねえ」
 本当に良かった。
 拓哉が浮気をしていなくて。
 安心したらお腹が空いたな。

「じゃあ、気は済んだから続きをどうぞ。
 拓哉のお父さんとデートを楽しんでね」
「え、助けてくれないの!?」
「なんかいっぱいいっぱいで、助ける気力が無い」
「そんな!」
 私が「拓哉をよろしくお願いします」と頭を下げると、お父さんはにっこりと微笑みながら拓哉を引きずっていった。

 ごめんね、拓哉。
 正直な話、理解の範疇外すぎて、関わりたくないんだ。

「で、どうなったの?」
 私が二人を見送っていると、いつの間にやって来たのか、隣に友子が立っていた。
 どうやら遠くから様子を窺っていたようで、よく事情が分かってないらしい。

 私はどう説明したものか少し考えて、こう答えた
「一言で言うと、恋人みたいに仲のいい親子ってやつです」

4/7/2026, 11:57:29 AM

#沈む夕日

沈む夕日を見て
今日が終わったことを知る。

思うようにいかなかった日も、うまくいった日も、
同じように沈んでいく。

また
何もなかったかのように明日が始まる。

4/7/2026, 11:56:50 AM

沈む夕日の如く

愛を終わらせない

闇夜はごめんだよ

4/7/2026, 11:49:52 AM

沈む夕日(914.6)

日常で、とても綺麗な夕焼けに出会うことがある。
それは例えば、日没前の電車の帰り道。
少し高い位置を走る電車から、沈む夕日が見えて。
空が異様に真っ赤に染まっていて。
雲が良い具合にくっきりと陰影を作っていて。
隙間から神々しく光の帯が伸びていて。
世界の滅びか祝福か。
思わず涙がこぼれそうな、厳かな気持ちになる事が。

美しい自然現象は心が洗われますね。

4/7/2026, 11:48:20 AM

この春、高校3年生になった。

新しいクラス、新しい友達、新しい何かに憂鬱になってしまう。でも、なんだかんだ学年が終わる頃にはこのクラスでよかったと仲間との別れを惜しんでいるのだろう。これから全部の行事に「最後」という言葉がついてくる。同時に進路も考えないといけない。途中考えるのが面倒くさくなって思考を停止した。

目の前を見ると夕日が沈んでいる。

「この帰り道もあと1年」

僕の心も夕日と同じように沈んでいった。

4/7/2026, 11:46:51 AM

「こんな所に、夕日が見える場所なんてあったっけ?」

「あるよ、ほらこっち」

似たような会話を、かれこれ10分くらい繰り返しながら、貴方の後ろを半信半疑でついて行く。

社会人になってまだ1ヶ月も経ってないあの頃、慣れない仕事、人間関係ですこし心が沈んでいた。

唯一の救いは、高校からの友達だった貴方が、私と同じ職場の同僚として働くことになっていたことだった。

貴方は相変わらず、マイペースな性格で、でも仕事内容は私よりも先に覚えられてしまった。少し、悔しい。

そんな貴方とその日、2人だけで飲みに行くために仕事を早く終わらせたと言うのに、貴方が夕日をみたいだなんて言うから、渋々貴方についていっていた。

坂道がやけに続いていて、私は息を上げてもう一度貴方に聞いた。

「ねぇ、いつになったら着くの」

「もうすぐだって」

見たこともない足場が悪い小道を歩かされて、さらに5分立った時、

「ほら」

急に視界が開けたと思ったら、大きな太陽がもう少しで沈み切ってしまう景色がはっきりと見えた。

どうやらここは小さな山の上らしく、小さなベンチも丁寧に配置されている。

「ね、来たかいあったでしょ」

貴方はドヤ顔をしながら私を見る。

「まぁね」

「じゃ、ここでやりますか」

なんて言う貴方を不思議に思うと、貴方のカバンから幾つかお酒が出てきた。

「冷えてないけど、うるさい所、苦手だからさ。ね?」

やっぱり貴方は、昔から何も変わっちゃいない。

私だって、そんな貴方を許してしまうのだから、きっとなにも変わってない。

沈む夕日は、そんな私たちを静かに見守っていた。

4/7/2026, 11:45:36 AM

じゃあねと

そんな一言が
終わりなのかと言うと

そうではない事が分かる

大抵の物語が
めでたしめでたしで終わり

それが正しい事のように
信仰される

しかし人生は
死だけが平等な

唯一の
エンドだ

もし
それが突然訪れるなら

沈む夕日を
一人で見ていたくはないのだ

4/7/2026, 11:40:52 AM

夕焼けにサヨナラと手を振れば外つ国の子がおはようと振り返す

題-沈む夕日

4/7/2026, 11:40:08 AM

「見て、沈む」
「綺麗だね〜」

とうに終わりだった。足元を濡らす海はつつがなく満ちゆく。現実的な光だけが空を照らした。あかいあかい夕焼けだった。

「もうダメかぁ」

ぽん、と小気味よい音を立てて瓶を開ける。ざらりと錠剤を手のひらに出す。

「ほい」
「ありがとー」

ふたり流れ着いて数ヶ月。この建築物が徐々に沈んでいることに気がつくのに、そう時間はかからなかった。

だからと言ってどうも出来なかった。懸命に狼煙を炊いても、漁船ひとつ見えはしない。座標はおろか、海域も分からない。ここは一体どこなのか。

拳を握ると、ぎっ、と薬の糖衣が擦れる音がした。

「あ、最後一服よき?」
「もちろ〜ん」

彼女はポケットに錠剤を突っ込むと、タバコとライターを取り出した。小柄な体格にはどうも似合わないそれをふかす。

幸いにしてここにはある程度物資があった。私達は死までのつかの間の猶予を、探索と娯楽に費やした。

「ふー……」
「屋上、まじ寝心地悪かったね〜」
「それはガチでそう。最後くらいふかふかにせえやって感じー」

副流煙。気にする気にはもうならない。磯の香りを、キツいミントがかき消す。もう足首まで冷たい。

「終わりか」
「終わりだねー」

あっ、と声がした方を見ると、タバコが水面に流されて沈んでいくのが視界の端に写った。

「あぁ、ラスト一服……」
「どんまい」

手のひらを開くと、手汗で薬がベタついていた。特に取り出す必要は無かったかもな、と今更思った。

「いくか」
「しゃーなし」

ずるりとふたりでフェンスに体重を預けて座り込む。

「あ、冷たっ」
「うぉ〜、おしり冷える……」
「ま、これからうちら全身ヒエッヒエになるけどね」
「笑えな〜」

ちゃぷんと波の音がした。息を吸う音がした。

「せーのっ」

甘い。噛み砕くと苦い。嚥下しても相変わらず不味かった。

「おえ」
「はい、第二陣」
「不味すぎて先に死ねる」
「置いてかないで?」
「分かってるよ」

……数十、百は超えたか。日はもう沈んで、暗い。寒い。

肩に体重がかけられた。ぬるい彼女は、遅い呼吸をしている。それに妙な安心感を覚えて、そのつむじに頬を埋めた。

先程置いた空瓶が、もう波に攫われていく。ふと目を閉じると、開かない。見えない中で、背を濡らすほどの波が跳ねて、飛沫が首筋にかかる感覚がした。

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