『沈む夕日』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『沈む夕日』
恋愛と言うのは甘く、苦い物だ。
矛盾しているのはわかっている。だけど私はそうだと思う。
好きな人と付き合ったりしてイチャイチャすると言うのも恋愛だし、好きな人から振られて泣いたりするのも恋愛だ。
私は、放課後に近くの河川敷に来ていた。幼少期の頃から来ている思い出の場所だ。お母さんに怒られたり、学校で嫌な事があったりした時は、この河川敷の夕日を見ると気持ちが軽くなったりする。
すでに太陽は落ち始め、周りが橙色に染まっている。
この河川敷は岸から川に行く道の途中に傾斜があり、階段があってそれを最後まで降りる事で平地にいけて、少し歩くと川の近くまで行ける、と言う様なありふれた河川敷だ。
下まで降りれる階段を途中まで降り、手すりの下にある支柱の間をくぐり、傾斜がある芝生に座る。
私は今日、クラスメートの煌驥に振られた。彼にも好きな人がいるらしい。勿論、その人は私じゃ無い。
だから、振られた。とても苦しい。泣きたい。だから、この気持ちを軽くしてくれるかなって。忘れさせてくれるかなって思って、ここに来た。
でも、人生はそう上手くは行かない。簡単にこの想いは消えないし、長い時間が経ったり、この後もずっと、何か私が大きく変わったりする出来事でも無い限り煌驥を想い続けるんだろう。
実らないって、わかってる。もっと話しておけば、仲良くなっておけば、みたいな後悔も沢山出てくる。
今そんな事を考えても、遅い。後悔は『後』から『悔やむ』こと。後を前には出来ないし、私は過去戻り出来るなんて能力も無い。
太陽が、更に沈んで行く。
こんな気持ちも、夕日に溶けてしまえば良いのに。
『ダブルス』
私たちには、ゲーセンに着いてプリ機を探した。
『あった!!』と、夏音ちゃんが叫んだ。夏音ちゃんの叫んだ声も雑音に掻き消された。ホッ。
ハルイロセカイやメルル3やアオハルや色々とあった。アオハル、静粛っぽいけれども、やっぱり、メルル3かな〜。
00円なのでみんなで5人だなら、割り勘でちょうどだった。
ヘアーアイロンが、備え付けであるので、夏音ちゃんも陽葵ちゃんも、髪の毛をストレートにしていたうわぁ~(*´∀`*)✨
ヘアーアイロンって、魔法だな〜✨夏音ちゃんが、私をおいでと呼んだ。陽葵ちゃんが『行こう🎶』と!私の手をつないだ。
『夏音ちゃん、私は、いいよ。(^_^;)朝、お母さんに毛先巻いてもらったから。』と、私は言った。
座りなよぉ〜と、ドレッサーの前に座らされた。今朝のカールが程よくけている(^_^;)
『あんずは、ちょっと、緩いクセがあん髪の毛だから、、ヘアーアイロンをしてからの、カールだよネ〜(*^^*)🎶と、陽葵ちゃん🎶』
『そうそう。』と、陽葵ちゃんまでも。せかせかと、二人は、私の髪の毛をコームとヘアーアイロンを使って、肩先までの髪の毛をストンのとまっすぐにして、
ヘアーアイロンを毛先を捻り、カワイくしてくれたの(*^^*)🎶『夏音ちゃん、陽葵ちゃん、ありがとう❤嬉しいなぁ〜(*^^*)🎶』と、ドレッサーの鏡のの私を覗き込んだ。
陽葵ちゃんが、『あんずちゃん、左頬にまだちょっと傷後があるから、セカオワのフカセさんみたいに青色のアイライナーで、涙💧マーク描くとカッコイイ〜かも。
ーー今時、女子は、カワイイだけじゃダメだから、ワンポイントネ(^_-)-☆⭐✨💙』
木田太一君は、『女子は、おせっえなぁ〜、まったく。でも、オレと高橋だって、あそこよエアーホッケーをやって来たんだぜ。『太一、面白かったなぁ〜。』と、高橋君は、言った。
『あとで、プリクラ撮ってから、みんなで、バトルしようぜ❢』と、木田太一君は言った。夏音ちゃんが、『オゥ』と、言って、くまの耳のカチューシャを木田太一君に被せた。
陽葵ちゃんが、カワイイ〜木田君、ねぇ~、あんずちゃんと、陽葵ちゃんは言った。
メルル3に、着きお金を入れて、設定をして、ブースに入り、夏音ちゃんと陽葵ちゃんが、あんずが主役だから、と真ん中にしてくれた。男子は、後ろと、夏音ちゃん(^_^;)
陽葵ちゃんが、『一番目、どんなポーズする?!』た、訊いたので、セカオワのフカセさんだったら、『アカンべーにするかも。』た、言った。みんなで、アカンべーをした。
次は、天月さんのかいしんのいちげきポーズね、ネ(*^^*)🎶 続く
終わり
テーマ 沈む夕日
「夕日...」
思わず君が指を指し言う。そこにはオレンジ色に染まった物があった。病室から窓を見ている君は目をキラキラしていた。持病がある君には外で見れるきれいな景色をあまり見たことがないからだ。でも僕は顔が真っ青になっていった。ただただ止まれと願っていた。
だがそんな願いは叶わぬまま僕はこの世を去った。
ー解説ー
君が指を指していたのは隕石で、斜めに落ちてきていて、それを太陽だと君は思っていた。僕は隕石だとわかったから地球に落ちるなと願っていたが、そんな願いは届かず、亡くなった。という話でした。
おわり
自分の命があと一年で、とりあえず身体が自由に動くのなら、どう過ごすだろう。
おっとそんな事をクルマの中で考えてたら、前から素敵な女性が歩いて来たぞ。
もしかしたら、優しい女性と一日過ごせればもうそれだけで良いのかもしれない。w
沈む夕日
夕日が沈んでいくと今日も死ぬことが出来なかったと思ってしまう
でも…
私に生きてほしいってたった1人でも望んでくれているなら
もう少しだけ生きてみてもいいのかもしれないと沈む夕日を眺めながら思った
沈む夕日…あ、そうそう
赤とんぼの歌を思い出した。
夕焼け小焼けの赤とんぼ
負われて見たのはいつの日か
初めてこの歌の歌詞を見たとき
たしか平仮名で「おわれて」だったので
「追われて」だと思ってた。
…誰に?
せわしない夕景だこと。
背負われてって注意書きしておいて。
(沈む夕日)
小学校の帰り、友達と毎日歌って帰ってたのを、なんとなく思い出した。
あの友達とはもう何年も会ってないなぁ。
沈む夕日を見て願う事は
どうか貴方とこれからも
愛を紡いで居られますように
周りには内緒のこの愛は
どうかこのまま
大事に取っておいて
これから先もずっと永遠に
2人だけの秘密にしておこう
同じだった。
変わらなかった。
変われなかった。
きっときっと、明日こそは…
まだ放課後すら無縁の幼い頃に、よく遊んでいた子がいた。
補助輪がやっと外れて少し遠くに行けるようになって、
おばあちゃんに連れられて行っていた公園に一人で行けるようになった。歩いて12,3分くらいの、春は桜が咲く大きな公園。
そこで私はその子にであった。
その子はいつもブランコに乗っていて、
隣のブランコに私が座ったのがはじまり。
遠い記憶だから、どうして仲良くなったのかも何をして遊んでいたかも覚えていないけれど、家からこっそりお菓子を持ち出して二人で食べてたなぁ。チューイングキャンディとか棒付きキャンディとか、あの子はよくサイコロの形をしたキャラメルをくれた。スナック菓子はなかったな。
子どもながらに汚しちゃいけないと思っていたのかもしれない。
私が公園に着く前にはブランコにいるから、多分、近所の子。
弟が生まれたばっかりで、お母さんが構ってくれなくて暇って言ってた。名前はひなちゃん。知ってることはそれくらい。
でも、ひなちゃんと居るのは楽しい。それだけで良かった。
ひなちゃんは人見知りで、私以外と遊ばない。でも私が他の子に声をかけて鬼ごっことか、だるまさんとかに誘えばひなちゃんはブランコから降りてくれる。それが、優越感があった。
私のともだちって感じがして。
いつでもブランコに乗って待っているから、
1度、先に公園に待ち伏せしてひなちゃんを出迎えようと思って早めに行ってみたけど、その日ひなちゃんは来なかった。
それからひなちゃんと遊ぶ時間が伸びていった。
もともと待ち伏せしたのだって、もっと長くひなちゃんと居たかったからだ。1時間遊んだらバイバイしていたのが、16時まで、17時までと伸びていった。
信頼されているのか門限を決めなかった母親が心配するほど、夕日が沈むギリギリまで私はひなちゃんと遊んでいた。
『暗くなる前に帰ってくるのよ』
そう言われていたのに、あたりが寒くなってきたからか、日が落ちるのが早くなってすっかり空の上の方が暗くなっていた。真っ白い三日月が見えてくる。夜が来てしまう。
『帰らなきゃ』と思ってひなちゃんに声をかける。
すると初めてひなちゃんに引き止められた。
「もうちょっと一緒にいたいな」
いつの間にか、公園には私とひなちゃんしかいない。
学校帰りのお姉さん達の声も聞こえない。
いやというほど静かで、まるで私とひなちゃんしか居なくなってしまったみたいだった。
風で揺れる木がなんだか怖くて、大好きなひなちゃんのことを怖いと思ってしまう自分がイヤで、
「ごめん!わたしかえる!」とブランコから降りる。
するとひなちゃんは眉を下げて「困らせてごめんね、バイバイ」と手を振った。
ひなちゃんを傷つけてしまったことがショックで、居てもたってもいられなくなって、自転車に乗るのも忘れて走り出す。
大通りに出ると下校中の小学生のガヤガヤした声が聞こえてきて、ほっとした。
『夕日が沈む』
家に帰るとお母さんが泣きながら抱きしめてきた。
いつもの公園にもいないから心配したと怒られた。
じゃあ私はどこにいたんだろう。
あれからあの公園に行っても、ひなちゃんには会えなかった。
あの子は誰だったんだろう。
作者の自我コーナー
夕方は誰そ彼時とも言いますよね。そんなお話です。
どこがとは言いませんが実体験を基にしました。
居ませんでした?公園でしか会わない友達って。
私はよく年下と遊んでいたので、高学年の時仲良くしてた子が学校に入学してきたみたいなことがざらにありました。
頭を撫でながらそれでいいと言ってくれた君は大きく見えたのに、星空の下で遠くを見つめる君はやけに小さく見えた。何故だろうと君の目を見つめると、輝いてはいるけど沈む夕日がそこにはあった。光を与え続ける君の光は何処にあるのだろうか。
沈んでゆく夕日に
今日の後悔を思う
今日の日よ、まだ終わらないでよ。
まだできていないことがあるのに
ああすればよかったんだ。
そうしていれば、後悔なんてしなくてよかったのに
切なさの中
独り、黄昏る
沈む夕日。
1日が終わる。
水平線に沈む太陽に、亡くした大切な何かが重なる。
陽はまた昇る。
亡くしたものは戻らない。
けど。
陽がまた昇るように、どこかで違う姿形で会えるような気がする。
だからまた出逢えるまで。
「またね」って夕日に伝え続けよう。
私は悲しくなる
夜空が急に老け気分が落ち込み
ふと死にたくなる
明るいは正義
私も明るくなりたい
だれもが羨む人間に
沈む夕日が街や山の木々、そして空を燃やす時間が一等好きになったのは確か俺が小学生の頃だった。日が沈む間際の一時、夕日が燃やした見渡す限りの強烈な銀朱に目も心も奪われたのを覚えている。
今はもう季節すらも覚えてない程に遠い記憶。それでも見慣れたオレンジ色とは全く違う、いっそ怖いくらいの唐紅とも思える朱に染まったあの景色は今尚鮮明に焼き付いている。
結局、あの景色を見ることが叶ったのは片手の指で事足りる程度だったように思う。上京してからも数回そういう時間を見たはずだが、当時のように琴線に触れる事は無かった。畏怖や憧憬を抱くようなあの時間の景色は、バスさえも通らない山の上から見たからこそなのか、はたまた幼い心であったからこそ揺らされたのか。大人になって故郷へ帰ることが減った俺はまだ知る事が出来ずにいる。
願わくは、もう一度。沈む夕日が燃やす数瞬の景色に心を震わせることが出来たなら、と。
2024.04.08昼 『沈む夕日』♯1
沈む夕日
夕日なんてひきこもりの俺には縁のない話だと思っていたけれど、薄いカーテンがオレンジ色に染まるのを見て思い出される景色があった。
小さい頃夢中になった「ぼくのなつやすみ2」。プレステのゴツいコントローラーを握りしめ、テレビ画面に齧り付くようにしていた。やっとの思いでグレートオオキングを倒して辿り着いたトッテン山からは夕日が沈むのが見えて、ぼくがとても小さく見えたのを覚えている。
押入れをあさっていたら、カーテンもすっかり夜の色に染まっていて少し寂しかった。
残り時間(テーマ 沈む夕日)
朝起きて、仕事のことを考えて胃が痛くなる。
片付かない仕事。
もう若くなく、体も、段々と無理がきかなくなっている。
毎年求められるものは増え、体はボロボロになっていく。
得られたものは何だろう。
と最近考える。
結婚もせず、子もいない。
両親は老い、自分も老い。
白髪は、数えるのが無意味なくらいにはある。
万能感と、有り余る時間と、世の中の不条理への不満に満ちていた学生時代。
『あの時ああしていれば、全く違う人生があった』
それは単なる空想だが、確度の高い予想で。
あそこで仲違いしなければ、あそこでキチンと勉強していれば、あそこで我慢せず、自分の思うがままに生きていれば・・・。
思ったところで、時間に戻らない。
沈む夕日を扇で戻す、などという芸当はできないのだ。
できることは、ただ残りの時間を大切に過ごすことだけだ。
そのまま沈むか、沈む際にひときわ明るく輝くか、は選ぶことができる。
まだ沈んでいないから、まだ選べる。
沈みきったら、『日が出ているうちにやっておけばよかった』と後悔することすらできないから。
ほら。
もう、恥ずかしがって何もできないほど幼くもないでしょう?
手に入らなくなったものをうらやましがるより、まだ手には入るかもしれないものに尽力する方が、人生はきっと楽しいから。
沈む夕日は、まだ沈んでいない。
沈む夕日
メレメレ、夕日嫌い。
メレメレはブルベだからオレンジ似合わないんだもん。
だからメレメレ、夕日が沈んでいくのが好き。
メレメレはブルベ冬だから夜が似合うんだもん。
「あーあ。わたし、心配だなぁ」
私の幼馴染が、いたずらっぽい声色で言った。
自転車を押しながら歩く彼女の大人びた横顔が、沈む夕日に照らされて、燃えるようなオレンジ色に染まっていた。
「わたしがいなくなっても、ちゃんとひとりでおうちに帰れる?」
「なっ?! あ、当たり前でしょ! もう中学二年生だよ? 小学生の時とは違うんだから」
彼女は、私の憧れだ。
同い年なのに私なんかよりずっとずっと大人っぽくて、面倒見の良さから慕われているみんなのお姉さん。
身長だってすらりと高くて、私と同じセーラー服を着ていても全然印象が違って見える。
私の反論を聞いた幼馴染は、ほっとしたようにくすくす笑った。
「……そうだよね。よかった」
彼女はまもなくこの町を出ていく。
よくある『家庭の事情』のせいだ。
『あの子なら、どこでもやっていけるよ』
信頼から、みんな口々にそう言った。
「……会いに行くよ」
ずっと前を向いていた彼女が、こちらを向いた。
「ひとりで帰れるけど、あなたがいないと、私がさみしい」
「……うん」
幼馴染の笑顔が、沈む夕日に照らされて綺麗だった。
『沈む夕日』
沈む夕日
この村では昔からの言い伝えにより、今でも生贄という事を続けている。
言い伝えによると、毎年決まった日時に1人若い娘を生贄として神に渡さないと、その日の夜には村が滅ぶというものらしい。
1度どけ、生贄を神に受け渡すところをこっそりと見たことがある。
滝が流れているところに大勢の大人が並び、先頭に立っている白い服を着た生贄がたっている。笛の音が鳴ったと思ったら、生贄の女の人が滝に飛び降りていった。
それを見た瞬間、僕は悟った。
(生贄なんかじゃない。殺されるんだ。)
幼い頃見た光景が走馬灯のように蘇る。
今、僕は今年の生贄として選ばれた幼なじみの手をひき、ひたすら逃げている。
この先、どうなってもいい。ただ彼女さえ救えたら。
「はぁ、はぁ、ここが村の端だ、、。」
彼女はまだ不安げな表情をし、村の方をちらちらと見ている。
「大丈夫。僕が絶対君を守るから。」
そういうと彼女は糸が切れたように泣き始めた。
沈む夕日を見ながら、村へは振り返らず2人歩き始めた。