『沈む夕日』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
沈みゆく日が、眩しそうに目を細める貴女の顔を照らします。
俺たちの愛する、大切な、世界にたったひとりの貴女が、今日いちにちを無事に生きてくれたことを感謝しながら、俺たちも静かに夕日を眺めます。
「沈む夕日」
そろそろ、帰ろう。太陽が西に沈む。
あるところは、山に。または海に沈む。
皆さんは、どこで沈む夕日を、見るんだろ?
でも、こんな事を何千年、何百年。
人間や動物は、見ていたんだと思うと、ロマンだね。
今日より明日の夕日はきれいなんだろなぁ。
そろそろ、夜がやってる。
昼間に活動していた人たちは寝る時間がやってる。
おやすみなさい
沈む夕日
夕日が沈むと、急に辺りが静かになったような気がした。
顔を出す星たちと、心地の良い夜の香り。
まるで空が生物に
「ゆっくりとおやすみなさい」
と言っているようだ。
土手に出てぼーっとしていた私はなんだか良い気分になり、
家に帰ったらカレーを食べることに決めた。
夜の空気を大きく吸い込み、勢いよく立ち上がった。
「何でこんな事になったのか話してくれないか?」
「うん、最初は仲が良かったの。
なのに急に私がいじめてきた、とか言い出して。
意味がわかんなかった。
本当に何もやってなくて、でも、確かに痣ができていたから嘘ではないんだろうなって思った。
誰かにやられて、それを私のせいだと言っていたんだと思う。
それか自分でドジを踏んだか…。
とにかく、殴られたとか悪口言われたとか、とにかく色々皆に言ってて。
それを信じた人は最初は半分くらいだったんだけど、日に日に元気がなくなっていく彼女の事を本当に私がいじめているんじゃないかってなった。
それから教室の空気がいつも重くて、居心地が悪い」
「教室の居心地が悪いんだったら何でわざわざ教室にいたんだ?」
「教室から逃げれば私が認めたってことになると思ったから」
「味方はいないの?」
「味方は分かんないけど、クラスの一グループはどうでもいいとか、どっちも悪いところがあったんじゃないか、とか。
そう言う中立の立場に立ってる人はいるよ」
「そっか」
「それよりさ、早く残りを食べたほうがいいんじゃない?」
「もう時間無くなるな」
「ありがとう、急いで食べる」
「私はもう行くから」
「ちょっと待って!今日一緒に帰れない?」
「できる、と思う」
「できたら校門前で待ってて」
「分かった」
「またね」
「うん」
「あの人じゃない?」
「声かけてみるか」
「姫華さん!」
「びっくりした、そっちのクラスは結構掛かるんだね」
「姫華、すまん!」
「え?うん」
「そう言えば姫華の家はどっち方面なんだ?」
「あっち」
「別方向か、ごめんね、呼んどいて何だけど…」
「しかし、今日の夕日は綺麗だよな」
「確かにな」
「こんなに綺麗ならどんなに写真が下手でもそこそこにはなるかもな」
「撮ってみれば?」
「あぁ、……おー、……うん」
「何でこうなったんだよ」
「うーん」
「そのまま話していると日が暮れそうだから私はもう帰るよ、じゃあね」
「また明日」
「じゃあなー」
その日の夕日は息を飲むほど綺麗だった。
静かに反射し、沈む時まで美しい。
その様子を今頃新しく出来た三人の友人は見ているのだろう。
だが、三人揃ってその日の夕日を見ていたことなど知る由もないのだ。
ー沈む夕日ー 終わり
お題「沈む夕日」
授業が終わって部活が終わって。
ジャージから制服に着替えてリュックしょってヘルメット持って駐輪場へ。
学校から家まで自転車で20分くらい。
いつもゆっくり帰っているので30分くらいかかっている。
駅の横道を通って家へ帰るのだが、そんなに時間がかかるので、家に着く頃にはほとんど日が沈んでいる。
学校を出た頃にはまだ明るかったのに、駅を通る頃には美しい夕日へと変わっている。
駅は大体家と学校の中間くらいの場所にあって、ごく普通。
夕日が見える方面は丁度真後ろな為、自転車を降りなければ見れない。
でも、それでも見る価値はあるだろう。
美しいものには敏感な方で、今年中にカメラを買おうとしている程である。
カメラを買ったら、最初に、一番に撮りたい風景であった。
特に今年は雪が降ったので白い雪景色の中続く線路と美しく照らす夕日はとても相性が良かった。
元々、数々の物事に興味を持ちやすい己ではあったのだが、この事柄に関しては心惹かれるものがあった。
駅に溶ける夕日と白雪
チームの前キャプテンであり、僕の憧れでもある先輩は僕を海に連れ出した。
「お前がいてくれたからここまで来れた。」
「本当にありがとう。」
───違う、僕がいたから負けたんだ。
僕さえいなければ、優勝できたのに。
僕は昨日の試合の大一番でミスをし、チーム初の全国優勝を逃した。
嫌な考えが頭を巡る。
試合から1日経っても同じ考えしか頭に浮かばない。
夕方4時頃。
先輩は僕の家にやってきた。先輩は強引に僕を外に連れ出し、車に乗せた。しばらくして着いたそこは、海だった。先輩は堤防に腰掛けた。
「なぁ。昨日の試合見てたぞ。」
───もう、思い出させないでくれ。
「お前はよく頑張った。」
「俺はいい加減だったから、俺のあとのキャプテンは大変だっただろ。ごめんな。でも、ありがとう。あんな景色を見せてくれて。」
僕の頬を涙が流れる。
「みんなにとっては、頼りになるキャプテンだろうけど、俺にとってはいつまでも可愛い後輩だからな。もっと甘えろ、先輩の俺に。」
前が見えない。
苦しい。
先輩は僕を抱き寄せた。先輩はそれ以上何も言わなかった。先輩の胸の中は温かかった。苦しい鎖が解けていく。僕の背中を摩る先輩の手が、ひどく落ち着く。
「ごめんなさい。」
「大丈夫。全部吐き出せ。」
僕の頭の中に昨日の試合が鮮明に蘇る。体育館の匂い、ボールをつく音、シューズの擦れる音。監督の声、声援。時が戻る。高揚感も、焦りも、苦しさも。
「辛かったな、全部背負わされて。」
嗚咽が混じる。
「大丈夫。大丈夫。お前を責めるやつなんかいない。」
夕日が沈んでいく。いつまで経ってもこの傷は癒えることはないだろう。だけど、ほんの少しだけ。吐き出した分だけ、心が軽くなっていく気がした。
沈む夕日をただぼんやりと眺めながら
どんな気持ちを水面に投げつけているの
少女よ
靴下を脱いでスカートを捲って
膝まで塩水を浸して拳を握る
少女よ
喧騒を忌み嫌い涙する
喉はすでに裂けかすれ声もでない
少女よ
人の気持ちを理解しろと言われ
孤独に追い込まれてしまった
少女よ
沈んでしまった者として
一つ伝えよう
少女よ
この儚く冥く暗い空間で
希望をぶら下げるのは提灯鮟鱇だ
少女よ
日常を捨て幻想に救いを求めた
ただここも腐りきっているんだよ
少女よ
だからまだここへ来てはいけないよ
『沈む夕日』
夕暮れは
不思議な現象を及ぼすものだとも言われている
だから
ここにキミがいる
ずっとこのままがいいけれど
もうすぐ日が沈む
キミは居なくなる
また、明日だ
また、明日会おう
この場所で
4.
目が覚めるまでに、私の人生全てがりセットされていたら。
目が覚めるまでに全ての記憶を無くせていたら。
どれだけ楽なことだろう。
どれだけ人生が楽しくなるだろう。
目が覚めても現実は現実。
何ひとつとして変わること無く進んでいる。
辛く、重たい人生が、目を覚ますと始まる。
このまま目を覚まさなかったらどうなるだろうか。
このまま夢の中に居続けるとどうなるだろうか。
幸せに、なれるのだろうか。
どうか、夢の中だけでもいいから、目が覚めるまでは、幸せな夢を見させてください。
そう、何度願っただろう。
さっきまで明るかったのに!
いつの間にこんな暗くなってしまったんだろか…。
カラスがずーっと大声で鳴いている。
帰れと催促されているようで少し心がキュッとする。
遠くなっていく、沈む夕日を背に帰路に着く。
またあした。
沈む夕日に向かって、「バカヤロー!」と叫んでみた。
胸に残ったものは、「何だこれ?」だけである。
近くを通りかかった人は、危ない人がいると表情を引きつらせ、そそくさと去っていくのだろう。
なぜこんなことをしたかといえば、昔の漫画で登場人物がやっていたことだからだ。
なぜそんなことをするのか、それをやって何になるのか。それが知りたかったのである。
叫んでみても、特に何かがスッキリしたわけでもなく、恥ずかしい気持ちになっただけだ。
夕日が俺に向かって「バカヤロー」と笑っている気がした。
あぁ、無駄なことをした。
沈む夕日
沈む夕日で思い出すのは
学校が終わったら、
自転車を必死に漕いで家に帰る。
私が作る夕飯を待ってる父。
夕日が沈む前に、家に着かなきゃ!
今日は何を作ろうかな。
いつも何でも美味しいと言ってくれた父。
失敗した肉詰めピーマンも、
美味しく作れたしそ巻きフライも、
初めての試食の相手は父だった。
あ~お父さん、
逢いたいよ。
あの時間はもう戻らない。
夕日の中の学生を見ると
父の笑顔とあの頃を思い出す。
沈む夕日は人気者だ。
綺麗で、みんなの目をひく
誰がどんなに美男美女を見ていても夕日の魅惑には勝てない
でも僕は違う。
僕は夕日を見ているんじゃなくて、まるで沈む夕日を操るように太陽の光が似合う彼女に見惚れているんだ。
彼女の姿が僕にとって何もかも吸い込んでしまいそうに綺麗な沈む夕日だ。
「僕の沈む夕日」
沈む夕日に向かって
坂道下って行く
オレンジの光に照らされて
今日も一日お疲れ様
自分に優しくなれる時間
今日は 休日
めったに 日曜は休めないので 嬉しいものだ
せっかくの 休みだけど
何もせず ダラダラと過ぎて しまった(笑)
沈む夕日を 見て 思う
あぁ 今日も 一日終わりか
明日から また 仕事頑張るか!
END
文章というより 今日の出来事の
つぶやきに なってしまいました(笑)
最近 このアプリに 投稿するのが
楽しみになっています
見てくれた方 ありがとうございました(^o^)
沈む夕日
遥か遠くの空に見える沈む夕日を見て、
その日の終わりを感じる。
楽しかった今日のこと、
すぐに訪れるきっと楽しい明日のこと。
暖色に染まっている空を見上げながら、
漠然とそんなことを考えた。
また明日、夕日が沈むときにはもう、私のゆく道は決まっているの
夕日が沈むように目を閉じて
星を数えるように羊を数えて
月影を辿るように夢路を辿り
朝日が昇るように目を開けて
夢見た世界は揺らいだままだ
/お題「沈む夕日」より
「沈む夕日」
沈む夕日を見てると、綺麗と思うのと同時に
今日が終わっちゃう…と切なくなる。
別に明日になるのが嫌とかではないのに。
切なくなるということは、1日が良い日だったのかな?
だからまだ終わらないで、もう少しこのままでと思い
切なくなっちゃうのかな?
オレンジ色のオーバーレイがかけられた世界。
虫の声、カラスの声、公園ではしゃぐ子供たちの声。もうすぐスピーカー越しの『ゆうやけこやけ』が辺り一帯に鳴り響くのだろう。
いちにちの中で、私はこの時間がいちばん好きだった。
「でも君、夜は嫌いだって言ってたじゃないか。暗くて、不安で、さびしいからって」
あちこち塗装が剥げた緑色のフェンスに寄りかかり、ぼうっと空を眺めていた友人がそう呟く。
昼間の清々しい青色はもうすっかり明日の方に追いやられていた。
今日は濃い橙色。赤色もあれば、紫色から薄桃色まで、夕方の空はいつも飽きない色を見せてくれるのだけれど、やっぱりこの色が『夕』という字にとても似合っているように感じた。
「夕焼けなんて一瞬で、あの陽が山の向こうに隠れきってしまえば、もう夜を迎えることになるのに。
嫌いなものへの一方通行を愛しているだなんて、変なやつ」
つん、とすました態度は相変わらずで、私の感性にきみがまったくそうだと頷く日はきっと来ないのだろう。
きみは寒い夜に手を擦り合わせながら見る新鮮な星が好きで、私はあたたかで懐かしさを感じる太陽の『また明日』を見送るのが好きだった。
ずっと、昔からずうっと、私たちがぴったりと合うことはない。
それでもこうして、ただ横に並びながらなんでもない時間を過ごすのは苦にならなかった。
「でも、きみは眩しい朝が嫌いだって言ってただろう。そのために過ぎ去る夜が好きなのにね」
「……明日になればまた来るじゃないか」
言い返してやった私の言葉にほんの少し眉をしかめたその横顔が愉快で、ふは、と思わず吹き出した。
どうせ過ぎ去るのだ。どの時間を愛したとて。
それでもまたいつか同じ感覚を味わえると知っているからこそ、私たちはいつだってそれを好きだと言えるに違いない。
「じゃあ。また今度、一緒に星を見ようか」
もう太陽がおやすみを言い残していく。もう夕焼け色が深い藍色に乗っ取られていく。
それでも『次』は来るから。
伝えることこそないけれど、空の色が変わろうと、目に映る景色が何色に照らされようと、私はきみと並ぶ時間そのものを愛している。
【沈む夕日】