沈む夕日に向かって、「バカヤロー!」と叫んでみた。
胸に残ったものは、「何だこれ?」だけである。
近くを通りかかった人は、危ない人がいると表情を引きつらせ、そそくさと去っていくのだろう。
なぜこんなことをしたかといえば、昔の漫画で登場人物がやっていたことだからだ。
なぜそんなことをするのか、それをやって何になるのか。それが知りたかったのである。
叫んでみても、特に何かがスッキリしたわけでもなく、恥ずかしい気持ちになっただけだ。
夕日が俺に向かって「バカヤロー」と笑っている気がした。
あぁ、無駄なことをした。
4/7/2024, 11:54:20 AM