沈む夕日をただぼんやりと眺めながら
どんな気持ちを水面に投げつけているの
少女よ
靴下を脱いでスカートを捲って
膝まで塩水を浸して拳を握る
少女よ
喧騒を忌み嫌い涙する
喉はすでに裂けかすれ声もでない
少女よ
人の気持ちを理解しろと言われ
孤独に追い込まれてしまった
少女よ
沈んでしまった者として
一つ伝えよう
少女よ
この儚く冥く暗い空間で
希望をぶら下げるのは提灯鮟鱇だ
少女よ
日常を捨て幻想に救いを求めた
ただここも腐りきっているんだよ
少女よ
だからまだここへ来てはいけないよ
4/7/2024, 11:57:28 AM