忘れられない、いつまでも。
何年、何十年、何百年経っても。
生ある限り、忘却されることはないのだろう。
燃やしても、千切っても、ぺちゃんこにしても。
きっとそれは私の海馬からは離れようとせず、
無形な傷として刻み込まれるのだろう。
憂鬱だ。
意味がないと思考を切り替えても
無意識にまた振り出しへ戻ってしまう。
非常に憂鬱だ。
それ故に、私は死を望むのだろう。
遠くの空へ 道端で拾った小さなイシを投げてみる
まだ細く弱々しい僕の腕では全く届かない
分かっている 当たり前だ
でも 誰だってここがスタートラインだと思う
前途多難 だけど夢空で満ちている
誰よりも、ずっと愛している。
誰よりも、ずっと知っている。
誰よりも、ずっと側にいる。
今もほら。すぐ横に。
安心する。そのフォルム。
甘い匂いの中に、ほのかに大人な匂い。
浮気なんて考えられない。
だってこんなに魅力的。
春夏秋冬、変わらずにいて。
寒ければ温めるし、
暑ければ冷やしてあげる。
誰よりも、ずっと癒やしてくれる。
誰よりも、ずっと潤してくれる。
誰よりも、ずっと味わえる。
かふぇおれ。
沈む夕日をただぼんやりと眺めながら
どんな気持ちを水面に投げつけているの
少女よ
靴下を脱いでスカートを捲って
膝まで塩水を浸して拳を握る
少女よ
喧騒を忌み嫌い涙する
喉はすでに裂けかすれ声もでない
少女よ
人の気持ちを理解しろと言われ
孤独に追い込まれてしまった
少女よ
沈んでしまった者として
一つ伝えよう
少女よ
この儚く冥く暗い空間で
希望をぶら下げるのは提灯鮟鱇だ
少女よ
日常を捨て幻想に救いを求めた
ただここも腐りきっているんだよ
少女よ
だからまだここへ来てはいけないよ
星空の下で ひとつひとつ営みを紡ぐ
一等星のように 新星のように 衛星かもしれない
いずれは寿命を迎え 爆発をするその日まで
ブラックホールにはならないように
あの星空よりも輝いてみせよう