『欲望』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
あれが欲しい/行きたい/食べたい/考えたい
全部忘れて星になりたい
#欲望
欲、とは何を指すのだろうか。
食欲のことだろうか、睡眠欲なのか、はたまた性欲か。そんな基本的な欲ではなく、さらに深遠な欲か。何もわからない私たちは、ちっぽけな欲を携えて人間にぶつけるだろう。それもまた欲だというなら、欲に終わりはない。その欲を望むという行為は、なんて烏滸がましく惨めなのだろう。
「欲望」
ベッドの中は温かい。優しい身体の曲線を辿る度に、幸福感に包まれる。乱れた髪を撫でつけて耳にかけてやると、彼女の疲れた顔がにこりと笑った。僕のずっと知ってる顔でほっとする。
「鳥が、鳴いてるね」
ムードもそこそこに、外で家畜が朝を告げる。
「今日はずっとこうしていたいな」
そしてふふっと笑った吐息が僕の前髪を揺らす。
「僕は…」
深刻な声音をすぐに察して彼女が改めて見てくる。
「なぁに。言って」
ああ、敵わない。
「ずっとこの村に居たいよ。君とずっと、子供に、孫に、辺境だけど恵まれた豊かなこの地で暮らしてほしい」
「まるで貴方が居なくなるみたい」
ばれてる?と顔で聞くと、バレてますと見つめられる。
「どうかここで暮らしていてほしい。必ず帰るから」
「出稼ぎに行く男の半分は帰ってこないのよ」
うっと言葉に詰まる。
うそよ、って笑ってるけど目が真剣。
「大丈夫。あなたは…カノンは嘘つかない。冗談だって言えない。知ってる」
彼女の包み込むような優しさに触れて、思わず柔らかい裸体をだきこむ。猫のような声がする。
生きて行きたい、君と。力がこもって苦しげな切ない喉の音を聞いた。
でもその前に世界を救わなきゃいけないんだ。
欲望
欲望/アップデート
あれも欲しい
これも欲しい
もっともっと欲しい
綺麗なバッグ
可愛いチャーム
自分を隠す鞄に
チャームで鍵をかける
ハイネックの
ピンクのニット
ブルーのスカート
顔のコンプレックスと
身体のラインも
全部全部散らして
雑誌で見たメイク
シューズ
アマゾンに
並んでる色とりどりの
ネイル
もっともっと
自分から
アップデートしたい
今までを隠して
忘れてしまいたい
欲望って言われたら何を想像する?
あれが欲しい
これさえあれば
これを手に入れるには努力を惜しまない
色々あるよね。
それが強すぎると執着になっちゃうし
なさすぎると欲がないやほんとに考えてるのって言われる
欲望を持ちすぎるとそれしか見えなくなるけれど
欲望を手段、目的にするとなにが必要でいらないかわかるね
何事も使いようだなと
それができたら苦労しないんだね
見つかっていなくても
これから見つかる可能性は十分にある
だから何もない
これしかないと思わないで
“欲望”
駅近の高層マンション
とてもじゃないけど手が出ない
駅から徒歩15分のアパート
ここなら背伸びすれば自分のものにできるかも
高層マンションの方がずっといいのに
アパートの方が無性に欲しい
私の欲望は聞き分けがいい
“Desire”
A high-rise condo near the station—
there’s no way I could ever afford it.
An apartment fifteen minutes on foot—
if I stretch myself a little,
it might be within reach.
The high-rise is obviously better.
And yet,
it’s the apartment
I find myself wanting most.
My desires
are surprisingly well-behaved.
欲望
見えない場所に押し込んだそれを、君は見ないようにしている。
それは時に意図的で、少しだけ無意識だ。
分厚い布をかけて奥に仕舞いこんで見ないふり。
上手くできてるはずだと笑う声が痛くて、君が「そう」しなくちゃいけなかった世界を責めたくなった。
君の行きたい場所に行こう。
君のやりたいことをやろう。
君が「楽しい」と思えることをしよう。
大丈夫。
優しい君のことだから、きっと耐えられちゃうと思うけど、
床に零して捨ててしまうくらいなら少しこちらに寄越していいんだよ。
全部が全部受け取れるわけじゃないけれど、仕舞い込んだそれが少しでも軽くなったらいいな。
欲望のままに貪り
何度も願い羨む
手を伸ばせば伸ばすほど届かない
掻き消すnoise
繋ぐchoice
desire……desire…
''欲望''
欲望
いくらほしいものを
手に入れたとしても
満足できない
たとえ何年もかかって
手に入れたとしても
その上を望んでしまう
この欲望は
捨てたほうがいいのかな?
〈欲望〉
近所に、新しいラーメン屋ができた。
オープンから三日間、店の前には長い行列が続いた。
朝の散歩がてら前を通ると、まだ十時にもなっていないのに、もう十数人が並んでいる。みな若い。スマートフォンを手に、開店まで黙々と待っている。その横を、私はただ通り過ぎた。
夕方、妻に話した。
「あのラーメン屋、今日も並んでたよ。十人以上」
「へえ。食べてみたい?」
「いや、別に」
妻は少し笑って、「若さなのかもねえ」と言った。
その一言が、夜になってもなんとなく頭の中に残っていた。
****
思えば、三十代のころは違った。
あの店が旨いと聞けば、休日の昼に車を飛ばした。限定品があると聞けば、朝から並ぶことも厭わなかった。
手に入らないとわかった瞬間に燃え上がる、あの感覚。欲しいものは、どうにかして手に入れなければ気が済まなかった。
仕事もそうだった。昇進したかった。評価されたかった。同期の誰より早く、上へ行きたかった。会議で発言するとき、いつも頭のどこかで、自分をよく見せようと計算していた。
それが、いつのまにか薄れていった。
四十代のどこかで、ふっと火が小さくなるような感覚があった。
強さが失われたわけではない。ただ、燃え方が変わった。何かを奪うような燃え方から、ゆっくりと温めるような燃え方へ。
今の私には、行列に並んでまで食べたいラーメンがない。
それが欲のなさなのか、達観なのか、それとも単なる老いなのか、自分でもよくわからない。
****
週末、妻と近くの商店街を歩いた。
目的があったわけではない。ただ、天気がよかったから出た。
妻は八百屋の前で立ち止まり、ごぼうを一本手に取って「今夜、豚汁にしようか」と言った。
「いいね」と私は答えた。
それだけのことが、なぜか満足だった。
豚汁が食べたかったわけでもない。妻がごぼうを選ぶ横に立っていた、ただそれだけのことが。
三十代の私が見たら、どう思っただろう。こんなことで満足しているのかと、笑うだろうか。
でも、あのころの私が手に入れようともがいていたものの、どれだけが今も手元にあるだろう。
限定のウイスキーも、役職の名刺も、競い合うように買った時計も。形として残っているものはあっても、あのときの熱はどこにもない。
逆に、今の約束は、今夜ちゃんと果たされる。
****
妻が「若さなのかも」と言ったとき、否定する気にはなれなかった。
おそらくそうなのだと思う。
あの行列に並ぶ若者たちの中には、確かに何かが宿っている。まだ何者でもないゆえの焦り、手に入れることで自分を確かめたい衝動、世界が広く見える感覚。
それは若さの特権だ。そして、そういうものを私はもう持っていない。
けれど、喪失とも少し違う。
欲望が消えたのではなく、欲望の輪郭が変わったのだと思う。
かつての欲は、外へ外へと伸びていた。もっと遠くへ、もっと高くへ、もっと多くへ。
今の欲は、どちらかといえば内側にある。静かで、地味で、けれど確かなもの。
妻と食べる豚汁。朝の散歩で見る川の光。読みかけの文庫本の続き。
それだけで、心は満たされる。
行列のラーメンが、旨いかどうかは知らない。
でも、きっと旨いのだろう。そしてそれは、今の私には関係のないことだ。
窓の外で、風が木の葉を揺らしている。妻が台所で野菜を刻む音がする。
私はただ、それを聞いていた。
──────
行列並ぶ体力もなくなりましたね……ちょっとお昼を、と思って出かけるも、行列見て退散してしまうこの頃です(´・ω・`)
老いなんだろうねぇ(´・ω・`)
【欲望】
「〜したい」「〜して欲しい」
欲も望みもたくさんあるけど
ずっと 欲望のまま飾っておく
「人生を変えたい!」みたいな大きなものじゃなくて
ひとりぼっちのキッチンで「水飲みたい」とか
誰かといる時に「人と喋りたい」とか
やればいいじゃんって言われる様なこと
めんどくさいなーって気持ちも0じゃないけど
思ってるだけで満足して
現実にしてしまったらつまらないからかもしれない
こうやって
「思ってるだけでいいな」って
それもきっと欲望なんだろうね
『欲望』
あ、殺さなきゃ。
目の前でたおやかに舞う彼女の肢体を見て、私はそう思った。どこまでも純粋で美しい彼女に、少しでも邪な感情を持ってしまった私を、ここで殺さなきゃ。と。
あの指を絡め取ってしまったら。あの髪に口づけを落としてしまったら。この世の何よりも真っ白なあの純白を、この手でズタズタに引き裂いて汚してしまえたら。
そんな欲望ごと、私は私を。
柵の向こう側、彼女の必死な叫び声が聞こえた。急速に遠のいていく視界に映った彼女の顔は、零れ落ちる透明な雫と悲痛の色で彩られていた。
…それが、私には、何よりも美しく見えて、
欲望
欲しいもの?したいこと?
そうか、興味がないんだ。
人にも世界にも。ましてや自分にだって。
別に全ての事象に興味がないわけではないだろう。
自分でも気づいていないところで目を輝かせているかもしれない。
けどそれはきっと、自認できるものではないから。
だったらきっと欲望がないのと同じだ。
欲望
欲望・・・それは、生きる事そのものと断言して差し支え無い。
基本、欲望=悪・犯罪というイメージが強いが、
マーズローの欲求段階説では、① 食欲の充足
② 衣服の充足 ③ 住居の充足 ④ 社会的成功や金銭更には名声等の充足 ⑤ 自己実現の充足
という具合に現されるが、本当の最上位の願望は、
自己実現より更に上位の利他の実現と云われて居る。
日本と欧米とでは若干の差異が在るが、それは、
コロナ禍の時に現れた。
日本には、既に言葉自体としては死語だが、概念としては色濃く残って居るのが、村八分=同調圧力だ。
然しながら、一方では、自己責任論が必ず付いて回るのだ。
逆に、欧米では、原則、個々人を大切に扱う。
確かに、欧米では、私は◯◯思うと、ハッキリ云えないと、マトモに扱われない。
では、やはり、自己責任論が跋扈して居るのかと云えば、キリスト教的発想なのだろうか?!裕福な人が貧しい人を当然の様にシエンして居るのだ。
それは、生活保護にも現れて居る。
全く一緒では無いが、イギリスにも日本の生活保護に相当する制度が存在する。
但し、運用方法が大きく異なるのだ。
日本では、丸裸にならないと支援して貰え無い。
何を意味するのか?!一旦、階段を転がり落ちたら、2度と這い上がれ無い。
イギリスは、全く異なる。
国民が階段から転落しては困るから、転落しない様な施策を実施して居る。
日本が、所持金ゼロ円にならないと申請出来無いのに対して、イギリスでは、早く立ち直って貰う為に、預金が200万円在っても支援が受けられる。
等しく全国民が考えるべき課題だと考える。
欲望
顔を見たい
名前を聞きたい
触ってみたい
味を知りたい
秘密を知りたい
私のものにしたい
わたしの汚いはらわたを
理解して欲しい
認めて欲しい
許して欲しい
助けて欲しい
愛して欲しい
先生は 親は 友達は
神様は
私を欲してくれますか
私はいつか
わたしを許せるでしょうか
『欲望』
人は常に欲望を孕んでいる。
此処にも一人、己の身に余る欲望を抱えし者が居た。
「リア充が、みたーーい!!」
……欲望、か?
○○○
リア充、というものをご存知だろうか?
今となっては死語に足つっかけて、なお半分棺の中みたいなものかもしれない。
リアルが充実している、主にいちゃいちゃなカップルを指す造語である。
俺は、そんなリア充が見たかった。好きなのだ。
一時は、リア充爆発しろ! と非リア充の怨念により、リア充がレッドリストに乗ってしまうことすら、あったリア充。
だが、俺は諦めない。諦めきれない!!
リア充を、復活、させるのだ!!
「いや、まずはお前がリア充になれよ」
「…………それは、そう」
これは、リア充をみるために、俺がリア充になる話。
夢に向かって猪突猛進する俺と、クールなツッコミ気質の相棒のギャグする話。
……続かない!
おわり!!
隣に君がいることで
僕の心はフル充電
でも
もっともっと
君との思い出を
〜欲望〜
【欲望】
あの子はすごい
流行りのファッションに高価なコスメ
今話題のカフェに出かけては、
イケメン彼氏さんとのツーショット。
それらをSNSにあげては"いいね"を稼いでる。
でも、不思議と羨ましさなんて微塵も感じない。
多分前にその子が
「"いいね"貰えなかったら、私存在してる意味ない」
って、言ってたから。
ソレ聞いた時思ちゃったんだよね、
『あぁ、この子の"欲望"のコップは、
底が抜けちゃってるんだな』って。
『だから、自己承認欲求を満たそうと
必死なんだな』って。
皆がみなそんな彼女の"友達"である
という肩書きを求めて今日も彼女の周りは人だかり。
きっと、そうするのが"普通"なんだろう。
でも私は、
それを遠くから憐れむことしか出来なかった。
欲望を持つのは、悪くとられがち。
でも、何かを成し遂げるのには、欲望は必要。
あなたは、何に対する欲望がありますか?
何が欲しい?
何が欲しい?
何が欲しい?
冷たい
不味い
いたい
つらい
それが欲しいんだ。
あーそう。