『桜散る』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
桜散る散るこの季節
人っこ1人さえおらず
冷えた風吹く公園に
バケモノたちは現れます
大人たちはこう言います
バケモノたちはわるいやつ
君たちこどもを連れ去って
こわいこわいことするよ
バケモノたちはこう言います
こわいこわいは外の世界
大人たちは皆かくしてる
僕らの国はたのしいよ
みんなでいっしょにさぁおいで
かわいいかわいいあの子は
バケモノたちに着いてって
あっちの国へ行っちゃった
そっちはどうなの楽しいの
僕もそっちに行きたいよ
お題「桜散る」
「初めまして」
お互い挨拶を交わし、桃色に染まってるベンチに腰を下ろす
座って気づいた。自身の心臓の音がこんなにも大きくなっていたことに。
この心臓の音はもしかして隣の彼女にも聞こえてしまっているのではないかと思いながら、隣に一緒に座った彼女を見つめた。
「星が綺麗ですね」
彼女の言葉に私も空を見上げた。私の瞳は満点の星空と大きな桜の木によって埋め尽くされた。
「本当に綺麗、あっ流れ星」
「凄い!ワタシ初めて見ました。何か願い事しなくちゃですね」
彼女は初めて流れ星を見たようで凄く嬉しそうな表情をしている。
「願い事かあ、なた私はあなたの名前が聞きたいな」
「そんな願いでいいんですか?そんなの願わなくても教えてあげますよ。私の名前は栞ですよ」
ー知っているー
私にとって馴染み深い名前だ
「栞さんか、私は桃だよ」
「桃ちゃん!いい名前ですね」
ベンチに座り少しの間お互い他愛の無い会話をしていた。
23時55分、辺りは静けさに包まれている。
街灯の灯りがベンチと少女二人、そしてそれを覆う大きな桜を照らしていた。
「そういえば今日はあなたに渡したい物があったんです」
「え?私に?」
「はい。これです」
栞が手持ちの鞄から何やら取り出している。
「これは、本?」
受け取った物を見て何やら小さな本だとわかった
暗くて文字は読めないが、街灯の灯りで薄暗い中、何とか表紙の絵が見えた
「これは、虹と月?」
「はいそうです。あなたに受け取って欲しかった。これはワタシの宝物ですから」
宝物。そんな大切な物を受け取ってよいものか
少しの葛藤があったが、わざわざ今日私に持ってきてくれたのだと思い、嬉しい気持ちを抑え本を開いてみる
「暗くて読めないけど、これはどんな内容なの?」
「うふふ、今読まなくでも大丈夫ですよ。内容も後で読んで感想教えてくれたら嬉しいです」
「そうだね。じゃあ帰って読むね。ありがとう」
栞はとても嬉しそうだ。
栞の笑顔はとても可愛くて、私もつられて笑顔になってしまう。いや、誰が見ても自然と笑顔になっちゃうんじゃないのだろうか。それほど笑顔が素敵な女性だった。
「桃さん、本当に今日会えてよかったです」
「うん。私も。」
お互い空を見ている
夜の桜と空一面の満点の星空は彼女達を包み込んでいる。
「次は、いつ会えるかな」
私の発言に彼女は笑顔で言う
「またすぐ会えますよ。」
彼女の笑顔で自然と私は微笑んだ
気付けば彼女の姿は無い
時刻は0時を過ぎていた。
ベンチに座り星を眺めている桃、桜の木からは桜が散って少女の周りを舞っていた。
手には栞から貰った本と、もう一つ小さな本が握られている。
「この本のお陰で会う事が出来た。若い頃のおばあちゃんってあんなに可愛いかったんだ。」
不思議な体験をした、そう心に思いながら呟く。
「私もここが思い出の場所になりそう。」
完
桜散る
散る桜をなんて思うかというと
そりゃあ咲けば散ると思う
散り方なら桜は綺麗な方
清掃員さんはいつも通りじゃない
今年も桜が散っただけだから
毎年のことなわけで季節だなってね
桜は散るけど
葉桜に変わっていき
やがてまた春を迎え
また桜が咲く
来年また咲く保証はないけど
多分また咲くんじゃない
また桜が咲き誇るのも見ることになる
また春になるんだなって
暖かくなって来たなって
散ってなくても暖かくなってくんだけど
そうなってくとこを見たことはない
それくらいに桜は咲く
また季節が巡ってくる
桜ならまた咲けば見れる
桜は綺麗だけど
桜の花なら綺麗かもしれない
これが人生なら散り方をどう思おうが
桜とは無関係だね
樹が主で花も葉も副産物
過程でしか過ぎない
人は死んでも人間は生きてく
死をどう捉えるかなんてのは
他人の問題で自分の問題じゃない
自分の問題は
死ぬ時にどう思うかで
死ぬ時にはどう思うかなんて余裕はない
それがあるのは死ぬ手前の話
でもどう思おうが死ぬことに変わりない
なんにしろ
終わりがあるのは
悪いことじゃないと思う
もし思い残しがない様に
生きたいなら
それはいままでもこれからも
ずっとは続かないって
知っとくことくらいじゃない?
桜散る。
不合格。
私は何でも不合格だ。
受験も、友達からの評価も。
評価なんて関係ないと思う人も居るかもしれない。
でも私は評価が大事だと思う。
学校なんて周りの人からの評価で成り立っている様なものだ。
桜散る夜は、宴を開く。
満月の夜には酒を。散りゆく桜吹雪を。
昼間は明るく、美しい桜。
だが夜には儚く散ってゆく美しい桜となる。
『桜の木の下には死体が埋まっている』
そんなことを聞いたことがある。
この言葉はとある短編小説の冒頭の言葉である。
とても綺麗で、美しい桜の木。
その見事な桜が咲く理由は、
"桜の木の下に死体が埋まっているから"
と考えている主人公。
『生』の真っ盛りの桜に、『死』を重ね合せて、
神秘という不安から主人公は解放され自由になる。
そんな考えを書き記された短編小説がある。
この有名な、
『桜の木の下には死体が埋まっている』
という言葉はこの小説が元になっている。
"桜の木の下に埋まる死体"
この事を考えながら夜、桜を眺めていると、
散っていく桜が、桜の木の下に埋まっているかもしれない死体が、
天へと還って逝くように感じられる。
そう考えると僕達は今、
桜の木の下に居るので、
誰かの死体の上で宴を開いている。
皆さんはこの言葉を聞いて、どう感じましたか?
散っていく桜をどう思われますか?
お題〚桜散る〛
〈桜散る〉
秒速五センチメートルという
アニメ映画があった
桜が散る速度だという
儚いものを好む
日本人が好きそうな
タイトルではある
さてと桜が散るより早いスピードで
今宵も秒速で夢に落ちよう( ¯꒳¯ )ᐝ
雨で散ってしまった桜 。
コンクリートに張り付いている 。
他の葉や木枝に混じっている桃色の小さな花弁が見えた。
綺麗だった
ぜんぶ
何もかもが
美しかった
散って、雨に濡れて、他のものに混ざった瞬間に
煌びやかだった '桜' は
一際目立たくなってしまう。
それでも目立たなくとも美しい桜
来年もまた見れたらいいな ~ なんて思いながら
学校への重たい道が少し軽く思えた。
[ お題 - 桜散る ]
桜散る
舞い散る桜 地面に広がる それを踏みつける
それが昨日は気持ち良かった
でも今日は気持ち良くない
明日はどうだろう
『サクラチル』
サクラチル アスファルトに何度も口づけするように
ひらひら落ちる 膠着して色褪せる とおり雨で姿も朽ちる 散る散る桜 サクラチル
桜の散り際なぞっておいた
きみのための若緑は
一人分のあたたかさ
初夏に向けて旅立った蒼い風は
豊かな雲を崇めるように
お辞儀したくなる散り際の桜
校庭の桜が散る
離れ離れになる僕たちは
たとえ 逢えなくても 気持ちは変わらないと誓い合った
初めてのキスは あの桜の下
「思ってたより、鼻は邪魔にならないのね」と彼女は、はにかんだ
僕の方が緊張して、唇が乾いていた
のを覚えている
夏休みになれば 逢えるよね?と
彼女がいい 逢いに行くよと
僕が言った
だが、その夏 僕は逢いに行かなかった
まるで お決まりのドラマの様に
別れの歌の歌詞の様に
新しい環境の中で
彼女との記憶を薄れさせた
忙しいという 都合のいい言い訳を
使って 連絡を取らなくなり
自然消滅と言う僕にとって身勝手な
方法を選んだ
夏が終わる頃 君からの連絡もなくなり、新しい生活の中で君も僕を忘れて
いるのだろうと思い込もうとした
冬の終わり
君が病気だという噂を聞く
それでも、僕は連絡が出来ずにいた
君を裏切った僕に逢う資格などないと
会わない言い訳ばかり探していた
桜が散る
二度と逢えない君に
謝りたくても もう逢えない君に
もう一度 逢いたかった
僕を許さないで欲しい
桜が散る度 思うだろう
少し頬を染め はにかむ君を
#桜散る
満開に花を咲かせた桜がもう何事も無かったかのように散っていった
綺麗な景色でした。
来年もよろしくね!
華やかな時は、
あっという間に過ぎた。
木々は新芽をつけ始め、
道端には花弁の山ができている。
人はそれを気にもとめない。
容赦もなく花弁を踏みつけ、
新芽を見て終わってしまったと落胆する。
人は単純で身勝手だ。
儚いものほど価値を見出し、
終わった物には悲しいほど薄情だ。
そんな事を考えながら、
地面に広がる桃色を踏みつけた。
踏まれた色はただ醜かった。
【桜散る】
春、桜の花が咲き乱れ風がその瓣を攫い地面に散らす。
桜の瓣がヒラヒラと宙を舞い散る姿は、とても儚くてまた尊く美しい。
一枚、また一枚と桜の瓣を攫う風はやがては渦を巻き春の匂いと共に何処かへ消えて夏を連れてくる。
今年の春も、もう直ぐ終わる。
お題/桜散る
花が、ちらちらと目の前を掠めていく。心の中に重くのしかかるのは、その花が散る様子に、何かを重ねたからか。
「……」
伸ばした手に、淡い桃色の花びらが層を成す。しかしその花びらたちも、やがては手のひらからこぼれ落ちていく。
「ごめんね……、ごめん……」
いくら謝っても届かない。
許されることのない言葉。贖罪などと呼ぶことすら烏滸がましい。
「ごめんなさい、ごめんなさい……」
貴女を、嫌いになったわけじゃなかったのに。
私は弱くて、どうしようもなく弱くて。一番失いたくなかったはずの貴女をいとも容易く失って。
「ごめ、……ん……ごめ、なさい……っ」
ぼろぼろと流れる涙と、漏れ出す嗚咽の合間に口から自然に溢れる謝罪。
赦さなくていいから。
お願いだから。
もういちどだけ、わたしとはなして。
桜散る
チリンッ
小娘。そなた何故ここにおる。さくらぁ?このような小さな花ごときになんの意味がある。すぐに散って消えてしまうこの花など。
良いか?ここはそなたのような者が来るものではない。ここはな、そなたが毎夜恐れ母に縋りつくほど嫌悪する、妖共がそこらにひそんでおるのだぞ。怖いのならば今すぐに立ち去れ。……帰り方が分からぬと?はぁ、近くの道まで送ってやる。もう二度とここには来るなよ。
ここに来るなと言われて翌日来るやつがいるか、この阿呆め。何の用だ。桜はほとんどが散ってしまったぞ。それにここよりもそなたのいく村に咲く梅のほうが綺麗だろうに。そなたは何故ここにくる。……答えぬのか?つまらんの。そなたでもないのに、考えることなど分かるわけがなかろう。さぁ、妖が活動し始める。はやく帰ることだな
知っておるか?ななつまでは神の子と。あれは間違いだ。ヒトの子が勝手に愛らしいそなたたちをそう呼ぶだけだ。そもそもヒトから生まれたというのに何故神が生まれるという勘違いをしたのか甚だ疑問だ。……違う?ほ、本当にただ愛らしいだけを比喩したと?ははは、そうなのか。ふふ、確かに拝んでいるところは見たことがないな。そうか、ふふふ、人間とは面白いな。
なぁ、そなたはいくつになる。そうか。もうすぐ、ななつだったな。なら、もうここには来られないな。安心しろ。記憶は消える。覚えていなくて不安になる必要もないさ。ここにいられるのはななつまでだ。そなたもヒトの子として生きることになるだけだ。ななつまではかみのうち。神からの祝福でできたそなたがいつまでも幸せであれるように心から願おう。そしていつか、……いや、なんでもない。ではな。
これがあやつの思い出か。ああ、美しいな。まるで満開の桜だ。せめて、この記憶が美しいまま散っていけ。さよなら、愛しい我が子。
桜散る。
最近良いことはあった?
良い夢は見た?
ちゃんとご飯食べてる?
睡眠は?とれてるかな。
あなたに罪はないのよ、これっぽっちも。
直接伝えることが出来ないから、今年もあなたの好きだった桜を咲かせることにしました。
桜の花びらと一緒に後悔を散らしてくれますように。
桜散る
今年も愛犬と桜を見た。
愛犬はちっとも桜に興味ない。
来年も一緒に見ようね。
桜の木の下には屍体が埋まっているから美しい。らしい。
青白く光って見える夜桜を見上げると、まだ半分には満たないがちらほらと葉が混ざり始めているため、近いうちに全ての花が落ちてしまうだろう。確かにこうして儚く散っていく光景には風情がある。魂を少しずつ成仏させるかのように、一枚一枚花びらが落ちていくのだ。
なるほど、と感嘆しながら根元に寝転がる。この下には君が埋まっている。君を覆う土だと思うと、ただの地面が愛おしく思えた。屍体が埋まっているから美しいと教えてくれたのは君だったね。
埋めるときすら美しかったのだから君が咲かす桜はさぞかし美しいだろうと思っていたが、期待以上だ。君の光り輝く魂が、枝葉の末端や花びらに宿っているんだろう。
全て散ってしまったら、君には会えなくなってしまうのは、寂しいな。また君を埋めなきゃ。
私が初めて中学の校門を通った時
校庭に植えられているたった一本の木には
淡いピンクの花びらが木いっぱいに広がっていた
満開の桜の下でクラス発表で親友となったことが
嬉しいあまりその場で飛び跳ねたことを覚えている
そんな桜の木はいつの間にか
ピンク色から鮮やかな緑色へと変化を告げ私たちも新しい環境に慣れつつあった。
桜は散ってしまったけど
私の桜はここからだ!!
お題[桜散る]
No.28