『木枯らし』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
濡れた風が 吹きすさぶ
並木道の途中
影を踏まないようにして
帰ったこと
覚えてる?
お互いに じゃあねって 言いだせず
ひらひら 木の葉が落ちてくるのを見上げて
迷っているみたいに
つま先だけ 学校に向けてた
乾いた風が 吹きつけて
焼き芋屋さんが通っても
だあれも じゃあねを言わないで
つま先の小石 穴に落としてる
-木枯らし
「木枯らし」
木枯らしが響く
街の間を縫って
人々の間をすり抜けて
体温を
温もりを
奪っていく
手がほんのりピンク色になっている
その冷たい手を
かじかんだ手を
繋いで温めた日
その淡い温もりをくれたあなたは
あの暖かい笑顔をくれたあなたは
もうどこにもいないのですね
「あいたいなぁ」
そっと、小さな声で呟く
白い息が、漂っていた
あなたが連れてくるの
マフラーで隠した口元で
ふと笑いかけたくなるようなあの季節を
"木枯らし"
【木枯らし】
木枯らしが吹く頃に
君との思い出が蘇る
また一緒に行けたら
その時も思い出に残るものを
作っていきたい
題:木枯らし
ようやっと木枯らし吹く中行く旅路
びゅおおびゅおおと響く音ともに
〚木枯らし〛
僕の袖に寄り添って。
寒い風が肌を刺激する。
寒さを感じたように、そこにしゃがみ込んで
はーっと息を吐く。
その息は真っ白で、よく見える。
彼が丁度、僕の前を通る。
彼の息も綺麗なくらい真っ白で、よく見える。
木枯らしが終わりをお知えて
少し寂しくなる
1人だと特にな
寒そうな木々と一緒に恋しくなる
どうか、わたしのことなど知らずに生きていてください
【書く練習】
今日の書く練習はお休みします。
今日の嫌な事。
これからの不安な事。
ざわざわする。
こんな事ばかり考える時は、
だいたい暇な時。
明日は休み。
楽しい事で頭をいっぱいにしよう。
「木枯らし一号が観測されました。」
聞こえた言葉に、思わず溜息をつく。何を隠そう、今日は勝負の日なのだから。
6時。目を覚ます。ニュースを見ながらスムージーを飲む。小顔になれと一身に念じながら、SNSで見たマッサージ。そのままメイクもしてしまう。
7時。着替え。ガーリーなニットと、男ウケするとバズっていた体のラインが出るスカートを履く。寒さは女子の大敵だが、「カワイイ」のためには仕方ない。
8時。少しギリギリ。髪をセットし、鏡に向かって最終チェック。
「よし、今日もかわいい」
時間に余裕を持ってバス停に着く。自販機を眺めるふりをして時間を稼ぎながら、風で乱れる前髪を整えた。
バス停に彼の姿を見つけた瞬間、心臓が跳ねる。
今日も来た。8時12分、いつも通り。
今朝も2時間かけて作り上げた「偶然可愛い私」で、さりげなく後ろに並ぶ。
木枯らしに吹かれて、あなたの香りが胸に届いた。私の好きな、爽やかでどこか甘酸っぱい匂い。それだけで心は燃えるように熱くなって、肌寒さなんて忘れてしまう。
耳元の鼓動が風の音をかき消す。疼く胸を押さえて、息を吸った。
大丈夫、今日の私は最高に可愛い。
「……あのっ───」
ズルッ。
「えっ」
足元のビニール袋。視界が傾く――ああ、サイアク。
「危ない!」
バランスを取ることを諦めた瞬間、暖かい手が腕を掴んだ。不安定なヒールでたたらを踏み、引き寄せられる勢いのままその人の胸に飛び込む。
何が起きたか理解するより先に、優しい香りが私を包む。鼻先に触れるのは、焦がれて止まなかった彼の匂い。
顔を上げると、彼が心配そうに覗き込んでいた。
ああ……木枯らし、ありがとう。
『木枯らし』
木枯らし
枯れ木のような木立ちを通り過ぎてゆく木枯らし…
冷たく、時折強く吹きながら、裸の枝をしならせる…
そんな寒空を駆け抜ける木枯らしを、独り頬に受けながら、行く宛もなく彷徨っているわたし…
まるで、地面を転がる枯れ葉のような姿に、遣瀬ない気持ちをどうすればいいんだろう…
理不尽な木枯らしが吹く地上でも
僕は君だけのイエスマンさ
#木枯らし
#木枯らし
ある寒い秋の日、彼奴が言った
「明日の風はね、冬の来る知らせなんだよ」...っと
聞いた当初はふーんとしか思わなかったし
その内忘れるからいいやとも思っていたし
聞いてもないのに、他にも色々言っていた気がするが
そんな事より、目の前にある甘味の方が
おれには余っ程魅力的だった
-
「...なのに、んで今になって思い出すかねぇ」
惜しむ様に落ちていく葉を見詰める
思っていた通り殆ど覚えていないが
何故か今、その話の記憶が浮かんできた
だが、こう言う変な事ばかり記憶に残るのは
もはや人間の特性なのではないだろうか
ポッケから煙草を一本取り出し、火をつけて
そのまま一息、空へ向かって吐き捨てる
今になって思い出してみても
あれは何の変哲もない、雑談の一つだった
...そうだった、はずなのに。
あの時、木枯らしは秋と一緒に
彼奴まで吹き飛ばしてしまった
秋と違うのは、巡って戻ってくる訳じゃない事
どうせなら、秋と一緒に...
そうしたら、少しの間離れる事くらい...
―――そこまで行って
半分もある煙草を灰皿に押し付けた
どうやらこの風は
冬と一緒に、俺の変な気まで運んできたらしい
全く、ただでさえなのに勘弁してくれよ
そう思いつつ、俺は部屋へと引き返した
いつの間にあの葉っぱは
どこかへと姿を消していた
飛ばされて居なくなった氷の蝶
どうか陽だまり続いて生きて
この冬もケサランパサランに会った
猛スピードで空へと逃げた
#木枯らし
「木枯らし」
冷たい風が吹きつけ、わずかに残った葉っぱたちが散らされ飛ばされていく。その様子を横目に見ながらただ歩いていく。前から強く吹く風が私の髪を乱し、行く手を阻む。それでも、足を止めない。理由は自分でもよくわからない。ただ、外を歩いていればどこかにあなたがいるんじゃないかと思うと、足を止められなくなっただけなのだ。
そうして歩いていると、一層強い風が私を襲い、思わず腕で顔を覆う。強風の中で、あなたの気配を一瞬感じて目を開けた。ぼんやりとした景色の中で、あなたの後ろ姿が見えて思わず手を伸ばそうとする。けれど風に耐えられずに目を瞑り、もう一度開けた時には変わらない街の風景があるだけだった。
ようやく分かった。もうあなたはどこにもいないのだと。
木枯らしの中で見たのはあなたのイタズラか、それとも幻だったのだろうか。
木枯らし(こがらし)とは、晩秋 から初冬にかけて吹く、木の葉を吹き落とすほど冷たい北寄りの強風で、冬型の気圧配置を示す現象である。
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ふぅん。そうなんだ。
私のおみくじをぶっ飛ばしたのは木枯らしってやつかよ。
そうかそうか、私の、実に9年ぶりの、大吉のおみくじを凧のごとく空へと舞い上がらせたのはこいつか。
くっそ、まだ何吉かどうか確認しただけじゃねぇかよ。
待人とか結婚とか見させてくれ〜〜(泣)
なんて言ってる間もなく、1時間後にここの最寄りを出る電車に乗って午後の業務に取り掛からなければならない。
テレビ局で馬車馬のように働く私にとって、年末年始なんてあってないようなもの、さっきのが今年の初詣でしたよ。あ、馬車馬って別に午年と掛けてるわけじゃないですよ!!なんて言う相手も9年前に1人で上京して以来いない。そう、友達も家族も地元に置いてきた挙句に彼氏もろくに出来ない哀れな女とは私のことです。
あ~あ、もうホームまで行くかぁ。仕事だるいな、出会いないくせに遠出多いし。
なんだかんだでホームに着いた途端、またびゅう、と強く風が吹いた。
なんだよ今日、風吹きすぎだろ。
と思ったのもつかの間、ヒラっと真横から何かが飛んできた。
ちらっと横を見ると、馬鹿みたいなイケメンが地面にプリントを散らばらせて大慌てしていた。
あ、これは午年と掛けてないです、天然のダジャレです。
なんて言ってる間にもこの人は慌てている。大丈夫なんか、ほんま。
「あの、大丈夫ですか?」
「ああ!大丈夫です!!僕のミスでプリント散らばってるだけなんで!僕が1人でやります!プリント拾っていただいてありがとうございます!」
「ええ、いやいや手伝いますよ、ほら電車来るまでまだ時間ありますし、」
「いや、あのほんとに、、あぁ、じゃあ、その、手伝ってもらってもいいですかね、お言葉に甘えちゃうんですけど、、」
「いいですよ笑、困った時はお互い様ですからね」
「これで全部ですかね〜」
「はい!すみませんでした、お手を煩わせてしまって、」
「いえいえ!気にしないでください、お仕事がんばってくださいね!」
「はい、ありがとうございました!
…あの、一目惚れしたので連絡先聞いてもいいですか?」
………ふぅん、やるやん、木枯らし。
『木枯らし』
木枯らし
耳の聞こえない私に、彼女はピアノを弾いてくれる。
彼女のすぐ傍に座ると、響く音がわずかに振動として心を揺らしてくる。
真剣な横顔と、激しい指遣い。
今日の楽譜はショパンの『木枯らし』
くるくると目まぐるしい動きの右手がまるで風にもてあそばれる枯葉のようで。
それを選曲した彼女を、私は見つめることしかできなかった。
木枯らしのように吹き荒ぶ彼女の心を。
ビルの隙間から風がひとつ流れる。
ビュウと鳴りながら砂とホコリが飛びまくっていた。
「もお、木枯らしなんて通り過ぎたろー!」
ビルの谷間に虚しく響く俺の声だった。
おわり
六一一、木枯らし
木枯らしが連れていったか手袋の片割れ探す帰り道です
(木枯らし)