最悪』の作文集

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最悪』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

6/9/2023, 12:54:33 AM

最悪

「あ〜!!!もう!!!!なんで出来ないの!!!」
家中に子供の泣き叫ぶ声が響き渡っている。
イライラが止まらない、産まれた時には全然そんなこと無かったのに。俗に言うイヤイヤ期が始まってからこの子のことが可愛いと思えなくなってしまった。
妊娠しているとわかった瞬間瞬く間に煙を巻いて逃げたあいつとの子供を愛せる自信がなくて不安だったけれど、生まれてきてくれたこの子の顔をみてそんな不安どこかに吹き飛んだ。この子は私の子だ、一生愛して見せるとか思ったのに
仕事の疲れも相まって本当に疲れる。夜は夜泣き、早朝に目が覚めて起こされる。朝ごはんはぐずって食べてくれないし保育園にもいきたくないと駄々をこねる。仕事中も体調が悪いから迎えの催促のお陰で肩身が狭い。
1度児相に通報されたこともあった。
全部この子が居なければこんな思いしないで済んだのに
こいつさえ居なければ
手をあげようとして、既のところでハッとした。
だめだ、1週間後には2歳児健診が控えている。
そのまま放置して眠りについた。

「発育が芳しくありませんね、体重も平均以下ですし…なにか心当たりはありませんか」
「その、イヤイヤ期になってしまったのか全然ご飯を食べてくれなくて。食べさせなきゃとは思うんですけど上手くいかなくて…」
「イヤイヤ期は精神発達の面において重要なことですので、お子さんともう少し向き合ってあげてください」
「…はい」

これ以上向き合うなんて無理
元々望まない妊娠だったわけだし、どんどん顔が彼そっくりになっていく
検診の時はすうすう寝てたのに、家に着いた瞬間大合唱
もううんざりだ
なんで私だけがこんな思いをしなきゃ行けないんだ
なんで同年代の子達は遊んでるのに遊べないんだ
なんであの男は今ものうのうと生きてるんだ
「どいつもこいつも…お前なんか、産まなきゃ良かったんだ!!!」
そう言って子供の首に手をかけた
ピンポーンと、間延びしたチャイムが室内に鳴り響いた
「今日遊ぶ予定だったんだけど連絡無かったから来ちゃった、あらあら子供ちゃんご機嫌ななめかな?」
玄関まで行くと、高校の時の友人だった。
もう限界だった。声を上げて泣いた。彼女の笑顔をみてほっとしてしまったのかもしれない
「もう私無理だ〜、母親失格なの、産まなきゃ良かったって毎日毎日思うの、子供を愛せないの」
「頑張ってるね、1人で子供育てるなんて並大抵の事じゃできないのに、周りの支えなしで立たなくてもいいんだよ。もっと甘えていいんだよ。どっぷり甘えなくたっていいの、周りで支えたいって思ってる人私含めているからほんの少し寄りかかってくれたら嬉しいな。仕事大変だったら喜んで面倒見たいと思うし、ご飯作るの億劫だったら一緒に作ろう。なかなか眠ってくれないのなら方法を一緒に考えさせてくれると嬉しいの。打ち明けてくれて、家にあげてくれて本当にありがとう」
彼女にあやされて落ち着いた子供は、キャッキャと笑いながら1人でえ本を読んでいた。
何時ぶりだろう、こんな笑顔見るの
確かに全部自分でやらなければと思っていた
一時も気が抜けなかった
周りに頼りたくなかった、弱い自分を見せたくなかった
完璧でいたい
それでもこのこの前なら、ほんのすこし寄りかからせてもらってもいいのかなと思った。






こんな存在になりたいな
現代社会人1人で抱え込んじゃう人多い気がするんです
子育てだけに限らず色んなことで大変なこととかあると思うんです、起きてるだけで丸儲けとか言うけど実は大損だったりするんじゃないかと錯覚してしまう時もある
潰れちゃう前に少しでも頼ってくれると本当に嬉しいの
同時に何も出来ない無力さに苛まれる
もっと色んな人支えられるように無力じゃなく在りたいです

6/7/2023, 10:43:37 AM

最悪


「ちょっと聞いてよ! 朝から目覚ましかけ忘れて寝坊するわ、携帯は充電できてないわ、登校中は犬に吠えられるし、自転車にも轢かれそうになるし、昇降口では転びそうになるし、もー最ッ悪!!」
「ついてないねぇ」
「今日絶対占い最下位だったね! 見る暇なかったけど! ……あ」
「どした?」
「教科書入れ替えるの忘れた」
「それはあんたが悪い」
「ううう……てか今日人少なくない?」
「あ、うん。臨時休校だから」
「Why?」

6/7/2023, 9:59:26 AM

[お題:最悪]
[タイトル:貴族と民主主義と宇宙人]

「はい、私は確かに、宇宙人に連れ去られました」
 約五十年前に失踪した女性、神宮寺千鶴のインタビュー映像はその一言から始まった。
「はい、あっ・・・・・・まずは、私について、ですか? えと、私は神宮寺千鶴です。歳は二十四歳、あ、いや七十四? 二十四で大丈夫? 分かりました。あと、結婚はしていませんが、婚約者はいました。仕事は、まあ、事務仕事を。ええ、そうです。よく調べられてるんですね」
 インタビュアーの声は聞こえない。音声ファイルの破損か、それともマイクを千鶴の方にしか付けていなかったのか。ともかく、このミスによって仕事がおれの元に入った。
 おれの仕事は失踪したインタビュアーに変わってこの映像の質問部分を推測し、この映像と抱き合わせでどこかのエセ科学雑誌に売りつけることだ。
 インタビュアーは知人であり、彼が消える直前にこのメモと共に映像が送られてきた。
『俺は消える。売るなり消すなり、好きにしてくれ』
 その真意を確認するよりも先に、彼は音信不通となった。彼はその実、友人の多い人間であったので、その中からおれを選ぶ理由があるとすれば、金の無さしかない。ならばメモ書き通り売ってやろう、となるのは自然な事だった。
「私が宇宙人に連れ去られたのは早朝です。朝に一人で散歩をするのが日課で・・・・・・ええ、健康の為です。そこで、その二十分くらい、だったと思うんですけど、目の前に霧が掛かったんです。最初は朝靄だと思っていたんですが、どんどん深くなっていって・・・・・・気づいたら、目の前で動かしてるはずの自分の手も見えなくなるくらいで。はい、そこから晴れたら、もう宇宙船でした。

 船内は一つの町のようでした。緑のある住宅街です。ただ、家の一軒一軒が全く同じ形で、地面はプラスチックのように妙に軽かったのを覚えています。はい、なんというか、歩いた時の感覚が。ヒールを履いていたら、そのまま突き抜けてしまうんじゃないかというほどでした。
 それで、幾らかその町を探索すると、私以外にも人を見つけました。ええ、宇宙人じゃなくて、地球の人です。みんな日本人でした。いや、ちょっと勝手に名前を出すのは・・・・・・じゃあ、えと、適当に。
 まず会ったのがニシジマという男です。彼は作業着を着ていました。工場勤務だったらしく、朝一番に職場に来たら、霧があってという事で。他にも大学生のサトウさん、保育園の先生をしていたハヤシさんも、やっぱり霧があって、と。
 その場にいた人はもう六人くらい──私を含めて全員で十人いました。そして皆さんの名前を聞くよりも先に、舟の主が、宇宙人が現れたんです。

 宇宙人は人類と同じ人形でした。緑色の皮膚で、背は二・五メートルはありましたけど、確かに二足歩行で、二本腕でした。周りは、特にハヤシさん辺りがパニックになってましたけど、私はちょっと感動しちゃって。ほら、人間が地球を支配できた理由って、二足歩行じゃないですか? これが出来たから、脳が活性化した。だから、私たちは間違ってなかった、私たちは解答を出していたって、そんな気分になったんです。ただ、彼らが日本語を話し出した時に、ようやくタチの悪いドッキリを疑いました。
 けれど、それは違う。ドッキリなんかじゃない、と。そう気づいたのは、あまりに喚いて宇宙人の話を遮っていたハヤシさんが・・・・・・殺された時です。そして、偶数の方が都合がいいからと、知らない三十歳くらいの方も同じように。いや、それはちょっと・・・・・・すみません」

 ようやく呆けから抜け出たおれは、秒数と質問文を書き記した。千鶴の困惑ぶりから「どんな風に殺されましたか?」といったところだろうか。千鶴の話を頭に落とし込むのに時間がかり、質問文が短絡になっている。
 にしても、だ。この話にはあまりにもリアリティが無い。これは金にならないかも知れない、と感じながらも再生ボタンを押した。

「宇宙人はまず、私達を攫った理由を説明しました。それは至極単純で、ある意味、私はそれを聞いて彼らに協力する気になりました。
 彼らは実験の為に攫ったと言いました。といっても試験管で薬品を混ぜたり、水素爆弾の威力を測ったりするようなものじゃありません。心理学実験です。彼らは、人間の心を知りたがっていました。そして、もし実験を無事に終えれば、特別な技術を与えると。

 彼らはまず、私達を八人を四人ずつの二グループに分けました。片方を貴族、もう片方を奴隷として、好きに振る舞うように、と。貴族とは華やかで、富んでいて、傲慢である。奴隷とは見窄らしく、貧しく、使役されている。この役割を持ったままこの町で暮らす。それが、彼らの行った・・・・・・私達の参加した実験です。
 環境と肩書によって、人の行動はどう変わるのか、という実験だと思います。この実験を私は知っていたので、きっと、だから生き残れたのでしょう。
 はい、そうです。スタンフォード監獄実験と、それは酷似していました」

 スタンフォード監獄実験、とおれはスマホに入力した。
 出てきたのは『スタンフォード監獄実験』触れ込みは、史上最悪の心理実験。間違いなくこれだと思い、詳細を調べた。
 それはアメリカのスタンフォード大学で行われた心理学実験である。平凡な大学生を看守役と受刑者役に分け、その役を実際の刑務所に似た施設で演じさせた。
 実験の目的はだいたい千鶴の語っていた通りの──特殊な肩書や地位を与えられると、人はその役割に合わせて行動してしまうという事を証明しようとしていた──ようだ。
 囚人役は足首に鎖をかけられ、ナイロンストッキングで作った帽子をかぶせられた。看守役には制服とサングラスが与えられている。そして、それぞれを演じた。
 結果はどうなったか。スタンフォード監獄実験は数日で制御不能に陥る。
 平凡な学生であった看守役達は囚人役を虐待するようになり、囚人を服従させる為のあらゆる手段を考え抜いた。辱め、監禁、暴力、にまで発展し、六日目にて実験は中止した。その間、精神を錯乱させた囚人が実験を離脱することもあったという。
 これは環境と肩書で人は変わるという一つの例として広く知られる事になる。

「私は貴族でした。そして、ニシジマも。サトウは奴隷役になりました。決め方は恐らく、ランダムです。はい、宇宙人がその場で指名しました。
 貴族には町の全ての区画を自由に出入りできる権利、そして法律を作る権利を与えられました。対して、奴隷にはたった一室のみと足枷が。彼らが許可なく外に出たら、罰を与えるように、と。
 はい。私を見てもらえれば分かると思いますが、私達はあの町で一切歳を取りませんでした。何か、彼らの特殊な技術のようです。実験を長くできるように、と。
 ・・・・・・そうです。食事は娯楽としての食事以外必要としませんでした。きっと食欲があったら、もっと悪辣なものになっていたでしょう。
 実験の終了条件? それは、宇宙人が満足したら、です。彼らを満足させる必要が私達にはありました。
 そして、実験が始まりました。

 開始と同時に、ニシジマが法律を作りました。法律は貴族、奴隷を合わせて民主的に決める、というものです。
 ええ、私も驚きました。その場にいる誰もが、貴族としての振る舞い、奴隷としての振る舞いをするべきだと考えていましたから。
 宇宙人を満足させる。環境と肩書によって人は変わるという証拠を見せれば、解放される。そう思うのは自然な事です。何せ私達はスタンフォードの学生とは違い、小遣い稼ぎでは無く、命を掛けていました。目の前で二人を殺されたんです。すぐに終わらせたいと思うのが、自然でしょう?
 けれどニシジマは民主主義を掲げました。明らかに長期戦を想定しています。結果──ニシジマの想定は合っていて、私達は五十年目に解放されたわけですが。
 けれど当時は、宇宙人すら反対していました。『それでは実験にならない』と。しかしニシジマはこれに毅然とした態度で応じていました。
 彼は要求特性というものについて説明しました。何でも、被験者が実験の狙いを推測して、それに合った行動をとると、実験にならないと。だから、自分達の好きにさせろ、というのがニシジマに言い分です。
 宇宙人もこれは認めざるを得ませんでした。何せ実験にならないなら、ただ人間を飼っているだけです。そんな無意味な事はない。
 その結果、民主主義国家が樹立しました。投票は匿名で行われ、法を作る権利を奴隷にも与えました。私達にとって都合が良かったのは、貴族と奴隷が同数であった事。どちらかに有利な法は作れない。表面上は、ですが。

 そうです。これはどちらか一人が裏切れば終わる平和でした。ニシジマが本当に想定していたのはそこです。ニシジマは、サトウに全区画を自由に動き回れる許可を与えました。その代わりに言う通りの投票をするように、と。
 それが分かったのは、実験が始まって十年ほど経ってからです。気づけば私達の国は、貴族有利の法律だらけになっていました。暴力や窃盗を起こしても貴族の方が罪が軽く、奴隷が部屋の外で過ごせる場所が少しづつ狭まっていました。
 それでも奴隷が反乱を起こさなかったのは、民主主義という前提があったからです。その実、中身は腐り切っていたわけですが。
 それから私達はニシジマとサトウを裁判に掛けました。簡易的な、ですが。勿論、奴隷達は彼らに罰を求めました。けれど、私達は──
 すみません。私達もスタンフォード監獄実験と同じく、役に成り切っていました。いや、十年間も貴族でいれば、それは立派な貴族です。私達はサトウにのみ罰を求めました。もしこれが通れば、これまでと同じです。サトウが貴族側についても、奴隷側から消えても、貴族の有利に変わりはありません。

 貴族と奴隷の溝はそれ以降、埋まる事は決して無く、むしろ深まっていきました。サトウに求めた罰は投票への不参加。そしてニシジマには立法への不参加です。
 はい、そうです。この罰は明らかに私達に有利でした。実験としてはここで終わっていたのでしょう。貴族は貴族であり、奴隷は奴隷のまま。ニシジマが居なくても貴族は自分達に有利な法律を掲げましたし、奴隷の扱いは年々酷くなるばかり。それからは何も変わらず、さらに四十年経ったあたりで、私達は解放されました。
 この五十年で、宇宙人は一体何が分かったのでしょう? 人間のこんなものを見せられて、一体何になったのでしょう? 
 あなたはどう思いますか? ハヤシさん。あなたは一番のラッキーですよ。宇宙人の歳を取らない技術だけを掠めて、実験には参加しないで。羨ましい限りです。宇宙人は殺さずにそのまま家に帰したんですよね?
 え? ああ、インタビューアーさんの事ではないですよ。分かるんです、私には。そういう技術を貰いました。
 ねえ、ハヤシさん。そんなのズルじゃないですか? あなたが居れば、一体貴族と奴隷のどっちだったんでしょうね?」
 インタビューはそこで終わった。
 おれは──林鉄兵は即座に身支度を済ませた。この映像を見ているのは、とあるホテルの一室だ。
 ドアノブに手を掛けたと同時、扉がドンドンと叩かれる。
 特殊な技術を貰った──それがどんな技術なのかは分からない。しかし、それは不老を可能にする宇宙人の技術だという事だけは確かだ。

 ところでスタンフォード監獄実験で、最初に精神崩壊を起こした大学生は、その実、実験に耐えられなかった訳ではない。実験中に宿題ができないと分かると、精神崩壊のフリをして実験を辞めたのだ。けれどその演技は世界中の誰もを魅了した。彼の叫びは今なお、多くの教科書に載っている。

6/7/2023, 9:57:33 AM

今日は最悪な一日だった。靴紐が解けてすっ転んでしまうし、教科書は忘れてしまうし災難にも程がある。
それに、お弁当も忘れてしまってもうやる気が出ない。
「はぁあ。」
「大丈夫?」
友人が心配した顔で話しかけてくる。
「今日はもう本当に災難な事ばっかりあってさ疲れちゃったんだ。」
「そっか、大変だったね。じゃあそんな君にご褒美をあげよう。」
「え、何何?」
「はい、私のお弁当一緒に食べよ!」
「いいの!? ありがとう、神様!」
「いいのいいの。」
今日は最悪な一日だが友達と一緒にお弁当を食べれたので少しは良いと思える一日になった。


『最悪』

6/7/2023, 9:47:26 AM

「最悪」


たいしたことでなくても、「うわ最悪…」って言っちゃうことありますよね。
これって言霊とかおまじないの一種で、「最悪」って口に出すことで、運命とか試練とかそういうものが、「そうか最悪なのか」って思ってくれて、それ以上悪いことにならない…のかな?と思います。

あまりに言い過ぎるのは、
逆に良くないことを引き寄せるかもしれませんが。

本当に最悪ならきっと声も出ないのです。

6/7/2023, 9:41:30 AM

#最悪

 調子が悪いな、とは思っていた。
 時々フリーズするし、勝手に再起動かかるし、電源入れてなんでか黒い画面出たりするし。
 それでもだましだまし使っていたノートパソコンが、突然の青い画面からの沈黙。
 電源ボタンを長押ししようが本体を振ってみようが、痛いほどの沈黙。
「もう駄目だーーーー!!!!!」
 この中には、来月締切の卒論の資料からなにから全部入っていたのだ。
「予想できた未来過ぎて草。そこまで駄目ならせめてクラウドにバックアップ取っとけよ」
「なんなのお前は俺を追い詰めたいの!? もっと優しくして! 慰めて!」
 パソコンの状態を相談していた友人のところに駆け込んだものの、彼は無常にも「いやもう無理だろコレ」と死刑宣告を告げる。
 ガチ泣きしている俺に引いている友人は、渋々というのを隠す様子もなく「データだけでも取り出せないか試してやるから泣きやめ」と吐き捨てた。
「は? 神か?」
「出来るかわかんねぇぞ」
「俺は今悪魔にでも縋りたいんだ。やってくれ。金は出す」
「ちょっと待ってろ」
 それから友人が何をやっていたのか、俺にはわからない。なんせ、クラウドもよくわからない機械音痴である。
 俺にはパソコンに向かって作業する彼が、物語の中のスーパーハッカーに見えていた。
「やっぱ無理だわ。ディスクがおしゃかになってら」
「嘘だろー!? ここはお前が華麗に解決して俺が歓喜に咽び泣きお前を崇め奉るところでは!?」
「現実は非情なんだよ」
 終わった。今からまた資料を集めて論文を書き直すのか。いやまぁ、機械音痴だから資料は紙のがあったりもするんだけれど、ちまちま慣れないタイピングで書いてきた論文はいちからである。
 灰になってしくしく泣いている俺に、友人は何やら小さな四角い箱を渡してきた。
「何コレ」
「外付けHDD。ひと月前、お前がそれ見せに来たときに、念の為データのバックアップ取っといた。ひと月分の遅れなら、まだどうにかなるんじゃね?」
「神!!!!」
「うるさ」
 俺は友人に抱きついて、感謝の気持を込めてほっぺたにチューをした。殴られた。
「早く新しいパソコン買え」
「どれ買えばいいかわかんないから着いてきて!」
 ため息を付き、文句を言いながら、なんだかんだ俺に付き合ってくれる優しい友人に、卒論提出したら寿司か焼肉を奢ろうと心に決めるのだった。

2023.06.07

6/7/2023, 9:41:29 AM

【最悪】

とりあえず、不運なことや都合の悪いことが起きたら、すぐに「最悪……」って、呟く癖をどうにかしたいな。

6/7/2023, 9:38:09 AM

#92 保身

君への優しさとか思いやりを主張する嘘つき

お題「最悪」

6/7/2023, 9:34:19 AM

常に最悪のケースを想定して行動することだ。
著名人の講演が終わると、案の定、隣席のお前はいつになくキリッとした顔をしていた。とにかく感化されやすいコイツは、今必死になって最悪のケースとは何かを考えているに違いなかった。
 空が落ちてきたらどうしよう、とかバカなことを言ったらはたいてやろう。そう思いつつ、なあと声を掛けると、お前はハッとして身構えた。

「……どうした?」
「なんか、はたかれる気がした!」
「はたかねぇよ」
「帽子被っとこ」
「何でだよ」
「ふっふっふ。私は常に最悪のケースを想定して行動するのだよ。__あだっ!」

額を抑えるお前にはため息が出る。
駄目だコイツは。危なっかしくて放っておけない。
一体いつまで付き添えばいいのか。詐欺に遭ったりしたら目も当てられない。少しは学習してほしい。

呆れる俺。額をさすって楽しげなお前。
俺はゆっくりと諦めの境地に向かっている。

6/7/2023, 9:31:13 AM

今日のテーマ
《最悪》





朝の星占いのランキングは12位。
13日の金曜日、仏滅、そして三隣亡。
朝から雨は土砂降りで、バスは混みすぎでスルーされ。
やっと駅に着いたと思ったら電車が遅延で遅刻確定。
遅れて1時間目に滑り込めば、今日提出のプリントを家に忘れてきたのに気づき、罰で課題が増やされて。
昼休みになってお弁当箱を開けたら汁漏れしててご飯もおかずも大惨事。

「そこまで続くともうネタみたいだよね」
「きっと今おみくじ引いたら大凶が出るんじゃない?」

朝からの顛末を話したら、友人達がケラケラ笑いながらそんなことを言う。
ちょっとくらい慰めてよとやさぐれるけど、でもたしかに今日の有様だったら大凶も有り得そう。
がっくりしながら机に突っ伏してると、頭にポンと何かが乗せられた。

「なに?」
「日誌。今日、日直だろ」

てっきり友人達の誰かが悪戯してきたのかと思えば、降ってきたのは男子の声。
顔を上げると、そこには好きな人がいて。
心臓が止まるかと思った。

私の片想いを知ってる友人達は、ニヤニヤ人の悪い笑顔を浮かべながら1人2人と席を立つ。
気をきかせてくれてるのは分かるけど、あからさますぎて私の気持ちがバレそうだからやめてほしい。
狼狽えて言葉も出ないでいたら、もう一度日誌をポンと頭に乗せられた。

「黒板拭くのは俺がやるから、おまえは日誌書くの頼むな」
「う、うん……あれ? でも……」

日直だったのは言われて思い出した。
でも、相方は彼ではなかった筈だ。
うちのクラスの日直は出席番号順で、彼とは出席番号が1番違いだから、一緒に当番が回ってくるはずがない。

「ああ、おまえ今日遅刻してたんだったな。あいつ今日休みだから、繰り上げで俺になったんだよ」
「なるほど。って、ごめん! 余計な仕事させちゃって」

本当なら、本来の日直である私が日誌を取りに行かなきゃならなかったし、忘れてたとはいえ黒板拭きも彼に任せっぱなしにしてしまったことに気づいて慌てて謝る。
好きな相手にこんな面倒かけるなんて最悪もいいところだ。
更なる『最悪』を積み重ねたことにまた凹む。
反省と後悔ですっかり身を縮める私を見て、彼はくすりと笑った。

「役得だから別に気にすんな」
「は?」
「ちなみに俺もおまえと同じ星座。今日のラッキーアイテムはフルーツのど飴。ってことで、ラッキーのお裾分け。これで一緒に運気挽回しような」

そう言って、日誌と共に渡されたのは、はちみつレモン味ののど飴。
立ち去る背中をぼーっと見送りながら、夢心地で手のひらに乗せられた飴を見つめる。
気づけば窓の外はいつのまにか雨も止み、雲の隙間から天使の梯子が下りてきていて。

13日の金曜日、仏滅、そして三隣亡。
星占いは12位だったけど、ラッキーアイテムののど飴で、最悪だった私の運気はどうやらここから挽回できそうです。

6/7/2023, 9:25:05 AM

「病室と花瓶」



窓から吹き込んだ風がカーテンをなびかせて
飾られた花は揺れ動いた
何もない白い壁の中に射し込む光が優しく君を照らして
微笑む顔は柔らかな愛でした

お見舞いに来る人が入れ代わり立ち代わりするたびに
そこに置かれた花瓶は幾つの花を添えたのだろう
冷たい床の踏み音が朧気に頭に過る
いつか誰も来なくなり花瓶だけになる日が来ても
部屋に込められた想いを忘れない

花瓶は見てきた
君の笑った顔も1人になったときの寂しい顔も
不意に零れた涙も慌てて涙を拭い作り笑いした顔も
白いベッドに眠る痩せて白くなった君は
変わらない微笑みで僕の名前を呼ぶ
優しい嘘は暖かな愛でした

風の吹き込むことのなくなった白い部屋の中で
ポツリと飾られた空っぽの花瓶
甘く淡く溶け込んだ想いは確かにここにあって
溢れる愛に満ちていた

君が目覚めなくなったあの日まで…












えっと、↑実話じゃないです(苦笑)

6/7/2023, 9:22:05 AM

最悪なのは、テーマに合ったストーリーが思い浮かばないこの状況。考えてはみるんだけど、全然。
浮かんだとしても、テーマが変わるギリギリでしか投稿できなかったり、書き終わるまでもうちょっと…間に合わなかった。も何度か。
ストーリーがパッと浮かぶような才能がほしいです。

6/7/2023, 9:02:35 AM

最悪、そんな感情が私を支配する。
いやそれは最悪だけではない。
後悔も、だ。

6/7/2023, 8:54:21 AM

最悪

そう思えるうちはまだ

"まし"だったのかもしれない。

最近全然投稿できてなくてごめんなさい😖🙏🏻

6/7/2023, 8:47:33 AM

「最悪」


最悪は、今までで一番悪いということなので、それを越えると同じぐらいのことは最悪でもなくなる。

そしてまた次の最悪がやって来る。


なんだ、この世はダンジョンなのか?
私はレベルアップしてるのか?
こんな最悪いらないよ?というような
次から次にやって来る。



いつか死ぬ時には最悪もだいぶ更新されていて、人生楽勝だったと思うのだろうか。

6/7/2023, 8:32:13 AM

今年は、夫が亡くなり最悪と思った。
だんだん日常が戻り、生活している。
最悪ってなんだろう
大切な人を失ったことは、私の人生で最悪…
でもいずれ遅かれ早かれ誰でも経験すること
最悪の事態とするなら、これ以上最悪にはならないか
こんなもんか

             舞

6/7/2023, 8:08:06 AM

何だってこんな大雨降ってくる?
行い悪い 誰のせいなの

#短歌 #書く習慣 20230606「最悪」

6/7/2023, 8:03:17 AM

たしかに 最悪。
この世のすべて 嫌になっちゃった。

さぁ これから私 どうしたらいい?


そんな時!


捨てる神あれば拾う神あり?
チャンスは寝て待て?
急がば回れ?

とにかく!

最も悪いから最悪。
これより下は無し。

あとは 最高まで 上り行くだけ。


「最悪」は 「最低」なんかじゃない。



#最悪

6/7/2023, 7:47:26 AM

【最悪】

今日のことだ。姑の通院に付き添った。耳も遠いので通訳かねている。医師の話を大きい声で伝える。最近、体調が悪いので医師から薬の増量を提案されたが、頑としてきかない。痛み止めをもらえば良いと言う。血液検査を申し出ようと思っていたのに、やり取りしてる間にすっかり忘れてしまった。診察終わってからそのことに気づいてへこんだ。
帰宅して夫にその事を伝えたら、「え~」と言われさらにへこんで腹立って「申し訳ありません。私はバカだから、次回からはあなたがどうぞ!」と言ってやった
最悪だ
すっかり忘れてしまった自分に腹立って、それを暗に批判されて腹立って、本当に最悪だ!
最近、気持ちの高ぶりや突然の出来事やトラブルにあうと前々から考えていたことややるべきことが頭からスッポリ抜ける。
これは認知症かと愕然とする。

そういう自分が最悪だ!
そして悲しい。

6/7/2023, 7:44:33 AM

最悪な1日だった
財布は落とすわ、水溜まりの水を車に跳ねられるわ、仕事も急なのが入るわ
でもきっと今日が谷の底だ
明日はきっと、今日よりマシな一日になる
…なるよね?

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