『暗がりの中で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『暗がりの中で』
あ、まただ!
今日も仕事で夜道を運転中、車のライトに突然現れた歩行者にドキッとする。免許を取る前は、車が歩く自分を明るく照らしてくれているとばかり思っていた。が、それは大間違いで暗がりの中の歩行者はとにかく見えにくい。
市長選に出る友人に相談すると、この件はこれから考えて行くべき事柄だと言い、公約の一つに加えてくれた。
「夜、歩く際はホタルになりましょう。懐中電灯等身に着け、自身を守りましょう。私は皆様に反射材をお配りすることを約束致します」
見事当選した友人は公約通り反射ベストを全世帯に配布した。市民の意識が変わり、夜の事故が大幅に減った。今では市の取り組みが『ホタルモデル』と呼ばれ、全国からの視察が相次いでいる。
No.162『暗がりの中で』
暗がりの中で光を見つけた。
当然だ。
光の中で光は見つけられない。
暗いから光が見つけられる。
暗がりの中で俺は俯いている
生き先はどこにもない 俺はずっと1人ぼっちだ...
「もう無理限界だよ 俺なんて生きる価値なんてない誰も俺の事なんか認めてくれない。これかもずっと1人なんだ。あぁうっぜぇ人生なんてクソだもうどうにでもなれよいっその事死にたい死んでやる」
そんな時ある少女が俺に手を差し伸べた
「どうしたの?そんな大声出して。もしかして君、1人ぼっちなの 実は私もぼっちなんだ 一緒だね笑」
彼女はそう俺に微笑んだ 本当にぼっちなのか?って疑う程、それくらい彼女の笑顔は明るかった
孤独の海はとても静かで
先が見えない真っ暗な闇の中
一筋の光が私に手を差し伸べてくれる日が来るのだろうか
#孤独海
暗がりの中で
私は暗いとこが嫌い
怖いから
怖い
でも明るいとこは好き
怖くないから
怖くない
だから私は暗がりの中で目をつぶる
ひとりの世界に溶け込めるから
溶け込める
でも私は明るいところでも目をつぶる
眩しいから
眩しい
暗闇と明るみって似てるね
だから私は暗がりの中で笑う
はっはっは。私がどこにいるか分かるまい
私もお前がどこにいるか分からぬ
……え?いるよね?みんな
それは深夜、誰もいない暗がりの中でただ一人佇む君を見た。
天使と見紛う風貌に僕の心は一瞬にして奪われた。あまりの美しさにさに魅了され僕はしばらく動くことさえ出来なかったんだ。
それに見て君は優しく微笑んでこう言ったよね。「会いたかった。」始めて会ったはずなのに、その声には聞き覚えがあった。何故だろうか、懐かしささえ感じてしまったよ。
「もう行かないと。」そう言うと僕の手を握って何かを渡してきた。小さい何かだった。
よく確認しようと手を開いた瞬間、目の前が暗転して気が付いたらベッドの上だった。
夢なのかも、そう思ったけど僕の手の中には確かにそれがあったんだ。それを見て思ったよ。
ああ‘‘君だった‘‘んだって。
暗がりの中で、彼女は笑った。
こちらを嘲笑うかのような薄笑い。
喪服のような格好をしているせいで、白い肌が闇に浮いて見える。まるで幽霊のようだ。
しばらく向かい合っていたが、やがて彼女はくるりと身を翻した。
そのまま、闇に溶けて見えなくなった。
目が覚めて最初にうつったのは、自宅の天井だった。
午前7時、青い空、すずめの声。いつもの朝だが、雨に打たれた後のように全身が汗でびしょ濡れである。
アレは何だったのだろう。
しかし、訳もわからぬ不安は、お袋の「朝ごはんよ」の声に掻き消された。
登校中、車道を挟んだ向こう側に、黒い影を見た。
ヒュッと喉が鳴る。
ドッと汗が吹き出す。
青ざめるとはまさにこの事だ。
見間違いでなければ、夢の中の彼女ではないか。
俺は思わず、彼女の方へと歩みを寄せる。
突然、横から耳をつんざくような音が響く。
次の瞬間には体が宙を舞っていた。
最期に見た彼女は夢の中と同じように、
こちらを嘲笑うような薄笑いを浮かべていた。
暗がりの中で
暗がりの中で私は何をするだろう
理想はきっと怖がらずに過ごす
でも現実はそうもいかないだろう
現実ではきっと暗闇が怖くて震えるだろう
暗がりの中で
疑い合うのは
殺し合うようなもの
いくら言葉で信頼を募っても
顔が見えないし
手に何を持っているかも分からない
あぁあ
敵だとハッキリ言ってくれれば
逃げ切るのに
暗がりの中で
主無き頃、気まぐれにある戦士を逃したことがあった。
敵に囲まれたらしい彼女は、戦士にしてはあまりに臆病で、剣を持つ手が震え動けないようだった。
平民でさえ、まだ彼女より勇敢だろうと感じたのを覚えている。
何故彼女を助けたのか、今だって自分が理解できない。
彼女は礼を言うと暗がりの中でずっと泣いていた。
いつしか放浪の時代は終わり、ある城主に雇われた。
彼の国と決着をつけるため、俺のような孤高の騎士を集めていたと言う。
戦地に赴けば慈悲を捨てただ斬っていくだけだった。
しかし、一人だけやたら腕の立つ女戦士がいた。
それは、いつか助けたあの臆病な戦士だった。
我らは激しい戦いを続け、ついに彼女は膝をついた。
俺が剣を振りかざすと、彼女は自分の剣を置いた。
「参りました。悔いはありません。」
俺はその顔を見た時、彼女を斬ることができなかった。
暗がりの中で、月に照らされた彼女は笑っていた。
暗がりの中、一息ついて目を瞑り暗闇に潜る
深く深く底の方へ
俗世も無い、群衆も無い、私も無いところまで
朝よ、まだ来てくれるなと
・暗がりの中で
いつだったか
風呂場の電球が切れた。
ストックがなかったので
緊急時に便利な
太陽光発電ランタンを使った。
風呂場がオシャレ空間になった。
(暗がりの中で)
暗がりの中でコッペパンを喰らう。特に意味がない。ただ、気づいたら外が暗くなっていて、近くにコッペパンがあったからだ。むしゃ、むしゃ、まだ足らない。闇に手を伸ばして近くにあった、コッペパンを手に取る。暗闇の中、ひたすらにコッペパンをしゃぶり尽くす。特に意味はない。
夜中に目が覚め、暗がりの中で手を伸ばすと、手が届くところにキミがいる。
そのことにホッとし、再び目を閉じようとして、ふと思う。
この安心感は何だろう?
一人じゃない、そばにいてくれる…。
そうか。キミは僕の心の支えになってくれてるんだね。
仕事で疲れたとき、上手くいかなくてムシャクシャしてるとき、失敗して落ち込んでるとき。
僕の話を聞いて、心を軽くしてくれる。
いつでも僕を包み込んでくれるキミがいてくれるから、僕は笑顔で過ごせるんだね。
僕と同じように、キミが夜中に目が覚めたとき、僕がいることでホッとしてもらえるように、僕もキミを支えていこう。
寝ているキミの手を繋ぎ、僕は再び目を閉じた。
沢山の花を見た日は
心が幸せに満ちている
その幸せを噛み締めながら
眠りにつくのだ
輝く星が瞼の裏で踊っている
手を伸ばし眩しさにつられて目を開く
広がる光はそこには無い
伸ばした腕は暗闇に落ちた
_暗がりの中で
文字盤を
なぞつて綴る
戀のむつごと
愉しさうに
返歌するきみ
かはいい姿に
噛みつき度くなる
押入れの中に隠れて夜が明けるのを待っていた。
時間帯の夜ではなく
地獄という夜が明けるのを待っていた。
誰かが「もういいよ」と言ってくれるのを
暗がりの中でずっと待つしかなかった。
押入れの外では父親が兄に暴力を振っている。
「助けたい」
そう思っても動けなかった。
怖くて、悲しくて、怯える毎日。
ある日。それは起きた。
父親が突然苦しそうな声を出してもがき
僕のいる押入れの扉にもたれながら
ドスンと大きな音を立てて倒れた。
兄は倒れた父親を引きずって押入れの扉を開けた。
「もういいよ」
その時の兄の顔はあの頃の兄ではなかった。
もう、無数のあざと血が流れていた。
僕は幼な心に分かった。
兄は父親を刺したのだ。
父親の胸にナイフが刺さっていた。
兄は言った。
「ごめんな、アキラ。
これからは二人で新しい暗がりの中で
生きていかなきゃいけないんだ。
大丈夫。兄ちゃんがいるから。兄ちゃんが守るから」
新しい暗がりの中は
少しだけお日様の光を差し込んでいるように思えた。
暗がりのなかで
声が聞こえる。誰かの、誰だろう?
啜り泣いているような声。
どうしたのかな。泣かないでほしいな。励ました方がいいのかな?
でも、もう、おそいかな?
★暗がりの中で
暗い場所っていいよね
とっても安心する
光がキラキラして綺麗に見える
映画館とか水族館とか大好きだし、夜のテーマパークは異常にワクワクする