『暗がりの中で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
清水寺の胎内巡りをした。
よくわかんないけど神様の胎内に入って出て生まれ変わるんだって。
結論から言うとめっちゃくちゃ怖かった。
元からまっくらとかが嫌いな私。
でも胎内がまっくらなんて知らなかったからお金を払って能天気に胎内巡りを始めた。
頼りは玉が繋がってる手すりみたいなやつだけ。あとはマジでまっくら。
ガチで怖かった。
途中で手すりみたいなやつから手を離して石に祈るやつがあるんだけど祈り終わった後に手すり全然見つからなくて
「え、や、やだえ、どこ手すりどこ!!どこ!!」
って叫んだ。
文字通り手当り次第探したらみつけれた。
後から一緒に胎内めぐった友達から聞いたけど外国人が私の事笑ってたんだって。私はその外国人の笑い声聞こえなかった。
『暗がりの中で』
暗がりの中でごそごそ何かがうごめいている、目を凝らそうとしても急に乱視になったみたいに焦点があわない。きっとあれは見なくていいものなんだよ、イマジナリーフレンドがそう言った。
暗がりの中で
私は最近陽キャ
の仲間入りした
その中でも1番中がいい子
と遊んでいる
コンビニとか行ったり
みんなで夜遅くに遊んだり
最高、
なんだろうな
暗がりは、
テーマ:暗がりの中で #348
暗がりの中で一つだけ
君という光を見つけた。
今回もパッとしないなぁ。
オーディション審査員として選ばれた俺は、
これからアイドルになるであろう
アイドルの卵を探していた。
しかし、全くインパクトがない。
早く時間が過ぎてほしいと思うようなものもあった。
次がやっと最後か。
そう思って目を前に向けると
そこには地味なメガネをかけた、
女子高生くらいの子が立っていた。
「エ、エントリーナンバー〇〇ビャン!!」
盛大に噛んで顔を赤くする彼女。
大丈夫か? なんか、間違った子来ていない?
会場がざわめき始める。
しかしここでその空気に飲まれず、
審査するのが審査員の仕事だ。
彼女の特技はダンスだそうだ。
「試しに踊ってみてくれる?」
俺がそう言うとビクンと肩が上がって椅子から立つと
「ヒャイ!」
そう言うと、椅子の前から少し前に踏み出す。
さて、この子はどのくらいか。
ただのドジっ子なら足がもつれてコケるだろうな。
そんなことを思いながら彼女をじっと見つめていた。
メガネを取り、それを椅子の上に乗せる。
すると途端に会場がざわめいた。
ドジをしでかしたわけじゃない。
さっきの彼女とは全く違う、
まるで何かが取り憑いたかのようにしなやかな動き。
俊敏さ。
そして表情。
思わず見惚れてしまった。
俺は咄嗟に手元にある資料を見る。
そこにはさっきまでそこにいた、
メガネの地味な子が写っている。
まるで別人だ。
踊り終わるとまたオドオドしている彼女に戻る。
シーンと静まり返った会場。
俺は拍手した。
ただ圧倒された。
この子は間違いない。
アイドルの卵。
俺は言ってしまった。
他の審査員の誰よりも早くこの台詞を。
「合格」
こんな暗いところで、寂しかったねぇ。
正しい人生という暗がりの中で、愛なんてを見つからないさ。
正しさに囚われなくていいんだよ。
少しひねくれてた方が、愛されるだろうから。
私もひねくれてるけど、きっと、こっちの方が人生楽しいよ。
『暗がりの中で』
暗がりの中でメチャクチャに走り回ってた。壁にぶつかったり転んだり、とにかくもう大騒ぎ。
叫び過ぎて声は涸れ、体は汗だく。
やっと蛍光塗料で描かれた矢印の先に「出口」の文字を見つけた。
その時背後からウォーッと唸り声を上げて、何か恐ろしいものの気配が近付いて来た。
私たちは振り返ることもできず、キャーキャー叫びながら(多分笑顔で)出口に向かって全速力で走った。
怖かったあ!でも面白かったね!
最後どんなのが追っかけて来たのか見た?見てない。やっぱ見ればよかった。無理無理!
あれバイトの人?そうじゃない?
本当に真っ暗闇で怖かったね。
どうする?もう一回行く?
えー私はいいよ。どうせなら別のとこに行きたいな。
私はもう一回行ってみる。今度こそバイトの人をやっつけてやるんだ。
そっか、じゃまた後でね。
うん、また後で合流しよう!
……
すっごく時間かかったけど、
やっと慣れたよ。
慣れたらここはそんなに暗くなかったし、怖い役してるバイトの人なんていなかった。
それで…それでね、私、この場所に夢中になりすぎてコロッと忘れてた。
待ち合わせしてたことも、出口の矢印が上を向いていたことも。
パッと目を開くと、暗がりの中に居た。
死んだのか。 しんじゃったんだ、私。
最期になんて言ったかは、思い出せなかった。
報われるなんて思ってもなかった。
でもやっぱり、1度でいいから、貴方に好きだと、愛してると、言われて見たかった。
声を押し殺して泣く
誰も気づかない場所で
大丈夫
涙くらい拭ける
弱音くらい飲み込める
どんな感情も暗く塗りつぶしてしまえばいい
だけどほんの少しだけ本音を言えるなら
私を見つけて
“暗がりの中で”
おばけがいるはずだった場所
いつも怖くて
夢に逃げられるように願いながら眠った。
そんな場所は、今一番好きな場所。
布団の中で、窓の外の音だけで景色を想像
または、
昨日の夢の続きを作る。
跳ね返ってきた自分の体温に幸せを感じながら
朝になるのを少し残念がりながら夢に入っていく。
#暗闇の中で
「丁度良いじゃん。10月29日、早朝4時半ちょい過ぎたあたりから、部分月食だとよ」
それこそ「暗がりの中で」、5時14分あたりに一番削れてるっつー月食を、観察してれば今回のネタ、ミッションコンプじゃね?
某所在住物書きはポツリ言って、しかし早起きの準備も天体観測の用意もせず、ぬっくぬくの毛布にくるまった。
早朝である。己は夜型である。食の最大だけ狙うにせよ、5時14分など起きられようか。
「『夜の』暗がりの中で見られる、次の月食は?」
朝とか聞いてねぇよ。物書きはネットに「次」を求める。しかし検索結果が提示したのは、29日の月食と、何故か2023年の部分「日食」であった。
――――――
子供の頃、自宅の廊下の暗がりはやたら怖いのに、布団にくるまった中の暗がりは妙に落ち着く気がしたこと、ありませんか、ないですか、そうですか。
なんて前置きはこのぐらいにして、今日はこんなおはなしをご用意しました。
最近最近の都内某所、某稲荷神社敷地内の一軒家に、人に化ける妙技を持つ化け狐の末裔が暮らしており、その内末っ子の子狐はお花とお星様と、キラキラしたものが大好き。
ビー玉、おはじき、押し花にしたお花、誰かが捨てたチャームにレジン細工等々、綺麗なものをお気に入りの宝箱に詰め、たまにそれらを広げてクロスで磨いては、ひとりほっこり、尻尾をビタンビタン。
それはそれは、幸せに暮らしておったのでした。
そんな子狐の最近のトレンドは、押入れの暗がりの中で見る、サンキャッチャーの光の万華鏡。
室内に飾って、太陽の光を受けて、キラキラ小さな虹をばら撒く飾り玉は、コンコン子狐の宝物です。
まだ暑かった夏の頃、8月7日かそのあたりに、猫又の雑貨屋さんで手に入れました。
そのサンキャッチャーが日光だけでなく、懐中電灯なんかでもしっかり光をばら撒くと、コンコン子狐諸事情で、学習してしまったからどうしよう。
「キレイ、きれい!」
今日もコンコン子狐は、宝箱からサンキャッチャーと、8月7日に諸事情で人間から貰ったLEDライトを取り出して、押入れの中に入ります。
光の当て方にコツこそありますが、水晶か金剛石のような飾り玉に、イイ感じに200ルーメンのスティックタイプが光を当てると、
上にも、下にも、右にも左にも、小さな虹の粒が溢れ出て、まさしく光の万華鏡の中に居るようです。
「あっちこっち、キラキラいっぱいだ!」
くるくるくる、飾り玉を回転させれば、光も一緒に回ります。
くっくぅーくぅー。ご機嫌子狐は尻尾をビタンビタン。鼻歌なんか歌ったりして、押入れの暗がりの中で光を楽しみます。
そのままコンコン子狐は、ごはんの準備ができて優しい母狐が呼びに来るまで、
暗がりの中で、サンキャッチャーを回して、光を当てて、それらを幸福に眺め続けておりましたとさ。
お宝のサンキャッチャーを押し入れに持ち込んで、暗がりの中で光を当てて遊ぶ子狐のおはなしでした。
その後作中のLEDライトの充電が切れて、充電の仕方を知らぬ子狐が、都内で漢方医として労働している父狐に「治して」と治療をせがむのですが、
お題の「暗がりの中で」とは別に関係無さそうなので、気にしない、気にしない。
暗がりの中で
暗がりの中で
闇の音を聞いている
暗がりの中で
何かを変える光を探す
暗がりの中で
このまま消える想像をする
暗がりの中で
誰かの心の色を見る
暗がりの中で
私の心の黒さを知る
暗がりの中で
皆が等しく平等と思える
暗がりの中で
視覚に頼らない生き方を願う
暗がりの中で
たくさんのことを考えて
暗がりの中で
ただの空想だと知る
暗がりの中で
みんなで変わらないと嘆く
暗がりの中で
自ら動くとはどういうことか
暗がりの中だからこそ
気づけたのかもしれない
誰かわからない
でも暖かい手を
私の道しるべにして
ずっと生きてきた
そっか、あなただったのか
【暗がりの中で】
暗がりの中で、私は何かを探している。
それは一体、何だろう。
私自身にも分からない。
考える暇もないのだ。
世間というものは思ったよりも早く動き、トレンドは常に変化していく。
その速さといったら、今では地球の自転に合わせることをせず、飛行機よりも速く世界を染めていく。
世界には、「光」と「闇」という2種類がある。
最初にできたものだ。
様々なものに比喩される。
「陽キャ」と「陰キャ」のように。
「富裕層」と「貧困層」のように。
しかし、どんなに陽のあたる場所にいる人も、暗がりを伏せ持つのだ。
地球に昼と夜が来るように、どんな人でも光と闇を迎え入れるのだ。
いや、迎え入れてしまうのだ。
大雑把にいうと、人は皆暗がりの中にいる。
そして、何かを探している。
それが宿命。
前世と現世をも繋げるであろう。
きっと生きる意味の一つだ。
しかし私は、「宿命」のために生きているのではない。
「幸福」のためだと思う。
私が探しているのは、そんなライトでヘビーなものなのかもしれない。
『 暗りの中で 』
いつも明るくて人気者な君。
みんなに優しくて穏やかなで少し気が強いけど、
でもホントは心の中は真っ暗で
1人になると心の中に閉じこもり、
涙を流していた…。
その時、君はそっと頭をぽんとそっと
優しく撫でる君。
闇を吸い、青く潤む瞳が美しいと思った。
オレがただ見惚れていると、彼女は小動物のように小首をかしげる。黒髪がさらさらと素肌に落ちていった。
「どうしたんですか。へんですよ、さっきから急に黙ってしまって…」
彼女はまだ男の狂気を知らない。
そのまま何も知らないで居て欲しい理性と、散々に引き裂いてしまいたい葛藤がせめぎ合う。
どうしろって言うんだ…。
恐ろしい激情に耐えきれず息を漏らすと、無垢な指先が額に触れて頬を撫でていく。
「触んな…」
きっと今、オレは肉食獣のような顔をしている。
僅かな光の中、柔らかい肌が白く浮き上がっていた。こちらの牙も知らずに華奢な身体をひねり無防備に仰ぎ見てくる。どんな拷問だよこれは。
お前さんを守らせてくれよ頼むよ。
「おいA!お前、
カセットデッキまだ持ってたよな」
と、Bからのライン。
「持ってるけど…何」
「小さい時に録音した、幽霊の声の入った
テープが出てきたんだよ〜」
「なんだそれ…」
というわけで、俺のうちにBが来た。
例の(霊の?)テープを持って。
せっかくだから部屋まで暗くして、
再生ボタンを押す。
…ニャーン、ニャーン
え、なんかそれっぽいし。
しかし、延々と猫の鳴き声が続く。
「B、何これ」
と横を向いて俺は固まった。
暗がりの中で、Bは静かに泣いていた。
「…これ、おはぎだ。おはぎの声だ」
「お前の飼ってた…?」
「俺、今はもう無い、初めてのラジカセ
買ってもらえて、嬉しくて、
何か録音しようと思って…
そしたら変なノイズ録れて、
消そうと思って、近くにいた
おはぎの声録って…タイトル変えるの忘れて
幽霊の声って、おはぎごめん、ごめんな」
俺は無言で停止ボタンを押して、
部屋の電気をつけた。
Bは泣き止んで、
「A、ありがとう」と言った。
俺は、
「もしかしたらおはぎは、
幽霊の声のタイトルの方が、
お前が食いつくから、
ずっと待ってたのかもしれないな」
と言った。
Bがまた泣き出しそうになったので、
慌ててティッシュの箱を探した。
衣擦れの音。
俺は暗がりから起き上がり、得物を手に息を潜めた。
全く油断も隙もない。この世界は殺るか殺られるかだ。
最近は身辺整理をし、狙われることも無いと思っていたのだが、甘かったようだ。
奴らはどこにでもいて、俺が1人でいることを許さない。
こちらの居場所がバレないよう、光源を使わずやつの居場所を探す。
今日は運がいい。奴は高い場所で待機している。
あの高さではこちらは死角だろう。
だが、俺は甘かったのだ。
獲物を追う時が、一番危険だということを忘れていた。
ほぼ真下に構えた瞬間、顔に触角付きの黒いベトベトした塊がぽとりと落ちる。
今回は俺の負けだ。
視界が揺らぎ、俺は泡を吹いて倒れた。
お題「暗がりの中で」
暗がりの中で、私は貴方に想いを打ち明けた。
もうどうでもいい、嫌われてもいいと思いながら発していた言葉は全て、心からの本当の気持ちだった。
私のこと、好き?
好きだよ
私のどこが好きなの?
優しいところだよ
そんなこと言っていいの?私調子に乗るよ?
えぇ?笑いいよ、別に。
ねぇ、好きだよ。
うん、
私今気がおかしいから言うよ、好きだよ。
今振り返ると、どれも恥ずかしいことばかりで、本当に貴方を困らせていたと思う。本当にごめん。明日謝ろうと思う。貴方は優しいから、こんな不安でいっぱいの私を癒してくれる。ねぇ、好きだよ。大好き。
私は暗がりの中で、貴方を抱えて眠った。その日はよく眠れた。
「丹前」知ってる?
「褞袍(どてら)」とも言うのかな
寝具なんだけども
私が5歳、妹が3歳くらいかな
1枚の丹前を二人で被ってね、
私が前、妹が後ろ
芋虫みたいにモコモコ前進しながら
真っ暗な家の座敷に探検に行く、
それがお気に入りの遊びだった
「いまどのへん?」
「くらくて、なんにもみえないよ」
ドキドキして丹前の隙間からのぞく真っ暗な座敷
わくわくした
きっと何かいる、出会えるかも
出会ったら「キャー」って逃げるんだろうけど笑
暗がりというのは、どうにも不思議な魔力を帯びている。
つい覗き込んでしまう。
人の不安を煽る。
かと思えば誰も彼もを招く。
招かれた者はまた不可思議な面持ちになるだ。
ひどく乱暴者が途端に賢者のように思想を広げ、善人の顔をした凡夫を狂わせ狼藉者にへと変化させる。
どうしてこうも人の惑わせるのか。まるで鏡だ。
心の奥底にあるペルソナを引き摺り出す。
だが私はそんな暗がりの中が好きだった。
より深くより広く心を広げることができる。
きっと、原初こそはこの暗がりの中にこそあるのだ。