『時を告げる』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
もう少しで、きっと私の命は…尽きる。
手は尽くしたが、もうこれ以上は……今の医療では……生きられないと主治医から告げられた。
血筋を考えれば、私はよく生きた部類だろう。
何が、高貴な青き血だ。近親婚を繰り返した、濃すぎる血。
其の代償に、多くの親族は……私の家は…幼き頃から病を患い、寿命は短い。
やはり、私も……永くは生きられないみたいだ。
やっと、愛する貴方のもとに逝くことが出来る。
でも、貴方の遺したものを思うと…少し気掛かりだった。
私の代で少し血を薄められた…のだろうか。
其れを見られるのは、もう少し先のことに生るだろう。
嗚呼、もう少しだけでも…生きたかったな。
貴方の遺したものの、行く末を……願わくば、見届けたかった。
勝手知ったる君のうち。昨日は部屋でそこそこ飲んでふたりしてバッタンキュー。
されど朝日と共に起きる習慣のある俺は、君をベッドに残して勝手に起きて勝手に飯作って、ひとり珈琲を淹れる。
まるでこの家の住人みたいに。
俺はこの時間が結構好きだ。君の部屋。君のリビング。君のキッチン。まるで君に囲まれてるみたい。しかも寝室には君がいる!
君の気配を…、ひとりをたっぷり堪能して、さてそれではそろそろ君を起こしましょうか。
仕事に行く時間まであと小一時間。シャワーを浴びてゆっくり朝ごはんを食べるだけの時間はあるでしょう。
君はいつもお寝坊だけど、俺が告げる時の声には従ってくれるよね。
「ほら、おきろー!」
▼時を告げる
ゴーン、ゴーン…と、大きな振り子時計の音が静かな喫茶店に響いた。合計、5回。午後5時を報せるものだった。書き物をしていた私はふと顔を上げ、窓の外を眺める。ついこの間までは午後5時であろうとまだまだ明るかった筈なのに。今ではもう日が傾き始めていた。
「日が落ちるのが早くなって来たね。」
洗い物を済ませたマスターが、口にした。『そうですね。』なんて返事をしながら、今年も夏が終わっちゃうのか…と、少し寂しく思う気持ちを、残っていた冷めたコーヒーと共に飲み込んだ。
季節の終わりは、寂しいだけじゃない。言い換えればまた新しい季節の始まりだ。
「…今年の秋は、どんな時間が過ごせるのかな。」
言い換えただけで、心にわくわくが広がっていく。
その気持ちを忘れないうちに、私はノートに書き留めた。
『時を告げる』
すいません!!今日忙しすぎて作れませんでした……今度はちゃんと告知する時に出します……
初めてのプレゼントは
おそろいの時計
白とシルバーの
マルイの通販で買った
時計
あの時計は
今は無いけど
同じ時間の中で
一緒に一つ一つ乗り越えて
娘達の幸せを
いつか
花咲く日を
信じて
時間のある世界に
時を告げるのは
思い出の中の時計
時を告げる
小学校の頃の通学路を久しぶりに歩いてみる。
所々、景色が変わっていた。新しい家が建っていたり、古くなり誰も住まなくなった家があったり、解体中だったり。
まだ暑さが残っているが、陰になる場所へ行くと涼しい風が吹く。ゆるい坂道を登り、更地になった場所が。
何があったか、思い出せない。たぶん、大きな家だったと思う。時が経てば、変わらないものが、変わるものもある。少し寂しさを感じた。
ふと、たくさん遊んだ公園の前で立ち止まる。滑り台を何度も滑り、シーソーも遊び倒した。
ブランコは誰が1番漕げるかを勝負したり、二人乗りをした。そんなことを思い出しながら、今はあまり整備されていない草が大量に生えた公園を見つめる。
外で遊ぶ子供がこの町にはいない。子供が減り、高齢者が住む町に変わっていた。
昔は子供が溢れていたような気がする。車が来なければ、坂道で遊び、色んな色のチョークを持ってきて地面に絵を描いたり、スケボーやキックボードに乗っていたり、ドッチボールをしていた。
懐かしさを感じていると遠くの方から、学校のチャイムが聞こえてくる。キーンコーンカーンコーンと。それはまるで、時を告げるように思えた――
時を告げる
時の使者。
わっしー。
あとよっぴー。
『時を告げる』
ようやく楽になれるんだ。
痛くて痛くて、苦しかったことも、明日できっと終わるんだ。
別に明日で終わると言われたわけではない。
もうなんとなく分かるんだ。
自分のことは自分が一番わかっている。
でも、楽になれるはずなのに、僕は泣いてしまう。
悔しい。
この世界で弱く生まれた僕が。
それでも、周りの人たちは僕に暖かい光をくれた。
だから、僕は、少しでも生きたいと思えるようになった。
治療は頑張ったし、痛い注射だって我慢した。
苦しくなる薬だって、にがい薬だって、頑張って飲んだ。
それだけ頑張ったけど、僕はもう、その時が来てしまったようだ。
今日が明けないでほしい。
でも、それは叶わず、僕は段々と意識が遠のいて、あたたかい光に包まれていく。
Tへ
あれから時が流れて今、幸せですか?急に別れてしまってごめんなさい。あの時に素直に言えなかったことを言います。本当は会社の先輩がそんなやつと別れたら?って言われました。お互い障害者同士で付き合うとして、もし出来たとしたら子どもが可哀想じゃん。って言われました…それに服装までいろいろ文句言われました。Tの方はどうかな?もう遅くなったけど幸せになってね。ずっとずっと応援してます。
#時を告げる
「時を告げる」
時告げ鳥が朝を連れてくる
「おはよう」と無邪気な笑顔のきみ
僕は幸福でいっぱいになる
時計は時を告げる。優しい大きな音で
鐘は時を告げる。街を包み込む音で
時を告げるのは夢から覚めるために
君は言った。
時とは、儚く、有限なものだと。
君は言った。
時とは、残酷で、無限なものだと。
僕は言った。
時とは、人と人との繋がりだと。
*時を告げる*
なんですか、これ。
なんかあれです。
時間は人間にとっては有限だけど、歴史てきな面で見たら、ずっと続いてるんよなーみたいなやつです。なに書きたかったのかわかりません。
しかし、嬉しいことにもうすぐ500いいねいきそうです。こんな自分ですが、誰かの目に留まっていたら嬉しいです。
時を告げる
たった今、スマートフォンから時が止まった音を告げられた。
亡くなったって。
誰が?
祖母が。
今はタクシーを待っている。
あと数日で退院するだろうと、履き替えの靴はどれにしようかと話したところだった。
四年前に救急車で運ばれたときは一命を取り留めた。
昨日も話ができたらしい。
私は?
私はあろうことか睡眠薬を飲んでいて昨日行くことができなかった。
家から祈っただけ。
祈りは届かなかった。
おばあちゃん、ありがとう。
編み物や刺繍を教えてくれて、裁縫セットを譲ってくれて、ありがとう。
教えてもらった時間はすごく楽しかったよ。
ああ、タクシーの音だ。
もう行かなきゃ。
祖母の身体が横たわるその場所へ、いざ。
ハンカチは三枚持っておく。
時を告げる
朝の6時、
お寺の鐘が、ゴーンとなる。
時を告げる。
子供の頃過ごした街では、遠くからお寺の鐘の音が聞こえて、
あぁ6時なんだ、と思いました。夕方にも、聞こえてきました。
今、住むでる街では聞こえてこない。お寺はあるが、聞こえてこないの。どうして?
朝夕のお寺の鐘には、懐かしさがあります。夜が明けたよ、夕方だよ、と教えてくれてるみたいで。
時を告げる、お寺の鐘の音。日本の伝統文化だと思います。
【時を告げる】
突然だが医者に余命1年と宣告された。
ヒェェー。
そんな時友達が言った。
「死ぬ瞬間に持っていたものはあの世に持っていけるらしいよ」
─え?まじで?
私は手早く親戚に借金を繰り返し、さらに闇バイトで稼いで得た合計1億円を体に巻き付けた。
このまま死ねば来世は金持ち確定だ。
私はそのまま車道に飛び出しトラックに突っ込んだ。
ぐしゃあー。これは死んだな。
しかし私の意識が遠のこうとするその時、声がした。
「大丈夫か?今助けるぞ!」
見るとハゲたデブのオッサンが心臓マッサージをしようとしているところだった。
え?何この状況。
当然体に巻いたお金は外されている。
オッサンは私の手を握り言った。
「私がずっとついているぞ!」
やめろハゲ。お前はいらん。
私はそのまま息を引き取った。
─来世
私は異世界で英雄となっていた。
一緒に転生してきたオッサンが勇者だったため、一緒に付いていき魔王を討伐したのだ。
ちなみに私の役割は荷物持ちだ。
危なかった。
来世が中世風の異世界だったので、仮に1億円を持っていたとしても何の役にも立たなかった。
やっぱ世の中、金じゃない。
コネよ。
私は世の真理を理解した。
スヌーズ
終わりと始まりの狭間で
合図を待つ
あの子が視界に入る
鐘を鳴らすのは自分
あの子は向かってくる
声をかければ始まりだ
あの子はすれ違う
その前に
※時を告げる
あなたは心に傷を受け、長い間泣き暮らしてきました
でも、そろそろ顔を上げる時ですよ
人がどう思うかは関係ありません
あなた自身が楽しいと思うことをしましょう
ほら、ウィンドウに飾られた秋色のシャツ
きっとあなたによく似合いますよ
カチ カチ カチ カチ
リズムの良い秒針の音が、静かな部屋に響く。
カチ カチ カチ カチ
変わり映えのしない音。
カチ カチ カチ カチ
普段なら全く気にならない音
カチ カチ カチ カチ
なのに今日は、変に意識してしまうと音
カチ カチ
カチ カチ
カチ カチ
一人の部屋に、秒針の音はいつも以上によく響いた。
怖い、寂しい
前までは、こんなの全然へっちゃらだった。
子供の頃は、両親共々凄く忙しくて、よく一人でお留守番をしていたし
その後も、成長してから一人暮らしをしたことだってあった。
なのに、なのに。
たった数時間、一人の時間を過ごしただけなのに
こんなにも寂しくて、心の中にあるピースががごっそりと取れたかのように、胸が苦しい。
いつから俺は、こんなに弱ってしまったのだろうか。
一人で居ることがこんなにも苦痛で、怖くて。
誰か…早く…会いたいよ…
ガチャリ
そんな時、玄関の扉の開く音がした。
リロリロリン♪
リロリロリン♪
それと同時に、時計のアラームも、部屋に響いた
#時を告げる
ちょっといいのが思いつかなかったので、後で書き直すかもです…!!
50作目
時を告げる
別れの痛みと期待
トクトクとなる胸の振り子
チクタクとなる時計の振り子
交わる2つのリズム
2人は踊る
_時を告げる_
♪〜
また
朝が
やってきた。
ちょっと前まで
夜は寝付けなくて
悪夢を見て
目覚ましが鳴るより前に
飛び起きていたのに。
今は
ちゃんと
夜には眠くなって
目覚ましが鳴って
ようやく起きられる。
目覚ましの音は
変えてないのに
朝を迎える
気持ちが
全然
違う。
さぁ、今日も頑張ろ。
#時を告げる