勝手知ったる君のうち。昨日は部屋でそこそこ飲んでふたりしてバッタンキュー。
されど朝日と共に起きる習慣のある俺は、君をベッドに残して勝手に起きて勝手に飯作って、ひとり珈琲を淹れる。
まるでこの家の住人みたいに。
俺はこの時間が結構好きだ。君の部屋。君のリビング。君のキッチン。まるで君に囲まれてるみたい。しかも寝室には君がいる!
君の気配を…、ひとりをたっぷり堪能して、さてそれではそろそろ君を起こしましょうか。
仕事に行く時間まであと小一時間。シャワーを浴びてゆっくり朝ごはんを食べるだけの時間はあるでしょう。
君はいつもお寝坊だけど、俺が告げる時の声には従ってくれるよね。
「ほら、おきろー!」
▼時を告げる
9/6/2023, 1:46:44 PM