もう少しで、きっと私の命は…尽きる。
手は尽くしたが、もうこれ以上は……今の医療では……生きられないと主治医から告げられた。
血筋を考えれば、私はよく生きた部類だろう。
何が、高貴な青き血だ。近親婚を繰り返した、濃すぎる血。
其の代償に、多くの親族は……私の家は…幼き頃から病を患い、寿命は短い。
やはり、私も……永くは生きられないみたいだ。
やっと、愛する貴方のもとに逝くことが出来る。
でも、貴方の遺したものを思うと…少し気掛かりだった。
私の代で少し血を薄められた…のだろうか。
其れを見られるのは、もう少し先のことに生るだろう。
嗚呼、もう少しだけでも…生きたかったな。
貴方の遺したものの、行く末を……願わくば、見届けたかった。
9/6/2023, 1:49:37 PM