『時を告げる』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
もう
ここまでだ と
まだ
痛みを癒せず
涙も乾かないうちに
進めという
否
誰も
何も
言ってはいない
なのに
いつも何かに
追い立てられて
休む間もないまま
そこに留まる意味は無いと
耳には聞こえない
何かが
時を告げる
「時を告げる」
「時を告げる」
俺たちの待ち合わせの場所。
夕方になると、鐘が鳴る。
俺たちは広場に集合し、鐘の合図で遊びに行く。
それが日課だった。
日課だったのに、、あの日から、お前は来ない。
お前が来ないと、ここから離れられないじゃないか。
何故、俺たちの集合場所には
花が手向けられている?
何故、手向けられた花には
お前の名前が書いているんだ?
手向けた人「広場に車が突っ込んで一人亡くなったん
ですってね。気の毒だわ」
ごめん。あの日、俺が遅れたせいで、ごめん。ごめんね。
でも、お前のほうがずっと遅刻してるぞ。
いつになったら、来るんだ、、、
、、、あの鐘は、夕方に鳴る。
時を告げているはずなのに、
俺の時間は進まずに止まっている。
あの日から。
時
時間
時を告げる
今はその言葉の意味が痛いほど胸に刺さる
後 何回会える?
一緒に笑える?
触れる事が出来る?
いったい 娘として何が出来ただろう…
何も言わなくても 力いっぱい教えてくれた大切さ
最後はごめんなさいじゃなくて ありがとうって言いたい
だから もう少し時は告げないでほしい
テーマ:時を告げる #297
死の時を告げる時計があったら見たい?
私は見たかった。
まだまだやりたいことはあるし、
たくさんの未練だってある。
だからこんなに早く死を迎えるなんて、
思ってもみなかったんだ。
この死が予知できるものがあるなら、
時計じゃなくても欲しかった。
なにかの前兆とか……。
でも人が死ぬのは運命で決められているんだって。
だから回避できたとしてもいつかは死ぬ。
だから不死身の人はいないんだって。
私は不死身とまでは言わないけど、
やっぱり死ぬのには若すぎる。
これも運命だというのなら、
いっぱいやりたいことやって、
親とか友達とか先生とか、
私に関わってくれていた人たちにもっと
ありがとうって言っておけばよかったな。
あ、時間みたい。
私もそろそろ成仏しなきゃ。
記念日のアラームを消す物憂さの尺度で今はあなたが嫌い
時は来ている。
そろそろここを離れなければいけない。
辛いことも
笑った時も
全て忘れて
去る。
いつ来るか分からない突然くるという
言葉に疲れきったよ。
時が来たら
自由に飛び回って
誰にも気を使わないで
無になった心を
スイスイと泳ごう。
傷つけられてボロボロで
ゴミになって人から嫌われて
でもここに答えがあると叫び続けた。
裏切られて影で誹謗中傷楽しんでくれた人達。
誰より残り幸せになってるよ。
笑っちまうくらい幸せで
貝殻さえも愛おしくなるほど
優しくなってしまったのに…
題:時を告げる
時を告げに今日もあなたの所へいくよ。
私は見えないけれど、
あなたから私は見えてる?
私の声、聞こえる?
あなたに伝わっていれば、
私はそれでいい。
声も姿も分からなくても、
あなたに伝わっていればそれで。
時を告げるものって、沢山あると思う。時計は勿論、太陽も空の色も時を告げている。そして、久しぶりに会った友達が変わり果てていた時も、「時が経ったんだなあ」と実感させられる。昔の事を思い出すだけで、時を感じられるのは不思議だな。
𝐃𝐚𝐲3.時を告げる
わたしはもういいんじゃないか
がんばったよ
みとめてあげよう
この世はやさしくないから
じぶんだけは
じぶんにやさしくしてあげようね
そしたら今も未来もみえてくるよ
思考だけはいつだって自由だから
『時を告げる』
『あ、久しぶりだね!も~…ちょっとは顔出してよ!』
「だっ…だ、だって…ぃ、い忙しいんだってば……。」
いつも通り、彼女は僕に話しかけてくる。
『忙しい~?毎日家に帰ってはゲームばっかりやってるのにぃ~?』
「ぅ……ぐ…それ、それは……」
彼女に突きつけられた事実が、僕の心にグサグサ刺さっていく。
キーンコーンカーンコーン…
会話の終わりを告げるチャイムが鳴る。
「ぁっ、ああっじゃ、じゃあぼぼ僕は自分のクラス戻るからっ!」
そう言って教室から飛び出し、自分のクラスへ向かう。
『本当、そういうところ、律儀だなぁ~。まだ、時間い~っぱいあるのに。』
そんな言葉が、聞こえた気がした。
時を告げる。
なあなあ、テストどうだったー?
いや俺マジで無理なんだが
ううっふうぅうう!!マジでサイコー!!
やっぱわたしって天才だと思うんだよね
どうしよ親に怒られるわー
あいつ、どうにかなんねーのかなー
ああ、新人の猿渡?
ねえ聞いて、こないだ言ってたコスメ見つけたんだけどさ
まじで!?どんなの?
今からコンビニ行かない?
あーあ、
あの頃に戻りてーなぁ。
_2023.9.6「時を告げる」
小学校に上がる前、お母さんが珍しく夜の散歩に連れ出してくれた。
いつも仕事で忙しく、夜に家にいる事さえ珍しいお母さん。
私にはおじいちゃんもおばあちゃんもお父さんもいない。
私とお母さんのために働いてくれるお母さんの迷惑にならないようにと過ごしていたはず。
と、言うのも、珍しい夜の散歩の途中の踏切で遮断機が降りて、カンカンカンカンカンカンカンカン
と、鳴り響く警報音を聞こえていないかのように、私ににっこり笑いかけて遮断機を潜って私の手を引くお母さん。
「ダメだよ」って声も聞こえないのか、お母さんはにっこり笑って「大丈夫よ」って言う。
怖いからブンブン首を横に振って行かないと意思表示。
行かないでって強くお母さんの手を握る。
お母さんとの記憶はそれが最後。
良くわからないけれど、一緒に暮らしていた小さな古いアパートでお母さんは死んだらしい。
次の記憶は親のいない子がみんなで生活する施設。
私はそこでもなるべく人に迷惑かけないようにと心がけていた。
毎晩、施設の人が絵本を読んでくれるけれど、桃太郎なんかだと、鬼退治の後は、あの日のカンカンカンカンって踏切の音が頭の中で大音量で聞こえた。
他にもグリム童話のお菓子の家が出てくる本も、お菓子の家に着くまでは話が聞けるんだけど、兄弟が逃げ出すところからカンカンカンカン…
そのせいで物語の終わりがわからないまま過ごした。
カンカンと踏切の音が聞こえる事はそれだけではなく、私に会いに来た人の中にも会った瞬間にカンカンなる人もいたし、同級生もしかり。
私が施設を退所する頃に、私は結構な財産持ちである事を知った。
孤児院育ちの母が生涯かけたって稼げる額ではなかった。
だから、保険金の他、私の見た事もない父親は随分な金持ちで手切金に渡したのだろうと予想した。
高校を卒業し、大学には行かず高卒で仕事を始めた。
出会う人の中にもカンカンなる人がいたから、そういった人とはなるべく関わらず生きた。
ただ、高校生の頃から憧れて、恋焦がれ、高嶺の花と諦めていた男性と仕事で偶然に出会った。
遠くにカンカンとなり響くのは危機感を薄くした。
少しずつその男性との距離が近づいて、カンカンなる音も同じスピードで大きくなった。
慣れとは怖いもの。色ボケも怖い。
プロポーズされた日には、相手が何と言ったか聞こえないほどの大音量でカンカンカンカンカンカンカンカン…
頷くのが精一杯だった。
それからは毎日が鳴り止まない警報音。
式もあげた。新婚旅行にも行った。
その間も警報音は鳴り止まない。
幸せなはずなのに、幸せだと感じない。
気がつけば、母が私を誘った踏切の前にいた。
あの時と違うのは私は1人で、踏切の反対側に夫がいる事。それと、線路にいないはずのお母さんがいる。仕方ないなって顔して私に手を差し伸べてくれている。
もう、カンカンカンカンとなっているはずの警報音は聞こえない。
その代わり、お母さんがパチン、パチンと手を鳴らして『手のなる方へ』
って声が聞こえた。
拒む理由なんてない。
あの日、お母さんは1人で死んだ。
本当は私も一緒に連れて行きたかったのに。
私の人生における不幸は、警報音で知らせてくれた。
音ではなく、お母さんは目で声で危険を知らせてくれている。
私の人生の終わりの時を告げる、深い慈愛に満ちた笑顔で。
時を告げる
私は時間そのものが嫌いなので、
時間に関する物、
例えば時計・タイマーといった物が、苦手です。
私は自由を愛すので、時間という生きていく中で、1番自分たちを苦しめていくものが、大嫌いです。
覚えているよ
やっとその時が来たと
立ち上がった日の
鐘の音を
ほら、聞いてごらん
今がその時だと告げる
この世界に鳴り響く
鐘の音を
今新しい扉を開きたくなった。
65才という区切のときなのか?
身体の変化が時をつけたのかな?
自分を変えたい!
楽しくやりたい!
『時を告げる』2023.09.06
幕の向こうでは大勢の気配。オケピから聴こえるチューニングが静かになった。開演まであと少しだ。
いつだって、この瞬間から言いようのない興奮が自分の内側に湧くのだ。
開演を今か今かと待ちわびているのは演者も同じだ。早く「役に生きたい」と叫んでいる。
板付きだとなおさらだ。観客の熱気が緞帳越しに伝わってくるこの快感は、舞台人でなければ分からないだろう。
今回、この舞台が初めてだという共演者に目配せをする。彼は不安を隠せずにいて、顔が青ざめている。
パチッと目が合った。
「どうしましょう」
声に出さずに口だけを動かしてこちらに伝えてくる。今にも泣きそうな彼に、仕方なくそっと近寄り肩をぽんと叩いて、大丈夫だと頷いてみせた。
すると彼は不安そうにしながらも、幾分か表情を柔らかくして、頷き返してくれてた。
それを見届けて立ち位置に戻り、深呼吸をする。
緊張しているのは、こちらも同じだ。やはり幕が降りるまでは何があるか分からないし、不安でもある。
しかし、それを楽しむのも役者だ。
開演の時を告げるベルが鳴る。
ざわめいていた客席が静かになった。
舞台が、始まる。
時を告げる人の声が聞こえた気がした。
「終わりの時間だよ」って、嬉しそうな声で残酷なことを告げる人の声が。
そうかい。もうそんな時間なんだね。と心の中で1人呟いてから
体を起こした。まだ薄暗い、冬の朝の事だった。
「もう終わりの時間なんだね。」
思ったよりも早く訪れた終わりを、あっけらかんとした顔で私を見つめる彼を、目の端で捉えながら受け入れる準備をした。
「予定よりも少し早まったみたい。」
マフラーを巻きコートのポッケに手を突っ込みながら話す彼に合わせて白い息がふわふわと出ていた。心做しか何時もより頬の色が可愛い気がする。終わりには随分と不似合いな可愛さだ。
「ふぅん。まあ、早かれ遅かれ終わりは来るのだし、甘んじて受け入れようじゃないか。」
肌を刺すような風に、ぶるぶると体を震わせながら私達が歩く度に鳴き声をあげる雪を躊躇なく踏み歩いた。
終わりは終わりなのだ。例外は無い。
この惑星が消滅する、というニュースが出たのは2ヶ月前。
巨大な星に衝突されついでに同じ時期に太陽が爆発する、という最悪に最悪を重ねたような話を、ニュースキャスターが何を考えてるのか分からない表情で淡々と語っていた。
困惑、絶望、疑い、全てが入り交じった人々の中を私は踊り出しそうな足取りですり抜けていった。終わりが怖い、という感覚は私には無かったから。
人は何時か死ぬ。ただ、その終わりが皆同じになっただけなのだ。
昔、僧侶に聞いたことがある。
「人の死は決まっている。」と。人の重さに耐えられないような紐で首を括った人も、その日に死ぬと決まっていたならば死ぬのだと。
事故が起きる電車に乗る予定だった人が直前で予定変更になり助かるのも、その日が死ぬ日ではなかっただけ。と。
微笑みを浮かべる口から吐き出された言葉は、まだ子供だった私には衝撃的だったが今後の人生への考え方が変わった瞬間だった。
死は誰にでも訪れる。
それは生を受けたものに訪れる日常の一つであり唯一の平等。
恐怖という感情を持って生まれてしまったからには、死へ恐怖を感じるのは致し方がないと思う。きっと、私だって死ぬ直前になれば怖いだとか、後悔だとか、色んな物が溢れるかもしれない。
けれど、その怖いも後悔も「ま、これくらいならいいか!」って笑ってお終いに出来るようにしたいのだ。
何時訪れるか分からない死よりも、訪れると分かる死の方が幾分か心が楽で、何をしたいかと自分に問うことができる。
この2ヶ月間、私の隣で歩く彼と沢山したいことをした。
冬の時期に咲く桜を見に行き、互いに飲めないお酒を呑みふらふらになりながらも笑いあった。
広い空に広がる満点の空を見に行き、流れ星を見つけはしゃぎあった。
全て、終わりを理解したから出来た事だった。
「楽しかったね」
ぽつり、小さく零した。
「そうだね。」
彼が雪を見ながら、笑う。
「じゃあ、終わりの時間にしたいこと、しに行こっか。」
その言葉が、私たちの終わりの時を告げる合図だった。
白い雪を私達の靴で汚しながら歩いた。まるで、生きていた証を刻むように。
ポッケに入れたスマホから、けたたましい音が鳴る。
きっと、もうそろそろ巨大な星がこの惑星に抱きつきにくるのだろう。熱烈な求婚だこと。もう少し相手の気持ちを考えた方が良いよなんて、馬鹿なことを考えながら廃れたフェンスを乗り越えた。
「ねぇ。終わりの言葉みたいなの決めない?」
なんだかこのまま終わりだなんて寂しくて、と付け足して言うと彼も「同じこと考えてた。」って言うから、2人してくすくすと笑った。
「じゃあ、こんな世界クソ喰らえにしようかな。」
「あ、いいね!それ。私も同じにしちゃお。」
頭上にキラキラと光る星が流れていく。最後に見る景色がこんなにも美しい景色なんて、私は恵まれているな。だけども、もっと生きたかったな。春に咲く桜も、真夏の向日葵も、秋の紅葉ももっとちゃんと見たかったなぁ。
隣にいる彼と、手を繋ぐ。
私達は今から海へと飛び込む。
2人だけの平等を、選びたかったから一足先に終わりを選んだ。
高い崖から眺める海はとても広くて、水面に反射する巨大な星を美しさも残酷さも包み隠さず写していた。
「じゃあ、行こっか。」
「うん。」
背中から翼がはえたのかと思った。
きっと私達は恵まれている。自分たちで例外のない終わりを選べたから。少しの恐怖は、彼と繋いだ手で。少しの後悔は、この美しい景色で、帳消しにしてやろう。こんなもので帳消しになるもんだから、笑い話に決まってる!
おかしなくらい笑顔になった私は落ちていく中、彼と向き合った。
「「こんな世界クソ喰らえ!」」
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ハッピーエンドです
死は誰にでも訪れます。私にもあなたにも。
怖いと思うことすら、勿体ないけれど。感情を持ち生まれた以上怖がることは仕方ない。からこそ、終わる時には「まあこんなもんならいいか」って笑っちゃてる位には良い人生にしたいですね。
死を拒むことは如何なる偉人でも出来ない。後悔のない死なんて多分きっと誰にも訪れない。けれど、後悔を帳消しに出来るものがあるならそれは、多分自分の中で最高に幸せな終わりなんだと、思います。
因みに、力不足で書けなかったのですが、他の人間達はきっと戸惑いながらも終わりを受け入れていつも通りの日常を過ごすんだと思います。子供を産んだり、ご飯を食べたり、テレビを見たり、漫画を読んだり。宿題してる子なんていてもいいですよね。きっと、キスをして「行ってきます」って言うんだと思います。
時を告げる蝶
羽ばたく音は、秒針の足音に似ている。
細く巻かれたゼンマイの口は、脳細胞の涎を啜る。
白昼夢が羽の表面を飾り、渦巻いては脈打つ。
半透明の目を覗き込めば、蝶の紡いだおとぎ話の世界が水晶越しに浮かび上がる。
なんとなく見覚えのある景色が見える?
もしもそれがあなたの夢の景色なら、それは蝶があなたの夢を訪ねた記憶。
時空を超えて、生命を巡らせながら、針で漕ぎ着く夢幻旅行。
学校のチャイムがきらいだった。
友達と楽しくおしゃべりしていたのに、突然大きな音に遮られて、みんな散り散りになってしまう。まだ話したいことがあったのに。次の休み時間には、また別の話になってしまうのに。
大人にはチャイムがない。
私は最近、友人二人と毎日のように通話をしているけれど、誰かがお風呂に入ったり家族が帰ってきたりするまで、会話はいつまでも続く。終わらない休み時間。部活のない放課後。
帰宅部仲間みたいな二人の友達は、ゆっくりと酸素が薄れていくような私の日常に、深い息継ぎをさせてくれる。
時を告げる
門限が12時の私は
彼からシンデレラと呼ばれている
どんなに楽しくて一緒に居たくても
12時になるギリギリには家に帰らなければならない
シンデレラもこんな気持ちだったのかと不憫に思う
時計の針が12時を指し
幸せだった時間が終わる
今日も時を告げる残酷な音が鳴り響く