『春爛漫』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
春爛漫
咲く。
ただ、咲く。
同じかたちで、
同じ色で、
春は迷わず、そこにある。
風が通る。
通り道だけが、少し違う。
受け取る器も、
昨日のままではいられない。
満ちているのは、花か、
それとも――
通り過ぎていく、この春か。
(春爛漫。)🦜
あのね
越後の國。も
漸く桜の話も咲き
春爛漫。に為ったんだね。🦜
「娘すずめ、しゃん。も
夜桜見物したいけど
一羽では怖いから
僕に一緒に行ってくれと
頼むんだよ。」
✣でも、雀は早寝早起き
だから夜は苦手なんだね。🦜
「だから、梟、しゃん。に
雀の 着ぐるみを着て貰い
僕の身代わりに
為って貰ったんだよ。
❣梟、しゃん。は 蛙。が
大好物で、娘すずめ、しゃん。の
前で 食べたんだね。🦜
❣それ以来、僕を見るたび
また 蛙を食べてくれと
せがむんだよ。🦜
❣雀、は雑食性だから
食べれ無い事は無いけど
兎に角、泥臭さくて
土を食べて居る感じなんだね。🦜
❣良く 梟、しゃん。は
平気で 食べれると
不思議でなら無いんだよ。🦜
🦜🦜🦜
春爛漫
今年の春は君に連れ出してもらえなかった
君は私を連れ出そうとしていたのだけれど、私が行けなかった
君と桜を見に行く足も見る目も春を嗅ぐ鼻もあるのに今私の心はここにはない
体調が優れないからだろうか、
私の春が少し早く散ってしまったからだろうか
疲弊した心には春すらモノクロに見える
あの日にもし戻れるなら
次は上手に間違えましょう
春爛漫の景色が私を癒す。
この時期に別れを告げられたのは、きっと貴方からの最後の気遣いだったのだろう。
爛漫とは花が咲き乱れる様子や光輝く様子……という意味だそうだ。
確かに寒い冬から暖かい春になり、桜が咲くのはなんとも嬉しい気持ちになる。
だからこそ春爛漫という言葉が生まれたのだろう。
しかし、よくよく考えてみれば夏爛漫とか秋爛漫とか冬爛漫という言葉はない。
夏に咲き誇るヒマワリやアサガオたちにはその言葉は使われないし、秋に咲くヒガンバナなどにも使われない。
冬だって椿やシクラメンにも使われることはない。
そこで私はこう思った。
春爛漫、それ自体が桜という言葉なのではなかろうかと。
考えてみてほしい。春爛漫と聞いて何を思い浮かぶか。
おそらく大多数の人は桜が咲き誇り、花びらが舞っている風景を思い浮かべるだろう。私だってそうだ。
だから春爛漫=桜は成り立つのだ。
……たぶん。
桜の花弁は、思い出の一ひらにも舞い落ちる。
四月、
たなびく雲のように、刻々と進む足音たち。
春爛漫の、この良き日。
桜ひとひら舞わせゆく。
こんなに晴れたお天気の日には、思い出にしっとり重なった、この花弁たちを乾かそう。
そしていっぱいに溜まったら、この両手でぱらぱらと砕いて、さらさらの粉にしてしまおう。
ほのかな甘さを身に纏い、きらきらひかる、思い出の色。
白い肌に、ほんのり色づいた桃色に。
この小さな花びらに、そっと口づけをして、はらりとあの川へと流しに向かおう。
すでに済ませた別れの言葉に、これもまた縁と頭をさげて。
かわいらしい郷愁を見送って、さてさてと桜舞う小道を歩いていくのだ。
春は、いつ何時も懐かしき季節である。
春になると思い出す
君に出会ったのもこんな日だった。
あの日から私の心の桜は
咲き誇っている
春爛漫
ひらりひらりと降る花びらを
くるりくるりと君は衣装に変えてゆく
春爛漫の景色が今年もまたやってきた
『春爛漫』
🌸春爛漫🌸
3度目の春
桜の花びらがヒラヒラと舞う中
綺麗だなと思いながらも
散っていく花びらが自分みたいで
泣けてきた
いつも傍にいてくれる
たくさんの感情を与えてくれる
必ず春がくるように
それが当たり前だと思ってたけど
そうじゃない
たまに心が乱れるけど
春爛漫のような関係でいたい
来年もどうかあなたが傍に
いてくれますように
春爛漫
自信に満ち溢れているのがあなただと思っていた。あなたは人気者で、たくさん明るく話す人で、どんな時でも明るかった。
ある時、あなたと話す中で意見がぶつかって、私がつらい過去を思い出し、取り乱してしまうことがあった。あなたも珍しく取り乱して、自分の過去の話を持ち出して、自分も同じ経験があると早口で口走った。
私はそのとき、あなたの優しさの混乱を感じ、咲き乱れる花の下には枯れた花が敷き詰められているのを知った。
登校中の満開に咲いている桜が学校の唯一の楽しみです
謎の女あやちゃん
私の結婚パートナーとは密な関係らしい
私だけ知らない存在
怖
家帰ったら
やる気がなくなる
ぜーんぶストップ
思考回路ストップ
食べて寝る以外
ぜんぶストップ
なんも出来ない
やりたくない
文句しか言わない息子
自分の悪いこと棚に上げて
父親に告げ口してばかり
呆れてものが言えない
言いませんけども
でもそんな息子をわかってて
一緒になって
私を貶めるパートナー
軽蔑
「春爛漫」
この時期になると思い出す、懐かしい君のこと。卒業してから一度も会っていないけれど、私の心にはずっと残っていた存在。
好きだったけれど、伝えられないまま君は遠くへと進学していってしまった。卒業式の日にに2人で撮った写真は、満開の桜の下。卒業式には珍しく、桜の花が満開の春爛漫な日だった。
君は覚えているだろうか。私は今でも、満開の桜を見て春を感じるたびに君の笑顔が浮かぶ。
春爛漫な日は、穏やかで暖かいはずなのに、私の心は切なく締め付けられて冷たい風が吹く。
あっちへひらり
こっちへひらり
悪戯な風に翻弄されて舞う花びら
見事に釣られて
ピンクの絨毯の上で踊る彼女
柔らかい髪に落ち着いた
それを摘んで
肩を落とした彼女の手に乗せる
まさしく今日は春爛漫
桜が満開で、原っぱにはたくさんの春の花が咲き乱れている。
ー綺麗だね
そうわたしが言うと君は
ーたくさんの色があるからね
そう答えてくれた。
わたしのこと、あまり分からないでしょ。
わたしもあまり分かりたくないの。
君と少しでも長くいるためにちょっとした事で話しかけて、隣にいること。
他の人に取られると…ほんの少しだけ……ね。
でもね、これだけは本当なの。
君の隣で見る春の花は独りで見るよりずっと綺麗だってこと。
春爛漫
(…には程遠いんだよなぁコンチクショー)
仕事からの帰路に付きながら、女が無言で歩いてた。
一見は静かだが、頭の中は罵詈雑言でいっぱいだった。
(北海道じゃ桜どころか梅もまだ咲かない。
同時に咲くのが良い、なんて言うけど、あれは寒い冬空にちょっとずつ咲くのがオツなんじゃないか。
生暖かい空気の中で派手に開花している様は好きじゃない。完全に好みの話だけども)
(生暖かい、といえば今日も鼻水が止まらなかった。花粉症じゃないけど、寒暖差アレルギーがひどい。
そもそも冬の寒さにやっと慣れた頃にぶわっと温い空気が来るんだからそりゃ身体も追いつかんわ。
いや、ずっと寒いのも嫌だけど)
(暖かくなれば虫が来るよなぁ。冬の長所は虫がいないことだよな。花は好きだけど虫は嫌い。特にカマドウマ。
スズメバチも年々増えてる気がするし、今年こそ網戸買お)
(あー春嫌い。バレンタインからホワイトデーまで忙しないし卒業入学には縁無いしであっっっという間に雪溶けてるあのスピードが嫌。うっかり一年の4分の1終わってるし。あと半月でゴールデンウィークとか嘘だろ。休みは早く来いって思うけどさ)
こんな感じで歩いてた女は、ふと、足を止めた。
やけに明るい。
(あ、今日満月か)
天を見上げる。
普段より低い月が大きく、色は金にも橙にも見える。発光のせいか夜の闇が薄く感じた。
冬の間の重たく深い色をした黒とは違う、優しく、ふわりと感じる夜だ。
(春は嫌いだけど……春の月は好きだなぁ)
春の月は春霞ともいう。
空気中の水分が霧や霞を発生させ、月を朧に感じさせると。
何かの本で読んだ。
(まぁごちゃごちゃ言っても思っても、どうせ春は巡って来るんだ)
だったら、好きなものを一つでも見つけて。
せいぜい、楽しむしかない。
(毎年、同じ結論出して………結局は変わらない自分が嫌なだけなんだよな)
女はがしがしと、頭をかいた。
春爛漫とは、花や命の勢いが満ち溢れていることを指す。
この女の愚痴も春への抵抗も、命の勢いの一つである。
春爛漫
今の時期は、桜が咲いている。もう散る頃だけれど。
桜は、新しい制服と一緒に、一生残り続ける写真に
いつも写っている。
その時の桜は、どこか誇らしげにみえる。
子供たちを称えるように、祝うように。
親友も、一緒に写真を撮った。
お揃いのキーホルダーをつけた、バックと共に。
「君には“春爛漫”が似合うよ。」
春爛漫
桜が舞い散るこのときに人と別れ、人と出会う
はじめましての顔がずらり
一ヶ月前まで毎日のようにみていた顔はわたしを安心させてくれる。
あたりまえの愛おしさをしみじみと感じる春。
そんななかで探してしまうのはある1人の人だった。
忘れられなかった人を忘れさせてくれた人。
その人が頭の中にいるのは、確かだけど、認めたくない
認めたら、あまりにも大きくなりすぎてしまうから。
認めたら、君が中心になってしまうから。
認めたら、もう後戻りはできないから。
ずっと忘れたかった人。
なのに、忘れられなかった人。苦しかった。
そして、その人を忘れさせてくれた君。
苦しかったわたしを救ってくれた人。
でも弱いわたしは何もできない。
行動に移せないし、認めることさえできない。
大切な人を作ったら、あまりにも大きすぎて苦しくなるの。
君が大きくなってしまうなら、
失いたくないと怖くなるだろう、嫌われたくないとびくびくするだろう。期待して、後悔するだろう。
君がこんなに大きくなってしまうのなら、
わたしは忘れたかった人を忘れられないままでよかったよ。苦しいけど、今よりきっと苦しくないよ。
探さない。
考えない。
期待しない。
春爛漫の空の下、美しい景色を求めて、
わたしはどうするのが正解なのだろう。
春ですね
いつの間にか 桜が咲き
冬の寒さも穏やかになり
三寒四温の様相です
華やかな気持ちになると同時に
これから 5月 大型連休で
いろいろな思いが湧き上がり
悩み 戸惑い つまずきそうになる事も
出てくるかも
みんな知らん顔して 生きている様に
見えるかもしれないけれど
心の中は 穏やかでない人が多いはず
自分の中で 何か気持ちに ザワザワ感が出てきたら
周りの人の中にも 同じ人がいる、と
ただそれだけでも 思い出してみて
友達に言ってみたり
口に出して 誰か言ったりしてみて
きっと何かの光が 見えてくるはずだから
〈 春爛漫 〉
春爛漫
春は花が咲き乱れる。
地に咲く花…例えば、チューリップやネモフィラ。花畑なんてのも、春の風物詩に当たるだろう。
とはいえ、春の花といわれて日本人が思いつくのはまず「桜」だと思う。山や、そこらかしこに桃色が咲き乱れる。木が、山が、桃色に染まるこの季節は好きだ。
だが、桜の寿命は短い。「綺麗だ」「美しい」と人々に賞賛され、観賞された桜も、1ヶ月も経てば誰も見向きもしなくなる。なぜなら、花が落ち、物珍しく美しい「桜」から緑色の、ごくありふれたただの「木」に変わるから。また来年まで、誰の目にも留まる事はない。
一年に一回、短期間だけ。桜はその役割を果たす。
春は出会いと別れの季節で、桜はその出会いも別れも見守ってくれて、教えてくれる。そう思うと、桜は春を知らせる大事な役割があるのかもしれない。
桜は、寿命が短く可哀想とも時々思う。だが、だからこそ儚く、美しいのかもしれない。
ー
少し趣向を変えて桜について最近よく考えることを書いてみました。こんなの文を書いてるこの季節ですら、すでに桜は葉桜に変わりつつありますね。