春爛漫
桜が舞い散るこのときに人と別れ、人と出会う
はじめましての顔がずらり
一ヶ月前まで毎日のようにみていた顔はわたしを安心させてくれる。
あたりまえの愛おしさをしみじみと感じる春。
そんななかで探してしまうのはある1人の人だった。
忘れられなかった人を忘れさせてくれた人。
その人が頭の中にいるのは、確かだけど、認めたくない
認めたら、あまりにも大きくなりすぎてしまうから。
認めたら、君が中心になってしまうから。
認めたら、もう後戻りはできないから。
ずっと忘れたかった人。
なのに、忘れられなかった人。苦しかった。
そして、その人を忘れさせてくれた君。
苦しかったわたしを救ってくれた人。
でも弱いわたしは何もできない。
行動に移せないし、認めることさえできない。
大切な人を作ったら、あまりにも大きすぎて苦しくなるの。
君が大きくなってしまうなら、
失いたくないと怖くなるだろう、嫌われたくないとびくびくするだろう。期待して、後悔するだろう。
君がこんなに大きくなってしまうのなら、
わたしは忘れたかった人を忘れられないままでよかったよ。苦しいけど、今よりきっと苦しくないよ。
探さない。
考えない。
期待しない。
春爛漫の空の下、美しい景色を求めて、
わたしはどうするのが正解なのだろう。
4/10/2026, 2:50:32 PM